Tactical Engagement Along the River(10/26)

ここでは Falcon4.0通信対戦用 DTFオリジナルミッション「Along the River」をご紹介します

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Tactical Engagement:ミッション作成の楽しみ

 Falcon4.0 Tactical Engagementと言えば皆さんは Training Missionを連想されるかもしれません。
しかし Tactical Engagementの最大の魅力ミッションエディタを使用してユーザーが独自のミッションを作成できる点にあると言えます。

 基本的なインターフェースは Campaignとほぼ同じと考えて差し支えありません。要はミッションが Computerによる自動生成ではなく、ユーザーがそれぞれのセンスで敵味方の部隊やシチュエーションを設定し、シナリオ性のあるミッションを作成できると言う事です。

 また複数勢力(国)をミッションに登録しておいて、それぞれに F-16Cを配置しておけばネットワークユーザーがそれぞれの勢力に分かれて対戦することも可能です。(ネットワークユーザーの搭乗する機体以外は地上部隊も含めて自由に設定可能です)
 Dogfightモードの通信対戦でも AI機を交えてネットワークユーザーが対戦することは可能ですが、Tactical Engagementでは よりシナリオ性の高い通信対戦を体験させてくれます。

 この Tactical Engagementでは Training Mission風に単一の Packageのみ登場する軽いミッションの作成も可能ですし、 Campaignのように複数のパッケージが同時に作戦に参加する重厚なミッションを作成することも可能です。
 機体や地上部隊など登場するオブジェクトが増えればそれだけ Host側 PCの演算に負担が掛かり、Joinユーザーとの回線負担も大きくなります。Tactical Engagementでミッションを作成する際はあらかじめ接続するユーザー数を想定して登場オブジェクトの数を調整する必要があります。


Along the River:ミッション概略

  Mission Download

 今回ご紹介する 「Along the River」ミッションでも透明度の高い空のグラフィックを提供してくれる D.Ellacot氏の Skyfix Newを使用しています。

 「Ariver.zip」にはミッション本体の「Along the River.tac」と Skyfix New「Tod.lst」が含まれています。
 解凍して「Along the River.tac」を「\falcon4\campaign\save」フォルダに、「Tod.lst」を「\falcon4\terrdata\korea\weather」フォルダにコピーして下さい。(オリジナルの「Tod.lst」のバックアップを忘れずに)

 以上の処理を実施後 Falcon4.0を起動します。「Tactical Engagement」メニューを開いて「Saved」タブをクリックすると「Along the River」ミッションが選択可能になります。

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 DTFオリジナルミッション「Along the River」では 2つの Packageを用意しています。登場勢力は USADPRKですが、F-16Cは USAのみの配置なので基本的に4人程度のネットワークユーザーによる共同フライトを想定しています。
 今回は Mandumi基地に転戦して新たな戦いに参加します。勢力分布図は以下のように設定しています。朝鮮半島東部が DPRKの攻勢により占領されていますが、先の「Early Birds」「Long Walk」ミッションの成功によって USAが僅かながら東へ前線を押し戻しています。

 

 今回は Campaignを試された方ならお馴染み Mandumi基地から全ての Packageが出撃します。Package189制空任務Package97SEAD任務Deep Strike任務に就きます。地を這うような低空で対地攻撃を実施するので回線状態の芳しくない状態では 2名程度でないと厳しいかもしれません。
 低空でのフライトは Host、Joinユーザー双方のマシン処理に負担が掛かりますので画面がカクカクしたり、ユーザー間の接続が切れてしまう場合は Graphic設定「より軽い設定」にする事で改善されるかもしれません。

    
 

 それぞれの Package連携して作戦に参加する設定になっています。複数のネットワークユーザーが別々の Packageに同時に参加する事も可能ですがそれぞれの出撃時刻に差があるので注意が必要です。
 出撃時刻が一番先のネットワークユーザーがミッションを開始した後、出撃時刻が後のネットワークユーザーはミッションの時計が該当の時刻に達するまでロード画面の状態で待機することになります。(例:189 DCAと97 Deep Strikeでは出撃時刻に 3分の差があります)
 
 「Along the River」ではそれぞれの Packageの出撃時刻の差を小さくしてあります。それぞれの Packageの出撃時刻の差だけロード画面での待機時間が長くなる点に注意して下さい。原則として Game Hostが 一番離陸時間の早い Packageに Joinするようにします。

 ミッション遂行中にネットワークユーザーが武運つたなく撃墜されてしてしまった場合は、該当ユーザーが End Missionを実施して Mission Scedule画面に戻ります。この時 Mission自体はまだ進行中ですのでいずれかの Package空いている機体(AI機のF16C)があればその機体へ再Joinが可能です。

 各ユーザーが Joinする際に通信ラグによって Taxiwayで F-16C同士の衝突が発生する場合は、全てのユーザーが難易度設定の「No Collisions」設定をチェックしてフライトすることをお勧めします。

 では以下に「Along the River」に登場する Packageをご紹介していきます。なお Package97SEAD任務Deep Strike任務にそれぞれエレメントが割り当てられているので別々に 97-α、97-βとしてご紹介します。


Package 189:DCA(Fury1)
   AM7:13 Mandumi AirBase

 DPRKの大攻勢の為 朝鮮半島の東側を失ったアメリカ軍は、先の「Early Birds」「Long Walk」ミッションの成功によって僅かながら東へ前線を押し戻す事に成功しています。

 情報部から緊急情報が入り、Togwon-ni Nuclear PlantDPRKが核兵器の開発を急ピッチで進めている事が判明しました。作戦司令部は直ちに Mandumi基地所属の 第3685 Fighter SquadronTogwon-ni Nuclear Plantへの爆撃任務を発令しました。

 DPRKは現在、積極的な航空作戦は展開していませんが、攻撃目標が Togwon-ni Nuclear Plantであることを察知すれば周辺の空軍基地から増援の航空機を出撃させる事は間違いありません。
 また爆撃目標までの直線ルート上には多数の SAMサイトや対空部隊・航空機基地が存在するため、対空装備の機体ならともかく爆装した機体では目標到達すら危ぶまれます。

 作戦司令部は Mandumi基地から目標の Togwon-ni Nuclear Plant近郊まで河川に沿って超低空侵入する事で、レーダー探知と SAM・AAAによる攻撃を極力回避する飛行計画を立案してきました。

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 度重なる激戦による疲弊と一刻を争う状況の為、今回の作戦に参加可能な機体は Mandumi基地所属の 第3685 Fighter SquadronF-16C 12機のみに限られます。
 作戦司令部は F-16Cx4機を DCA任務(Fury1)に、F-16Cx4機を SEAD任務(Falcon1)に、F-16Cx4機を Deep Strike任務(CowBoy1)として編成しました。

 精鋭パイロットにより編成された Fury1通常作戦高度から目標空域へ侵入、Togwon-ni Nuclear Plant近郊を CAP中の敵戦闘機を引き付けるDCA任務に就きます。

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 Togwon-ni Nuclear Plant Mandumi基地からおよそ 70マイル北東、半島の東側海岸に位置しています。近隣数マイルには SAMサイトや対空部隊が駐留しており、また 8マイル東には Sansago-ri空軍基地があり、多数の Mig29及び Mig21が稼動中の模様です。

 Fury1の飛行ルートは Mandumi基地から方位 30度、距離およそ 60マイルの Steer Point3までほぼ一直線です。 Steer Point3に到達後は CAPに就き、後続の SEAD隊(Falcon1)Deep Strike隊(CowBoy1)の上空支援を実施します。
 Deep Strike隊(CowBoy1)による Togwon-ni Nuclear Plant破壊を確認したら Steer Point6 Mandumi基地まで帰投します。

 搭載武装は LongRange CAPAIM120x4、AIM9Mx2、ALQ131、そして 600ガロン増装燃料タンクx2です。

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 SEAD隊(Falcon1)、Deep Strike隊(CowBoy1)の脅威になる敵戦闘機を排除する事が最優先事項です。情報部の予想では Sansago-ri空軍基地から Mig21及び Mig29の迎撃が考えられます。また Hyon空軍基地からも若干の迎撃があるかもしれません。

 多数の味方機が同一目標にミサイルを重複発射しないように、Wingmanや3番機・4番機に適確に攻撃指示をする必要があります。
 

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 補足: Fury1は真っ先に目標上空に到達し Sansago-ri空軍基地から出撃する敵戦闘機と交戦する訳ですが、Migとの戦闘に夢中になって SAMや対空砲の上空に誘いこまれないように注意してください。

 Deep Strike隊(CowBoy1) Togwon-ni Nuclear Plant破壊を確認したら高高度に上昇して Mandumi基地まで帰投して下さい。


Package 97-α:SEAD Strike(Falcon1)
   AM7:15 Mandumi AirBase

 DPRKの大攻勢の為 朝鮮半島の東側を失ったアメリカ軍は、先の「Early Birds」「Long Walk」ミッションの成功によって僅かながら東へ前線を押し戻す事に成功しています。

 情報部から緊急情報が入り、Togwon-ni Nuclear PlantDPRKが核兵器の開発を急ピッチで進めている事が判明しました。作戦司令部は直ちに Mandumi基地所属の 第3685 Fighter SquadronTogwon-ni Nuclear Plantへの爆撃任務を発令しました。

 DPRKは現在、積極的な航空作戦は展開していませんが、攻撃目標が Togwon-ni Nuclear Plantであることを察知すれば周辺の空軍基地から増援の航空機を出撃させる事は間違いありません。
 また爆撃目標までの直線ルート上には多数の SAMサイトや対空部隊・航空機基地が存在するため、対空装備の機体ならともかく爆装した機体では目標到達すら危ぶまれます。

 作戦司令部は Mandumi基地から目標の Togwon-ni Nuclear Plant近郊まで河川に沿って超低空侵入する事で、レーダー探知と SAM・AAAによる攻撃を極力回避する飛行計画を立案してきました。

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 度重なる激戦による疲弊と一刻を争う状況の為、今回の作戦に参加可能な機体は Mandumi基地所属の 第3685 Fighter SquadronF-16C 12機のみに限られます。
 作戦司令部は F-16Cx4機を DCA任務(Fury1)に、F-16Cx4機を SEAD任務(Falcon1)に、F-16Cx4機を Deep Strike任務(CowBoy1)として編成しました。

 精鋭パイロットにより編成された Falcon1は 目標近郊まで河川に沿って超低空を侵入、高高度で敵戦闘機を引き受ける Fury1の支援の元、本命の Deep Strike隊(CowBoy1)に先行して Togwon-ni Nuclear Plant近郊の SAMサイトと対空部隊を一掃すSEAD Strike任務に就きます。
 

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 Togwon-ni Nuclear Plant Mandumi基地からおよそ 70マイル北東、半島の東側海岸に位置しています。近隣数マイルには SAMサイトや対空部隊が駐留しており、また 8マイル東には Sansago-ri空軍基地があり、多数の Mig29及び Mig21が稼動中の模様です。

 Falcon1の飛行ルートは Mandumi基地から目標の Togwon-ni Nuclear Plant近郊まで河川に沿って低空侵入して Steer Point8 SAMサイトを攻撃します。SAMサイト破壊後は近隣の敵対空部隊を攻撃、対地武装を使い切ったら上空の DCA隊(Fury1)と合流して敵戦闘機との交戦にあたります。
 Deep Strike隊(CowBoy1)による Togwon-ni Nuclear Plant破壊を確認したら Steer Point13 Mandumi基地まで帰投します。

 搭載武装は SEAD装備AIM120x2、AIM9Mx2、AGM88x2、ALQ131、そして CBU52B/Bx6です。

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 Falcon1SEAD Strikeとして、本命の Deep Strike隊(CowBoy1)Togwon-ni Nuclear Plantに到着するまでに敵対空部隊を制圧しなければなりません。
 とりわけ Plant南東3マイルの SA-2レーダーは最優先で破壊するようにします。SA-2を破壊しても車両が生きている限り SA-7の脅威がありますので低空で接近する際は注意して下さい。

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 補足: Falcon1は あらかじめ用意された SteerPointに従って、河川に沿う形で低空を目標まで飛行します。文字通り地を這うようなフライトとなりますが、地上への激突への注意はもちろん、 AI機が自機から離れて河川の両脇に配置された敵地上部隊の上空を横切らないようにリードしてあげてください。最後の丘陵を飛び越えたらすかさず目標の SAMサイトを攻撃してください。


Package 97-β:Deep Strike(Cowboy1)
   AM7:16 Mandumi AirBase

 DPRKの大攻勢の為 朝鮮半島の東側を失ったアメリカ軍は、先の「Early Birds」「Long Walk」ミッションの成功によって僅かながら東へ前線を押し戻す事に成功しています。

 情報部から緊急情報が入り、Togwon-ni Nuclear PlantDPRKが核兵器の開発を急ピッチで進めている事が判明しました。作戦司令部は直ちに Mandumi基地所属の 第3685 Fighter SquadronTogwon-ni Nuclear Plantへの爆撃任務を発令しました。

 DPRKは現在、積極的な航空作戦は展開していませんが、攻撃目標が Togwon-ni Nuclear Plantであることを察知すれば周辺の空軍基地から増援の航空機を出撃させる事は間違いありません。
 また爆撃目標までの直線ルート上には多数の SAMサイトや対空部隊・航空機基地が存在するため、対空装備の機体ならともかく爆装した機体では目標到達すら危ぶまれます。

 作戦司令部は Mandumi基地から目標の Togwon-ni Nuclear Plant近郊まで河川に沿って超低空侵入する事で、レーダー探知と SAM・AAAによる攻撃を極力回避する飛行計画を立案してきました。

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 度重なる激戦による疲弊と一刻を争う状況の為、今回の作戦に参加可能な機体は Mandumi基地所属の 第3685 Fighter SquadronF-16C 12機のみに限られます。
 作戦司令部は F-16Cx4機を DCA任務(Fury1)に、F-16Cx4機を SEAD任務(Falcon1)に、F-16Cx4機を Deep Strike任務(CowBoy1)として編成しました。

 精鋭パイロットにより編成された CowBoy1は 目標近郊まで河川に沿って超低空を侵入します。先行して高高度で敵戦闘機を引き受ける Fury1と、SAM及び AAAを叩いてくれる Falcon1の支援の元、本命としてDeep Strike任務に就き Togwon-ni Nuclear Plantを破壊しなければなりません。

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 Togwon-ni Nuclear Plant Mandumi基地からおよそ 70マイル北東、半島の東側海岸に位置しています。近隣数マイルには SAMサイトや対空部隊が駐留しており、また 8マイル東には Sansago-ri空軍基地があり、多数の Mig29及び Mig21が稼動中の模様です。

 CowBoy1の飛行ルートは Mandumi基地から目標近郊まで河川に沿って低空侵入し、Steer Point8 Togwon-ni Nuclear Plant GBU-24/Bで攻撃します。Togwon-ni Nuclear Plant破壊後は、増援で現れる敵戦闘機部隊と交戦、その頃には対空ミサイルが不足している Fury1Falcon1を援護しつつ Steer Point13 Mandumi基地まで帰投します。

 搭載武装は Deep Strike装備AIM120x4、AIM9Mx2、ALQ131、そして GBU24/Bx2です。

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 CowBoy1Deep Strikeとして Togwon-ni Nuclear Plantを破壊するまさに本命の Packageです。 Fury1Falcon1がどれだけ奮戦しても CowBoy1が目標施設の破壊に失敗すれば、ミッション全体が失敗となってしまいます。
 SA-2が沈黙していても、SA-7や生き残りの AAAによる攻撃がありますので Togwon-ni Nuclear Plantへの爆撃の際は出来る限り高速で突入して下さい。

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 補足:この Deep Strikeでは Fury1 Falcon1による支援が必須です。TOSを遵守する事である程度タイミングを計れますが、敵機との交戦等でスケジュールにずれが発生した場合は CowBoy1だけが単独で突入することが無い様に注意しましょう。


あとがき:後書き

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 今回のテーマは NOEによる低空侵攻です。SA-2とAAAに護られた敵施設へのピンポイント爆撃が中心ですが、敵 CAPを引き付ける囮の制空 Packageや SA-2及びAAA制圧の SEAD Packageが本命の爆撃 Packageと連携して任務遂行に当たります。

 ネットワークユーザーは 3人から多くても 6人程度の参加を想定しています。基本的には制空・SEAD・爆撃それぞれの Package最低 1名ネットワークユーザーを割り当ててフライトする事をお勧めします。

 SEAD隊と爆撃隊は目標の敵施設まで、河に沿って低空をフライトします。川床に近いルートを SteerPoint設定してありますのでSA-2レーダーや近隣の AAAの探知を目標到達直前まで回避する事が出来ます。

 文字通り地表の起伏を舐めるようにフライトしますが、時たま AI機は稜線に激突したりすることもありますのでNOEの雰囲気を楽しむ程度に高度 500フィート前後で設定してあります。河に掛かる橋のディテールが見て取れたり、建造物をすれすれで飛び越すのは緊張しますが結構楽しめます。
 目標直前で最後の山を越えた瞬間に SA-2レーダーを探知、HARMで攻撃する SEAD隊と、その直後に目標の敵施設に突入する爆撃隊の気分はもう AREA88の「フラメンコ・サヴァイヴァー」。(アイアンイーグル2?)

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 実際には NOEに固執する必要はありませんし、川床を這う必然性もありません。(さすがに河の両岸の所々に配置してある対空部隊の真上を飛んでしまうとマズイですが)
 しかし遥か上空で 囮の制空部隊Migが交戦するスキを突いて低空から目標に一気に突入する快感を是非お試し下さい。

 なお先日このミッション 6名でフライトした際の ACMIをここで用意しています。(1.8MB) こちらは解凍後 \Falcon4.0\Acmibin フォルダにコピーすれば ACMIメニューで再生できます。興味のある方はご参考にどうぞ。(^_^)

 

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