Home >> Stevie Ray Vaughan > Soul to Soul
SOUL TO SOUL (Epic Sony ESCA-5323)CD
cover '85年の3rdアルバム。
SRVがプレイに集中できるようにとキーボードが入ったせいか、前2作と比べてタイトさにかけるが、反面音の重さは増している。ただ、この頃になると、アルコールとドラッグの影響がプレイにも現れたのかプレイの抑揚や表情は前2作に譲る。
とはいえ、ハンク・バラード「Look At Little Sister」、ハウリン・ウルフ「You'll Be Mine」、アール・キング/ジミ・ヘンドリクスの「Come On」などのカバーは見事だし、ドイル・ブラムホールの書いた2曲も歌ものとしていい出来だ。また、「Say What」は前作の「Scuttle Buttin'」とともにステージで重要なインストナンバーになった。
非常に評価の具合が微妙な作品であるが、ブルースロックのアルバムとしては出来のいい作品の範疇に入るだろう。
*ジャケット写真をクリックするとAmazon.co.jpの該当CDのページにジャンプして購入することができます。(アマゾン・アソシエイト・プログラム)
  曲名 ライター  オリジナル  参考音源 
SIDE A  Say What SRV    
Lookin' Out The Window D.Bramhall ヴォーン兄弟とはダラス時代からの朋友のドラマー/シンガー、 Doyle Bramhall が、このアルバムの為に「Change It」(B-1)とともに書いた曲  
Look At Little Sister H.Ballard Hank Ballard & The Midnightersの'59年の作品。シンバルの3連が強烈な、ロカビリーのにおいもするR&Bナンバー。SRV達の演奏はおおむね原曲の雰囲気どうりですが、かなりシャッフルよりのひきずるようなリズムで演奏してますよね。SRVのソロもサックスと1コーラスづつ別け合ってるものの(原曲は2コーラス)元のソロの雰囲気を残しています。  『Sexy Ways/Hank Ballard & The Midnighters』(RHINO R2-71512)CD(*)
『Texas Freeze/SRV Classics』(P-VINE PCD-4770)CD
Ain't Gone 'N' Give Up On Love SRV    
Gone Home SRV    
SIDE B Change It D.Blamhall A-2 と同じく D.Bramhall が書いた曲。  
You'll Be Mine W.Dixon これまた Howlin' Wolf で'61年の録音。作曲はWillie Dixon。唄はやっぱりウルフにはとても及びませんが、ギターリフをサーフサウンド(?)っぽく仕上げて、もともとPOPな味わいの曲を勢い良く仕上げてますね。 『Mornin' In The Moonlight』(MCA-CHD5908)CD
『Texas Flood』の「Tell Me」参照)
Empty Arms SRV    
Come On (Part III) E.King Dr.John が「Let The Good Times Roll」として『Gumbo』で取り上げてた事でも有名。オリジナルは、New Orleans のシンガー/ギタリストの Earl King の'60年インペリアルでの録音ですが、それ以前に彼自身が REX というレーベルに「Darlling Honey Angel Child」というタイトルで、ほぼ同じ曲を吹き込んでいます。この人自分の作ったいい曲は使いまわしてしまうようで(笑)、「Those Lonely, Lonley Nights」もタイトルと歌詞を変えてくり返し出してます(^^;。しかしSRVの「〜Part III」ってのは、キングの「〜Part I」「〜Part II」を受けてなのか、キング→ジミ・ヘンドリクス→SRVで「III」なのか?どうなんでしょ? 「Come On」→『Spirit Of New Orleans / Dave Bartholomew』(EMI 7-80184-2)CD(*)
『Trick Bag / Earl King』(Stateside SSL-6027)LP(*)
『Texas Frssze / SRV Classics』(P-Vine PCD-4770)
「Darlling〜」→『Those Lonely, Lonely Nights / Earl King 50's Special Collection』(P-VINE PCD-2478)CD
『Sprit〜』にはバーソロミューのプロデュース作品として収録されているようです。 
Life Without You SRV    

<--"Couldn't Stand The Weather"
SRV TOP
"Live Alive"-->
ご意見・ご感想・情報は Graffiti Wall (BBS) までお願いします。


(*)は未聴の音源
参考文献
カバー曲に見るSRVのルーツ:小出斉
GM Special Feature Series『Stevie Ray Vaughan』(リットーミュージック)
『魂への帰還/スティーヴィー・レイ・ヴォーン』
Joe Nick Patoski & Bill Crawford 戸根由紀恵 高橋恭子 訳。シンコーミュージック

homebackwhat's newbbs