Carrier
Landing Operation:空母への着艦
フライトシミュレータで一番難しいプロセスは着陸と以前 「Falcon4.0」の Landing Operationページで書かせていただきました。今回はさらに難易度の高い空母への着艦です。(Jane's F/A-18では空中給油はさらに困難な感じですが)(^_^;
これまでにも空母への着艦を含むソフトで有名な物は「JetFighter3」や「USNF'97」、「ATFGOLD」、「Hornet3.0」や「F/A-18KOREA」等がありました。
空母への着艦の難易度は、これらのソフトではかなりまちまちでした。大気速度、降下速度、AOA(迎角)、着艦可能重量、着艦ワイヤ判定といった要素のマージンの取捨選択が行われるからです。
「遊びやすさ」と「現実度(リアリティ)の追求」は相反する為、どのソフトハウスもそのバランスに苦慮しているようです。
Jane's F/A-18では「現実度(リアリティ)の追求」を主眼に開発されています。必要とされるパラメーターは Falcon4.0とほぼ同等と考えて良いかもしれません。
しかし Falcon4.0では地上の滑走路に降りる際、接地ポイントにはかなりのマージンがあります。接地後にエアブレーキと車輪のブレーキを使用すれば、滑走路の前半分のどこに接地ポイントを置いても良かったので接地直前の調整を余裕で行う事が出来ました。
グライドスロープに沿って滑走路へ降下して、接地直前に軽い引き起こしを掛け AOAと降下速度を調整、浅めの降下で そっと車輪が接地するまで待っていれば良かった訳です。編隊で着陸を実施しない限り接地する場所はほとんど意識する必要はありませんでした。
空母への着艦はそうは行きません。接地時の大気速度や降下速度、AOA等のパラメーターを守らねばならないのは
Falcon4.0と同じです。
しかし Jane's F/A-18では接地が許される場所は、空母の飛行甲板に張られた
4本の着艦ワイヤーへ Hookを引っ掛けられる位置でなければなりません。
言いかえるならば Falcon4.0では「線」だった接地ポイントが
Jane's F/A-18では文字通り「点」となっていると言えます。(^_^;
Jane's F/A-18で着艦を体験すると、本物の艦載機乗りたちが空母を称して「海に浮かんだ針」と呼ぶ気持ちが実感となって伝わるはずです。
こうした空母着艦そのものの難易度の高さに加えて、Jane's
F/A-18では Towerと交信して着艦許可を貰う手続きがあります。
特に許可が出るまで旋回待機する空域「MarshallPoint」を正しく理解して利用しなければなりません。
Single Missionの「Carrier Landing(Day)」では着艦できるのに
Campaignや他の Single Missionでは失敗してしまう方はこの手続きをしていないか、アプローチの初期位置を間違っている可能性があります。
F/A-18は初期の Aモデルから空母への自動着艦システム(ACLS)を装備しており、これは Jane's F/A-18に登場する最新型 F/A-18Eでも使用可能です。しかしその利用については正しい手続きと 5マイル以内までは手動でのアプローチが必要です。
Jane's F/A-18でおそらく皆さんが一番苦労する(そしてもしかするとソフトを封印してしまう理由になりかねない)のがこの着艦だと思います。
ここでは Jane's F/A-18で着艦を成功させるコツをご紹介してみようと思います。
着艦に関わるパラメーターをご説明した後、任務を終了して洋上から空母ロナルドレーガンへ帰還する具体的なプロセスをご紹介してみたいと思います。
なお、このページの閲覧には Shockwave Flash2J対応の Plug-in が必要です。まだお使いで無い方はお手数ですが Macromediaのサイトからダウンロードをお願いいたします。
ブラウザの右下にロード画面の後、着艦動作を行うF/A-18Eが繰り返し表示されていればあなたのブラウザにはすでにPlug-inが組み込まれています。
文中でアンダーラインのある重要な項目についてはクリックすればグラフィックかアニメーションを表示します。もしIE5で画像が表示されない箇所がある場合はお手数ですがブラウザの「更新」ボタンを押してみて下さい。
着艦のパラメーター
着艦のパラメーターをクリックして下さい。右下に静止画でLanding Parametersが表示されたでしょうか。表示されたら「アニメーション上のF/A-18Eにマウスカーソルを合わせて 1回クリック」してみてください。
F/A-18の後方にピンクの矢印で「推力」と表示されたと思います。ここではF/A-18のスロットルによる加速とエアブレーキによる減速を合わせて「推力」としています。
「推力」はF/A-18を前方に押し進める力です。スロットルを開けば推力は増大し、スロットルを絞る、あるいはエアブレーキを開くことで推力は減少します。 Falcon4.0と違って、Jane's F/A-18では基本的にエアブレーキを閉じた状態で着陸体制に入ります。フラップを「Full Flap」にし、また着艦 Hookが万一着艦ワイヤーに引っかからなかった(ボルター)時の為、接地時にはスロットルをミリタリーパワーまで開きます。
フラップ全開の状態で、着艦操作時の理想的なスロットル開度は MDIの「ENGINE DATA」画面の「N1RPM(一次コンプレッサー回転数)」の表示で50〜54前後を目安にします。(N1RPMは表示される数値のマージンが大きいので微調整の目安にしやすい)
最終段階でグライドスロープ上へ機を維持して着艦ワイヤーへ機を操作するのはほとんどこのスロットルよる推力調整で行うと考えてください。
「アニメーションの F/A-18Eをクリック」
今度はF/A-18の前方に「速度」と表示されました。文字通りF/A-18が前進する速度を指します。この「速度」は先程の「推力」の増減に比例して変化すると共に機体の姿勢(AOA)や上昇・下降状態によっても変化します。速度はHUDの左端に表示されています。
着艦時の理想的な速度は「130〜140ノット」です。
「アニメーションの F/A-18Eをクリック」
F/A-18を中心に地平線と平行になっている「水平線」が表示されました。これはF/A-18の姿勢と上昇・下降の度合いを測る上での基準になります。HUDに表示される「ピッチラダー」の0°のバーがこの水平線を意味します。
「アニメーションの F/A-18Eをクリック」
今度は水色の矢印で「飛行経路」が表示されました。この飛行経路は実際にF/A-18が進む方向を示しています。HUDでは「フライトパスマーカー」がこの飛行経路を表しています。F/A-18はまさにこの「フライトパスマーカー」に向かって移動を続けます。
「アニメーションの F/A-18Eをクリック」
赤い矢印で「降下角」が表示されました。これは前述の「水平線」と「飛行経路」の違いで表され、F/A-18がどの位の割合で高度を下げているかを示します。
着艦時に理想的な降下角は 3°です。Falcon4.0で行う接地直前の「フレア」と呼ばれる接地直前の機首上げ動作は行いません。艦載機では Hookへワイヤーを確実に捉える為に 3°の降下角のまま接地させます。その為に艦載機の降着装置(平たく言うと車輪)は空軍機の物よりもはるかに頑丈に設計されています。
車輪を折ってしまうような深い降下角による接近ではそもそも着艦が
LSO(Landing Signal Officer)から許可されないのでフレアの必要は無い...はずです。私みたいに
LSOの「Wave
Off!(着艦中止!)」を無視する輩で無い限りは。(^_^;
飛行甲板上の着艦ワイヤーまで3°の降下角で降下する理想的な飛行経路を「GlideSlope」と言います。(後述)
「アニメーションの F/A-18Eをクリック」
緑の矢印で「機首ピッチ」が表示されました。これは F/A-18の機首が実際に向いているピッチを示しています。HUD上では「W」がこの機首ピッチを表しています。
着艦時の理想的な機首ピッチはおよそ 5°です。HUD上の「W」がピッチラダーの
5°にかかるように維持することで実行可能です。
Falcon4.0の F-16Cではこのパラメーターは
10°でした。
F/A-18Eでは翼の後縁全体が大揚力のフラップとなっているために、低速でも機首ピッチを低くした状態を維持する事が出来ます。
これは空母の着艦ワイヤーを着艦ギリギリまで目視しながらアプローチできる事を意味しています。
「アニメーションの F/A-18Eをクリック」
黄色の矢印で「AOA」(Angle of Attack)が表示されました。俗に「迎え角」とも言います。敵機との位置関係を表現する際にも用いられますがここでは F/A-18の「機首ピッチ」と実際に進む「飛行経路」との角度の差を表しています。「機首ピッチ」と「水平線」との差では無い事に注意しましょう。
着艦時の理想的な「AOA」は 約 8°です。(つまり降下角 3°+機首ピッチ 5°)
「AOA」については HUD表示の左端「∝」で数値表示されています。しかし同じ働きをする「AOAIndexer」がHUDの左端に用意されているので通常はこちらを目安にします。中央の○が点灯する状態が理想状態(8°)です。下の△が点灯する場合は AOAが小さすぎ、▽が点灯する場合は AOAが大きくなりすぎています。
AOAが△の状態では降下角が浅くなるので着艦ワイヤを捉えにくくなります。手前に降りて空母デッキの後縁に衝突したり、逆にワイヤーを飛び越えて接地する危険性があります。
▽の状態では降下角が深くなるので降着装置が接地の衝撃に耐えられない危険性があります。
ここで一度整理すると、着艦ワイヤに進入する理想的な着陸経路「GlideSlope」(後述)上に自機を乗せて降下角を 3°に調整。
フラップ 全開
スロットル 「N1RPM」表示で50〜54
速度 130から140ノット前後(理想は135ノット)
機首ピッチ 5°前後
の値を維持すれば結果として ほぼAOA 8°での着陸が出来るはずです。しかし実際には搭載装備の重量などの影響で数値は一定ではありません。
また「MAX
TRAP」と呼ばれる着艦が可能な最大重量を越えた状態で着艦を行うとやはり接地の衝撃に耐えられない危険性があります。
最終的に AOA 8°が得られるようにするには状況に応じた微調整が必要になります。基本的にフラップは全開のままですのでスロットルと操縦桿の操作でこの調整を行います。
それぞれのパラメータは密接に関連しており一つのパラメータの変更は他のパラメータにも影響を与えます。以下にどのように影響があるかをスロットルと操縦桿に分けてそれぞれ解説していきます。
スロットルによる調整
スロットルによる調整をクリックしてみて下さい。右下のアニメーションにスロットルコントロールが現れました。初期状態では理想的な状態を再現しています。
機首方向の三角ボタンをクリックして、スロットル出力を増大させてみてください。推力の増大と共に速度が増加しました。すると飛行経路が機首ピッチに近づいてAOAが小さくなると共に降下角も浅くなります。(着陸の説明なのでアニメーションでは再現しませんがさらに加速すれば降下ではなく上昇してしまいます)
尾翼方向の三角ボタンをクリックしてスロットル出力を初期値に戻して下さい。推力・速度・飛行経路・AOA・降下角が初期状態に戻ります。
今度はこの状態からもう一度尾翼方向の三角ボタンをクリックして、スロットル出力を減少させて見ましょう。推力の減少で速度が低下しました。
飛行経路が機首ピッチから遠ざかってAOA・降下角が増大したはずです。(アニメーションでは再現しませんがさらに減速すれば機首ピッチが維持できなくなりやがては失速してしまいます)
スロットルによる調整は操作から効果が現れるまでに若干のタイムラグがあるのでオーバーアクションにならないように調整するようにします。
接地間際の微妙な段階では機を「GlideSlope」に維持するために理想値「52〜54」を基準に小刻みに増減する必要があります。
低速時は後述する操縦桿による調整では操作に対して「揺り戻し」のようなピッチのぶれが発生します。接地直前の段階ではピッチを
5°前後に安定させたら操縦桿操作は最低限に留めてスロットルによる調整で着艦デッキに接地させる事になります。
その際は急速なスロットルの増減によって機首ピッチが変わらないように注意します。
操縦桿による調整
操縦桿による調整をクリックしてみて下さい。右下のアニメーションにスティックコントロールが現れました。初期状態では理想的な状態を再現しています。
ここでは着艦デッキに向かって真っ直ぐに進入出来ている前提で、垂直方向の操作、ピッチコントロールについて説明します。(実は着艦デッキに真っ直ぐに最終進入するのは空母独特の事情でコツがいるのですがそれは後述します)
機首方向の三角ボタンをクリックして、操縦桿を前に倒して機首ピッチを下げてみてください。機首ピッチが下がると速度が増大します。飛行経路が降下して降下角も大きくなりますが、速度の増大により発生する揚力で相殺されるので機首ピッチの変更ほどには変化しません。 またAOAは小さくなります。(AOA Indexer・AOAインジケータは△の状態になります)
尾翼方向の三角ボタンをクリックして操縦桿を手前に引いて機首ピッチを戻して下さい。機首ピッチ・速度・飛行経路・AOA・降下角が初期状態に戻ります。
ではこの状態でもう一度尾翼方向の三角ボタンをクリックして、操縦桿を手前に引いて機首ピッチを上げてみましょう。機首ピッチの上昇で速度が減少します。飛行経路は上昇しますが速度の減少により揚力が減って相殺されるので機首ピッチの変更ほどには変化しません。またAOAは大きくなります。(AOA Indexer・AOAインジケータは▽の状態になります)
操縦桿による調整は操作から効果が現れるまでのタイムラグが少ないのですが、低速時には操作に対して機首ピッチが「揺り返し」を起こす傾向があります。(程度はJoystickのプロファイル設定によって変わりますが)
操縦桿の操作は初期段階で自機が「GlideSlope」からずっとずれている時に使用して、接地直前の段階ではピッチを 5°前後に安定させたら操縦桿の操作は最低限に留め、前述のスロットルによる調整で着艦デッキに接地させる事になります。
ILS(着陸誘導システム)
ではここで先程から何回か触れている「Glide Slope」と自機が正しい進路上にあるかどうかを測る「Lacalizer」からなる「ILS」着陸誘導システムの使用について説明してみたいと思います。
「Glide Slope」とは降下角 3°で滑走路に進入する理想的な降下経路の事です。この「GlideSlope」にそってAOA 8°の状態で接地するのが最高の着陸と言えます。
AOAについては前述した機上の「AOAIndexer」を参照することで確認します。
自機が「GlideSlope」にあるかどうかは「ILS」か「MeatBall」を使用して確認することが出来ます。「ILS」は滑走路から送られるガイドビーコンを使用した電子的な誘導で空母から10マイル以内で使用可能です。
「MeatBall」は半球式の光学レンズによって視覚的に誘導を行うものです。「Glide
Slope」の維持には通常「ILS」を使用し、空母から3/4マイルの距離まで接近したら以降は着艦までの微妙な操作の為に「MeatBall」を使用します。
ILS(Instrument Landing System)をクリックしてみてください。右下のアニメーションが空母に着艦しようとする F/A-18を斜め後ろから見たものに変わります。HUDには自機の進路を示す「フライトパスマーカー」と「ILS」、「空母方位マーカー」が表示されています。
「ILS」は空母への着艦に理想的なコースを表示するにあたって、高度を水平線(GlideSlope)で、方位を垂直線(Lacalizer)に分けて示しています。「フライトパスマーカー」の中心でそれぞれの線が交差している状態が自機が理想的な位置にいる事を示します。
A.アニメーションの
F/A-18Eは初期状態では「Glide
Slope」よりもずっと上を、また「Lacalizer」よりもずっと左を飛行しています。
「三角のボタンを一回クリック」してみてください。
B.パイロットは操縦桿を右に倒して旋回、自機の進路方位を「空母方位マーカー」の右に向けました。「Lacalizer」が徐々に「フライトパスマーカー」に近づいていきます。同時に操縦桿を前に倒して「フライトパスマーカー」が空母より低い位置にかかるようにして降下を開始しました。
「Glide Slope」も徐々に「フライトパスマーカー」に近づいて行きます。やがて「フライトパスマーカー」が「Lacalizer」に重なりました。この状態から自機の進路方位を「空母方位マーカー」に合わせ続ければ着艦時点で空母のデッキに真っ直ぐに進入できます。しかし高度はまだ少し「Glide
Slope」より高いままです。
「三角のボタンをクリック」
C.パイロットが機の姿勢を戻さなかったために「Lacalizer」が「フライトパスマーカー」を通り越して左に来てしまいました。これは機が理想位置から右にそれてしまった事を示しています。同様に「Glide
Slope」が「フライトパスマーカー」を通り越して上に来てしまっています。これは機が理想的な位置よりも低く飛行している事を示しています。
「三角のボタンをクリック」
D.パイロットは操縦桿を手前に引いて「フライトパスマーカー」を水平線の高さに合わせて降下を中止。そして操縦桿を左に倒して左に旋回して自機の「進路方位」を「空母方位マーカー」の左へ向けました。「Lacalizer」が徐々にまた「フライトパスマーカー」に近づいていきます。やがて「フライトパスマーカー」が「Lacalizer」に重なりました。
パイロットは「フライトパスマーカー」が「Lacalizer」から外れないように自機の進路方位を「空母方位マーカー」に重ねます。これで正しい着艦方位を維持する事が出来ます。
「三角のボタンをクリック」
E.今度は垂直方向の調整です。パイロットは「フライトパスマーカー」を
HUD上に見える空母よりも高い位置に来るように操縦桿を手前に引いて降下率を緩めました。
「Glide Slope」が徐々に「フライトパスマーカー」に近づいていきます。
やがて「フライトパスマーカー」が「Glide
Slope」に重なりました。この状態から「フライトパスマーカー」を水平線から
-3°に位置するようにして HUDに見える空母の高さに「フライトパスマーカー」を合わせつづける事で「Glide
Slope」から外れずに降下する事が出来る訳です。
ただし着艦時点までに機首ピッチを 5°の状態にしておく必要があります。前述したように Falcon4.0では接地直前に「フレア」(軽い引き起こし)を掛けて調整すれば良かったのですが、空母への着艦ではそうは行きません。引き起こしを掛ける事によって、接地位置がより遠くへ変化してしまうからです。接地位置の変化は空母の着艦ワイヤーを捉えそこなう危険性を増大させます。
あらかじめ接地目標を空母デッキの手前に持ってきて、軽く引き起こしを掛ける事でぴったり着艦ワイヤーに接地を合わせる事は可能なのですが、当然引き起こしまではデッキ後縁への衝突コースを取るので「LSO」(Landing Signal Officer)から接近時点で「Wave-Off!」(着艦中止)の指示をされてしまいます。
機首ピッチを 5°に固定して「フライトパスマーカー」を-3°で維持するには当然スロットルでコントロールするしかありません。「N1RPM」表示で
50〜54を目安にして、「フライトパスマーカー」が「Glide
Slope」の下なら推力UP、上なら推力Downさせます。この操作は空母に近づけば近づくほど小刻みな調整が要求されます。
理想姿勢 AOA8°で降下する為の速度は135ノット前後になるはずです。
ILSの「Lacalizer」、「Glide Slope」の交差した中央に「フライトパスマーカー」を維持して接近を続け、空母からの距離が 3/4マイルになったら今度は「Meat Ball」こと「ILFOLS」の出番です。
ILFOLS(光学レンズ着陸誘導システム)
では次に「MeatBall」こと「ILFOLS」(光学レンズ着陸誘導システム)の使用について説明してみたいと思います。
「ILFOLS」は「ILS」と同様に自機の位置が「Glide Slope」上に正しくあるかどうかを示してくれるシステムです。「ILS」は滑走路から送られるガイドビーコンを使用した電子的な誘導であったのに対して、「MeatBall」は空母の着艦デッキの左側に設置された半球式の光学レンズの列に明かりを点ける事で視覚的に誘導を行います。
これは上下に縦に並べた光学レンズのそれぞれを、一定の角度でしか明かりを見る事が出来ないように配置したものです。中央のレンズは機が「Glide Slope」上にある時に点灯して見えるようになっており、「Glide Slope」を示す横一列に並んだ緑のレンズと同じ高さになっています。言い方を変えれば黄色のレンズが横並びの緑のレンズと同じ高さに来るように機の降下を調整する訳です。
「Glide Slope」より高度が低ければ下側のレンズが、「Glide Slope」より高度が高ければ上のレンズが点灯して見えます。縦配置のレンズは通常黄色ですが、下側 2段のレンズは赤で点灯し、パイロットへデッキ後縁に激突の危険がある事を警告します。
空母の「Glide Slope」の維持には通常「ILS」を使用し、空母から3/4マイルの距離まで接近したら「MeatBall」を使用して微妙な降下率調整を実施します。着艦直前の段階では「ILS」による「Glide Slope」表示はあまりあてになりません。(ILS指示よりちょっと高めにアプローチすると良い)
ただし「MeatBall」は「Glide Slope」との垂直方向の位置関係を示すだけなので、進入方位の調整については「ILS」の「Lacalizer」と「空母方位マーカー」を引き続き使用します。
もちろん 1マイル以内になれば空母の甲板そのものを目視出来るので達人な方ならその方が確実かもしれません。(夜間は無理だと思いますが)
ILFOLS(MeatBall)をクリックしてみてください。右下のアニメーションが空母に着艦しようとする F/A-18Eを側面から見たものと「ILFOLS」、HUD表示に変わります。HUDには「フライトパスマーカー」のみ表示して、上で説明した「ILS」や「空母方位マーカー」等は省略しています。
A.アニメーションの
F/A-18Eは初期状態では「Glide
Slope」よりもずっと上を飛行しています。この状態では空母デッキの「ILFOLS」のライトは視認出来ません。
「三角のボタンを一回クリック」してみてください。
B.パイロットは自機進路の「フライトパスマーカー」を着艦ワイヤの手前、空母デッキの後縁まで下げて降下を実施しました。「MeatBall」の最上段の黄色のレンズが点灯し、降下するにつれて点灯するレンズの位置も下がって行きます。
F/A-18Eが「GlideSlope」に乗った時点で黄色のレンズは緑のレンズと同じ高さに点灯しました。
この位置から降下率を3°にして「Glide
Slope」にそって降下、AOAを8°に維持して速度を135ノット前後にすれば理想的な着艦が出来ます。
「三角のボタンをクリック」
C.しかしパイロットが引き起こし動作をしなかったために機は降下しすぎて「GlideSlope」の下に入り込んでしまいました。「MeatBall」の黄色のレンズも位置がどんどん下に下がって遂には最下段の赤のレンズが点灯してしまいました。このままアプローチすれば空母のデッキ後縁に激突するか、空母手前の海上に不時着してしまいます。「LSO」(Landing
Signal Officer)から「Wave-Off!」(着艦中止)の指示がされてしまう事でしょう。
「三角のボタンをクリック」
D.ようやくパイロットは引き起こし動作を行って「フライトパスマーカー」を空母デッキよりも上に引き上げました。ほぼ水平飛行に近い緩やかな降下です。やがて機は再び「GlideSlope」上に戻り黄色のレンズは緑のレンズと同じ高さに点灯しました。
機は「Glide Slope」上にあります。「フライトパスマーカー」の高さを空母デッキの着艦ワイヤーとほぼ同じに維持して「GlideSlope」にそって降下します。
ただし空母は着艦デッキに対して右 10°に向かって常に移動しているので、距離
0.3マイルを切るまでは「フライトパスマーカー」の左右の位置は空母の艦橋あたりに合わせる感じにします。
「三角のボタンをクリック」
E.空母までの距離が
0.3マイルを切ったら「フライトパスマーカー」を
4本の着艦ワイヤーの先に合わせ、そのまま着艦デッキに向かって降下させます。もしこの時点で自機の位置が高過ぎると感じるようなら機を上昇させて着艦を中止します。降下率を-3°より大きくして無理に着艦してはいけません。
「三角のボタンをクリック」
F.着艦デッキに接地したらすかさずスロットルをミリタリーパワー(アフターバーナーを使用しない100%出力)まで開きます。万一フックがワイヤーに引っかからなかった場合は「Bolter!」の掛け声が「LSO」から掛かるのでアフターバーナーを全開にして機を上昇させます。
機体のフックが空母のワイヤーを捉えれば機に急速に減速が掛かり、着艦は成功です。4本あるワイヤーの内、艦尾から数えて3番目のワイヤーに引っ掛けるのが理想です。
There I was...
では具体的なキー操作を交えた着陸操作の流れを、CVN-76 空母 Ronald Reaganへ帰還するケースを例に説明してみたいと思います。
Landing Patternをクリックして下さい。空母 Ronald Reaganへ帰還しようとする F/A-18Eのアニメーションが表示されます。三角のボタンをクリックしてF/A-18E着艦の軌跡をまず確認してください。
アニメーション上のアルファベットは以下の文中の見出しと対応しています。では A から Jまで段階的にF/A-18E着艦の軌跡を見て行きます。
A 今回は F/A-18E(SKATE31)として南方の作戦地域から帰還します。これから説明する計器類は複雑そうに見えて圧倒されるかもしれませんが安心してください。同時に全ての項目を把握する必要はありません。(^_^)
以降のステップで必要になる情報を、その都度確認するための計器です。いわば辞書を引くような気持ちで計器類を活用してください。
もし TACAN(Tactical Air Navigation)が空母に設定されていない場合は最初に設定します。UFCの「TCNXX」スイッチをクリックします。すると「TACAN」選択画面に変わります。「↓」「↑」スイッチで 「33 CVN76 Reagan」を選択したら「CNI」をクリックして TACAN設定を終了します。
次に「Shift」+「F6」でコックピット正面下方の 「MPCD」を拡大します。もし HSIモードになっていない場合は全モード共通の PB18-「MENU」を押して、モード選択画面を呼び出します。次に PB2-「HSI」を押して HSIモードを表示します。
HSIモードが表示されたら今度は PB5-「TACAN」を押して TACANナビゲーションモードを呼び出します。
この操作によって MPCDには空母が TACANシンボルで表示されます。(中央の飛行機マークが自機のシンボルです)また HUDではこれまで Waypointの方位を示していた指示方位マーカーが空母の方位表示に切り替わり、空母までの距離が表示されます。
現在自機は方位 330°へ進路を取り高度10,000フィート、速度400ノットで距離 11マイルを接近中です。
「F1」キーで視点を正面に戻してから 「Shift」+「TAB」キー、フルキー側の「4」キー、「1」キーの順に入力して、「空母 Ronald Reagan」の Towerへ自機が帰還中である旨を伝え、着艦の許可を求めます。
ここでやり取りする通信は着艦手続きにおいて重要な意味を持ちます。メッセージを見逃してしまった場合は「CTRL」+「M」キーでメッセージを
10個までさかのぼって表示させる事が出来ます。
特にマーシャルポイントの方位と距離、高度、そして到達時間はメモを取ってでも必ず覚えましょう。
「STRIKE,SKATE TREE ONE,INBOUND MOTHER'S 149,TEN
MILES,ANGELS 10,STATE19.0」
(Strikeへ。こちら Skate31。空母からの方位
149°、距離10マイルを高度10,000で接近中。燃料残量 19,000ポンド)
「SKATE TREE ONE STRIKE,CLEARED INBOUND」
(SKATE31へ。こちらSTRIKE。接近を許可する)
「SKATE TREE ONE SWITCH MARSHAL」
(SKATE31へ。管制をマーシャルへ切り替えろ)
「MARSHAL,SKATE TREE ONE,INBOUND MOTHER'S 150,EIGHT
MILES,ANGELS 10,STATE18.9」
(MARSHALへ。こちら Skate31。空母からの方位 150°、距離
8マイルを高度10,000で接近中。燃料残量 18,900ポンド)
「SKATE TREE ONE,MARSHAL. MOTHER'S WEATHER,CEILING
SCATTERED 12000,VISABILITY TWENTY-FIVE MILES」
(SKATE31へ。こちらMARSHAL。母艦付近の天候は高度12,000フィートに若干の雲。有視界距離25マイル)
「CASE THREE RECOVERIES. MARSHAL ON THE 230 RADIAL,TWENTY-ONE
MILES,ANGELS 6.」
(CASE3で回収する。空母からの方位230°。距離21マイル、高度6,000フィートのマーシャルポイントで待機せよ。)
「EXPECTED TIME 17. TIME NOW 10.」
(マーシャルポイント到達指定時刻 6時17分。現在時刻
6時10分)
着艦許可を得るには管制官が指定した着艦の為の待機空域「マーシャルポイント」へ自機を誘導し、指定時刻に到達しなければなりません。
Bをクリック 引き続き HUDの TACAN方位マーカーに向かいながら、高度を指定された6,000フィートまで下げます。
MPCDの左側に「CRS」スイッチがあります。「Shift」+「F6」で MPCD拡大視点に切り替えます。このスイッチをマウスでクリックして、先程通信のあったマーシャルポイントの空母からの方位 230°をコース入力します。同様に「HDG」スイッチをクリックしてマーシャルポイントの反対側の着艦進入方位 50°(230°-180°=50°)をヘッディング入力します。入力の結果は MPCDの HSI画面の「CSEL」・「HSEL」にそれぞれ表示されます。
PB9の「CSEL」をクリックすれば空母の TACANを通過する形で先程入力した 230°の指定コースが矢印で表示されます。このコース上の空母から距離21マイルの地点がマーシャルポイントです。
次に PB17-「TIME」ボタンをクリックします。すると HUDの左下に現在の時間が表示されます。
Cをクリック MPCD画面を見るには視点を下げなければならず、飛行方位を微妙に調整しながらの操作は大変なので、左側の MDIにも HSIを表示させてしまいましょう。左 MDIをマウスで選択して PB18「MENU」- PB2「HSI」を選択します。
マーシャルポイントのおおよその見当を付けて直接そちらへ進路を向けても良いのですが、より確実な方法を取って、空母上空に到達してから旋回して飛行方位を230°へ変更します。
Dをクリック 指定高度6,000フィートで空母から距離21マイルに設定されたマーシャルポイントへ向かいます。マーシャルポイント自体は MDI上では表示されませんから、空母のTACANから伸びるコース表示ラインから自機を外さないように飛行方位230°を維持しつつ飛行します。
マーシャルポイント到達前に右側の MDIで「MAXTRAP」最大着艦重量のチェックを行う事にします。PB18-「MENU」を押して、モード選択画面を呼び出します。そして
PB19「FPAS」を選択します。
「FPAS」画面の下段に自機の
TOTAL重量と、着艦可能な最大重量「MAXTRAP」が表示されます。
任務を終えて帰還する際は普通は武装・燃料共に消費しているので自機の重量は「MAXTRAP」を下回っているはずです。
しかしもし自機の重量が「MAXTRAP」を上回ってしまっている場合はそのままでは着艦が出来ません。武装を投棄するか燃料を捨てるかして機体を軽くしてやる必要があります。
武装の投棄にはまず正面視界の状態からカーソルキーの「↓」を押しつづけて視点を下げます。
コンソール左下に投棄するハードポイントの選択スイッチがあるので投棄したいハードポイントをクリックして選択します。
次に投棄モードのセレクターノブをクリックして回し、「STORES」を選択します。そして最後に投棄実行ボタンを押せば選択した武装を投棄する事が出来ます。
もしそれでも「MAXTRAP」重量を超過している場合は燃料を投棄します。「D」キーを押すとコンソール左側の「DUMP」インジケータが点灯して、F/A-18Eの尾翼から燃料が投棄されます。もう一度「D」キーを押せば燃料投棄を終了します。
そうこうしている間に空母からの距離はどんどん離れ、マーシャルポイントである空母からの距離 21マイルの地点に近づいていきます。ここで注意が必要なのは必ず指定の時間よりも早くマーシャルポイントへ到達するようにする事です。(およそ2分以上)
Eをクリック 距離21マイル。マーシャルポイントに空母とは逆向きに到達しました。指定時刻は 6時17分ですが、3分早く6時14分に到達しました。進路はそのまま230°で飛行を続けます。
早く着いた時間の約半分、1分30秒直進してから反転して方位を TACAN方位の50°に取れば、マーシャルポイントへほぼ指定時刻ぴったりに到達できるはずです。
Fをクリック 1分30秒直進をしてから反転しました。反転後も反転前と同じ速度で飛ぶように注意して高度を指定高度の 6,000フィートへ合わせて行きます。
「SKATE TREE ONE,COMMENCE NOWS」
(SKATE31へ。アプローチを開始せよ)
マーシャルからアプローチの許可が出ました。空母のTACANマーカーの50°へ自機の飛行方位を合わせて降下を開始します。
時間通りにマーシャルポイントへ到達しても、先に着艦する機体が失敗して再度着艦をやり直した場合などはアプローチ許可が遅れる事があります。その場合はそのまま高度を変えずに空母へ飛行を続ければやがて許可が出ます。ただし速度は
240ノット以下で進みましょう。
Hをクリック 降下率については空母までの距離が 10マイルになった時点で高度1,200フィートの水平飛行になれば良いとマニュアルに書いてあるのであまり気にしなくても良いのですが、「Glide Slope」と「Lacalizer」に慣れておきましょう。「L」キーを押して「ILS」を起動して「Glide Slope」と「Lacalizer」に沿って空母に飛行を続けます。(「ILS」は空母からの距離20マイル以内で使用可能です)
Iをクリック 空母からの距離が10マイルになりました。このあたりから飛行パラメーターを着艦時の状態に合わせて行きます。また通信メニューを操作しなくても自機の状態が申告されます。
「SKATE TREE ONE,10 MILES,STATE8.5」
(こちら Skate31。空母からの距離10マイル。燃料残量
8,500ポンド)
ここで右側の MDIを 「ENG」モードにしてスロットル状態をモニター出来るようにします。PB18-「MENU」を押して、モード選択画面を呼び出します。そしてPB12「ENG」をクリックします。
速度が 240ノット以下になるようにスロットルを絞ります。必要ならば「S」キーを押してエアブレーキも使います。(もう一度「S」キーでエアブレーキ解除)
速度が240ノット以下になったら「F」キーを押して「FullFlap」にし、「G」キーを押して車輪を、「T」キーで着艦フックを降ろします。
スロットル 「N1RPM」表示で50〜54
速度 130から140ノット前後(理想は135ノット)
機首ピッチ 5°前後
を目安にすれば「Glide
Slope」に沿って降下できるはずです。
次に先程の「HSI」-「TACAN」モードから、PB3「ACL」を選択して「HSI」-「ACLS」(自動空母着艦システム)モードへ切り替えます。これにより
MDIから TACANシンボルとコース表示が消えて、空母が野球のホームベースのシンボルで表示されます。
以降は ILSと MeatBallを頼りに着艦を続行します。
HUDの空母の方位マーカー表示は ACLSモードに変えても変化しません。HUD右下には ACLSモードの状態と空母までの距離が表示されます。
「SKATE TREE ONE FIVE MILES, ACLS LOCK-ON,CALL
YOUR NEEDLES」
(SKATE31へ。空母からの距離
5マイル。ACLSレーダーでロックオンした。ACLSシステムを作動せよ)
ACLSによる自動着艦を行いたい場合は UFCの「A/P」-「CPL ACL」-「CNI」を順にクリックして AutoPilotを ACLSモードに設定します。設定後、「A」キーを押せば以降は自動で着艦する事が出来ます。
Kをクリック 空母への距離が 5マイルを切ると LSOが誘導を行ってくれます。
「SKATE TREE ONE FLY UP CENTERLINE」
(SKATE31へ。空母着艦デッキの中央線に合わせて飛べ)
「SKATE TREE ONE CONCUR」
(SKATE31へ。ぴったりだ)
3/4マイル地点で MeatBallが使用可能になります。
「SKATE TREE ONE 3/4 MILES CALL THE BALL」
(SKATE31へ。空母まで3/4マイル。BALLを確認せよ)
「CTRL」+「B」キーを押す事で、MeatBallを確認します。
「SKATE TREE ONE,ROGER BALL」
(こちら Skate31。BALLを確認した)
「YOU'RE HIGH」
(高いぞ)
「YOU'RE ON GLIDESLOPE」
(よし。グライドスロープに乗った)
速度135ノット、機首ピッチ5°の状態で MeatBallのランプをスロットル操作で中央に保ちつつ降下角3°で着艦します。
Lをクリック タッチダウン!降着装置を沈みこませながら
F/A-18Eは着艦デッキへ飛びこみました。接地と同時にスロットルをミリタリーパワーに叩きこみます。機体後部の着艦フックが
4本ある着艦ワイヤーのどれかを捉え急速に機を減速させます。
機が減速したらスロットルを閉じます。ワイヤーに引かれて機が後退を始めますがそのままにしておけばやがて停止し、フックからワイヤーが外れます。
以後は自動操作になります。いったん空母の右舷前方エレベーターに移動した後、翼を閉じて艦首へ移動してエンジンが切れ、HUD表示が消えてキャノピーが開きます。これで空母着艦は完了です。
え?もしフックがワイヤーを捉え損ねたら?(^_^; その場合は「三角のボタンを 1回クリック」して以下をご覧下さい。
Mをクリック 「BOLTER!」(ボルター!)
降着装置を沈みこませながら F/A-18Eは着艦デッキへ飛びこみました。しかし無情にもフックはワイヤーを捉える事が出来ませんでした。
接地と同時にスロットルをミリタリーパワーに叩きこんでいましたが、LSOの「BOLTER!」の掛け声を聞くのと同時にアフターバーナーを全開にして再び空に舞い上がります。
「SKATE TREE ONE CRIME AND MAINTAIN ONE TWO ZERO
ZERO FEET,WHEN ESTABLISHED TURN LEFT TO DOWNWIND 230」
(SKATE31へ。高度
1,200フィートまで上昇。緩旋回で左旋回して方位230°へ向かえ)
高度 1,200フィートまで上昇した後、左旋回で反転。方位 230°へ向かいます。
Nをクリック 方位 230°へ 5マイルほど空母から距離が取れたところでマーシャルから通信。
「SKATE TREE ONE LEFT TO BEARING 050」
(SKATE31へ。左旋回で方位 050°へ向かえ)
方位 50°へ反転して「L」キーで「ILS」を起動。Hook、車輪、フラップの状態を確認して再度空母へアプローチします。以降はまた前述の
STEP「J」へ戻ります。
Waypoint 0は空母とマーシャルポイントを結んだ着艦コース上に配置されています。そのため空母 TACANの時と同様に「CRS」入力と「HDG」入力を行って「CSEL」ボタンを押せば指定コースを表示させる事が出来るので、マーシャルポイント到達の為に使用出来ます。
ただし Waypointモードでの HUDでの距離表示は
Waypoint
0からの距離となるので、空母との距離をマーシャルポイント到達の為に知りたい場合は
HSI-ACLSモードに切り替えます。HSI-ACLSモードではコース表示が出ないので、HSI-Waypointモードと
HSI-ACLSモードを切り替えつつマーシャルポイントへ向かいます。この切替は結構面倒なので空母
TACANが使用できる時は HSI-TACANモード
を使用しましょう。
:補足終わり
いかがでしたか。着艦は多分に感覚的な操作も含むとはいえ、基本的なパラメーター・原理さえ押さえればかなり楽になると思います。言葉での表現は難しいため今回もアニメーションを交えてみました。
さあ。今度は皆さんが挑戦する番です。是非とも Jane's F/A-18の着艦をマスターして、空母 Ronald Reaganの精鋭艦載機乗りとして Campaignに挑戦しましょう。(^_^)/
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