Vol.8 | ||
YOSYTOUR TOP 東北TOP Vol.1 はじまり Vol.2 名神の悲劇 Vol.3 セロー復活 Vol.4 再出発 Vol.5 降臨 Vol.6 東北へ Vol.7 青森→十和田 Vol.8 青森ねぶた Vol.9 青森→八幡平 Vol.10 八幡平→秋田 Vol.11 秋田→敦賀 Vol.12 敦賀→京都 Vol.13 京都→徳島 |
前へ 次へ 5日目 奥入瀬を経由して青森へ、そしていよいよねぶた祭り 2004/8/2(月) 快晴 奥入瀬渓流 キャンプ場の朝。 写真撮ったり、朝飯食ったり、拝んだり、踊ったり・・わりとのんびりしてた。 9時くらいに出発して、奥入瀬渓流を散策する。 バイクはまたしても3台組で動く。クルマのAZB&トモコさんと抜きつ抜かれつ。要所要所では一緒に見たので、デジカメ写真もどんどん貯まっていく。 きれいな渓流と緑。水は意外と冷たくない。 滝もたくさんあって、マイナスイオンが出まくっているのでしょう。こうなりゃプラスイオンで対抗だ!(←意味無しだ) かなり気持ちのいいところだった。気分爽快! 雨の奥入瀬しか来たことなかったけど、晴れてたらこんなにいい所なのか。 時間がたっぷりあれば、自然を満喫しながら、ずっと遊歩道を歩いても楽しいと思う。 距離にすると10数キロなんだけど、十分堪能しながら2時間近くかけて見た。 たいていの場所では特に駐車場というのもほとんどなく、道路が広くなっているので、クルマもバイクも路上駐車となる。大きな観光バスも通るので、そこはちょっと気を付けなければいけない。観光客も多かったぞ。 |
渓流 滝 |
酸ヶ湯温泉 千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉(すかゆおんせん)に行く。 おっと、その前に酸ヶ湯温泉近くの「まんじゅうふかし」に立ち寄ったのだ。 タマはまんじゅうを食べる気まんまんで腹を減らしていたそうなのだが、残念!まんじゅうふかしは饅頭を食べるところではない。ただ座るだけの温かいベンチだ。腰痛や婦人病、痔などに有効らしい。 座ったら、ほんのり温かい。まんじゅうとは、こういうことだったのだよ>タマ 酸ヶ湯温泉はクルマも観光バスも多くてすっかり観光地化されてた。 千人風呂は名前の通り広い風呂で、入り口こそ男女別になっているが、内部は簡単なついたてがあるだけで、実際は繋がっている。 昔来た時には、このついたてさえなかった気がするけど気のせいか・・。 角度によっては男性側からまる見えだそうで、女性側はえらい気を使うらしい(かず談)。でも、ふと横を見たらいきなりおばちゃんとかがいたりする。 そういえば、学生時代、実家に住んでいた頃の話、「ツーリングに行ってくる」と言い残して家を出て、日本海側をキャンプしながら1週間かかって青森まで到着した。酸ヶ湯温泉の公衆電話から自宅に電話したら、ボロクソに怒られて話にならずに思わず受話器を置いたほろ苦い記憶が蘇った。どうやら、そんな遠いところまで行くとは思ってなかったらしい。何日も連絡がないので、どっかでのたれ死んだかも、と思ったそうだ。 青森市 臨時キャンプ場 酸ヶ湯温泉から青森市までは1時間もかからないくらい。 3時頃には、フェリー乗り場近くの臨時キャンプ場に到着した。 すでにたくさんのライダー・チャリダーのテントが張られてた。 のんびり談笑してる人たちや、ねぶたへの出発準備に備えて衣装を準備する人たち。ほとんどがライダーかチャリダーだ。 荷物を下ろしてたら、声をかけてきてくれた人がいた。 同じバイクショップにお世話になってる岡田さんという方だ。徳島ナンバーの我々を見つけてくれたのだ。かずは一応面識があるらしく、すぐに分かったらしい。私もバイク屋のおっちゃんから話は聞いていたので、こちらから探さなくても向こうから声をかけてくれて良かった。着いた途端に会えるとはツイてる。 岡田さんは毎年ねぶたに参加して北海道へ渡っている人だそうで(あれ?北海道在住でこの時期は青森来てるんだっけか?)、とにかくねぶたは毎年来てるので、初参加の我々にいろいろとアドバイスをしてくれた。 空き場所にテントを張った後、岡田さんに付き合ってもらって衣装を買いに行く。 実は当初は衣装はレンタルにしようか購入しようか迷ってた(ちなみに、2回参加すれば購入しても元は取れると聞いていた)のだけど、時間もないし、安いセット品で十分ということで、キャンプ場近くのスーパー、マエダストアで調達することにしたのだ。 一通りがセットになった衣装が3480円。これならレンタルより安いかも。モノは違うのかもしれないけど、動けば変わらないだろう。夜だし。 衣装にプラスして足袋と草履を買う。合計しても5千円くらい。 もうすでに4時をとっくに回っている。キャンプ場からは、バイクが連なって5時に出発するとのこと。時間はあまりない。 テントの横で、慣れない着付けに悪戦苦闘。 社内の着付師フクちゃんがいればサッサと着付けてくれるのかもしれないんだけどなーとか思いつつ、買った衣装に付いてた簡単な1枚ピラの説明書を見ながらチョー適当に着る。 何とかなるもんで、ド素人「跳人」が3人完成した。あはは、いかにも素人っぽい。 そのうち、キャンプ場の世話人の方から集合の号令が。 あたふたと焦りながらも、貴重品だけ身につけて、このままの格好でバイクにまたがる。靴じゃないからシフトチェンジもやりにくい。 肌は露出するし、浴衣はバタつくし、ある意味バイクに乗るには御法度のデンジャラスなライディングだが、たぶんねぶた祭の時は特別なのだろう。気を付けねば。 200台ものバイクが2列渋滞でベイブリッジをパレードする光景は圧巻だ。感動。 ベイブリッジの上では、チャリダーたちが自転車を持ち上げてライダーの行列を応援するという儀式で迎えてくれる。おもしろーい。 できれば、このバイクの行列を客観的に見たかったな。 スネ毛をなびかせながら、波止場の臨時バイク置き場へ着く。 整然とバイクを並べ、世話人さんの説明を聞いて、徒歩で会場まで移動する。バイク置き場から会場までは徒歩20分くらいかな。 「帰りはバラバラですから、目印とか見て道をよく覚えておいてくださいねー。」 この時は、この言葉を軽く聞いていたのだが・・。 |
まんじゅうふかし 酸ヶ湯温泉 慣れない手つきで お互いに着付け 出発〜 腕も足もむき出し でバイクに乗る |
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いざ出陣! 徒歩でウェルシティ青森前のスタート地点まで到着して待機。 そういえば昼に食ってから何も食べてない。腹が減っては跳ねられぬ。 まだちょっと時間があったので、出店でフランクフルトを食う。 だんだんワクワクしてきた。 午後6時過ぎ。 ロープをくぐって参加者側へ入る。 チャリダーのトモコさんもギリギリで合流できた。よかったよかった。 観客席にHGWK氏とAZB氏を見つけた。 ライダー軍団が跳ねるのは、青森県板金工業組合さんのねぶた。 今年は『托塔天王 晁蓋』(たくとうてんおう ちょうがい)という題材らしい。(常用漢字じゃなくてもブラウザで見えるのかな?) 簡単に言うと、チョーガイさんが軽々と石塔を持ち上げて鬼を追い払ってる姿だ。 幅9m、奥行き7m、高さ5m、重さ4トン。近くで見ると大迫力。 ねぶたに明かりが灯るとワァーーッ!と歓声が上がり拍手が起こる。跳人も曳き手も観客も、みんなのテンションが上がってくるのが分かる。 跳人は、右足で2回、左足で2回、という跳ね方が基本だ。 毎年アキレス腱を切る人がいる、という噂を聞いていたので、十分にストレッチをする。普段は運動不足だからなぁ。しかもジャンプなんて最近してないぞ・・。 号砲が上がり、太鼓とお囃子と共にスタート!! かけ声は「ラッセーラー、ラッセーラー」「ラッセーラッセーラッセラー」。 これから約2時間、四角い周回コース(3〜4km?)を回るのだ。 1台のねぶたには約2千人もの跳人がいるらしい。 5分もしないうちに「これはキツい」と分かってきた。 適度にごまかしながら付いていかないと最後まで持たないぞ。 それでも、観客の声援があると、調子に乗って声を張り上げてしまうのだ。 すごい。ヤバい。楽しい。 みるみる汗だくになり、一応事前に買っておいたドリンクもすぐになくなった。 途中でAZB氏がスポーツドリンクを差し入れしてくれる。めちゃ有り難い。 体に付けた鈴は、跳ねるとシャンシャンと音がするんだけど、動いているうちに落ちる。わざと落ちるように作ってあるようだ。 跳人が落とした鈴は縁起物だそうで、子供たちが必死で拾いに来るのがちょっと危ないんだけど、落ちている鈴は観客席のほうに蹴り出してあげる。そうすると拾った子供(子供に限らず大人も)は喜んでいる。時々わざと引きちぎって投げてあげたり。 疲れたら、途中で歩いたり、跳んでるふりをしたり、かけ声だけになったり、腕だけでごまかしたりする みんなハイテンションだ。 そんなこんなで、結局出発点に戻ってきた。 1周を終えると終了する。号砲がなって、初日のねぶたはお開き。 みんなとハイタッチでお疲れさま!ひゃ〜、足が・・・。 青森ねぶた祭 公式サイト http://www.nebuta.or.jp/ |
ねぶた 熱気 くたくた、汗だく |
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帰路 阿波踊りと違って、終わりは早めだ。夜9時くらいには観客も跳人もサーッと散ってしまい、ねぶたも帰ってしまい、車道の通行止めも解除される。 バイク組3人とチャリダートモコさんの跳人4人で喫茶店に入ってお茶する。 はぁ・・一息。心地よい疲れと満足感。 残りの鈴は、翌日も跳ねるというトモコさんにあげた。 他のライダー達に比べると、随分帰りが遅くなってしまった。 ほんじゃキャンプ場で後ほど、と言ってトモコさんと別れるが、バイク組3人は徒歩でバイク置き場に戻る・・・。はずが、なんと道に迷ってしまった。 暗闇は人を惑わせる。 スペースシャトルの発射台みたいなやつとか、巨大なタンクとか、目印はイヤでも目に入るのだが、あまりに目印が大きすぎたか。 「この角度だった」「この間を通った」と話ながら、倍以上の時間がかかって、やっとバイクを発見した。良かった〜。ホッ。 それにしても3人もいてトホホだよ。3人いたから迷ったとも言えるし、3人だったから迷っても不安が少なかったとも言える。 とにかく、バイクではキャンプ場まで迷わずに帰れたのだけど、チャリのトモコさんはすっかり着替えて「遅かったですねー」。はい、すんません・・。 汗はかいてたんだけど、風呂もシャワーもない。まあ、汗はすでに引いていたので、簡単に体を拭いて着替えてからちょっと話して、酒盛りをすることもなくテントに潜り込んで0:50頃就寝。風呂は明日の朝だ。 本日の走行距離:83.7km (十和田湖〜青森市) |
キャンプ場へ帰る |
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