▲本紹介 通史へ | ■2.0章 研究者本 壱■ |
『中国史を学ぶということ わたくしと古代史』 | |
西嶋定生 | 吉川弘文館 |
『中国の大盗賊 天下を狙った男たち』 | |
高島俊男 | 講談社現代新書972 |
中国の歴史書-中国史学史- | |
増井經夫 | 刀水書房 |
「中国的自由人の系譜」 | |
増井経夫 | 朝日選書163 朝日新聞社 |
[未読]不平の中国文学史 | |
大木康 | 筑摩書房 |
『中国古代王朝消滅の謎 考古学の照射で迫る』 水上静夫 雄山閣出版
一方、著者は歴史学者というより文学者出身のようで、タイトルを初めとしてやたら意気軒昂な節小題が並び、同様に説明の文でもなかなか決めつけている感じの部分も多く、根拠もいまいち納得の出来ないものも多いです(^_^;;)。
特に考古学の成果を利用することを強調する割には、その最たるものであると言える長江文明についてほとんど触れず、黄河流域の文明発祥を強調しすぎているなどの点が挙げられるでしょう。
「中国の古代国家」 貝塚茂樹 中央公論社
『史記を探る その成り立ちと中国史学の確立』 吉本道雅 東方書店 東方選書
本書では一体『史記』がどのような情報ソースを元に書かれたのか、『史記』の内容から検討し、導き出した研究成果を一般向けに書いた非常に面白い本です。一般向けでもちょっと難しめですが、『史記』に関心のある人は必読でしょう!
諸子百家-中国古代の思想家達- 貝塚茂樹 岩波新書
私の勝手な感想は
史記 貝塚茂樹 中公新書
私の勝手な感想は
中国人の機智 『世説新語』を中心として 井波律子 中公新書
本書では『世説新語』の内容紹介とともに、当時の人々のユーモアを持った知的センスについて幅広い観点から描いています。
「明代文人論」 内山和也 木耳社
また前半では漢代から元代までの文学と絵画の結合に関してまとめてあり、絵画というものの社会の位置づけの概略を知ることが出来ます。
『中国の禁書』 章培恒、安平秋/主編 氷上正、松尾康憲/訳 新潮選書
中国では権力者によってどんなに多くの本が禁書の憂き目にあったか、幻の本がいかに多いかを痛感させてくれます。また出版というものが政治状況と強いリンク関係にあることを知らされます。内容的には正史などからの記述が中心で新しいことの主張などは少ないようです。そして近現代の複雑な様相を反映し、清時代まで記述しかありません。訳者による現代の禁書の章が付けられています。
[未読]東西交渉史論 | |
宮崎市定著,礪波護編 | 中公文庫 |
『古代遊牧騎馬民の国 草原から中原へ』 | |
船木勝馬 | 誠文堂新光社 |
「中国と古代東アジア世界 中華的世界と諸民族」 | |
堀敏一 | 岩波書店 |
『契丹国 遊牧の民キタイの王朝』 | |
島田正郎 | 東方書店 東方選書 |
「龍の話 図像から解く謎」 林巳奈夫 中公新書
著者は長い間、中国の古代文物に関する研究をなさってきた研究者であり、古代中国文物に興味のある人ならば必見ですね(^^)。
ただし漢時代以降の検討はありません。
私の勝手な感想は
中国発掘物語、続中国発掘物語 陳舜臣 講談社文庫
中国古代再発見 貝塚茂樹 岩波新書
放送ライブラリー22「中国文明の原像」 宮川寅雄、関野雄、長広敏雄/編 日本放送出版協会
内容は座談会が主ですが、比較的まとまっていて、しかも各人の思い入れなどが感じられ、結構面白いです。私は浅学寡聞なため中国考古学の成果について、全時代を概観した本を読んだことがなく、またあるのか知りません。本書は古い本ですがそれまでを概観するのに良い感じでした。いずれ更に新しい概説書を読みたいですね♪
『石に刻まれた世界 画像石が語る古代中国の生活と思想』 林巳奈夫 東方書店 東方選書
もっとも画像石に描かれる後漢(東漢)前後の世界観は未だにはっきりしていないので,本書でも曖昧なことが多かったりして,あまり研究者らしいピシパシという感じの内容ではないですが,素人向けに書かれた肩の抜いたお喋りが思わず笑いを誘います。さあ、あなたもこれを読んで東京国立博物館へレッツゴー!(^^)
制度などなど
古代中国の刑罰-髑髏が語るもの- 冨谷至 中公新書
内容は一般の人にも比較的受け入れやすく丁寧に書いてあります。というか意図的に「専門書」に陥らないように書いています。また発掘された竹簡やその他の考古学的成果、文献などを豊富に照らし合わせてあり、研究対象が豊富な中国史の醍醐味を味わえます。もっともいろんな点で疑問ばかり残る感じも(^^;;)。
私の勝手な感想は
[未読]九品官人法の研究 宮崎市定 中公文庫
というわけで中身は古本屋や大規模書店で売っているような完全たる専門書レベルの内容。下の本の「科挙」が生まれた経緯である「九品官人法」について氏の研究を大成した本です。
やっぱり難しい〜、読書挫折中です(^^;)。でもこういう形でどんどん出版されて欲しいです。
唐の行政機構と官僚 礪波護 中公文庫
第一章,三章は題記を知るのに概説として優れ,また第二章も量が多くないだけ有って,理解するのにそんなに困難ではない気がしました。「なるほど,専門家ってこういうのを研究するのか」みたいなのが文庫でお手軽に掴める本です。なお,本書では唐の詩人(白居易=白楽天とか)の官職の内容を明確にする意図で書かれたものなので,唐の詩人に興味のある方は是非読むことをお薦めします。
雑想記記述予定。
科挙 宮崎市定 中公新書
[未読]宦官 三田村泰助 中公新書
『道教』 | |
アンリ・マスペロ著 川勝義雄訳 | 東洋文庫 |
儒教とは何か 加地伸行 中公新書
私の勝手な感想は
[未読]道教の神々 窪徳忠 講談社学術文庫
本書では道教で祀られる神々についてたくさん、そして結構詳しく紹介しています。ああ、この本があったら私の台湾旅行は、さらにもう少し楽しくなってたかも(^^)。
台湾はもちろん、中国でも道教寺にまで行くつもりの時は必携の書物でしょう!
隋唐の仏教と国家 礪波護 中公文庫
雑想記記述予定。