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目次の目次

迷惑なメールとスパム

本当にスパム(一方的迷惑広告メール)?

スパムの不思議?

スパムと個人情報

届くようになった理由と予防


スパム対応の基本

対処法さまざま


日本のスパム規制2法とspam対応

スパムの根本的解決

広告・宣伝メールを送りたい

スパム送信者とのかかわり

迷惑広告メール(迷惑メール、スパム) 質問集 回答(一)
質問集回答1・回答2回答3

(近日更新部青色)

Q.メールアドレスを持っているのですが、覚えのないところから広告や宣伝、アンケート要請などが届くようになりました。これってなんですか。

A.それが私の頁で扱っているスパムメール(一方的迷惑広告メール)と呼ばれるものです。いわばネット上のダイレクトメールですので、いろいろなものが届きます。

 けれども、もし届くメールの内容が偏っていて、まるでこちらが頼んだかのような内容のメールがほとんどの場合には、単純なダイレクトメールではなく以下のような可能性があります。

 まずあなたのメールアドレスが勝手に掲示板などに載せられて、「アダルトに興味あります」「交際希望です」などの文が投稿されてしまい、それを見た人が次々にメールを送ってきている可能性があります。これは別な性質の悪質な悪戯・犯罪ですので、ネットトラブルを扱うリンク集で紹介した他の方の頁や警察へ相談して下さい。

 さらには何かの間違いや、やはりイタズラで、勝手にメーリングリストというシステムに参加させられてしまった可能性もあります。その場合に届く内容のメールはそれぞれお互いが大人数の間で会話しているような感じのメールになります。

 それはスパムではなく、あなたが自らが間違ったにせよ、誰かに放り込まれたにせよ、いわばどこかの会議室に紛れ込まされてしまったにすぎません。なんとかそこのメーリングリストの管理人を会話の中で探し、脱会手続きをするように頼みます。あるいは普通に返事を書くとメーリングリストに投稿されるので、どうしても急ぐ場合には「間違って参加させられてしまったのですみませんが脱会手続きをとるか、その方法を教えて下さい」と返事をしましょう。
 ただしその送信は楽しく会話をしいる中で、割り込んで道を尋ねるようなものなので、出来るだけ丁寧に書きましょう。

 ただし、後述するようにスパムの場合ではデタラメな内容も多いのでだまされないようにしましょう。

【目次:迷惑なメールとスパムへ】


Q.なんだかよく分かりませんが、突然、変なメール、迷惑なメールが届き始めました。

A.当サイトの「初めての方へ」で書いておりますが、「迷惑メール」「変なメール」には何種類かあります。「どの種類のメール」なのかを判断することがとても重要です。

 「御自分の場合には何の『迷惑なメール』なのか」を判断する際には下記の質問回答やページを参考にして下さい。

 もし分析した結果、お困りになっているのが「スパムメール(一方的広告メール)」だった場合には、それが当サイトの対象ですのでサイト全体を御参照下さい。
 他の種類のメールの場合には申し訳ございませんが、リンク集から他のサイトを御参照下さい。

【目次:迷惑なメールとスパムへ】


.スパムってなんですか?ウイルスメールやチェーンメールとの関係は?

A.スパムメールの語源、定義については「スパムはなぜ問題か(spamの語源と定義)」「用語集」などを参照して下さい。実際のスパムの例は当サイト掲示板リンク集に紹介したようなページを御参照下さい。

 「スパム」の言葉は俗語から発生したものですので、その定義の内容により内容が違ってしまいます。たとえば以前は掲示板などの無用な書き込みもスパムと言ったり、友人の間で回される「不幸の手紙」すなわちチェーンメールもスパムメールの中に含んでいました。ウイルスメールもしばしば「スパム」に分類されていました。
 すなわち「受信者が大部分は不必要に感じる、すぐにゴミ箱行きになるような投稿・メール」を指すものとして使われました。

 それが次第に「受信者が希望しないのに一方的に送られる、宣伝・広告の電子メール」のことを指すようになり、チェーンメールなどはあまり含まなくなりました(今でも含める人がいるので注意が必要です)。

 チェーンメールは知り合いの間で送信されることが多いのに対し、「一方的な迷惑広告メール」は全く覚えのない人から広告が届くものであり、両者では性質がかなり違います。また、ほとんどが過失によって発信されるウイルスメールとも性質を異にしています。

 チェーンメールやウイルスメールは電子メール利用者の啓発活動によって次第に少なくしていくことを期待できますが、「一方的な迷惑広告メール」は資本主義の中で宣伝をしたい人が多い限り減りませんし、そもそも増加を抑制する要因がほとんどありません。

 このように「一方的な迷惑広告メール」と「チェーンメール」あるいは「ウイルスメール」にははっきりとした違いがあります。よって、「スパムメール」の語はチェーンメールなどを含まない「一方的な迷惑広告メール」の場合に使うのがふさわしいと高崎は考えています。また、実際の世の中の言葉の使い方もそのような傾向を示しつつあります。

 ちなみにウイルスメールやチェーンメール、スパムなどを全て含めて「受信者の多くが不要に感じるメール」は「ジャンクメール」としてひとくくりに出来るでしょう。

参考:
迷惑なメールの分類表

質問回答「迷惑な行為はなんでもスパムですか

【目次:迷惑なメールとスパムへ】


Q.「迷惑メール」は「スパム」とは違うのですか?

A.「迷惑メール」の言葉はスパムという用語が何も知らない人にはイメージしにくいことから、日本のマスコミで広められた言葉です。特に携帯電話のスパムに関して使われることが多くなっています。基本的に携帯電話での迷惑メールもそれまでパソコンで広まりつつあったスパムと全く同一の性質を持つものであり、「スパムメール=迷惑メール」と考えて良いでしょう。

 2004年4月現在、言葉の逆流現象が定着し、パソコンの「スパムメール」も「迷惑メール」と呼ばれることが多くなりました。

 ただしこの「迷惑メール」という語彙が極めて曖昧であることは注意しなければなりません。「いろいろな迷惑なメール」で書いたように、受信者は自分が迷惑に感じるメールならば何でも「迷惑メール」としてしまう傾向にあります。

 使われる際に、実際にその用語を使う人がどんなメールをイメージしているかに常に注意する必要があります。

 ウイルスの話をしている時にその用語を使う人はウイルスメールのことを中心に話したいのかもしれません。
 嫌がらせなどのストーカーメールが話題になっている際にはそれが「迷惑メール」と呼ぶ人もいるでしょう。
 あるいは個人のメールマナーを論ずる際には「悪気はないし、受信者に大被害をもたらすわけではないけれど、知り合い、特にネット初心者から送られてくるマナー違反のメール」を指してしまう場合もあるでしょう。
 スパムの言葉もそうですが、知り合いの中で回ってくることの多いチェーンメールも「迷惑メール」に分類されることがしばしばあります。

 今後も「迷惑メール」がどのような場合を指すかは、その時々で違ってくる可能性があります。
 「迷惑メールが届いた」といっても、ウイルスなのか、嫌がらせなのか、チェーンメールなのか、一方的広告なのか、さらには携帯電話のメールなのか、パソコンスパムなのかによって、問題点も対策も性質もかなり違うのです。迷惑メールについて相談や議論をする人はこれらのことをはっきりさせて話さなければちぐはぐな会話になってしまします。

 私の頁では「一方的広告メール」としての「迷惑メール」「スパム」を対象としており、これは啓発活動などによってある程度は抑えられるチェーンメール、ウイルスメールなどとは異なり、「広告」という消費社会型資本主義には欠かせない目的を持つ為になかなか解決できないと考えています。

【目次:迷惑なメールとスパムへ】


Q.私は携帯の迷惑メールに悩まされているのですが。

A.携帯電話サービスの迷惑メールスパムメールの一種なのですが、インターネット(パソコン利用)の迷惑メールとはいくつかの点、特に対応法などが違ってきます。

 当サイトは基本的にパソコンspam問題を中心とするサイトですので、それをまず御了承下さい。(ただし携帯電子メールでもメールヘッダを入手した場合には積極的にあつかいます。)
 パソコンと携帯電話の場合の仕様の違いについては

迷惑メールに関するパソコンと携帯電話の違い

で書いております。
 そこにも書いておりますが、メールヘッダ情報がない受信データはspamが行われたという証拠提出の際に決定的な信頼性を欠いてしまうため、メールヘッダの得にくい携帯迷惑メールでは各種積極的なアクションが困難なのです。
 携帯キャリア各社の提供する受け身的な対処法(フィルタリング)などに関しては当サイト・当管理人は知識が全くありませんし、当サイトのポリシーとも一致しませんので当サイトでは扱いません。これらに関心がある方は誠に申し訳ありませんが、

当サイトリンク集の携帯迷惑メール関連サイト

から別なサイト、あるいは携帯キャリアの迷惑メール問題に関する公式サイト

などを御参照下さい。

 もっとも、日本では「迷惑メール規制2法」が制定され、そこでは携帯迷惑メール問題が主な焦点ですので、関係官庁では迷惑メール情報を受け付けるようになっています。そのあたりも含めて、少しでも携帯ユーザが出来るアクティブな活動については

携帯迷惑メール(spam)で被害者が出来ること
http://antispam.stakasaki.net/keyi_xiedai.html

で簡単に書いております。特に、メールヘッダを得た場合には当サイトでも積極的に扱いますので、当サイトの「被害者向けページ」を各種参考にして下さい。

 なお、上記のような理由から、携帯電話の迷惑メールに関する内容は基本的に充実させておりませんが一応携帯迷惑メール専用の質問集

携帯電話の迷惑メール 質問集
http://antispam.stakasaki.net/xiedailaji-FAQ.html

も提供しております。今御覧になっているspam問題全体(もしくはパソコンspam)質問集と併せて参考にして下さいませ。

【目次:迷惑なメールとスパムへ】


Q.迷惑な行為はなんでもスパムですか?

A.迷惑な行為をなんでも「スパム」というのは歴史的経緯から言ってもふさわしくありません。

 たとえば特定のグループ・個人が、別なグループ・個人に対してなんらかの迷惑な行為をする場合、名誉毀損や侮辱罪、その他の犯罪行為に相当する可能性が高く、前述のような「広く浅く」迷惑をかける行為とは区別をせざるを得ません。

 この場合には「迷惑をかけること」が主な目的であるのに対し、スパムは「宣伝・広告」の目的が強く、迷惑をかけることが最終目的ではないところに特徴があり、解決方法も違ってきます。

 なお2002/10現在、迷惑な広告・宣伝の類に「スパム」のレッテルを張る傾向が増えているようです。私としては

の条件を満たす場合に「spam」と呼ぶべきであり、他の迷惑な行為に関しては別な語を使うべきだと考えます。

参考記事:「あれもスパム、これも……スパム?」(ZDnet)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0210/10/ne00_spam.html

 【目次:迷惑なメールとスパムへ】


Q.メールのタイトルに「未承諾広告※」「SEXUALLY EXPLICIT」「ア、ー 」などの表記があるメールが届きます。

A.2002年以降、spamが社会問題化し、法律によりspamを規制する取り組みが行われています。「未承諾広告※」spamの迷惑性を軽減するために、一方的に送りつけられる商業目的のメール(すなわち迷惑メール、spamの大部分)には「未承諾広告※」のタイトルをつけることが義務化されました。

 なお、日本のspam取り組みに関する情報は

「日本スパム関係法律整備関連情報」
 
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/falv.html

で紹介しているリンク先のサイトを参照して下さい。

 また同様に韓国では迷惑メール(spam)にという表記(日本語に文字化けすると「ア、ー」に化けるようだ)を、米国については同様に性的なspamに対して「SEXUALLY EXPLICIT」を付けることが定められているようです。ただし十分に守られていないのが現状です。

  【目次:迷惑なメールとスパムへ】


Q.メールのタイトルに「[spam]」「[MEIWAKU]」などと書かれたメールが届きます。
Q.メールヘッダに「X-NAS-」(あるいは「X-POPFile-」「X-BkASPil-」「X-Text-Classification:」など)という文字で始まる行があります。

A.迷惑メール(spam)問題の深刻な被害やベイジアン方式を筆頭とする優秀な理論提唱により、2004年以降、spamに関するフィルタリングツールの開発と利用が急速に拡大しています。

 そのフィルタリングツールの役割は、メールタイトルやメールヘッダにspam判定の結果を記すものや指定したフォルダに振り分けるものがあります。

(参考:当サイトの一コンテンツ「spamフィルタリングツール概観」の「spamフィルタリングツールの一般概念」を参照のこと)

 タイトルに「spam」や「MEIWAKU」などがつく場合、それらのフィルタリングツールによる判定でspamと見なされた場合が多いです。

 それらを無効化したい場合にはそれぞれのマニュアル等を御参照下さい。

 【目次:迷惑なメールとスパムへ】



Q.自分の所に届いたメールがスパムメールか良く分からないのですが。

A.「スパム」「迷惑メール」という言葉は曖昧ですので、まず定義をきちんと確認する必要がありますが、このサイトで対象としているのは「一方的迷惑広告メール」としての「スパムメール」です。

 その観点から見たとき、「あなただけ」を特に狙って送られたメール、すなわち「嫌がらせメール」や「ストーカメール」は含むべきではないでしょう。また一般には「チェーンメール」を「スパムメール」に含むこともありますが、「チェーンメール」は知り合いなどの間で送られてくるものなので、「一方的広告」とは性質も対処も違います。よって安易に含めるべきではないというのが私・高崎の考えです。

 「スパムメール」の目的はほとんどが宣伝・広告であることに特徴がありますが、中には情報詐欺のようなもの、すなわちまるで受信者のサイトを見て知り合いになりたいことを装って送ってくるものもあります。この場合も良く見ると万人に送られてもおかしくない書き方をしています。

 なかなか一概にどのように判断するかは難しいですが、「いかにもいろいろな人に送っている、自分もその一人に入ってしまったようだ」という感じなものが「一方的広告メール」としてのスパムメールと言えましょう。

 実際には関連サイトでどのようなものかを見て頂くが良いと思います。質問回答「スパム(一方的広告メール)なのか、他の迷惑メール(ウイルスメール、嫌がらせメール)なのか分かりません」も参考にして下さい。

【目次:本当にスパム?(一方的迷惑広告メール)へ】


Q.スパム(一方的広告メール)なのか、他の迷惑メール(ウイルスメール、嫌がらせメール)なのか分かりません。

A.私のサイトで対象としている「一方的広告メール」としての「スパムメール」と特にまぎらわしいものに、ウイルスメール、嫌がらせメールがあります。以下のような点を考慮して判別して下さい。

 特に嫌がらせメールの場合には根本的、慎重な対処が必要だと思いますので注意しましょう。もし分析した結果、お困りになっているのが「スパムメール」だった場合には、それが当サイトの対象ですのでサイト全体を御参照下さい。
 他の種類のメールの場合には申し訳ございませんが、リンク集から他のサイトを御参照下さい。

●スパム(当サイトで対象とする一方的迷惑広告メール)の特徴

●ウイルスメールの特徴

スパムと同じ点

スパムと異なる点

嫌がらせメール(ストーカメール)の特徴

スパムと同じ点

スパムと異なる点

【目次:本当にスパム?(一方的迷惑広告メール)へ】


Q.届いたメールに「なるべく多くの人に転送して下さい」と書いてあります。

A.それは「チェーンメール」と呼ばれるもので、当サイトが対象としている「一方的広告メール」とは性質も対処も違います。基本は「(それがどんな内容であっても)転送しないこと」に尽きます。

 他の方のサイトや「チェーンメール」で検索して調べて下さい。

 なお「スパムメール」の言葉は以前、チェーンメールも含むことがありましたし、現在でもあります。しかし上述のように性質も対処も違うので、当サイトでは「スパムメール」の用語にチェーンメールを含ませないようにしています。

 チェーンメールには「チェーンメール」という用語もありますので、「スパムメール」という言葉では従来、日本語で当てはめるものが無かった「一方的広告メール」を指すようにした方がふさわしいと考えます。

【目次:本当にスパム?(一方的迷惑広告メール)へ】


Q.タイトル(あるいは本文)がわけの分からない文字で書いてあり、読めないのですが。これはスパムでしょうか?

A.タイトルが読めない場合には大きく分けて

「日本語や英語で書かれているのだが文字化けしており読めない」
「(ハングル中国語などの)外国語で書いてあり、そのフォントがないので読めない」

の2種類があります。いずれもスパムかどうかは中身を解読してみないとなんとも言えません。

●実は日本語や英語で書かれているのだが文字化けしている場合

 さて、インターネットにおいて日本語や中国語などの漢字をあまりトラブルなく扱えるようになったのはそう昔のことではありません。すなわち私がインターネットを始めた頃は「メールのタイトルは極力半角英数字で書きましょう」などというアドバイスが一般にされていました。

参考:
インターネットメールの注意点
 http://www02.so-net.ne.jp/~hat/imail/cover.html
The Web KANZAKI」の「インターネットでの日本語メール
 http://www.kanzaki.com/docs/jis-mail.html

 2003/04現在、そのようなアドバイスがされることはほとんどなくなりましたが、しかし「文字化け」に関するトラブルは皆無になったわけではありません。

 しかも必ずしも日本語のみの問題とは限らず、同じ英語やドイツ語などの場合にも文字コードの種類があり、異なるコードで書かれている場合に読めないことがあり、それらは受取手のメールソフトの機能が不十分な場合にも発生します。

 加えて、spam送信者はもともと、送りつける相手一人一人に「確実に」読んで欲しいという希望が希薄であり、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」の考え方で送信することが多いため、メールフォーマットに関しても受信者側の多様な環境を無視するメールを送りがちになります。

 その際に、受け手側があまり柔軟性のないメールソフト(「ポストペット」など?)を使っていると「タイトル」などが文字化けが発生してしまうことがしばしばあるようです。あるいは受け手側が柔軟なメールソフトでも、結局文字化けしてしまう場合があります。

 このよう文字化けに関しては、spammerが悪意から行っている、すなわちフィルタ除けや受信者の関心を持たせるためにやっているのではないか、という推測もされています。そのような「注意を引く」目的がないとは断定できませんが、常識的に考えれば文字化けで関心を引くというのは効果的だと思えません。

 おそらくはそれよりも、何万枚ものビラを作るときに、一枚一枚の汚れにはかなりいい加減になってしまうのと同様に、spammerも何万通、何十万通と配る際に、タイトルの文字化けなどあまり細かいことを気にしていないと見るのが自然だろうと思います。

 いずれにせよ、文字化けしたものを解読したくなるのは人情ですし、場合によっては解読しないとどういう性質のメールか分かりませんので、その際には以下のようなツールを使えばよろしいでしょう。

Belden's Home Page」の「文字化け解読ツール

他にもVector文字コード変換オンラインソフト

●外国語でフォントがない場合に読めない

 そのメールが外国語で書かれているかどうかは、大概メールヘッダという部分で確認できます。すなわちメールヘッダの中の

charset="wwwww0123456"

の部分です。たとえば"ks_c"ならば韓国語(ハングル)、"GB2312"であれば中国語(簡体字)です。


 もし文字化けせずにその外国語文字で書かれている文字がきちんと外国の文字で閲覧できるなら、コピー&ペーストで以下のサイトを使い翻訳できます。

http://babel.altavista.com/translate.dyn

現在、「大抵の英語以外の外国語→英語」に関しては翻訳出来るようです。spamかどうかくらいは判定できると思います。

 別質問「訳のわからない文字列が一部に入っているが何のためですか?」「URLが変な文字列ですが」の回答も参照のこと。

【目次:本当にスパム?(一方的迷惑広告メール)へ】


Q.Windowsのメッセンジャーサービスで広告が出てくるのですが。

A.WindowsOSの機能を利用した一方的な広告手法(スパム)が報告されています。これはメールではありませんが、不特定多数に、無差別にばらまくという点で手法的には同じであることから、「spam」と呼んでも差し支えないと思います。(参考:質問「迷惑な行為はなんでもスパム?」)

 以下のサイトを参考にして下さい。

Windows機能を悪用する新手のスパム(ZDnet)

システム管理者からの警告を装ったポップアップ広告『メッセンジャー・スパム』HOTWIRED
 

マイクロソフトのページ
質問「広告のポップアップ メッセージが表示される場合の対処方法
回答「Windows XP Service Pack 1 をセットアップし、インターネット接続ファイアウォール機能を有効にすることによって、広告を防ぐことができる可能性があります。」 

 上記の報道にあるように「メッセンジャー・スパム(Messenger-spam)」とでも呼ぶのが相応しいでしょうか?

【目次:本当にスパム?(一方的迷惑広告メール)へ】


Q.スパムメールの差出人が自分のメールアドレスなのですが?

A.電子メールでは差出人アドレスを簡単に詐称できます。これは迷惑メール(スパム問題)でとても基本的なことです。

間違いだらけのスパム対応
間違い1:スパムの差出人アドレスを正しいものだと思いこむ

http://antispam.stakasaki.net/huangtang-chuli.html#01

 その結果、場合によってはスパムの差出人にあなたのメールアドレスが詐称される可能性があります。そしてその場合、あなた自身が、あなたのメールアドレスが差出人になっているメールを受け取ることもあります。

 ただしこのような時に、あなたのメールアドレスが差出人になったメールが不特定多数にばらまかれたとは限りません。あなたが、あなた自身のメールアドレスが差出人になっている迷惑メールを受け取った場合、それには2つの可能性があります。

前者については

後者については

で説明しています。なお、アドレス詐称はスパム規制2法で認められていませんので、関係官庁に通報しましょう。

 いずれにせよ、上で述べたようにメールアドレスで詐称は簡単ですので安易に差出人に返信してはいけません。無関係な人に迷惑をかける恐れがあります。

【目次:スパムの不思議へ】


Q.突然スパムが多く届くようになったのですが。

A.まず、本当に多くなったメール全てがスパム(迷惑広告メール)であるかの確認は重要です。確かに普段からチョロチョロspamを受け取っていたけれども、どっと増えたのは実際には「ウイルスメールだった」「嫌がらせメールだった」ということも十分にあり得ます。

などを参考にして、本当にスパムであるか判断しましょう。

 さて、本当にスパムメールであった場合ですが、スパムが届くようになる理由は

 そして一度届くと、多くの場合で発信者は「エラーメール(不達連絡通知)が来ないので実際に存在するメアドである」と認識し、それ以降はそのアドレスに出来る限りたくさん送ってくるようになる傾向があります。

 あるいは裏商売やネット上などでは上のようにして「存在するメールアドレスリスト」の売買がされていますので、それらのリストに載ってしまったとも考えられます。

 例えば私・高崎もパソコンspamに関しては2000年秋に突然多く届くようになりました。あとは他の質問集「スパム対応の基本」「対処法さまざま」などを参考にして下さい。

【目次:スパムの不思議へ】


Q.「宛先」の所に自分のアドレスが書いていないのになぜ届くのでしょうか?

A.電子メールでは届いたメールに記された受取人の所、すなわち「Toアドレス」「宛先アドレス」に受信者のメールアドレスが入っているとは限りません。

 spamのように不特定多数に送るときには事前に用意されたメールアドレスリストに送りつけるのですけれども、このような場合には受信したときにToアドレス(宛先)に受信者のメールアドレスが残っていないということがしばしばあります。これはspamでなくても、メールマガジンなどの真っ当な大量配信でも発生します。

 逆に自分が送信する場合でも「Cc」「Bcc」の欄に相手のメールアドレスを入れると相手の所へ届いたときに「To」「宛先」に受信者のアドレスが入らない形になります。

 このような形式は自分のメールアドレスが書かれていない(知られていない)のに送られてきたわけではなく、単にサーバ同士で受け渡しがされる際に、記録が残されない形になっている過ぎないということです。

 イメージで言えば伝票には宛名を書きますが、その伝票を受信者に渡してくれない、下図のような感じでしょうか?

宛先に自分のアドレスがないのにメールが届く場合
(イラスト素材:TT-HOUSE/ホームページのおもちゃ箱より)

 ちなみに「To」「宛先」の欄に受信者のメルアドが残って無くても、メールヘッダを見ると自分のアドレスが残っていることがあります。

 なお、上の解説は素人向け解説ですので正確・専門的には以下のサイトを参照して下さい。
人生ままならず」の「Fight spam on the Net!」の「envelopeについて

【目次:スパムの不思議へ】

 


Q.「宛先」の欄が自分のメールアドレスと似てるけれども違うアドレスです。なぜ似てるのでしょうか?

A.宛先の欄に自分のメールアドレスが書いていなくても届く理由については別質問回答「宛先の所に自分のアドレスが書いていないのになぜ届くのでしょうか?」で書きました。

 さてそこで電子メールの送り先の欄としては「To」「Cc(カーボンコピー)」「Bcc(ブラインドカーボンコピー)」の3種類の欄があることに触れました。

 一般に多数の人に同報配信する場合には「To」欄に主要な相手(極端には一人だけ)を入れ、残りの相手のメールアドレスは「Cc」「Bcc」欄に入れることが行われています。まずそのような習慣があることを覚えておいて下さい。

 次にスパムメール発信者はメールを送信する際、大量にメールアドレスが並べられたリストを使って発信します。その際、メールアドレスリストを、ある単位毎、メールアドレス数十から数百ごと?くらいに分割して、それぞれのブロック毎に発信することがしばしばあるようです。

 この目的は不明です。細切れに配信することでネット業者の目を誤魔化したり、作業を分かりやすくするためかもしれません。

 このようなスパムメール発信者の行動と、先程述べた「To宛先には一つのメールアドレスのみを書き、残りはCcもしくはBccに入れる」という習慣が組み合わさると、質問のような現象が発生します。

 具体的に説明しましょう。今、スパムメール発信者が以下のようなメールアドレスリストを持っており、アルファベット順に並んでいるとします。

afo@stakasaki.xxx
aho@stakasaki.xxx
arere@stakasaki.xxx
baka@stakasaki.xxx
bakamono@stakasaki.xxx
bari@stakasaki.xxx
bato@stakasaki.xxx
conflict@stakasaki.xxx
contact@stakasaki.xxx

スパマーはこれを3分割して配信するとします。

afo@stakasaki.xxx
aho@stakasaki.xxx
arere@stakasaki.xxx
baka@stakasaki.xxx
bakamono@stakasaki.xxx
bari@stakasaki.xxx
bato@stakasaki.xxx
conflict@stakasaki.xxx
contact@stakasaki.xxx

 この時、それぞれの配信するメールのTo宛先には赤背景のメールアドレスを書き入れます。

すなわちたとえば2番目のブロックならば

From:detarame@example.xxx
To:baka@stakasaki.xxx
Bcc:bakamono@stakasaki.xxx
Bcc:bari@stakasaki.xxx

というメールを発信するわけですが、この場合「bakamono@stakasaki.xxx」のアドレスを持った人の所には

From(差出人):detarame@example.xxx
To(宛先):baka@stakasaki.xxx

というメールが届くことになります。その結果「bakamono@stakasaki.xxx」のアドレスを持った人にとっては

「このスパムメールは、なんだか自分のメアドに似た『baka@stakasaki.xxx』が宛先になってるなー」

となるわけです。
 なお、この時にTo宛先に入れられる(選ばれる)メールアドレスは全くの偶然ですので、御自身のメールアドレスの場合もあるでしょう。

【目次:スパムの不思議へ】


Q.スパムの宣伝しているサイトのURL(アドレス)がわけの分からない文字になっています。

A.2003/04現在、日本語のスパムでは多くありませんが、英文spamを中心にスパムメール中に記されたホームページのURL(アドレス)すなわち「http://」に続く文字が「%」や「@」の混じったわけの分からない文字列になっていることがあります。これは本来シンプルな英数字のURLをスパマーがややこしく見せかけているだけのことが多いようです。

 当サイト提供の「spam苦情先探索ツール集」の中のドメイン解析ツール「す〜ぱ〜もの」で解析すると通常の単純なURLに変換されるので調べてみて下さい。

【目次:スパムの不思議へ】


Q.私は女性ですが男性向けアダルトのスパムが届きます。なぜなのでしょうか。

A.別質問回答のように、2001年現在、スパムで使われるアドレスリストには性別や年齢に関係なく、メールアドレスの羅列だけが載っている可能性が高いです。そのために送信者はそういうことを気にせず、無視したまま送ってきます。

 そもそもリストの獲得方法はホームページ上にある「XXXX@yyy.ne.jp」などを手当たり次第に集めていると言われています。たとえば歴史小説に関心がある人とか、博物館に興味のある人などを特に選別して集めているわけではないので、そのように「とんちんかん」なメールが届きます。

 それもスパムメールの迷惑性を一層大きなものにしています。

【目次:スパムの不思議へ】


Q.スパムの中に変な文字列が入っているのですがこれは何のためですか?

A.別質問回答「HTMLメール読む危険性」で書いているように、メール形式などによっては、受信が読んだことが分かるように、個別のIDコードを埋め込んでいることがあります。

 このため利用される文字列のようです。以下のサイトも参考になります。

参考ページ:
Outlook Expressから乗り換える人へ」の「HTMLメールにおけるプライバシー上の問題
 http://www.dokidoki.ne.jp/home2/ayuayu/addition/index.html

HTM Lメールのリスクと Web ビーコン(japan.internet.com)
 http://japan.internet.com/wmnews/20030718/7.html

【目次:スパムの不思議へ】


Q.スパムは本文を読んだだけで届く量が一層増えるって本当ですか?

 質問:「内容を読んだだけでスパムが一層届くようになるって本当?」(HTML形式の問題)を参考にして下さい。

【目次:スパムの不思議へ】


Q.覚えのない広告がいろいろ届くようになったので、犯罪に巻き込まれているのではないかと不安です。

A.別質問回答「覚えのないところから広告が届くようになりましたが」のように、別な犯罪(嫌がらせ、ストーカー)に巻き込まれている兆候がある場合には問題ですが、届いているメールが本当に不特定多数を相手にしたスパムメール(一方的広告メール)ならば、あなただけに向けた嫌がらせ的な犯罪ではありません。

 性質としては町の中で歩いていると無理に渡されるチラシ広告や、がなり立てていく広報カーのようなものです(ただし許して良いのではありません!^^)。過剰な心配をする必要はありません。

【目次:スパムと個人情報へ】


Q.差出人のアドレスには本当にいろいろなのですが、私のアドレスがそんなにたくさんの業者に知られてしまったのでしょうか。

A.現在のパソコンスパムは不当に手に入れたアドレスリストに送ってきており、その中のメールアドレスは専用ソフトでネット上でかき集めるか、もしくはリストが売買されて流通しています。ですから自分のメルアドの載ったリストが多く出回っているなら、たくさんの業者に知られてしまったと言えるでしょう。

 一方で注意せねばならないことがあります。送信者アドレスは簡単にウソがつけますので、同一業者が毎回名前を変えてとっかえひっかえ送ってくることがとても多いのです。

 なぜそんなことをするかといいますと、スパムメールは読んでほしいものなので、いやがる人でもフィルターにかけて取り除かないようにするためと、スパム行為を行うとしばしばプロバイダーなどにアカウント削除をされるからだと考えます。

【目次:スパムと個人情報へ】


.スパムが届く場合、私に関する情報、名前や住所、電話番号なども知られてしまっているのでしょうか。

A.スパム送信者の使っているアドレスリストは2001年現在、メールアドレスの羅列だけだと考えられるので、さらに詳しい個人情報は持っていない可能性が高いです。つまりメールを受け取ること以外の被害を受けることは少ないと考えられます。

 もしそれらが知られている感じのメールが届いたならば、別な犯罪に巻き込まれた可能性もあるので、他のネットトラブルをあつかったホームページ、警察などに相談して下さい。

【目次:スパムと個人情報へ】


Q.なぜ自分に届くようになったのでしょうか。
Q2.スパムメールはインターネットをしていると必ず受け取ってしまうのですか?

A.スパムメール用アドレスリストに自分のメルアドが載ってしまう原因はいくつか考えられます。

  1. ホームページで連絡用アドレスとして公開した。
  2. 掲示板、ニュースグループなどへの書き込みで自分のメールアドレスを書き込んだ。
  3. 上以外にもたくさんの人に自分のアドレスを知らせる機会があった(雑誌掲載など)。
  4. あまり信頼できるか分からない会社の懸賞・アンケート頁などで自分のメールアドレスを知らせた。
  5. ネットサービス業者の事故などにより、受けていたサービス会社からメールアドレスが漏洩した。
  6. メールアドレスが単純で手当たり次第送信の際に引っかかりやすいものである
    (特に@以降が統一的なプロバイダー、さらには@前が限定される場合、別質問回答参照)

 スパマーやメールアドレスリスト業者がメールアドレスを集めるもっともメジャーな手段としてはネット上でロボットソフト(巡回検索ソフト)を動作させて、メールアドレスを手当たり次第に拾い出すということが言われています。

参考:「インターネットの護身術」の「4.個人情報を守ろう」の「メールアドレスの漏洩」

 中には人手でチマチマとメールアドレスを集める手法もあるかもしれません。大きくまとめると、スパムメール送信者があなたのメールアドレスを「手に入れた」手段としては

の三つの可能性があります。

 それはともかく、最初の4番までの行為に関してですが、本来、インターネットユーザがインターネット生活で慎むべき必要は何らありません(参考:「スパムの後ろ向き解決に反対!」)。しかしながら図々しいスパマーの登場でそれらを行うとスパム受信被害に遭う可能性が高くなってしまいました。

 もっとも、ホームページで公開しているからと言って必ずしも たくさんのスパムが届くとも限らず、 掲示板で書き込みをしたからといってすぐに 届くとも限りません。たとえば私の場合にはプライベートアドレスを 3年半ホームページで公開していたのに(今もしていますが...) スパムは一ヶ月あたり3通のペースでしたし、当初、そこへのスパムはそれほど多くありませんでした。受け取るスパムが突如10倍になったのはプライベートアドレスとは別に設定してある、より多くの人が知るはずのない、ML管理用事務アドレス宛でした。

 上の私の経験や囮(おとり)調査をした方の報告も含めると、どうも「スパム用アドレスリストに載るかどうか」「そのリストがしつこく使われてスパムの量が増大していくか、あるいは廃棄されて収束に向かうか」に関しては運不運もあるような感じがします。

 このことをふまえ、ホムペなどで公開するようなアドレスは無料メールアドレスを使うのが良いというアドバイスもあり、 私もこれを仕方のないことだとは思っています。すなわちどうしてもスパムが増えてしまったらそのアドレスは放棄してしまう、そのための捨てアドレス(イヤな言葉ですね〜)を公開用に使うということです。

 けれどもスパム問題で非難されるべき、改善されるべきは、メールアドレスを本人の意図する目的外に勝手に利用するスパマー側であって、 彼らの対処には今後法整備も含めて根本的な対策がされるべきだと私は考えます。

スパムの後ろ向き解決に反対する!
  安易なアドレス変更の勧めやアドレスの公開自粛風潮に反対!

 http://antispam.stakasaki.net/xiaojixiaolun.html

 制度的にスパム排斥が確立されるまではメルアドを公開したらスパムが届く可能性を覚悟しなければなりませんが、その際に無料メールサービスを使うかは各ユーザの判断次第です。ちなみに無料メールアドレスは「捨てアドレス」として使われることがイメージされるため、連絡先として伝えるアドレスとしては歓迎されない場合もあることを念頭に入れておくべきでしょう。

 なお、スパムを受け取らない為の予防策、すなわち「自己防衛」に関しては「別質問回答」を参照して下さい。

【目次:届くようになった理由と予防へ】


Q.スパムを貰わないためにはどうすれば良いですか?注意すべきことは?

 スパムが届く原因としては「別質問回答 なぜ自分に届くようになったのでしょうか」のように言われています。
 この中で最も一般的な要因として、サイト上においてメールアドレスを公開している場合が挙げられています。しかしネット上でメールアドレスを公開することは本来おかしいことではないですし、また公開が避けられないことも多々あります。

 メールアドレス収集者はホームページ上からメールアドレスを集める作業に、通常、自動プログラム(いわゆるロボット)を使うとされていますけれども、この自動であることを逆に利用し、自動プログラムでは収集されにくいようなメールアドレスの記述方法が提案されています。

 それらの方法については以下のサイトに詳しく述べられていますので参照して下さい。

  上の記述の中にあるエンティティ表記にするためのツールとして以下のものが提供されています。

  ちなみに重要なことですが上記のサイトでアドバイスされているような対策は、spam対策で絶対的なものでありません。上のような措置を取っている人が少ないときに、spammerの目を掠める程度のものです。これについては掲示板で以下の投稿を書きましたので参照して下さい。

参考意見所詮は自衛は自衛(Re: 教えて、メールアドレス収集ロボット)http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/nospam_bbs/past/log/019064.html#19070

 「別質問回答:なぜ自分に届くようになったのでしょうか」のスパムが届く理由から考えれば、信頼の出来る、ごく一部の知り合いにしかメールアドレスを知らせていない場合にはスパムメールが届く可能性はかなり低くなります。具体的には

.....というようなネット活動をしていた場合には届く可能性はとても低くなります。このような方針を「自己防衛」「自衛」という形で呼ぶ人もいます。

 上のようなインターネット生活でも満足できる人は確かにいるでしょう。けれどもそれは、従来の電話やFAX程度、電話代わりにインターネットを使うだけの人だと思います(あるいは電話よりも「使えない」かもしれません)。
 「インターネットだからこそ便利に出来る」、そのようなコミュニケーションや情報獲得、ネット上のイベント参加(懸賞、プレゼント、オークションなど)が出来なくなってしまうのです。

 それで満足する人がいるのは良いけれども、おそらく多くの人はそれ以上の楽しさ・便利さでインターネットに惹かれているはずです。また、仕事でメールを使っている場合には「極力多くの人に知らせない」と言うのは難しくなる場合があるのも忘れてはいけません。

 そもそも、電子メールはコミュニケーションを拡大させるための新しいツールなのですから、出来るだけ多くの人に知られないようにするということ自体、矛盾していると思います。

 さらに言えば、メールアドレスをWeb上に公開していなくても、spammerを無放置している限り、メールアドレスを持つ誰にでもspammerの手は必ず伸びてきます。ですからスパム問題は「自衛」のみではない、全体的解決が必要なのです。そのことを忘れないで下さい。

参考主張:

 なお、別質問「減らしていく方法はありませんか」回答も参照して下さい。

【目次:届くようになった理由と予防へ】


Q.誰にも知らせていないはずのメールアドレスなのに届くようになりました。どこからか個人情報が漏洩したのでしょうか?(特に携帯電話メール、hotmail、AOLなど)

A.スパム送信者が送りつけるメールアドレスは、ホームページ上で連絡先として公開されたもの、掲示板で投稿した際に名乗ったもの、怪しげな応募などで収集したものなどが主なものだとされています(別質問回答「なぜ届くのですか」参照)。

 ただし例外があります。その代表が米国のHotmailやAOLの場合です。両者とも世界規模の会社であるにも拘わらず、メールアドレスの@以降(ドメイン名)が世界中で単一なものになっています。その結果、@より前の文字列(ユーザー名)を適当に組み合わせればどこかに届いてしまう可能性があります。

 スパマーグループあるいはメールアドレス収集グループはこのような場合に手当たり次第に送ってみて、公開していない人のアドレスを見つけてしまうということをしています。いったん届いてしまえば受信者が存在するアドレス、すなわち「生きているメールアドレス」であると認識されてしまい、宛先リストの中に加えられてしまいます。その以降はスパムが送られ放題、さらにメールアドレスリストが転売されて...ということになり、外部に漏らさないようにしていてもネットで公開している場合と大差ない結果になります。

 スパム問題を知らない場合、この手法で届いてしまうという事実はにわかに信じがたいかもしれませんが、同手法はスパム送信において必ずしも珍しいものではありません。

 身近なところでは日本の携帯電話のスパム(迷惑メール)、具体的にはNTTドコモ向けのスパム被害が有名です。この被害が最初に広がったのは、当初、同社のメールアドレスのユーザ名が「数字(電話番号)」だけの組み合わせであり、「手当たり次第」によって見つけ易かったからでした。すなわち、数字を7〜8桁適当に組み合わせれば、誰かに届いてしまうというわけです。

 その後、ユーザ名を英数字に変更が出来るようになったにもかかわらず、英数字の場合でも同手法を行うソフトがスパム幇助業者で開発され、英数字のユーザ名も見つけだされてしまうようになってしまいました。たかが一国内の一企業のユーザ規模でこの状態ですから、世界規模であるHotmailやAOLで、世界中のどこかのスパマーにメールアドレスを「みつけられてしまう」ことはそう驚くべきことでもないようです。

 前述した米国のAOLですが、AOLは当初、ユーザ名に比較的単純な英数字の組み合わせを使っていたので、スパマーに見つかり易く被害も拡大、被害側のプロバイダーとしてスパマーへの告発・裁判を積極的に98年頃から米国で起こしており、数々の勝訴を重ねています。

AOLがスパム訴訟3件で勝訴,新たに9社を提訴
http://www.zdnet.co.jp/news/9812/22/spam.html

 しかしAOLの名誉は回復しても、ユーザへのスパム被害は止まっておらず、結局現在でも比較的スパムの届きやすいプロバイダーになっているようです。

 AOLが裁判で勝ちを進めている状況の中、実は日本のパソコン通信会社ニフティサーブも全く同様な被害を受けており、スパマーへの仮処分命令を裁判所から勝ち取っています。

わいせつビデオ販売メール事件−迷惑メールと送信行為の停止請求権」(Netlaw
http://www.netlaw.co.jp/hanrei/video.html

このniftyのアドレスもドメイン名が単一で、しかもユーザ名が当初「英字3文字+数字5文字」という簡単なものなために、手当たり次第でスパムを送られたものでした。

 ちなみにAOLやHotmailだからといって必ずしも見つかってしまうわけではありません。実際、私の持っているHotmailアドレスも作成してから半年以上、スパムは届いたことがありませんでした。その後、突然届くようになり、2002/09様子見中です。手当たり次第で見つけられる場合には、当然のことながら

などを満たしていると、「手当たり次第送信」の対象に引っかかりやすくなると思われます。上記のサービスでメールアドレスを取得するときには上のような条件と反対のものをつけるように心がけましょう。

 なお、2002年に制定された迷惑メール規制2法により、手当たり次第送信は日本では認められなくなりました。

【目次:届くようになった理由と予防へ】


.外国のスパムが届くようになりました。特に覚えがないのに不思議です。

A.世界は広いです(インターネットではそれを実感できるでしょう)。素晴らしいもの、人々も存在する一方で、悪人・迷惑人も存在します。すなわち世界には機会があれば一方的に広告メールを送りつけようとする人々が存在し、虎視眈々と儲けのチャンスを狙っており、彼らはなるべく多くの存在するメールアドレスを探しているのです。

 その結果、たとえ全く公開していないメールアドレスであっても、スパムメールが届くようになることがあります(別質問「公開していないアドレスに届き始めました」回答参照)。

 その一方、メールアドレスが知られてしまう、最もありがちな理由としては、インターネット上(ホームページやニュースグループ等々)で公開されたメールアドレスが、スパマーあるいはメールアドレス収集業者の利用するロボットソフト(巡回検索ソフト)によって、手当たり次第に収集されるという方法があります(別質問「なぜ届くようになったのですか」回答参照)。この場合、収集人と同国のメールアドレスだけが収集される、抽出されるとは全く限りません。その結果、外国のロボットソフトに拾われて、海外のスパマーが利用し始めることになります。

 ただしここら辺は不可解なことも多く、私の所へたくさん届くようになった時には、なぜか日本語spamと英語spamが同時にそれまでの10倍に増えました。私は英語のサイトには基本的に近寄りませんので、基本的に英語のspamを受け取る覚えはないのです。

 私の場合には可能性として、米国の無料ホームページサービスにspamが増える一年くらい前に登録しました。そこのアドレスが米国サイトを巡回しているアドレス収集ソフトに拾われてしまったのかもしれませんが、それならばなぜ同時に日本語spamも増えたのは不思議です。

【目次:届くようになった理由と予防へ】


Q.スパムメールはどのくらい届くようになると異常なのでしょうか?

A.言うまでもなく、「異常」とか「正常」とかいう概念は相対的なものにしか過ぎません。「スパムが届くことは許されない、許さない」と思っている場合には一年に一通でも「異常」でありましょう。一方で、毎日何百通ものスパムを受け取っている人でも、その人がスパムを問題と感じていない、受け入れている、当たり前だと思っているなら「正常」なわけです。そしてこのことは客観的に判断しにくいことです。

 もし客観的な見方をしようとすれば他人との比較になりますが、まずインターネット上での活動の仕方は千差万別です。

 すなわち、毎日のように少し怪しげな懸賞やプレゼントに応募したり、掲示板にメールアドレスを載せながら活発な意見投稿をしたり、メールアドレス業者が喜びそうなアダルトサイトや出会い系の掲示板でメールアドレスを載せているような人もいることでしょう。その対局として、別質問回答で書いたように、知り合いにしかメールアドレスを知らせていない、場合によっては家族しか知らせていない、という場合もあるでしょう。それぞれによって当然スパムの届く量は違ってきます。

 しかもです。スパムの難しいのは必ずしも前者の人には多くの人に届き、後者の人には一切届かないというわけではないことです。たとえば別質問回答で書いたように、2001年の携帯電話のメールでは手当たり次第にメールアドレスが見つけられ、そこへ毎日何十通と届けられる事態が発生しましたが、この際にはなんらメールアドレスを知らせていない人にも多くの量が届いたわけです。その届く量はパソコンスパムの場合では通常考えられない量であり、パソコンスパムを論ずる立場から見れば、まさしく「異常な世界」でした。

 そのようなわけで正常、異常という考え方でスパムメールの量を考えるのは不適当でしょう。無論、「これこれ程度の活動なのにこんなに届くものなのだろうか」という話は可能性かもしれません。

 とりあえず「スパムの被害に遭い始めたら (1)」で書いているように、「これは嫌だなあ」「さらに増えると困るな」という気持ちになるまで様子を見ることをお勧めします。

 なお、「正常」「異常」かはともかく、私も一体スパムメールの被害というのは皆さんどの程度受けているのか、非常に疑問に思い始めたことから、2002年2月よりアンケートを実施し、被害状況の報告協力を依頼しています。当サイトへの訪問者は無作為抽出とは言えませんが、おおよその被害状況を把握できる資料といえましょう。また他の機関でも迷惑メールに関するアンケートを実施したところが出てきています(参考)。

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迷惑メール撲滅私的調査会/質問集回答2回答3

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