Vol.6
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東北TOP


Vol.1 はじまり

Vol.2 名神の悲劇

Vol.3 セロー復活

Vol.4 再出発

Vol.5 降臨

Vol.6 東北へ

Vol.7 青森→十和田

Vol.8 青森ねぶた

Vol.9 青森→八幡平

Vol.10 八幡平→秋田

Vol.11 秋田→敦賀

Vol.12 敦賀→京都

Vol.13 京都→徳島
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3日目

東北へ

2004/7/31(土) 快晴

AM4時頃。船内のアナウンスで起こされる。んー・・あぁ、船の中だ!
意外にすっきりした目覚め・・かな。ギリギリまで寝る。
5人揃って秋田港に到着するとは、昨日の朝には夢にも思わなかった。

下船。
HGWKは二等船室にシュラフ(マット?)を置き忘れ、タマはウエアを置き忘れてる。やれやれ、相変わらずのヤツらだ・・。「おーい、早速忘れ物だぞー。」

そして秋田へ下り立った。
「伝説の新潟ラン」でかなり燃え尽きたので、東北へ来られただけで、ここからはもうウイニングランと言ってもいいでしょう。(まだ着いたばかりなのに)


フェリーを下りた我々はいったん集合して揃って朝食。

船に乗り損ねたせいで大きく予定が狂うかと思ったが、結果的に予定通りに秋田港に着いたため、当初の予定を思い出してみる。
今日の私の予定は、夕方までに青森市内へ行って、18:30の「みちのくプロレス」を観戦して、青森健康ランドに宿泊するというもの。無理のないルートだ。

それに対して、タマ&カズのバイク2人組は十二湖行って不老ふ死温泉に行って、青森市を超えて下北半島の恐山まで行って、薬研温泉に入って、さらに帰ってきて青森健康ランドで合流というチョー無茶な旅を予定。
朝飯をみんなで一緒にゆっくり食ってる時点で、すでに無理じゃねーか?


朝食後、クルマ組と分かれて出発。まずはバイク3台で走る。

私以外は荷造り
秋田港下船


八郎潟

八郎潟のまっすぐな道に入る。
北海道みたいな道だけど、時々交差点があるから油断はできない。
ほんでもって、標識とかが少なく(数字は書いてある)、同じような風景が続き、平安京のように格子状に何本も道が交差しており、まわりは水路で橋が少ない、といった条件なので、適当に走っているとどこを走っているのか分からなくなる。楽しいと言えば楽しいのだが。

「日本一低い山 大潟富士」というのがあった。
本当は日本一低い山は徳島市の「弁天山」だけどね。余談だが、たしか天保山も自称日本一低いと言ってると思う。

迷いながらも、まっすぐな砂利道を抜け、国道へ通じる舗装路へ出た。
元々の予定ではタマ&かずと私は予定が違っていたため、能代の能代市の手前のコンビニで2人と別れ、のんびりペースのソロツーリングとする。
私は1人でゆっくり走ります。
といってもしばらくはルートはほぼ同じ、っつーか他に選択肢無し、という状況なので、ペースの違いだけということだけど・・。


出発前にYahooニュースで見たのだけど、秋田県には最近「ババヘラ」と呼ばれるアイスクリーム屋がいっぱいあるらしく、ここまでも何度か見かけた。ソロになって1つめの店に止まって買う。

「ほぉ、徳島から!?遠いところから来たからサービス。」
と言って、かなり山盛りにしてくれた。
ババさまがヘラで盛りつけてくれるからババヘラ。味は黄色とピンク(←味の説明じゃないじゃねーか)。
それにしてもこの暑さだ。食べる前からみるみるアイスが溶けて手を流れていく。

「あのー、ボタボタ溶けるんですけど〜」
「うん、溶けるよ」

ババさまが言うには、
「今年は特別に暑い。普段の年はもっと涼しいんだけど。」

とけたアイスで手がベタベタになるのを見越してか、ババさまがおしぼりタオルを貸してくれる。
ババさまの里の娘さんは秋田から四国・松山へ嫁いだという話とか、このバイトは1日いくらとか、200個以上売り上げると歩合制になるとか、秋田竿灯祭りには店を出すとか、しばらくの間、秋田弁の心地よい響きのババ話。
あまり長居をしても営業妨害かもしれないので出発。

「気を付けていきなさいよ。」「はい。」



ほとんどは舗装路だよ
まっすぐダート
八郎潟










みるみるぼたぼた
ババヘラ
(秋田)
十二湖

岩崎村の十二湖に来た。
大学時代にツーリングで来た時には天気が悪く、薄暗くてうっそうとしたイメージがあるのだけど、さすがに快晴だと気持ちいい。

今回のお目当ては「青池」。これは初めて。
北海道の神ノ子池みたいに、水の色がきれいなコバルトブルーという池だ。

駐車場についたら、タマ&カズのバイクがあった。
あれ?あっさり追いついてしまった。でも姿は見えない。
意外にゆっくりペース、さすがに下北半島は諦めたか。とりあえず青池へ。

駐車場(二輪料金100円)から徒歩で10分弱くらいか。
ほんとうにきれいで鮮やかなブルーで、太陽の光がキラキラ反射してなかなかきれいだった。
青といっても濁ってなくて水は透明、イワナが泳いでいるのも見える。

駐車場へ戻ると、2人のバイクはもう無かった。入れ違いになったみたい。
たぶん青池の近くの売店「挑戦館」で、何かに挑戦してたのでしょう。
会えなかった代わりに、タンクバッグにメッセージが・・。

「不老不死で待つ」 玉&川 

老けないで死なないで待ってくれるのだね。
そういうわけで、不老不死へ。追う。






天気がいいときれい
青池




ダイニングメッセージ
残されたメモ
不老ふ死温泉

実は不死ではない。「ふ死」だ。「ふ」はひらがな。
死なないわけじゃなさそうだ。

「この温泉入ったのに死んだやんけ。どないしてくれるんや。」というクレームに「不死じゃないですよ。”ふ死”ですよ。」と言い訳するためかな?
麩、冨、負、婦、夫、腐、ふっふっふ・・。

温泉に着いたら、タマ&カズは駐車場にいて、まだ入浴前だった。
完全に追いついてしまった。

不老ふ死温泉は、本館、新館、海岸の露天風呂の3つの風呂がある。
海岸のひょうたん型露天風呂が有名だが、私はすでに露天には入ったことがあり、露天風呂には洗い場がないので、内湯に入ることにする。
ちなみに本館と露天風呂の料金は共通で、本館のカウンターで600円を支払って海の露天風呂まで歩いていくのだ。
ちなみに露天風呂はひょうたん型の混浴風呂と、楕円型の女性用がある。
本館は改装されたっぽくて、きれいになってた気がする。

本館の内湯も海側が大きなガラス窓になっていて展望が良い。
風呂から出た頃に、露天風呂からタマが内湯に戻ってきた。
「アブがいた。海だからちょっとベタベタする。カズさんに覗かれた。」
と言いながら内湯に入り直すようだ。
アブとベタベタはしょうがないとして、男の裸体を覗く趣味あるのか?>カズ

この時点でお昼くらい。朝が早かったのでそろそろ腹も減ってきたが、あとの2人がメシは鰺ヶ沢で食いたいというので我慢して出発。

でもこの時点で下北は諦めたほうが・・。(あ、すでに諦めムードだね)



このポーズは注文
不老ふ死温泉
千畳敷

名勝ということだが、まあ何て事はない海岸(のように見えるんです、すみません)。
北海道の千畳敷のほうが・・とも密かに思うが、天気が良くて、海もきれいで、子連れのファミリーが遊んでて、ビキニのネーちゃんもいて・・(←これかぃっ)。

ここで、ジムニー号のHGWKと遭遇。お、奇遇だね。5人中の4人が揃った。
たまたま私を見つけて駐車場に入ってきたらしいのだが。

ここでは特に何をするというわけでもなく、のんびりと過ごす。
それにしても暑い。異常な暑さだ。四国のほうがまだ涼しい。

聞くところによると、徳島は台風10号の影響で大雨が降ってえらいことになっているそうな。遠いところの話のようだけど、大丈夫だろうか?


暑い・・
千畳敷で4人集う
汐風

イカの店が並ぶ鰺ヶ沢のドライブイン汐風で、ちょっと遅めの昼飯。
私が持っている前バージョンのツーリングマップル(2000年版)にも「イカメンチ丼がおすすめ」と書いてある。どーやら最新版ツーリングマップルも同じらしい。

私は4年前にこれを注文して、苦手なシイタケが大量に入っていたのと、紫色のイカのすり身にやられてしまったので、今年はこれを避けた。
同じくシイタケが苦手なタマに、「まあせっかくオススメされてるんだし食ってみたら?」とそそのかして注文させる。
結果は、以前私が食った時の記憶と同じであった・・。タマもやられていた。
すまん、悪気はない。

わしは全然名物とは関係ない海老フライカレーにする。”逃げ”だ。まず失敗はないやろ。カズはイカ納豆丼みたいなやつ。

店内に冷房はなく、窓から入る自然の風が頼りだ。風が吹くとちょっとましだが、それでも暑い。
すでに時間は午後3時を過ぎてしまっていた。ゆっくりしすぎ?
畳の席だったので、思わずのんびりくつろいでしまった。
しかもタマが店内に脱いだ靴下を置き忘れるという失態をやらかす。店を出た後、店員さんが急いで「靴下忘れてますよ」と追いかけてくる。たいがい、忘れ物は届けてくれるものだが、物が物だけに触れなかったらしく、タマがいそいそと取りに戻ってた(恥)。


すっかり下北半島なんていう話はなくなっていて、なぜかバイク組3人は「みちのくプロレス」観戦という話になっていた。およ?君らもプロレス見るんかい?


シイタケと紫のイカ
イカメンチ丼に
やられるタマ
3人別ルート

意外な展開だが、時間も時間ってことで、みちプロが行われる青森産業会館で集合するということにして、3人がバラバラのルートを選択することになり、鰺ヶ沢で別れる。

タマは北回り、カズは岩木山の山麓を走るコース。
私は津軽中部広域農道、通称「やまなみロード」を走る。

前半は壮大な岩木山に向かって走るルート、後半は右方向に岩木山を見ながらの走行。信号も少なく、通行量もさほど多くなく、りんご畑の仲を走る気持ちのいいルートだった。
街中に入って、見慣れない地名の標識がいっぱい出てきたので、ちょっとナビゲーションに慎重になるが、7号に出て青森市へ向かった。

青森市内に入ると大渋滞。夕方のラッシュかも知れない。
バイパスへ抜けるのをしくじったため、もろに市街地を抜けていく道になってしまって時間をロス。
それでも何とか夕方6時過ぎに青森産業会館についた。
タマはすでに到着してた。意外に早かったと思ったら道を間違ったらしい。

しばらく待ってたらカズも到着。間に合った。
みんなでみちのくプロレスの当日券を買って入場。


気分爽快
岩木山に向かう
快適路
みちのくプロレス

私は徳島でみちのくプロレス(http://www.michipro.net/www/)を3回見たことがある。
ほとんどと言っていいほどプロレスには興味がなく(今でも)、たまたま会社のプロレス好きの人に誘われて行っただけなんだけど、格闘技というよりはエンターテイメント(ショー)として見ると、やはり生で見たら意外に楽しめたのだ。
徳島出身の闘う巡礼者、新崎人生が社長だ。(※今回は新崎の試合が組まれてなくて残念!)。徳島出身「木沢の星」湯浅和也もいる。
岩手の議員、グレート・サスケもいるよ。

で、今回は特に大ファンというわけではないけど、ちょうど青森市で試合がある時に青森市にいる、ということで、「みちのく旅でみちのくプロレスを見る」という本場モノを体験したかったというだけ。

プロレス好きなHGWK氏は津軽でキャンプ、同じくプロレス好きのAZB氏は下北半島でキャンプだというのに、プロレス初観戦(興味無しっぽい)のバイク組3人がここにいるという不思議な展開。

タマ&カズに、「プロレスってこういうもんなんですか?」と何度も聞かれるが、私もそんなに詳しくなくて、「まあ、そうじゃないの?」と適当に薄ら笑いでごまかしておく。
体育館のようなところの床にブルーシートを敷いてあり、座って見るのだ。この寂れた感じ、ローカル興行っぽくて良い。

タッグ戦で、湯浅和也・気仙 沼二郎組がサスケ組に勝利し、サイン会をするというのでパンフにサインしてもらった。沼二郎は意外に大人気。
湯浅選手に「徳島から見に来ました」というと、「あ、そうっすか!?」とちょっとびっくりしてた。握手してもらったりして。すっかりミーハーじゃねーか。頑張れ、木沢の星。


飛べ〜!
なぜかプロレス観戦
あおもり健康ランドへ

プロレス見終わったらすっかり夜。
3人であおもり健康ランドへ行く。

ちょっと意外だったのが、タマ&カズの2人がいわゆる健康ランドは初体験だったことだ。北海道小樽のオスパには一緒に行った経験があるけど、あれは一般的な健康ランドじゃないので、勝手が分からなかったようだ。
作法(?)をいろいろと教えてあげる。二人とも大荷物を持ち込もうとする。健康ランドは手ぶらでもいいんだよ。まあ大事な荷物がある場合は全部フロントに預けちゃえばいいんだけど。(私はいつも貴重品以外は積みっぱなし)
あおもり健康ランドは「ヘルメット専用ロッカー」がある。他のところでは見たことないなぁ。

レストランが夜9時で閉まってしまったため、仕方なく2Fの軽食カウンターで弁当を買って食べた。

入浴後、ムームー(女性)とアロハ(男性)に着替えて、通りすがりの風来坊ライダーも交えてしばし談笑。かずのムームー姿はしっかりカメラに収めさせていただきやした。
宿泊はレストルームでもいいが、上映後のムービールームも結構いいので、こっちで寝ることにした。

明日は別行動。


本日の走行距離:301.4km
(秋田港〜青森市)



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出発前
健康ランド(朝)