Vol.3
YOSYTOUR TOP
東北TOP


Vol.1 はじまり

Vol.2 名神の悲劇

Vol.3 セロー復活

Vol.4 再出発

Vol.5 降臨

Vol.6 東北へ

Vol.7 青森→十和田

Vol.8 青森ねぶた

Vol.9 青森→八幡平

Vol.10 八幡平→秋田

Vol.11 秋田→敦賀

Vol.12 敦賀→京都

Vol.13 京都→徳島







前へ 次へ


2日目

セロー復活へ

2004/7/30(金) 本来ならフェリー乗船の日

8:00過ぎまで寝てた。ここは健康ランドのレストルーム。
チェックアウトは9:00とのことで、ギリギリまでねばって健康ランドを出た。

曇りだが雨の心配はなさそう。朝からむしむしと暑い。
通常、バイクショップは10時くらいの開店が多いんだけど、9:30頃にイチかバチかでYSPショップへ電話してみると、一発で早めに出勤してた店員さんに繋がった。
状況と場所を説明し、バイクを引き取りに来てくれることに。一安心。
「引取料8千円かかりますけど・・」とビジネスライクに対応してくれたが、背に腹は代えられない、「よろしくお願いします」と言って待つ。

思ったより遠かったらしく30分くらい待ったけど、ついに救世主となるトラックがやってきた。
若い店員さんが1人。手際よくバイクを積み込み、手慣れた手つきでロープで固定。「トラックに乗っていきますよね?」。もちろん。

来る時は渋滞してたらしいけど、店に戻る時もそこそこ道が混んでて、結局30分近くかかってしまった。カーナビ付きトラック。ラジオからは台風情報。無口な店員さんで、ちょっと会話に困ったが、店に到着するとバイクを下ろして早速修理にかかってくれる。

結構大きなショップで、展示車両も多い。ショップ側にスタッフが数名、ピットに修理工が数名という規模。
修理のピットは別部屋になっており、客は入ることができない。その代わり、ガラス越しに作業は見えるようになってるのだけど、症状を近くで見たい私は何となく不完全燃焼だ。仕方なく展示車両とかを見て回る。大きな店舗らしく逆輸入車とか速そうなバイクがいっぱい。これなら東北まで自走できるなぁ・・とか思いつつも、パッソルが欲しかったり。
いきなりパッソルに乗り換えて、スポポポポポ・・と東北に現れたら、みんなに受けるだろうか?とか想像すると愉快になったり。


「どうやら後輪ですね。脱着料がかかりますけど・・」と、ここでもビジネスライクな作業料金の話。旅の途中ということで、特に気を使ってくれているんでしょうか。それとも「貧乏旅」が板に付いた学生時代から、見かけが進歩していないってことか?お金がかかる前に確認してくれるというのは、良心的といえば良心的なんでしょうね(^^;
「カネならある。」
支払いはクレジットカードがあるから大丈夫。とにかく走れるように修理してくださいな。

あぁ、そろそろ敦賀からフェリーが出航する時間。
こんなところで何やってんだ?わしは(笑)。
ちなみに他のメンバーは無事に敦賀に到着してフェリーに乗船したそうな。
よかったよかった。

待ってろよ!どうするか分からないけど、どっかで会うぞ!


拾われた
トラックで運ばれる
セロー
(;´_`)
で、セローの故障の原因は後輪のベアリングの破損。劣化からか、バラバラになってしまってたようだ。
数キロの距離とはいえ、そのままガシャガシャと音をさせて走行したことによって、ハブとカラーが少し削られてた。ベアリングの在庫はあったので新品に交換するとして(セローの後輪にはベアリングが3個あることを知る)、削られた側はそのまま使うため、あくまでも応急修理になると言う。
それでも今後の走行は「まず大丈夫だと思います(ショップ談)」というレベルにはなった。
私:「高速も走るんですけど・・。」
店:「まあ大丈夫でしょう。80km/h以下なら。無茶しなければ。帰ったらきちんと修理することをオススメします。」

修理が終わったのは午後1時過ぎ。臨時支出なので当然カードで支払う。
バイクが直った時点で今後の予定を決めようと思っていたのだけど、この時はまだどうするかは決めてなかった。思ったより早かったけど、微妙な時間・・。
事情を知っている店員さんから「追いかけるんですか?」と聞かれるが、この時はまだ決めてなかったので適当に曖昧な返事をしておく。

とりあえず、「YSPで修理中」のメールをお世話になったオダギリさんにメールしておいたら、そのショップから5〜6kmのところにオダギリさんお勧めのカフェがあるという返信をもらっていたので、そこで昼飯を食べようとバイク店を後にした。

しかし、往復したけど店を見つけることができなかった。
後から聞いた話だと、小さな店だったらしく、見落としたのだろう。もうちょっと詳しく聞いておけば良かったかな。しかし、この「見落とし」がその後の行動に重要な影響を及ぼすのであった。すんなり店が見つかれば、そこでゆっくり食事をしてから、改めて今後の行動を考えただろうが・・。

そうこうしてるうちに台風10号の影響からか、いやーな風が吹いて、黒い雲が出てきた。いよいよ近畿地方も台風の影響圏内に入ってきたか。このまま近畿にいたら、台風に飲み込まれる。
雲行き怪しい天気から逃げたい一心で、とにかく北を目指す決心をする。

すでに午後2時近く。
行けるところまで行ければいいや。
この時、全国道路地図の購入を考えてた。何しろ、東北地方と近畿の高速地図と豊中市街の地図しか持ってなかったから(笑)。

こうなりゃ「本州縦断ツーリング」か!?だいぶ主旨が変わってるぞーい。



前へ 次へ


荷物は積みっぱなし
ピットで修理中