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タイトル IAF イスラエル・エア・フォース
発売元 エレクトロニック・アーツ・スクウェア株式会社
日本語対応 上記のパッケージは日本代理店版です。ソフトそのものは英語版のままですが簡易日本語マニュアルが付属しており、基本的な操作には困りません。いずれは完全な日本語マニュアルが提供されると予想されます。
推奨システム 最低動作条件は8倍速以上のCD−ROMドライブとPentium MMX200MHzとなっています。ゲーム中の解像度は基本的に640x480ドットなのですが3DFX規格の3Dアクセラレータに対応しています。と言うより必須とお考え下さい。画面紹介ページではGAVD2-12/PCIによる3DFX画面を使用しています。快適な動作にはより高速のCPUを必要とします。できればPentiumII266MHz以上を用意したいところですね。なお必要なHDD容量は最低251MB、快適動作には635MB(!)です。私の知人にはこのIAFの為にHDDを増設した人間が数人おります。 Joystickとスロットルは必須ですね。
関連URL <Jane's ホームページ>
IAF開発元のホームページです。最新の情報が入手できます。修正パッチファイルが用意されています。IAFの遊べる DEMOがダウンロードできますが、それも55MBの容量があります。テレホーダイの時間をご利用することをおすすめします。

世界最強の実戦経験を持つと言われるイスラエル空軍をテーマにしたコンバットフライトシムIAFがJane'sから登場しました。系列的には Jane's F-15ではなく ATFFighter's Anthologyの流れを汲むソフトだと言えます。そのためフライトモデルはリアルさの追求ではなく遊び安さのバランスを重視しています。 Joystickやラダーからの反応はさほどリニアではなく 好みの分かれるところかもしれませんが、雰囲気は充分に押さえています。フライトシムは初めてという人でも楽しめると思います。

イスラエル空軍がテーマなので搭乗できる機体は限られますが、機体グラフィックは従来の ATFシリーズに比べるとディテールが細かく再現されています。ややCGっぽさが前面に出過ぎている気もしますが機体のアウトラインは忠実で、半透明のキャノピー内のパイロット表現などはなかなか良い感じです。またエルロンやラダーなどの動きがリアルなこと...
 また旧作のATFやFAシリーズでは正面視界はHUDだけでしたが このIAFではコックピットの計器パネルが再現されています。F-4は言うに及ばず F-15やF-16に至るまで正面視界はやや窮屈に感じますが、実機も正面視界はこの通りです。コックピットの MFDスイッチはお約束でマウスでの操作が可能です。アビオニクスは対空・対地共にキーポイントを押さえておりレーダー操作も含めて難しすぎず易しすぎずで大変バランスの取れた印象です。(^_^)

地形表現については実際の中東地形の衛星写真からテクスチャを作成したため、3dfxに対応しながらも最初見た時はやや荒い印象をうけました。KOREAF22ADFの地表テクスチャが CGとして割り切って作成し、簡素かつ美しい表現に成功していますがこのIAFでは地表の丘や河川、畑などが写実的に表現されるのでやや荒いことを我慢すれば臨場感があります。航空戦史物の資料映像で良く HUDのビデオ映像を見ると地表がちょっと荒れた感じで映っていますね。あんな感じです。地表を低空飛行する敵機を目視で発見した時は実写映像を見る思いでした。

このIAFは実機の極限までのリアルな再現を期待する人にはあまりおすすめ出来ませんが、初級者から上級者まで映画やコミックスのような白熱した空中戦を楽しみたい方にはおすすめです。とりわけ敵機の機体が被弾して破損したり、地表に激突して爆発する様子は臨場感があり大変気に入っています。(^_^)
 パッドロックビューを使用して Mig29と機関砲戦闘を軽くやってみましたが、OverGで視界が徐々に狭まってブラックアウトする感じや敵機の空中戦アルゴリズムなど、映画「TOPGUN」やコミックス「AREA88」での空中戦を彷彿させてくれます。
 インターネット経由のTCP/IP通信対戦も当然サポートされており、特にユーザー同士が協力してAI敵機と交戦する共同ミッションの充実が歓迎できます。これからユーザーの増大が楽しみなソフトですね。

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タイトル iF/A-18E キャリアーストライクファイター
発売元 Interactive Magic
日本語対応 現在入手可能な商品はソフト・マニュアル共に日本語未対応です。
推奨システム 最低動作条件は8倍速以上のCD−ROMドライブ・Pentium 166MHzとパッケージには書いてありますが、解像度とグラフィックの設定によってはより高速のCPUが必要です。できればPentiumII266MHz以上を用意したいところです。必要なHDD容量は150MBです。3DFX規格の3Dアクセラレータに対応していますが、1024x768の解像度では処理に負担が掛かるため必須と言って良いでしょう。画面紹介ページではVoodoo2による3DFX画面を使用しています。
関連URL <Interactive Magicホームページ>

iF/A-18E 開発元のホームページです。最新情報が入手できます。 現在バージョンを1.2に上げる修正パッチファイルが提供されています。

iF-16iF-22といった独特の癖のあるコンバットフライトシムを世に出した Interactive Magicからアメリカ艦上戦闘爆撃機F/A-18の最新版、F/A-18EをテーマにしたiF/A-18E Carrier Strike Fighterが登場しました。(^_^)
プレイヤーは最初に所属の飛行隊を決め、空母エイブラハム・リンカーンに配属になります。後はその飛行隊に与えられる「制空ミッション」や「対地・対艦ミッション」「護衛ミッション」等に飛行士個人として履歴を重ねて行く訳ですが、訓練所でシミュレータを使用して(!)基本的な操作をマスターします。そしてシングルミッションやキャンペーンミッション、通信対戦ミッションに参加することになります。

フライトモデルはリラックスモードリアリスティックモードが用意されています。リアリスティックモードでは、BtoBJane'sF-15に近い操作感覚の印象を受けました。バーナー全開でも高空で高G旋回、機動を行うとあっという間に速度が低下します。このiF/A-18Eでは失速領域までは比較的安定して操作が可能です。ただし一端失速領域に入ると、きりもみフラットスピンなど WarBirdsかい!と思わず突っ込んでしまうような状況になります。(^_^; 敵機と派手なDogFightを演じようと思ったらフライトモデルはリラックスモードにした方が良いかもしれませんね。

グラフィックは3dfxに対応しており、ミサイルの排煙はiF22で評判の悪かった「練り歯磨き」推進ではなくなっています。最近のKOREA、JSF、F22ADFの画面に見慣れた目では地形表現機体表現についてはやや物足りなく感じますが F/A-18E独特の大きな翼を広げた海鳥のイメージは良く再現されています。フラップやラダー、エルロンの動きもリアルです。コックピットでのアビオニクス、レーダーモード等の各種操作は大変凝っていて、Jane'sのF-15のようにマウスで MPDのスイッチ操作も可能です。MPDの表示自体も非常にリアルで選択可能な武装のバリエーションやFLIRなど F/A-18Eのスペックの再現には成功していると思います。

実際の近代空中戦では装備、アビオニクスの優れた方が勝利する...といった傾向があり、シザーズを繰り返して敵機を機関砲で撃墜するケースはほとんど無くなって来ています。Combat Jet Flight SIM をアビオニクス操作を中心に現実の戦闘のリアルな再現という視点から選ぶか、映画のごとく白熱した Dogfightの体験という視点で選ぶかによってこのiF/A-18Eの評価は違ってくると思います。iF/A-18EやJane's F-15は前者に重点を置いて開発されており、難易度は違えども GSC F/A-18 KOREA、Jane's ATF系列は後者を中心に開発されていると思います。インターネットTCP/IP通信対戦に対応しており、ユーザー同士による協力ミッションでPlay可能です。(要最新パッチ)

このiF/A-18Eはフライトモデルに対しての考え方が F-16シミュレータの BtoBに似ていると思います。そしてミッションの進め方やインターフェースは F-14 FleetDefenderに似ている印象を受けました。ホワイトボード上に同じ飛行隊の誰がどの任務に参加しているか...などが表示されてキャンペーンの進行に大変臨場感があります。特徴的なのがキャンペーンの開始時を始めとして実写映像をしばしばムービーとして挿入している点です。ちなみに海上で撃墜されてベイルアウトすると、シーホークヘリコプターが救助に来てくれるムービーが...(T_T) 良くお世話になります。

正直このiF/A-18Eは誰にでもお勧めできる...というソフトではないかもしれません。操作感覚は非常にシビアな印象があります。(リアリスティックモード時) KOREAやF22ADFでは体験できないJet戦闘機での失速の恐怖、空母への夜間着艦の難しさを味わいました。(^_^; 現実の艦載機パイロット同様に履歴として戦績や着艦の得点がホワイトボードに残っていくのが厳しいです。 F-14 FleetDefenderがお気に入りだった方は購入してみても損は無いと思いますが、フライトシムが初めての方にはお勧めしにくいですね。ちょっと癖があります。

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タイトル FALCON4.0
発売元 Microprose
日本語対応 現在入手可能な商品はソフト・マニュアル共に日本語未対応です。
推奨システム 最低動作条件は4倍速以上のCD−ROMドライブ・Pentium 166MHzとパッケージには書いてありますが、画面紹介ページのようなグラフィックスで快適に動作させることは出来ません。 実際にはPentiumII-266MHz以上と考えた方が良いでしょう。Direct3D3dfx対応の3Dアクセラレーターも必須です。解像度とグラフィックの設定を「-g4」または「-hires」オプションなどで最高レベルに設定するとPentiumII-450MHz + Voodoo2 SLI(12MB)でも厳しかったりします。(^_^; 必要なHDD容量は最低でも170MBです。フルインストールするとおよそ600MB必要です。必要メモリ容量もスワップを発生させたくなければ256MB用意しましょう。画面紹介ページではGAVD2-12/PCIによる3DFX画面を800x600の解像度で使用しています。
関連URL <Microproseホームページ>

FALCON4.0 開発元のホームページです。バージョンを1.08に上げる修正パッチファイルが提供されています。

かつてリアル志向のJet戦闘機フライトシムの最高峰と評された Spectrum HorobyteFALCON3.0の続編が MicroproseからFALCON4.0として登場しました。何年も待たされて「もう出ないのでは?」とまで噂されましたがついにリリースされました。(^_^)/ TMのコックピットシステムやF16FLCS、TQSも元々はFALCON3.0の為に開発されたほど前作は有名ソフトだったのですが、続編のFALCON4.0はその名に恥じない出来映えで現時点の究極のリアルJet Combat Simと言えます。

まずパッケージが通常の箱状ではなく フライトマニュアルや整備マニュアル風のバインダーになっているところが憎いです。(^_^) マニュアル自体も3cmの厚さがあり読み応えは充分。アビオニクス操作などが実機にせまるものであろう事を予想させます。ただし初心者への配慮も怠りないようで「CADET's Guide」な40ページ程度の簡単な入門マニュアルも付属しています。ソフト自体の難易度についてはフライトモデルや諸条件、敵AIなどを段階的に調整することが可能なので Jane'sっぽい映画やコミックス的な設定にも出来れば、F16 Block50バージョンの実機そのままを再現するリアリスティックな設定も可能です。離陸してから車輪を引き込むのが遅れると300ノットを越えるあたりで風圧による構造破壊が発生したり、着陸時に降下率が早すぎると車輪が折れてしまったり...(^_^; 確かにFALCON3.0の時もそうでした。本当にリアルです...

グラフィック3dfx、Direct3Dに対応しており(というか必須)Jane'sのIAFで採用されていた写実的な地形表現でありながらKOREA並の美しいクオリティで再現しています。設定にもよりますが低空での飛行時には微妙な地表の起伏が見事に表現されています。 30フィート以下で低空飛行をすると地上なら土煙が、海面なら水煙がトレイルとなって表示されます。すごいな〜。(^_^; 機体表現についてもポリゴン、テクスチャに妥協が無くまるで実機写真のようです。ラダー、エルロンの動きもリアルです。コックピットでのアビオニクス、レーダーモード等の各種操作は大変リアルでマウスによる MPD、コンソールスイッチ操作が可能です。MPDの表示自体も非常にリアルで、選択可能な武装のバリエーションも忠実でF16 バージョンBlock50のほぼ完全な形で再現に成功していると思います。

操作感覚はフライトモデルをリアルに設定してもデリケートかつリニアな反応で機関砲によるドッグファイトが可能です。無茶な機動は失速を招きますが。(^_^; このシムではF16のフライ・バイ・ワイヤシステムまでリアルに再現しており、完全に失速した状態から脱するのに手動操作に切り替える必要があったりします。前作には無かった空中給油もF22ADF、TAW、JANE'S F-15同様にイベントとして用意されています。空中給油には難易度が3段階用意されており、「Rearistic」設定では実機同様のデリケートな操作で給油機に接続し機位を維持する必要があります。Joystick及びスロットルによっては微妙な操作が出来ず、完全に速度・機位を同調させるのが無茶苦茶難しいです。(私はF16FLCS+TQS+RCSで成功しました。無難な選択でしょうか)空中給油に限りませんが様々な項目について別々に難易度設定できるのでユーザーの方がそれぞれ自分向きのバランスで難易度を調整出来るのは素晴らしいですね。

ミッション及びキャンペーンの進行中は常に他のパイロットやAWACSとの交信がモニターでき、大変臨場感があります。この辺は Jane'sの F-15や Longbow2などでも実証済みですが、フライトモデルやグラフィックだけでなくF-16”Viper”のパイロットをきわめてリアルに体験させてくれる演出として最高です。交信時の自分の声が男性・女性の複数の声の中から選択出来るところも嬉しいですね。通信対戦LAN・インターネットTCP/IPを共にサポートしています。ただし日本語Win98環境ではIPアドレスを正しく入力する為にあらかじめキーボード言語に「英語」を追加して「標準」と設定する必要があります。(その場合でも日本語入力時には自動的にIME98が起動するので支障ありません)これからFALCON4.0通信対戦がDTFの空を熱くしてくれそうです。(^_^)

このFALCON4.0は、作りそのものは初心者からベテランの方まで対応できる素晴らしいソフトだと思います。ただし現時点のほぼ最高クラスのマシン環境が必要になります。またマニュアルがまだ英語版のみで、厚さ(というか情報量)が膨大であるために英語の苦手な方にはちと厳しいかもしれません。(いずれ日本法人がローカライズしてくれるでしょうが)これまで秀作とされてきた KOREAやF22ADF・TAW・Jane'sF-15等の良いところばかりを全て一つのソフトに凝縮した...そんな印象です。 実際このソフトのためにマシンのアップグレード、買い換えをされる方が大勢出てくることを私は疑いません。(^_^) 日本の景気回復に多大なる貢献のあるソフトだと思います。

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タイトル Jane's F/A-18
発売元 エレクトロニック・アーツ・スクウェア株式会社
日本語対応 上記のパッケージは英語版です。日本代理店版ではソフトそのものは英語版のままですが完全日本語マニュアルが付属しています。素晴らしい!
推奨システム 最低動作条件は4倍速以上のCD−ROMドライブ・Pentium 266MHzとパッケージには書いてありますが、画面紹介ページのようなグラフィックスで快適に動作させることは出来ません。 実際にはPentiumII-450MHz以上と考えた方が良いでしょう。
 Direct3D3dfx対応の3Dアクセラレーターも必須です。解像度を1024x768、グラフィックの設定を最高に設定するとシングルミッションはともかく多数の機体が飛び交うキャンペーンミッションでは PentiumIII-700MHzでも厳しい事があります。いずれ1GHzオーバーの CPUが登場して真価を発揮するのはこの Jane's F/A-18なのかもしれません。(^_^;
 必要なHDD容量は最低でも250MBです。フルインストールするとおよそ600MB必要です。必要メモリ容量は出来れば128MB用意してメモリーキャッシュを活用したい所です。画面紹介ページではRivaTNTによる Direct3D画面を800x600の解像度で使用しています。
関連URL <Jane's ホームページ>
開発元のホームページです。最新の情報が入手できます。まだ修正パッチファイルは用意されておりません。現在確認されている通信対戦関連のバグ等の早期のパッチに期待したいですね。

艦載機をテーマにした JetSimulationは比較的最近の物でも「JetFighter3」や「USNF'97」、「ATFGOLD」、「Hornet3.0」や「F/A-18KOREA」等色々ありました。
 しかし私にとって空母オペレーションと艦載機載り気分を本格的に体感させてくれたのはそれらよりずっと以前、DOS時代に MicroProseからリリースされていた F-14をテーマとした「FleetDefender」でした。
 今回ご紹介する Jane's F/A-18は久々に艦載機フリークの心を熱くするソフトだと言えます。(^_^)/
 
この Jane's F/A-18は同じ Jane'sでも IAFや USAFシリーズ、あるいは ATFGOLDUSNF'97シリーズとはコンセプトが異なり、遊びやすさよりもアビオニクスの再現や現実の F/A-18Eパイロットに要求されるオペレーションの擬似体験を重視した作りになっています。
 そう。開発チームはあの Jane's F-15のスタッフなのです。彼らのこだわりが空母への着艦や、空中給油といった艦載機載りが避けては通れない難関をリアルに提供してくれます。(難易度の設定は可能ですが)
 難易度を「Realistic」設定で行う空母着艦や空中給油はまさに挑戦以外の何物でもありません。それゆえ IAFや USAFシリーズ、あるいは ATFGOLDやUSNF'97シリーズと同じ感覚で購入してしまった方は、空母への着艦の手続き一つを取っても複雑で面倒に感じてしまうかもしれません。
  Jane's F/A-18はまさに「シミュレータ」なのです。(^_^;

グラフィック3dfx、Direct3Dに対応しており(というか必須)写実的な地形表現でありながら美しいクオリティで再現しています。特に時間や天候の変化によるグラフィックの変化は特筆すべきものがあります。嵐の中のフライトで稲妻が走った時は本当に驚きました。またソフトごとにかなりアプローチの異なる雲の表現では、おそらく今までで最高クラスの出来だと思います。
 薄雲の表現はまさにもやの中を飛ぶような感じで、実写を見るような錯覚すら与えてくれます。悪天候の時も雲海の中で視界が極端に制限されるのですが、とても自然な感じです。そして高度を上げて雲海の上へ抜けた時の青空の美しさは目を見張るものがあります。
 機体表現については自機のポリゴン、テクスチャには妥協が無くまるで実機写真のようです。ラダー、エルロンの動きもリアルです。特筆すべきなのはこの Jane's F/A-18では機体のテクスチャファイルが「素」の PCXファイル形式で用意されているので、ユーザー自身が Photoshop等のレタッチソフトで自由に編集が出来る点です。画面紹介ページでも DTFオリジナルのTailArtを使用しています。これは結構楽しめます。(^_^)/
 残念ながら F-14Bや S3B等の脇役の機体は今一つテクスチャに力が入っていないように感じるのですが...ユーザーで作れって事でしょうか?(^_^;
 コックピットの表現については従来のソフトの大半が採用していた 2Dコックピットが廃止されており、完全にシームレスな 3Dコックピットが採用されています。ただしMDIやMPCDといった計器類の視認性を高めるために、これら計器類を直接 拡大表示する事が可能なので実用上の不便さはありません。アビオニクス、レーダーモード等の各種操作は大変リアルでマウスによる MDI、コンソールスイッチ操作が可能です。MDIの表示自体も非常にリアルで、選択可能な武装のバリエーションも忠実でF/A18Eのほぼ完全な形で再現に成功しているのだと思います。

操作感覚はフライトモデルをリアルに設定するとデリケートな印象です。機関砲によるドッグファイトについては、一部で不評だった前作の Jane's F-15よりは大分良い感じですが Falcon4.0や F/A-18KOREAに比べるとややリニアな反応に欠ける感じがあります。
 ただしそれは操縦桿の操作に対する機体の挙動の揺り返しや遅滞、低速時の機動性能の低下...といった、どちらかというと航空機が本来持つ特性に基づいた印象があります。このあたりは好みの分かれるところでしょう。
 低速での無茶な機動が失速を招くのはお約束です。(^_^; このシムではF/A-18のフライ・バイ・ワイヤシステムまで再現しており、必要に応じて G-リミッターを解除して限界を超えた機動も可能です。(ブラックアウトしちゃいますが。分解するかどうかはまだ試していません)
 前作 Jane's F-15でも話題になった空中給油も健在です。現実の艦載機のミッションでは作戦に参加する全ての機体が発艦後、空中給油を行ってから作戦目標に向かうほどで、空母ミッションと空中給油は密接に関わります。
 Jane'sの F/A-18では給油ドローグへの接続と、接続後の燃料転送にかかる時間について難易度設定する事が出来ます。双方とも「Realistic」に設定すると、現実の海軍機パイロットに要求されるのと同じ試練を体験できます。(ちょっと自虐的な楽しみですが)
 この完全に「Realistic」な設定では空中給油機に接続後、自機の位置を給油機の給油ホースの範囲内に常に留めておく必要があります。言い方を変えると給油機から後退したり、左右に進路がずれるとまだ充分に給油を受けていなくても接続を解除されてしまいます。また前進しすぎると空中衝突を避ける為に S3Bが回避運動を取って急旋回してしまいます。この「Realistic」な設定での空中給油は艦載機フリークな方に是非とも挑戦していただきたいと思います。(ちなみに通信対戦の際も空中給油は可能です)
 空中給油に限りませんが様々な項目について個々に難易度設定できるのですが、設定可能な範囲は「シミュレータ」の範囲に留まっており「アクションゲーム」的なレベルの提供はありません。このあたりはユーザーの側でそれなりの覚悟が必要です。

ミッション及びキャンペーンの進行中は常に他のパイロットやAWACS、空母管制官との交信がモニターでき、大変臨場感があります。この辺は Jane'sの F-15や Longbow2などでも実証済みですが、フライトモデルやグラフィックだけでなくF/A-18Eのパイロットをきわめてリアルに体験させてくれる演出ですね。
 通信対戦LAN・インターネットTCP/IPを共にサポートしています。 F/A-18KOREA等と違って、どちらかというと人対人の対戦よりは、映画のようなストーリー性のあるミッションにネットユーザーが共同で挑む...というJet戦記映画や小説の擬似体験的な楽しみ方が中心になります。
 ただし付属のミッションエディタを使用する事で、F/A-18KOREAで提供されていたような、ネットユーザーがそれぞれ空母から発艦して 2vs2対戦を行うミッション等を自由に作成する事が可能です。ミッションエディタの活用こそが Jane's F/A-18の通信対戦を楽しむためには重要な鍵と言えるでしょう。
 通信対戦では、複数のネットユーザーが着艦する際の障害や、撃墜された後に復活すると他のユーザーから視認出来ない事があるなどのバグが残っているのでその辺は早期のパッチのリリースに期待したいところです。
 DTF通信対戦では当面、FALCON4.0と Jane's F/A-18の通信対戦を中心に進めて行きたいと考えています。(^_^)

この Jane's F/A-18は、作り自体は中級者からベテランの方を対象とした素晴らしいソフトだと思います。ただし現時点でのほぼ最高クラスのマシン環境が必要になります。幸い代理店版では詳細な日本語マニュアルが付属しているので英語の苦手な方でも安心です。
 正直な話、手軽な通信対戦 Jetシムをお捜しの方にはお勧めできないと思いますが、現実の艦載機パイロットのストレスに「挑戦する」ソフトとしては実に挑戦のしがいがあるソフトだと私は考えています。(^_^)

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...このソフトを忘れてるぞ!!という方は

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