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目次の目次

迷惑なメールとスパム

本当にスパム(一方的迷惑広告メール)?

スパムの不思議?

スパムと個人情報

届くようになった理由と予防


スパム対応の基本

対処法さまざま


日本のスパム規制2法とspam対応

スパムの根本的解決

広告・宣伝メールを送りたい

スパム送信者とのかかわり

迷惑広告メール(迷惑メール、スパム) 質問集 回答(二)
質問集回答1回答2・回答3

(近日更新部青色)

Q.スパムを受け取ったらもっとも注意すべきことはなんですか?

.spamを受け取った場合の注意すべきポイントは

spamの被害に遭い始めたら(概要)」の「スパム内容を読む上の大事な点

をお読み下さい。手短に解説しています。
 じっくりと読む余裕がある場合には

spam被害者向頁目次

で紹介している頁を順々に読まれると良いでしょう。

 一応強調しておくと、送信者(返事)アドレスに安易に返事を送り返してはいけません。「今後は送り返さないで下さい」という依頼メールも送らない方が良いと言われるのが一般的です。

 そもそも送信者アドレスは簡単にウソがつけますので、届かないメールアドレスに送ってエラーになったり、あるいは全く関係のない第三者の人に苦情を送ってあなたが他人に迷惑をかける可能性もあります。

 spamの被害に遭い始めたら」で書いたように最初は無視した方が良いでしょう。その後の対応や、どうしても送信者に送りたい場合にはそこに書いた記述を参考にして下さい。

 ただし、別質問回答こちらこちら)も参照して下さい。

【目次:スパム対応の基本へ】


Q1.「登録してくれた人に送っている」と書いてあるが覚えがありません。
Q2.やたら親しげにメール友達のような書き方をしてくるのですが覚えがありません。
Q3.「悪戯で登録された可能性があります」と書いてあります。
Q4.スパムの送信者に「もう送らないで」という返事を送ったのですが繰り返し届きます。
Q5.「ここに送ればリストから削除して今後は送りません」と書いてあります。

A.スパムメールの内容はデタラメなことがとても多いです。残念ながら送信者への返事はしない方が賢明です。どうしても返事を送るというのなら、注意点はここでも書いていますけれど、それ以前にスパムメールではいろいろデタラメな部分がとても多いのです。

 スパムのデタラメぶりの暴露

などで書きました。

 特にしてはならないのは「送らないでください」という返事を出す場合に 別なメルアドなどを知らせてしまうことです。 こうすると別なメルアドにも届くようになる可能性が高いです。

 ただこの辺は難しいところもあって、送信者アドレスにせよ、「削除依頼はここへ」というのにせよ、100%ウソとも限りません。初心者スパマーの場合には信頼できる場合もあります。これがスパム対応をややこしくしています。結局安全な対応は苦情は送信者に送らず、送信者の使ったサーバ管理者へ苦情を言う、これがもっとも基本です(その苦情先を見つけるのがここ)。

 ただし相手が自前サーバで完全に独立した管理人だと、サーバ管理人=スパマーであり、すなわち「この人を処罰して」という依頼をその人自身に送る場合もあります(^^;;)。もうこうなると最悪ですがとりあえずそれは仕方がありません。

 この辺の「どのスパムのどこの部分がデタラメであるか」はスパムを受け取り続けて対処をしているとなんとなく分かるようになりますが、でも基本的にはよーわからんというのが正直なところです。

 私は啓発頁を作るくらいですので、スパム送信者にはかなり苦情を送ってきた方だと思いますが、返事があったのは結局最初の頃の2,3通に過ぎません。もはや現在活動しているスパマーは確信犯が多いので、送信者に連絡するのは避けることをお勧めします。

 特にアダルトサイト宣伝スパムは質(たち)が悪いです。アダルトサイトを作っていること自体で道徳的に一線を越えているためか、スパムの迷惑性に関して全く聞く耳持たないし、信用できそうなメールアドレスを明記したアダルトスパムもほとんどなくなりました。単にURL紹介で、その頁を見ても連絡先は無しが大部分です(なおスパムで明記されるURLはなるべく見ない方が良いです)。

 ただし、別質問「返事は絶対送ってはいけないのですか」の回答も参照して下さい。

【目次:スパム対応の基本へ】


Q.スパムの宣伝しているサイトを閲覧したいのですが。

A.たとえ興味をそそられたにせよ、苦情を言うために参考にするにせよ、スパム広告サイトを閲覧することはお勧めしません

 これはモラル的な問題のためではなく、ホームページ閲覧行為というのは閲覧者の情報が一部ホームページ制作者に知られてしまう性質を持っていて、スパムが宣伝するようなサイトはそのような仕掛けを凝らしている可能性が特に高いのです。

 つまり、ホームページの作り方と、送信するスパムメールの組み合わせによっては、あなたというアドレスの人がホームページを見た、つまりそのアドレスに送ればサイトを見てくれる、というのを知らせてしまうことさえ十分にあり得る話なのです(通常、ホームページ閲覧ではこちらのメルアドは知られることはないのですが、スパムと組み合わせることで可能になります)。

 また、ホームページの問題では、ネットサーフィンしていたらダイヤルQ2や国際電話などをかけるソフトを勝手にインストールされて、法外な電話料金を取られた、というトラブルが頻発していますが、スパムメールは人の迷惑さを顧みずに送ってくるような性質上、その宣伝サイトではなんとかして金をふんだくろうとする頁が多いです。

 無料で便利な頁をわざわざ不特定多数の人に知らせようとする人はそれほど多くないのです。本当に親切な人はスパム行為という嫌われ行為をしてまで自分の頁を宣伝することは控えるのであり、せいぜい関係する掲示板サイトで自分の頁を紹介する程度です(スパム行為の問題性を知らない初心者スパマーを除く)。

 ですからもし各種の事情からスパム宣伝サイトを閲覧する場合にはセキュリティの問題を熟知した上で行われることをお勧めします。次の質問回答も参照して下さい。

【目次:スパム対応の基本へ】


Q.スパムメールの内容を読んだだけで一層多く届くようになる場合があるって本当ですか?(HTML形式の問題性)

A.メールというのは一方的な情報伝達ツールであり、受信者側から送信者側に情報が逆流することは一般的にありません。電子メールを使う多くの人が
「電子メールを送っても、受信者がそのメールを読んだかどうかは送信者に分からない」
ということを知っています。
 善し悪しはともかく、現在の電子メールはそういう性質を持ったツールなのです。

 上のような性質は「プライバシー保護」の観点から言えば有り難いことでもあります。特にスパムという、受信者が望みもしないのに送られるメールの存在を考えると、勝手に送りつけてきた上に、受信者に関する何らかの情報が送信者に勝手に伝えられるとしたら、たまったものではありません。(ただしメールが届く時点で「そのメールアドレスが存在する」という情報は伝わっているわけですが...)

 ところがそのような場合、すなわち「メールの内容を読んだだけで、読んだという情報が送信者に伝えられてしまう場合」があります。それはHTML形式で書かれたメールの場合です。HTML形式については

http://antispam.stakasaki.net/bingdu-chuli.html

の「1-2.少し余談ですが...OutlookExpressを使っているなら」をお読み下さい。上述のページではウイルスメールでのHTML形式メールの問題性を書いていますが、スパムでは「閲覧したという情報が送信者に伝えられる可能性がある」という「プライバシー漏洩」の問題が発生するのです。
 詳しい原理は後述の参考サイトを参照して下さい。

 この仕組みはどのように悪用されるのでしょうか?
 以前から
「スパム発信者にメールを送り返してはいけない、なぜなら『生きているアドレス』と分かるとspammerは『しめしめ、メールを送れば取りあえずは読まれるんだな』と認識して、一層多く送ってくる可能性が高いから」
ということが言われてきましたが、HTMLメールの場合にはわざわざ返信をしなくても、受信者が閲覧したことが発信者に伝えられる危険性を持っています。そして、もしスパマーが
「スパムメールを閲覧する人々は、閲覧しない人々に比べて(スパマーにとって)より望ましい反応をする確率が高い」
と認識している場合、受信したスパムメールを閲覧をする習慣を続けている人には、スパムを一層多く送ってくる可能性があります。

 そのような工夫をスパマーは本当にわざわざ行うのでしょうか?
 2003年7月現在、日本ではヘビーユーザを中心にHTML形式に対する抵抗感が極めて強く、日本語スパムもテキスト形式が『比較的』多くなっていますので、上記のような工夫をしている日本語スパムは見つかっていません。けれども英文スパムでは上のような細工がされたと思われるスパムが日常的になっています。(質問:「本文などに変な文字の羅列があります」)

 スパマーは個人情報の「保護」には無関心な上、個人情報の「獲得」には極めて貪欲です。その貪欲さが「手当たり次第でのメールアドレス探索」などに現れており、閲覧確認に関しても上のような細工を行うことは決して不思議なことではありません。そのようにして得たメールアドレス一覧が「精選メールアドレス○○万件!一方的な電子ダイレクトメールをきっちり読む人々ばかりです!」などとして転売されるのが私には目に見えるようです。

 画像やその他の豊富な情報を伝えることの出来るHTML形式メールは、情報伝達ツールとしてテキストのみのメールよりも魅力的なものを持つことは確かで、メールを他の広告媒体と同レベルに近づけたいメールマーケティング業界はその有用性を強く強調しており、日本でも今後はHTML形式が浸透していくことも考えられます。しかしユーザは上記のような危険性を知っておくことも重要でしょう。

 詳しくは以下のページを参考にして下さい。

参考ページ:
Outlook Expressから乗り換える人へ」の「HTMLメールにおけるプライバシー上の問題
 http://www.dokidoki.ne.jp/home2/ayuayu/addition/index.html

HTM Lメールのリスクと Web ビーコン(japan.internet.com)
 http://japan.internet.com/wmnews/20030718/7.html

高木浩光氏「HTMLメールマガジンのもうひとつの危険性

後藤斉氏の「HTMLメールはやめよう」(関連リンク多し)
http://www.sal.tohoku.ac.jp/~gothit/nohtmlmail.html

【目次:スパム対応の基本へ】


Q.スパムに関するアドバイスでは、しばしば「『返事を送ってくれば二度と送らない』などとspamに書いてあっても、絶対に返事をしてはいけない」と書かれています。それは正しいのでしょうか?

A.
 スパムメールの受信対処のアドバイスには、その真偽を検討することなく他からのものを半ば丸写しにして書かれたものが大変多くあります。すなわち、かなり訳知り顔をして「イイカゲン」なアドバイス(というよりも説明)をしていることが多いです。

 スパムに返事をしていけない点に関しても、それを絶対的なものとして、以下のような理由を挙げている場合があります。

1.メールアドレスが「生きている」ことを知らせてしまう。

2.返事をしたことで、より一層たくさんのスパムが来るようになる。
 2.1 少なくとも読んでくれるメールアドレスであると認識されてしまうから。
 2.2 送ってこなくなるように見せかけて、他のスパム業者にメールアドレスを売り渡すから。

 これですが1に関してはそもそも自分に届いている時点で、送信者の所にはエラーが来ないことで「生きている」ことを知ってしまいますので返事を送ろうが送るまいが関係ありません。

 次に2.1に関してですが、もともと悪質なスパマーは、同じメールアドレスリストに繰り返し送りつける傾向にあります。このとき、前に送ったときに返事が来なかったからと言って送らなくなることは希です。悪質なスパマーは必ずといって良いほど、繰り返し送るのです。無視されたからと言って諦めることはしないのがほとんどなのです。

 つまり、返事をした場合、返事をした人達にのみ次回から集中して送るという想定は行いにくいのです(悪質スパマーの場合には!)。しかも上で想定されている「返事」とは間違いなく「苦情」のことを述べています。苦情を言う人たちはspamを受け取ってもむしろ迷惑で、そのspamの宣伝サービスを明確に拒否している人々です。抗議した人々だけに再び集中的に送り、返信として何も反応がなかった人々には送ることを諦める、というのはスパム送信の目的を考える際に、あまりにナンセンスなのです。

 このような考えは別に私・高崎が考え始めたなどと言う立派なレベルのものではなく、少しでも頭をひねる人々ならばすぐに気がつくことです。Piazzolla氏という方はこれが日本のネチズン達が米国からのスパム対応指南を鵜呑みにしてきた為であることを仄めかしています。

 ただし、それならばspammerの提示する「受信拒否」(英文spamではremove云々)が必ず信用できるものかというと、残念ながらそういうわけでもありません。まず別質問回答に書いたようにスパマーが提示しているメールアドレスがデタラメの可能性もあり、その場合、返信を送ることはあなたがメール加害者になってしまいます

 では、もし私がこちらで書いたような判断を基準に、自分の返信メールがspammerに届きそうだと判断して、実際に届いた場合にはどうでしょうか?
 あるいは「ホームページで解除手続きをして下さい」などとなっていて、メールアドレスをホームページで記入するようになっている場合はどうでしょうか?スパマーはそれらを聞き入れるのでしょうか?

 スパム反対活動家のかわはら氏は英文spamのremove手続きに関して詳細な追跡調査を行いました。その結果、以下のような結論を2002年の段階では出しています。

「初め、9割方のスパムはremove手続きをして悪くなる兆候はなかった。しかし一部のspamにはremove手続きでで受け付けたメールアドレスを悪用し、そのアドレスに対して、より一層多くのspamを受け取らせるようにするところが存在した。spam被害者はremoveを聞き入れるスパマーと、聞き入れずにむしろ悪用するスパマーの区別をつけることは出来ない。結局、全てのspamにremove手続きをしていると、良い結果を生まないことになる」

 けれどもこれは英文spamの状況であり、日本のspamでも必ず同じとは言えません。日本では米国ほどspammerが悪質化する前に、別質問回答で書いたような

「広告メールの送信者は正しいメールアドレスを名乗ること。受信者は再度受け取りたくないのなら再送拒否の返信を出すこと」

という法律が制定され、これはスパム送信者をとりあえず一回は信じろと言う法律です。ではその後に行われる、スパム対応へのアドバイスはどうなったでしょうか?日本のインターネット業界で大きな役割を果たして、それぞれネット業界における柱となっているJPNICとYahoo!Japanの見解を見ましょう。

JPNICスパムに関するFAQ

Yahoo!Japanの「スパムメール/バルクメールフォルダ

 両者を見て明らかなように、そこでは全く法律の存在を考慮せず、従来通りの「スパム送信者は絶対に信じるべからず」という金科玉条が唱えられています。
 法律制定を踏まえて、プロバイダー協会という所がスパム関係のアドバイス頁を作成しました。ここではどうでしょうか?

日本インターネットプロバイダー協会の「迷惑メールを受け取ったら

 ここのアドバイスは少し変だと言えるでしょう。スパム規制法の経緯などの説明はともかく、「再度の受信を拒否した場合には送ってはいけないことになっている」というルールを紹介し、「再送禁止義務や表示義務に関する法律の基準を満たしていない違法なメールには関係官庁に報告せよ」と書いておきながら、

「違法ではないけど迷惑なメールを受け取ったら」

の頁で

返信することは得策ではありません。あなたのメールアドレスが有効であることを悪質業者に教えてしまうことになる可能性があります。」

とアドバイスしています(2003/01現在)。すなわち法を満たして「再度受け取りたくない人は返信をして下さい」と受け付けているメールに対して、返信をして良いのか、しない方が良いのか、矛盾する説明をしているのです。

日本インターネット協会IAJAPANによるルール、マナー集対応アドバイス

もやはり全く同様な「おかしい点」を抱えています。

 このような部分こそ、まさしく2002/07に制定されたスパム規制2法が抱える矛盾点を浮き彫りにしていると言えるでしょう。

 長々と述べてきましたが、つまりは「再送拒否」の手続きを取るべきか取らないべきかは一概に言えない、という状況になっていると言えましょう。
 「果たしてスパマー○○の受信拒否は信頼できるのか」、そういう情報交換がspam受信者の間で一層必要になっています。当サイトの掲示板はそういう場所に使って頂くことが有効でしょう。

 なお、当サイトでは2001/03設立当初から、「スパム送信者に返事をしては絶対にいけない」などという断定的なアドバイスを述べたことはありません。もし私のサイトの記述でそういうイメージを抱いていたら、もう一度、関係箇所を読み直してみて下さい。

【目次:スパム対応の基本へ】


熟慮の末に「今後は送らないで下さい」というメールをspam発信者に送るつもりなのですが、何か注意すべきことはありますか?

A.別質問回答の「法律で返事を送ることが定められたそうですがや「絶対に返事をしてはいけないというアドバイスについて」を踏まえた上で、発信者への返信を行う場合、以下の点に注意しましょう。

冤罪被害を防ぐために、届きそうなメールアドレスの場合にのみ送る

・送信先のメールアドレスが、「スパム宣伝サイトのドメイン名」「スパム宣伝サイト内で使われているドメイン名」「ドメイン名をツールで調査した際に出てきた各種のドメイン名」と同じドメイン名であれば、ある程度正しいメールアドレスの可能性がある。

・無料メールアドレスの場合には本当にスパム送信者のものか、そうでなくても受信拒否を受け付ける気があるかかなり怪しい。

・どちらでもないメールアドレスはさらにもっと怪しい。送らない方が賢明であるが、アンチスパムサイトなどで情報を収集しましょう。

余計な個人情報は決して伝えないこと

停止要請に利用するメールシステムはスパムが届いたメールアドレスを利用し、スパム被害に遭っていない他のメールアドレスはスパマーに知られないようにすること。
(つまりは会社へのスパムなら会社から、プライベートメルアドならそれから解除手続きをするということ。それにより万が一スパマーが受け付けたメルアドを悪用する際に、被害を広げるのを防ぐため)

・メールアドレス以外のもの、すなわち名前や電話番号、住所などが伝わらないように注意すること(差出人欄や自動で付く署名[シグネチャ]に注意)。

●どうせ解除するなら確実に、もし一言を言えるのならば断固として

・受信拒否を知らせるための手法はspamに書いてある手法に従うこと。その手法に従わなければspammerが何らかの自動的なシステムを使っている場合、受信拒否と見なされない場合がある。なお、その手法は一番最近に届いたスパムで書かれた方法に従うこと。

spamに示されている受信拒否手法に従いつつも、書く場所があるならば自分が単に一被害者であるのではなく、スパム反対サイトで勉強して関係ネット会社に連絡するような「抵抗者」であって、自分に送信してくる限り、徹底的に抵抗し続けることを主張すること。

・事務手続き上、すぐに削除されるとは限らないので何回か試みること。1,2回ですぐ止まらないからと言って諦めないこと。

【目次:スパム対応の基本へ】



Q.メールアドレスを変えることは問題ないですか、解決になりますか。

A.あなたが古いメールアドレスを使わなくてもspammerは同じ古いメールアドレスに送り続けるでしょうが、それはともかく、新しいメールアドレスに変えた場合には取りあえずは一旦は来なくなるかもしれません。メールアドレスを変えるのは最終的には所有者の判断でしょう。

 けれども

で書いているように、手当たり次第で送っている輩もいますし、積極的に電子メールを活用しようとすれば少なからず公開の必要性がありますので、いずれはまた届くようになるかもしれません。

 当サイトではむしろ「メールアドレス変更」などを中心とする「後ろ向き」な解決に反対しています。

スパムの後ろ向き解決に反対する!
http://antispam.stakasaki.net/xiaojixiaolun.html

 こういう意見もある、と覚えておいて頂ければ有り難く思います。

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.一日数十通など、とにかくたくさん届くのでなんとかしたいのですが。

 まずは本当にスパムメール(一方的な広告メールの送りつけ)であるか確認して下さい(質問目次参考:「本当にスパム?」)。

 以下はスパムメールの場合ですが、当サイトでは「スパムメールは根本的に解決を目指すべし」という観点から、フィルタリング・ブロックなどの方式によって「spamを見ないようにする」という考え方に批判的です。

コラム:「消極的対策と対応(フィルターの使い方など) 」
 http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/zhuanlan.html#xiaoji

「迷惑メール(spam)撲滅の為に、私達がすべきこと」
 http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/keyi3.html

 しかしながら、現在一部ではspam被害があまりにひどく、通常の電子メール生活にも支障が出るほどになっております。そこで当サイトでも

spamフィルタリングツール概観
http://antispam.stakasaki.net/filter-fenxi.html

というページを設けておりますので参考にして下さい。

 なお、外国語のスパムにお悩みの場合は別質問「外国語スパムへの対処」も参考にして下さい。

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.一定量届くようになったスパムメールを減らしていく方法はないのでしょうか?

A.スパムが届く原因は「別質問回答」の通りですが、そこに書いたようにあなたに一定量のスパムが届くのは

の2通りが考えられます。

 前者の場合(すなわち現在でもネット上で公開しているメアドに送ってくる場合)に関しては、取りあえず公開されているメールアドレスの記述を消したり、特殊な記述をすることで、拾われにくくする方法があります(「別質問回答」参照のこと。もっともその方法で諦めるのは私は納得していませんが)。

 また、検索ロボットgoogleなどを調べて、御自分のメールアドレスが公開されているところを探してみるのも良いでしょう。自分のサイトでの連絡先通知など、意図して公開しているものならば良いですが、それ以外で公開されている場合が得てしてあるものです。自分のサイト以外ならば、サイト主に削除を依頼することも検討しましょう。

 なお、googleのキャッシュや、また、googleが公開権利を持っているニュースグループ(USENET)の記事は、「サイト主」あるいはニュースグループへの投稿者自身ならば、削除を依頼することが出来ます。それについては

googleページの削除 緊急削除依頼のページ

を御覧下さい。

 後者(既に売買されているメールアドレスリストに送ってくる)の場合にはもはや2003/03現在の段階ではどうすることも出来ません。このような売買は現在のところ違法ではないからです(「別質問回答」参照)。

 その場合にどうするかは、私はspam問題を根本的に解決することを目指して

スパムの被害に遭い始めたら(概要編)

での対応をお勧めします。ただし、確実に減っていくのか、あるいはどのくらい減っていくのかはデータが少なくてなんとも言えません。私の場合

http://antispam.stakasaki.net/img/tongji-gj.gif

となっており、黄色が某ML管理人アドレスに届くもので、これが増えたことから、私がこの問題に取り組み始めたのですが、ネット業者へと送信者への対応により、減少・抑制方向に持って行けたことが分かります。しかも、問題のメールアドレスは今でも公開しています。

 減少した原因は3つ考えられます。

私の状況を書いた以下のページも参考にして下さい。

spam(迷惑メール)の被害状況調査」の「管理人の日本語spam受信数状況

 たとえ自分へのspamが減るか減らないか、確実でなくても、もし気持ちの余裕があるのなら、是非、本来あるべきインターネットの世界、すなわち、メールアドレスを公開しても、そのアドレスには自分のサイトの感想やら、論理的な批判やら指摘やら、そして励ましの声やら「のみ」が届くようなネット社会を目指して御協力頂けると有り難いです。

迷惑メール(spam)撲滅の為に、私達がすべきこと
インターネットで失われがちなバランスを、一緒に取り戻しませんか?

今、あなたが自分とみんなの為に出来ること
〜spam撲滅の為に〜今、改めて〜

 ネット業者への連絡というのは、上の頁で書いてあるように「自分とみんなの為」だと思っています。また「みんな」の中には自分も入るわけですから、周り回ってその部分の恩恵も受けることでしょう。

 出来ましたら皆様には御協力頂きたく思います。

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.外国語スパム(英語、韓国語、中国語など)のスパムは対処しようがないのでしょうか?

A.

●確認

 まず本当にspamか確認しましょう(参考:質問目次「本当にスパム?」)。

●当サイトのスパム指南は全世界共通

 次に当サイトでのスパム対処指南に国内と国外の区別はありません。当サイトの指南はあらゆるスパムで共通です。外国からのスパム、外国語のスパムでも同じです。すなわち断固としてネット業者に苦情する事をお勧めします。

spamの被害に遭い始めたら(概要)
 http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/shouhai-spam0.html 

何語で書くか?−日本語と英語
 http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/shouhai-spam4.html#yuyuan

参考:韓国語のスパムの場合

 韓国では日本よりも対spam行政が進んでいるようです。迷惑メールなんとかセンターというものが出来ています。
 http://www.spamcop.or.kr/

 当サイト掲示板で、このセンターとやり取りして下さった方がいますが、上のセンターでは外国からのspam報告(苦情)も受付ているっぽいです(よくしらんけど)。
 http://bbs.spamstop.net/past/log/010504.html

●フィルタリングについて

 当サイトではフィルタリングに否定的です(参考:別質問「とにかくたくさんのスパム」)。

 それを前提とした上で書くことにします。外国語のspam(特に英文spam)でFromアドレスによるフィルタリングはほとんど無駄です。フィルタリングしたい場合には以下のような方法が考えられます。

1.もしタイトルに「広告」らしき表示がついている場合

 米国では一部の州法でスパムメールに「ADV」や「SEXUALLY EXPLICIT」をつけることが定められたことがあります。韓国でもをつけることが定められているようです。日本では「未承諾広告※」です。

 なお日本語環境で韓国語の表記を読むと文字化けすることが一般的です。一般には「ア、ー」となります。

参考:「シコタホア」(「シコタホア」と化けていたのは以前の表記なので2005年現在では参考にならないようです)
 http://www.itmedia.co.jp/news/0210/25/njbt_08.html

「韻壱」
当掲示板11356
当掲示板11336
当掲示板8636

 以上のことを利用して、フィルタリングが出来ることがあります。御自身の使っているプロバイダーのフィルタリングがどのような文字コードのフィルタリングをしているかによって左右されますので、いろいろと試したり、問い合わせたりする必要がある可能性が高いです。

参考スレッド:
当掲示板11290

2.文字コードで特定言語のメールをフィルタリングする

 文字コードの種類でフィルタリングする方法があります。すなわち届いている外国語のスパムメールは、メールヘッダを見ると

Content-Type: text/html; charset="aaaaa00000"

などという風な部分が共通している可能性があります。

 よってヘッダのこの部分を用いれば、特定の言語のメールをフィルタリングできます。なおプロバイダーでこのような部分でのフィルタリングが出来るかは当然プロバイダーサービスに依存します。その言語で真っ当なメールが来る方の場合には使えません。

3.外国spamが文字化けしやすいことを利用する

kinta氏より掲示板にて下記のサイトを紹介されました。

foo's Homepageの「Outlook Express のメッセージルールを使った spam メール対策

 また、日本語以外のメールを受け取らないと言う人は「ひらがな」が一つも入っていないメールをspamと判定する方法もあります。

4.それ以外の方法でフィルタリングする

 フィルタリングに否定的な当サイトではありますが、一部で極めてひどくなっているspam被害の実状を鑑み、下記ページを設けて有用なフィルタリングツールを紹介しております。御参照下さい。

spamフィルタリングツール概観
http://antispam.stakasaki.net/filter-fenxi.html

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.当サイトでのスパム対応アドバイスが良く分からない、難しそうなのですが。

A.スパムメール(一方的に送りつけられる広告メール)に対する対処の基本、すなわち何をすべきか、何が出来るかの概略は

詳細に関しては

で書いております。

 そこにも書いてあるとおり、スパムメールに対して単に「無視をする」ということも出来ます。けれどもそれでは世の中のスパムメールを減らすことは出来ない、むしろ増大して行く一方であり、最後はインターネットメールを使い物にならなくしてしまう、というのが当サイトが全面的に述べている主張です。

主張の一つ:「迷惑メール(spam)撲滅の為に私達がすべきこと
〜「スパムメールは無視が一番」はマチガイです!〜

 「スパムの被害に遭い始めたら」を読んだ際に、具体的な対処に関しては難しいと感じるかもしれません。

 その原因として、スパムメールへの対応では、様々な種類のスパムメールが存在し、その届き方も被害者によって偏りがあり、万能のスパム対応はないので、被害者が状況に応じて各自で自分なりの対応策を見つけなければならない、つまり単純なマニュアル化が出来ない点がまずあります。

 また、スパムメールに関する法律が整備されましたが、その中では再度の受信が嫌ならば送信者に返信をするように言われています。ところが、従来「スパムメールには安易に返事をしてはいけない」というアドバイスが一般に行われてきたため、従来のスパムメールに対するアドバイスと法律の方針が矛盾するという複雑な状況が生まれており、その点も対応を難しくしています(法律関係の情報は「スパム関係法律整備関連情報」を参照)。

 私の基本的に勧めている対処は法律に基づくにせよ、基づかないにせよ「スパムを受け取ったら言うべき所に苦情を言う」ことであり、その苦情先を探す方法に関していろいろアドバイスをしています。そして場合によってはスパム送信者に自分が「スパムメールに対して強く反対・抵抗し、対処していること」を通知する。

 その結果、自分にスパムメールを送っている送信者達がインターネット上から排斥される、あるいは強く反発する送信者には送らなくなる、それらにより結局自分に届くスパムメールが減っていく、そう私は考えています。

 なお、私の書き方が理解しにくい点がありましたら、掲示板などで御指摘下さい。

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.迷惑メールを送っているらしいサイトをメール爆弾などでダウンさせようと思います。

A.spam問題を真剣に考える人達の中ではそのような行為を全く迷惑なものと見なしています。

 spamの問題はモラルであれ、技術であれ、社会制度であれ、 システムの未整備から来る問題です。 御自身が、そして多くの人が 不満に感じるからと言って上のような行動を走るのは テロリズムの論理でしかありません。

 特にspamの問題点として大きなものに、単に個人がその内容に不快感を感じるのみならず、その多量の迷惑なメールで真っ当な円滑なネットワークの機能に障害が出ることも挙げられています。だからこそスパマーが大事な顧客である場合であっても サーバ管理者は厳しい措置を取るのです(携帯電話のスパムの場合にはそのシステムでさえ出来ていませんが...)
 そのような状況でネットワークに過負荷の原因となるような形の報復は自らがインターネット全体に対してスパムに近い行為をしていることを認識すべきです。

 またスパム行為自体はそれぞれが「広く浅い」迷惑行為なので 直接取り締まる法がないですが、メール爆弾は被害者がサーバダウンという大きな被害を受けるわけですから、本気になれば被害者は警察へ届け、そのような行為をしているあなたへ警察の手が回る可能性が高いです。それは被害者の出方次第ですが、スパム送信者は自らの行為がメール爆弾よりはよっぽど「現在の法律上、 問題にならない」ということを分かっていることを認識しておくべきでしょう。

 たとえ警察に捕まらなくても「捕まらなければ構わない」という論理ならば、全くスパマーと同じ根拠に基づいて迷惑行為・犯罪を犯していると言えます。

 いろいろな意味で周りは上のような行為をする者の味方にはなりえません。となりから来る騷音がうるさいからと言って 殺人を認める道理はどこにもないのですから。

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.自分がサービスを受けているネット業者に相談しようと思うのですが。

 spamの受け手側のネット業者は個々のspamに対しては処置を受け付けないのが一般的です。

 自分側のネット業者は、郵便で喩えれば
「最寄りの郵便局+自分の郵便箱」
みたいなもので、送られてきた以上、それを受け手に渡す以外に対処のしようがないからです。

 ただ、この掲示板で報告された例ですと、親切なプロバイダーの中にはspam処置依頼を受信者の代わりに送信者ネット業者に対して行ってくれた場合もあるようです。

 確かに現在一般に行われているspam処置依頼では

「(受け手)個人」 対 「(送り手)ネット業者」

となってしまい、対等でない感じがします。送り手側に苦情を言うのが受け手のネット業者の言葉なら、同じ業者として、より一層きちんと聞いてくれるのではないか、という考えも無理からぬことでしょう。

 もし自分がサービスを受けているネット業者が、そのような考えの元に動いてくれるなら、そのネット業者はかなり親切だと言うことが出来ましょう。

 それから、特定のネット業者が特定のspammerからの集中的な被害を受けている場合、看過できずに動く例があります。

 例えば外国で大手プロバイダのAOLは受信者の代わりにたびたびスパマーを訴えて裁判で勝利しています。
http://www.zdnet.co.jp/news/0207/20/nebt_03.html
http://www.zdnet.co.jp/news/9812/22/spam.html

日本でもパソコン通信時代からの顧客とシステムを抱えるniftyさんが送信者側へのアクションを取ってくれた例が複数あります。

http://bbs.spamstop.net/past/log/003704.html
http://www.netlaw.co.jp/hanrei/video.html

 携帯スパムに関してNTTドコモも、まあそれをしたと言えるでしょう。

 以上のようなことを考えると、情報提供として報告しておくのはまあ悪くないだろう、という感じでしょうか。

 自分のプロバイダーが個々のユーザに対してどれだけ親身になってくれるのか、試してみるのも良いかもしれません(笑)。ただ、一般論として大手プロバイダーは場合場合に応じて懇切丁寧に対処してくれることを期待するのは難しいと思われます。おそらくは有料のフィルターサービス利用を勧められるのがオチかもしれませんね(苦笑)。

【目次:スパムの個人的対処へ】


Q.外国に自動でspam処置依頼(苦情)を送るSpamCopというシステムがあると聞いたのですが?

 はい、あるにはあります。SpamCopですね。これはスパムの苦情に関してほぼ自動で行うものであり、大変便利なものです。しかしながら当サイトではこの利用に関して基本的に勧めていません。それには以下のような理由があります。

以上のような理由から、他の手段でも苦情が送ることが出来る場合に、やたらにSpamCopを利用すべきでないと考えています。

 なお、苦情を送る場合に、「どこどこに送るか」をチェックする機会がありますので、一応きちんと御自身で確認して、「とんちんかん」あるいは無関係なところへ送ろうとしていないか確認して下さい。私自身は、基本的に日本語spamでは使わず、英文spamで使ったり、使わなかったりしています。

 SpamCopの使い方は、他の方が書いている日本語解説頁を参照して下さい。

 ついでに書いておきますと、SpamCopのデータは周り回ってSpammerに利用されがちなサーバということでブラックリストに登録されることになっています。このブラックリストはスパム被害の増加に伴い、海外では「導入もやむなし」という風潮になりつつあるようです。私は個人的には批判的ですがそれだけ外国(というか米国だな)のスパム被害が深刻ということでしょう。それらの議論に参考になる記事を挙げておきます。

スパムのブラックリストは、やり過ぎか?」(ZDnet)
http://www.zdnet.co.jp/news/0207/16/ne00_spam.html

スパム阻止のためなら巻き添えも」(japanCNET)
http://japan.cnet.com/News/2002/Item/020715-1.html?me

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Q.差出人にエラーメールを返すという手法は有効ですか?

 spamの対応は一概にどのようなものが正しいとは断定しにくく、特にパソコン、携帯電話メール、日本語、英文などなどの違いで、簡単には断定できませんが、上記のような対応法はお勧めできる手法ではありません。

 もっとも危惧されるのはspamでは多くが差出人メールアドレスやその他の差出人と思われるメールアドレス情報が詐称されているという問題です。

 この問題に関しての議論、参考になると思われる意見を紹介しておきます。

当掲示板スレッド5067

Fight spam on the Net!」の「"From:"に返信する自称『spam対策ツール』

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迷惑メール撲滅私的調査会/質問集回答1回答2・回答3

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