Vol.9 | ||
YOSYTOUR TOP 東北TOP Vol.1 はじまり Vol.2 名神の悲劇 Vol.3 セロー復活 Vol.4 再出発 Vol.5 降臨 Vol.6 東北へ Vol.7 青森→十和田 Vol.8 青森ねぶた Vol.9 青森→八幡平 Vol.10 八幡平→秋田 Vol.11 秋田→敦賀 Vol.12 敦賀→京都 Vol.13 京都→徳島 |
前へ 次へ 6日目 青森市に別れを告げ南下 2004/8/3(火) 快晴のち雨のち曇り 臨時キャンプ場での朝。 太陽が当たると暑くてテントから蒸し出されるという感じで起床。 よく分かってる人は、朝は建物の日陰になる場所にテントを張って悠々と寝ている。 朝ご飯を作るグループ、ひたすら寝る人、出発準備で荷造りする人。それぞれ。 ねぶた連続して参加する人は、夕方まで酒盛りをしてのんびり過ごしたり、半日で日帰りができるところにツーリングしたりするんでしょうか。 我々は残念ながら8/5の朝のフェリーで帰ることもあり、ねぶたは1日で諦めて(というより体力的に連日は厳しかったかも・・)南下していくルートでツーリング後半戦に入る。 8:20頃、キャンプ場に残るトモコさんに別れを告げてキャンプ場を後にする。 ※結局、トモコさんはこのキャンプ場に連泊して、8/2〜7まで連日参加したそうだ。なんて元気なんだ。ちなみに、最終日のねぶたは昼間の運行、夜は賞を取ったねぶたの海上運行と花火大会。これがまた良いらしい。 さて、キャンプ場を後にした我々はまずは風呂だ。 少し走ったところに「コロナの湯」というレジャー施設併設の風呂がある。入浴料は350円。いいお湯でした。 ついでにここで朝食も食べる。 食券を買うシステムで、私は朝定食のボタンを押したのだが、ごはんと味噌汁のつもりでいたら、トーストとサラダとコーヒーであった。和と洋があったようです。 今日も、タマ&カズと3人で走るので、地図を広げて今日のルートを確認。 八幡平のほうを目指すので、結局再び奥入瀬渓流を通るコースとなる。 10時頃に温泉を出発。 今度は国道103号線ではなく、県道40号線で南下する。 雪中行軍遭難者銅像 銅像茶屋の前にバイクを停め、徒歩で銅像を見に行く。 今回の東北行きが決まるよりも随分前ではあるが、昨年くらいに映画「八甲田山」を見てたので、少し感慨深いものがあった。 御存知の方は御存知だろうが(そりゃそうだ)、日本陸軍が雪中行軍の演習中に2百人以上の遭難者を出した史上最悪の遭難事故。 この時、目印になるため仮死状態のまま立ち続けた後藤房之助伍長の銅像がある。 今はすっかり観光地。広い駐車場があり、観光バスも止まる。 ご婦人が「モモちゃん!モモちゃん!」と叫びながら、小さな犬をどこまでも追いかけて行ってたのはおかしかった。みるみる小さくなっていくご婦人。呆然と立ちつくして待つご主人。 余談ではあるが、夜中にここのトイレに立ち寄ったカップルが雪中行軍の亡霊に遭遇し、驚いた彼氏だけが恐怖のあまり車で逃げ帰り、残された彼女は翌朝髪の毛が真っ白になって発見され、精神病院に入院したという都市伝説が残っている場所。(噂は一人歩きしていろんな説があるらしい) そのトイレにも入ってみた。昼間、天気がいい時には怖くはないけれども・・・。 もちろん夜には来たくない。 ここでは風が非常に強く、バイクが倒されるかと思った。 |
キャンプ場の朝 ねぶたの衣装を干す 像 変なモノが写って なければいいのですが |
再び奥入瀬渓流、そして十和田湖 今日の奥入瀬は、先日ほど暑くもなく、気持ちよく走れた。 すでにじっくり見て楽しんだので、今回は休憩も少なめ。通過って感じ。 十和田湖の休屋(有名な「乙女の像」があるあたりのモロ観光地)に寄る。 今回は乙女の像は見なかった(前に見たので)。「乙女のゾウ」ならかわいいかもしれへんけど。 ここで昼食を取ることにした。 食堂に入って注文したのはザルラーメンとかいうもので、その名の通り具がない冷やし中華のようなもの。うーん、まあイマイチだけどいいか。 店を出る頃、雨が降ってきてしまった。 急いでカッパモードになって再出発。 途中の「七滝」という滝がある道の駅っぽいところで休憩し、AZB氏に連絡を取る。すでに八幡平まで行ってるらしく、今日はそのへんで一緒に泊まりましょうという話になった。 七滝は日本の滝100選に入っている落差60mの滝だった。 きれいな蝶がいた。特に滝に関する感想はないです。 |
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道の駅かづの 鹿角と書いて「かづの」と読む。 「かづの」という言葉が出るたび、かずが振り返る。あなたのことじゃなくて。 道の駅かづのでは、バイクを止めたすぐ前にいた漬け物売りのババさまに声をかけられる。話好きなババさまで、いろいろと試食もさせてくれた。 焼き餅を買おうとしたら、売り物の串団子みたいなのを「ほれ、これはババのおごりだ」と言ってご馳走してくれた。おお、ありがたい。太っ腹。 結局あんこ入りの焼き餅も買ったけどね。 娘さんが亡くなった話とかはちょっと悲しくなったけど、「ここでこうしていろんな人と話すのが私の元気の素だ」というようなことを話してた。 「また来ますから、その時までお元気で。」と言って出発。 わざわざ店の前まで出てきて、 「うんうん、また来てね。気を付けてね。」 と送り出してくれる。 ちょっとした時間なんだけど、こういう一期一会があるから、立ち止まるために走る、というのが私のツーリングスタイルなのかもしれないな、と思った。 「また来る」は社交辞令ではなくて、「いつかはまた」という気持ちはずっと持ち続ける。そして本当に再び訪れる時がくるのだ。旅先は尽きることはない。 |
漬け物売りの ババさま |
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八幡平オートキャンプ アスピア 「はちまんだいら」ではない。「はちまんたい」。 駐車場に入ると、すでにAZBカーは到着していた。お待たせ。 思ったよりもずいぶん広くて設備の良い施設だった。 テントサイトの他、オートキャンプサイトや二輪用サイト、さらにケビン、ヒュッテなど、多彩に選べる。売店も広くて品数も多く、浴場も設備されている。コインランドリー、シャワー、トイレ、炊事場がある施設は「サニタリー」と呼ばれる。これだけでもちょっとブルジョアな響きの言葉(か?)。 天気が心配だったのと、テントは面倒・・っていう気分もあり、4人でヒュッテに泊まることにした。フロントがあるセンターハウスからは遠く、徒歩ではしんどい距離。バイクと車でヒューッって走っていってヒュッテに到着。 棚があって荷物はそっちに置けるし、4人なら十分な広さ。 布団はないがマットのみは用意されている。みんなシュラフを持ってるから問題なし。 食料はないけど、ちょっと走ったところにコンビニがあるというので、そちらへ買い出しに行く。コンビニの向かいには無料の足湯があったので、まずはそちらへ。 つるつる滑ってちょっと危険だった。 近くの東トロコ温泉(ほぼ貸し切り)に入った後で、コンビニで食料の買い出し。山の中にひょっこりある店にしては立派な普通のコンビニだったけど、さすがに弁当系は残り僅かだった。 少なめに買ったつもりでも、何人かで買い物をすると、「みんなで食べれば・・」という心理が働いて、結果的にみんながついつい買いすぎてしまう。 賞味期限切れのおにぎりを、店員さんの慈悲で無料でめぐんでもらう幸運もあったりするが、実際食料はありすぎていっぱい余ってしまった。計算って難しい。 テラーな夜 夕食後は受信状態の悪いラジオで野球などを聞きながらUNOを楽しんだりとか。 歯磨きに行ったら、月のまわりが不思議なオーロラみたいになっていたりとか。 川の字ならぬ、「|三」の形にレイアウトして4人寝る。 電気を消して真っ暗。おやすみなさい。スヤスヤスヤ。 : ヴヴ・・ヴヴンン・・。カリカリカリカリ。カサカサカサ。カリカリカリ。ヴヴヴン・・。 ・・・・・。 ・・・・・・・・・・・・・(ぷっ)。 な、何かいる・・(笑)。 みんな起き出し、電気をつけてみた。 球形の照明器具の中に虫が。 ハチか?違うやろ。アブじゃないか?そりゃアブない。・・とかいう会話の中で、その物音のヌシを発見。ありゃスズメバチじゃねーか!?恐怖。 そこから、真夜中のハチ捕獲大作戦@スターシップトゥルーパーズ編が繰り広げられた。みんなが狭い部屋の中でタオルや雑誌の丸めたやつを武器にして構え、バグとの戦いに備える。刺されたら、すなわち死を意味する。命がけだ。やや大げさだ。 子供の頃からスズメバチとの戦いを生き抜いた私なら迷わず「ヤられる前にヤる殺戮作戦」に出るところだが、さすがAZB、亀の甲より足の甲、「生類憐れみの生け捕り作戦」としてビニール袋を入れたゴミ箱におびき寄せて袋詰め作戦を提案。それほどうまくいくとは思えなかったのだが、目の付け所が良かったのか、単にハチがマヌケだったのか、それとも空気が読める「できるハチ」だったのか分からないが、どういうわけか作戦通りうまくいって、ビニール袋にハチを生け捕ることができたのだ。こりゃミラクル! ハチを逃がしに外へ出て行ったタマ。 虫がもう入ってこないように、しっかりカギをかけて寝る。一安心。 おやすみなさい。スヤスヤスヤ・・。 ドンドンドン・・入れてくださーい・・ 本日の走行距離:152.0km (青森市〜八幡平) |
アスピアの ヒュッテ ヒュッテの内部 夕食パーチー 写真を撮るわし いつもだいたい こんな感じで撮る |
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