デタラメばかりの迷惑メール2「スパムで宣伝される商品・サービスは買ってはいけない!」
間違いだらけのスパム対応
[!重要!]
一方的に送りつけられる迷惑広告メール(スパムメール)では挨拶文からしてデタラメであることを「デタラメばかりの迷惑メール1」で述べました。
もうそのページを読んで頂いただけで、商売以前に売り手が「信用できない」と分かっていただけると思うのですが、以下では改めてスパムメールで宣伝された商品・サービスは決して利用してはいけないことをアドバイスしたいと思います。
なぜスパムメールで宣伝された商品・サービスは利用してはいけないのでしょうか?それは...
万が一、あなたが満足な結果を得られたとしても、それは他の何千人、何万人という人々の迷惑を犠牲にして得たものであり、そのツケは結局あなた自身に回ってきます。
不特定多数のバラマキ、という手法しか使えないというのは、宣伝する商品に「真っ当な」手法での競争力がないということです。すなわち商品・サービスの質が非常に低い可能性が高いです。
それ以前に、スパムメールでの宣伝される商品・サービスには詐欺・インチキなシロモノである可能性が高いです。
一見、あなたにとってはそこそこな取引だったように思えても、その後、あなたの情報がどのように使われるか分かりません。すなわち、あなたのメールアドレスや住所が怪しげな業者の手にわたり、まとわりつかれ、カモとして追いかけられる可能性が大です。
それぞれについて詳し説明していきます。
1.万が一、あなたが満足な結果を得られたとしても、それは他の何千人、何万人という人々の迷惑を犠牲にして得たものであり、そのツケは結局あなた自身に回ってきます。
スパムメールはほんの0.1%あるいは0.01%の人だけが反応するとしても商売が成り立つという報告記事があります。これは事実かもしれません。しかし重要なのは、そこで取り引きした売り手と買い手以外の人々の迷惑さが徹底的に無視されているということなのです。
もしあなたが、日頃スパムメールに対して嫌悪感を抱いているのならば、仮に、とあるspamの宣伝内容があなたにとって魅力的な商品・サービスだったとしても、あなたは安易に惹かれるべきではありません。
惹かれそうになった時、あなたはあなたが惹かれたspamメールが、同時に他の多くの人にとっては嫌悪感をもたらしている、ということをあなたは想像すべきです。普段のスパムメールであなたが嫌悪感を抱いているのと同じように。
もしそれが想像できないなら、あなたは目の前のものを見てその場限りの判断しかすることの出来ない、心理学実験のネズミやニワトリ程度の人間だと言えましょう。
2.不特定多数のバラマキ、という手法しか使えないというのは、それだけ「真っ当な」手法での競争力がないということです。すなわち商品・サービスの質が非常に低い可能性が高いです。
資本主義のこの世の中では、様々な手法で商品・サービスが宣伝・広告され、少しでも多くの人に関心を持って貰おうとしています。そのような中、不特定多数のバラマキという、安易で、何も脳味噌を使わない、すなわち専門用語(?)を使えば「一切マーケティング・リサーチを行わない」手法は非常に単純なものと言えます。
すなわち、スパムメールの問題性が散々指摘される中で、その手法を続ける業者は「普通の方法で他社と競争する能力すらない」ということを示しており、すなわち、他とは比べものにならないくらい質の低い商品・サービスである可能性が高いのです。
3.それ以前に、スパムメールでの宣伝される商品・サービスには詐欺・インチキなシロモノである可能性が高いです。
なぜなら、現在、spam送信者というのはネット業者から何らかの形で処罰されるのが一般的です。メールアカウントが潰されるのは日常ですし、宣伝サイト自体が潰されるのも決して珍しくはありません。すなわち、数ヶ月前に届いたスパムで宣伝されたサイトのうち、現在でも相変わらず存在しているものがどれほどあるでしょうか?
ネット上でホームページのURLアドレスというのは一般のお店にとって住所のようなもの、メールアドレスは電話番号のようなものでしょう。spam送信者はそれらをコロコロと変えるのを常としており、場合によってはサイト名すなわち店名ですらコロコロと変えています。
こういう姿勢には売った商品やサービスに責任を持つ態度は全く感じられません。すなわち「お金だけを受け取って、まがいモノを渡し、後はドロン」という可能性がとても高いのです。以下、それらの例を挙げておきましょう。
・当サイト「電子メール広告社spam対策調査室」の「このspamの問題性」
リアルドールという、数十万円の精巧な等身大人形を1万円で売ると言いながら、実際に送り付けたのは実売価格3000円の風船人形でした。
・「spam行為を続けていた『まるとくメール』発信者が詐偽で逮捕」
当掲示板の14571番、16538番
「ホームページを格安で登録する」というスパムを大量にばらまいていましたが、詐偽と言うことで捕まりました。この人物は他の犯罪も犯していたようです。
・「カジノガイドライン」の「オンラインカジノ-要注意・悪質カジノ一覧」
「新設のカジノや聞きなれないカジノではプレーするのはやめましょう。特にスパムメールで欧米などから英語で届くオンラインカジノは100%あやしいカジノだと思って間違いありません。」
・「携帯メール道場」の「出会い系サイトの選び方
」
「その1:迷惑メールを送信してくるサイトでは絶対に登録しない!
迷惑メールを平気で送ってくるようなサイトは基本的に反社会的な行動にも平気な連中が運営しているサイトだ。トラブルに巻き込まれたりメールアドレスを売り飛ばされたりするのがオチだ。」
・「探偵ファイル」の「架空モノを検証してみました。」
読めば分かりますがインチキの典型。
・当サイト「メルアド企画対策調査室」の「メルアド企画の問題点」
社会正義を謳うアンケートと大手企業の大量のバナーを使い、あたかもきちんとした団体・業者であることを装いながら、実際には企業バナーは全て勝手な盗用、アンケートの意図は一個人による「ビジネスモデルのための実験」(実際にはおそらくspam請負業の実験)でした。
上のような場合に、特に注意すべきは「売っているものが違法なものであることを謳い文句にしている場合」です。
あなたに送られてきた電子メールで「裏ビデオ・裏DVD」「違法な児童ポルノ・ロリータもの」「麻薬」「拳銃」「非常に安価な違法コピーソフト」「ブランドものコピー商品」などを売りつけようとしていた場合、あたかも密やかな取引を持ちかけられていて、コッソリ手に入るような気分になりませんか?
大間違いです。なぜなら、スパムメールの性質上、同じメールが大量に配信されており、配信先には警察関係者に近い人々へも当然含まれます。手柄をあげたいと狙っている警察の方々にすら届く可能性が高いスパムメールという手法で違法な品物を販売しようとした場合、ほぼ必ず逮捕されるのです。
ではspamメール送信者はどうするでしょうか?上のものを売ると謳っておきながら、実際には非合法な商品は売らないことが多いのです。その結果、具体的には
ということになります。
仮にあなたが上の商品を注文して商品が届いた後に上の事実が分かっても、あなたはその苦情をどこに言うことが出来ますか?警察や消費者センターに「あの販売者は非合法なものを売ると言っておいて、合法なものを売った!」なんて苦情は言えませんよね?
というわけで彼らは「安心して」あなたに堂々とインチキ商品を手渡すことになるわけです。
4.取引がどのようなものだったにせよ、今後、あなたの情報がどのように使われるか分かりません。すなわち、今後まとわりつかれ、カモとして追いかけられる可能性が大です。
3番のような形となり、インチキな商品でお金を損した、それで本当に済んだ話ならばまだマシかもしれません。けれども恐ろしいのはその後かもしれないのです。上のような怪しげな商売をする輩にあなたは自分の住所、名前などを知らせてしまったわけです。
そんな輩に、今後どのようにしてあなたの個人情報が使われるか?
引っかかりやすいカモリストに入って余計に怪しげな電子メールや、さらには郵送ダイレクトメールが届く
脅迫がかった不当請求が散々来るようになる
上記の輩が詐欺などをする場合に詐称する住所・氏名として使われる
などなど...
「個人情報」というのは悪意のない人に知られても何の恐ろしくもないものです。けれども、自分が儲けることで頭が一杯で、何万人、何十万人もの迷惑をかえりみないような輩(spamメール送信者)へあなたの個人情報が伝わったら....言うまでもなく、オソロシイこと、だと私は思うのですが...
参考ページ:
・すずもとだっくす氏「Battle of spammail」
の「買ってはいけない!spamの商品」
・高津わたる氏の当掲示板での投稿15904「spamで宣伝されているものを購入するリスク」