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COULDN'T STAND THE WEATHER  (Epic ESCA-5322)
cover 1984年リリースの2ndアルバム。
ジミ・ヘンドリクスを髣髴とさせる「Couldn't Stand The Weather」「Voo Doo Chile」でロックファンの、「Things That I Used To Do」「Tin Pan Alley」のスタンダードでブルースファンの、「Scuttle Buttin'」「Stang's Swang」でギターキッズの心をつかみ、朋友WC・クラークの曲「Cold Shot」でチャートを狙う全方位的なアルバム。彼の最高傑作といっていい作品。
打ち込みのステディなビートと8小節で終わってしまう機械的なギターソロに飽き飽きしていたロックファンに、再びギターで歌うことの有効性を証明して見せた。
また、ストラトキャスターというレガシーな楽器の魅力を再発見させてくれたことへの功績も大きい。
*ジャケット写真をクリックするとAmazon.co.jpの該当CDのページにジャンプして購入することができます。(アマゾン・アソシエイト・プログラム)
  曲名 ライター  オリジナル  参考音源 
SIDE A  Scuttle Buttin' SRV SRVのオリジナルですが、Ronnie Mack 「Chicken Pickin'」('63?)を参考にしてるようです。 
SRVは、この人を熱心にコピーしたようで、この曲に限らず MACK の手癖フレーズがいちいちSRVの手癖だったりして、なかなか微笑ましいです。「Chicken〜」の方は、オルガンやブラス・セクション入りで盛り上がります。
『The Wham Of That Memphis Man!』(Alligator AL 3903)LP
ファクトリー・シールに貼ってあるステッカーでSRVが「あんたがギター弾くんならコレを買え!弾かなくてもコレを買え!」と言っております。恩返しやね。Frataernity Recordsがオリジナル・イシュー
Couldn't Stand The Weather SRV    
The Things (That) I Used To Do E.Jones Guitar Slim(Eddie Jones) の代表曲。'53年の録音。SRVのアイドルの一人でもあるバディ・ガイもレパートリーにしてましたが、SRVはスリムとバディのそれぞれの折衷案的アレンジでやってます。イントロはスリムのまんまです。ただ、スリムのヴァージョンにあるNew Orleansのミュージシャン独特の飄々とした雰囲気はなくて、割とシリアスなスローブルース風に仕上げてますよね。 『The Things That I Used To Do』(Specialty/Ace CDCHD 318)CD
これはUK盤ですが少し曲の違うUSA盤など数種類有るようです。 
Voodoo Chile (Slight Return) J.Hendrix 言わずと知れた Jimi Hendrix の曲。まぁ、Funkadelicの「Magot Brain」におけるエディ・ヘイゼルとマイケル・ハンプトンみたいなもんですね(笑)。単なるコピーでなくてソウルも継いでますよね。 『Electric Ladyland』(MCA MVCE24029)No.はこの度目出度くエディ・クレイマーがリマスターした物の方です。
SIDE B Cold Shot K.Kendrid / Arr: SRV うーん、「Arr:」ってことはカバーなんでしょうけど、分かりません(;_;)。情報求む! 

ブルース銀座を主宰されてる、陶守 正寛さん より、メールで情報いただきまして、オリジナルはオースティン出身のブルースマン、W.C.Clarkという人で、『A Tribute To Stevie Ray Vaughan』(EPIC/SONY ESCA 6431)の方のクレジットは、「M. Kendrid/W.C. Clark」となっているとご指摘いただきました。
W.C.Clarkは『魂への帰還』によるとM.Kendridとともにダブルトラブルの前身、トリプルスレットのメンバーだった人だったようです。(Kendridがキーボード、Clarkはベースだった)

この本によると、Kendridが長年温めてきた曲とありますが、バンドの中で曲にしていくなかでいろいろとあったのかも知れません。アレンジにワザワザSRVのクレジットが入ってるのもそういう微妙なところ(^^;、想像させてくれます。

W.C.Clarkの94年録音のBlacktopからのファーストに収録されているとのことです。(現品探索中(^^;)
Tin Pan Alley J.Reed このアルバムでは J.Reed 、『In The Beginning』('92)では、Robert Geddins とクレジットされてます。Jimmy Wilson が'53年にビッグ・タウンに録音したのがオリジナルとのこと。こちらの作者クレジットも Bob Geddins となっているが、この人はレーベル・オーナーらしいです(#1) 『Texas Freeze SRV Classics』(P-Vine PCD-4770)CD
ウィルソン名義のアルバムやコンピレーションは調べた範囲では有りませんでした(教えて〜)。 

こちらも陶守さんから情報いただきまして、『Oakland Blues』 (Arhoolie 2008)に収録されているとのことです。陶守さんありがとうございます(^_^)
 

Honey Bee SRV    
Stang's Swang SRV    
Bonus
(CD)
SRV Speaks      
Hide Away F. King /
S. Thompson
Freddy King が、 King に残したインストのヒット曲。キャッチーなフレーズが印象的な曲ですが、SRVの演奏の方はすこしこなれてない感じがします。もとは、下に出てくる「Give Me Back...」の Hound Dog Taylor の作品だったという話もあるようです。
Sonny Thompson は、King/Federal レーベルの、ピアニスト兼 A&R マン。
Freddy の全盛時なのでいくつかでてるコンピレーションにはだいたい収録されているようです。
『Blues Guitar Hero』(Ace CDCHD454)CD, 『Just Pickin'』(Modern Blues Recordings MBXLCD-721)CD, 『Hide Away - The Best Of Freddy King』(Rhino R2 71510)CD 等があるようです。後の Shelter 時代にも再録音しています。
Look At Little Sister H. Ballard 『Soul To Soul』参照。  
Give Me Back My Wig T. R. Taylor 1971年のHound Dog Taylor のデヴュー作に収録。やはり本家の強烈さをきいてしまうと、SRVといえどカワイク聴こえてしまします(^^; ブルース・イグロアのアリゲーター・レーベルの第一弾で、Hound Dog のデヴュー作になる『Hound Dog Taylor & The House Rockers』(Alligator ALCD4701)CDに収録。
Come On (Pt.III) E. King 『Soul To Soul』参照。  

<--"Texas Flood"
SRV TOP
"Soul To Soul"-->
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(*)は未聴の音源
参考文献
(#1)カバー曲に見るSRVのルーツ:小出斉
GM Special Feature Series『Stevie Ray Vaughan』(リットーミュージック)



 
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