FlightGear 収集Guide('03/1/10)
 最近良くメールで頂くご相談に「FlightGearを揃えたいが何をどのように揃えれば良いのか判らない」というものがあります。
 これまで個別にメールにてご説明していたのですが、メールだとどうしても伝わらないニュアンスがあるので画像や URLを引用しながら説明できる HPコンテンツとしてまとめてみました。(^-^)



 
 FlightGear収集にあたっては、まず収集の基本目標・テーマを決め、その上でどこまでこだわって収集するのか妥協点を自分なりに見つけましょう。
 その目標を達成した時点でさらに一歩踏み進んでより完全なコレクションに近づけるのか、それとも別のテーマの収集に移るのかを検討すれば収拾のつかない収集を避ける事が出来ると思います。(^-^)
 自分なりの妥協と割り切りを常に意識しつつコレクションの収集を楽しむ事が一番大切です。

 時には欲しいアイテムを入手する為に、やむを得ず抱き合わせで不要なアイテム(自分がすでに持っているアイテム、自分が収集しようとしているセットに使用できないアイテムなど)を手に入れてしまう場合もあります。
 その場合はその不要アイテムは早期に処分する事をオススメします。(コレクター仲間との交換用に使用する、オークション等で販売するなど)
 勿体無いからと手元に置いてそのアイテムを生かそうと考え出すと、新たに収集するアイテムが無限に増えていく悪循環を生む場合があるので。(経験者は語る)(^-^;
 自作 PCをお使いの方はパーツのアップグレードを繰り返す内に、気が付いたら余った部品でもう一台 PCを組んでいた...という経験があるのではないでしょうか。それと同じです。

  まず今回は最もポピュラーというか人気のあるセンで、収集のし易い F-14搭乗員の装備の再現について紹介してみます。
 実際にフルセットで完全な収集を目指す方は余りいないと思うのですが、参考になれば幸いです。


 F-14搭乗員編
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 一口に F-14と言っても F-14A/B/Dと複数のモデルがあり、一部装備は使用の可否が異なってきます。加えて配備年度や配備部隊によっても装備が大分違ってきます。

 今回は「収集がし易い」が前提なので、酸素レギュレータやライフプリザーバなどを比較的入手しやすい湾岸戦争あたりから近年までの F-14A/B搭乗員を想定してみます。
 F-14Dだと必然的に最新の酸素レギュレータが必要になりますし、F-14A/Bの部隊でも現行装備だと部隊によっては最新のライフプリザーバが使用されていて、収集は困難だと思います。ちなみに厚木の VF-154では今回ご紹介する比較的古めの装備がまだ使われているようです。



 ヘルメット
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 まずはお約束のヘルメットから。(^-^)
 湾岸戦争当時だと HGU-33/PHGU-34/PHGU-55/P、比較的最近を狙うなら HGU-68/Pが目指すヘルメットになります。
入手のし易さから言えば中古ならばどれも入手できると思います。
 最近では HGU-87/Pという CombatEdge仕様の最新のヘルメットもあるのですが、これはまだ稀少で高価な上に、同じく稀少で高価な専用 MBU-24/P酸素マスクCRU-103/P酸素レギュレータCSU-17/P耐Gベスト、CSU-20/P耐Gスーツなど、一式を CombatEdge仕様で揃えないといけなくなります。

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 どのヘルメットを選ぶ場合でもイヤーレシーバー等の電装品やコネクタが付属しているかどうか必ず確認しましょう。
 イヤーレシーバーは HGU-33/PHGU-34/PHGU-55/Pで使用されている旧型のイヤーカップと、 HGU-68/Pで使用されている改良型のイヤーパッドの中に組み込まれています。(HGU-55/Pでも防音性の強化の為に HGU-68/Pタイプのイヤーパッドに交換している飛行士もいました)
 中央の穴の部分が空洞になっていればレシーバーは取り除かれています。
 酸素マスクから伸びる、イヤーレシーバー用の通信ケーブルを取り付けるコネクタヘルメットの左側面にあります。脱落防止用の赤いノッチが付いている物がより新しいコネクタユニットです。

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 HGU-68/Pを選んだ場合は専用のバイザーとバイザーレールを外して、別途用意した HGU-55/P用のバイザーと交換する必要があります。加えて入手出来れば ANVISナイトビジョン固定するための金具を取り付けます。
 ANVISナイトビジョンはこんな感じで取り付けます。ANVISナイトビジョンを使用しない場合でも左右側面の金具はヘルメットについたままです。

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 米海軍飛行士のヘルメットは白の反射テープでエッジロール以外の部分を 8割覆う規定になっており、残りの 2割で部隊ごとに異なるマーキングをカラーの反射テープで実施しています。
 運良く VF部隊(F-14)マーキングのヘルメットが入手出来れば良いのですが、新品や米空軍用などを入手した場合や、F-14以外の運用部隊のヘルメットを入手した場合には自分でマーキングをする必要が出てきます。
 (後述するフライトスーツの色を合わせるなら、砂漠カモフラージュの布製のヘルメットカバーを被せてお茶を濁す方法もありますが)

 予算的にはモデルや状態にもよりますが 3万円から 6万円を見れば良いと思います。(最新型の米海軍 HGU-87/Pとかを探さない限り)
 入手のしやすさを考えると HGU-55/Pの選択が一番お勧めかもしれません。しかし今後は HGU-68/Pも入手が容易になって来る事でしょう。



 酸素マスク・酸素レギュレータ
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 次は酸素マスクです。
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 ここでは CRU-79/P直付けの MBU-14/Pが現実的な選択だと思います。(^_^)
 これなら上記でご紹介したどのヘルメットでも整合性は問題ありません。HGU-68/Pを選んだ場合には MBU-23/Pに CRU-79/Pを直付けした組み合わせも OKだと思います。 
 もしCRU-82/PCRU-88/PCRU-103/Pといったより新型の酸素レギュレータを入手できた場合には HGU-68/Pには 3pinコネクタ版の MBU-23/PMBU-16/Pを使用できるのですが、現実的には入手は極めて困難です。
 F-14や F/A-18、AV-8等の米海軍・海兵隊の戦闘機・戦闘攻撃機は高圧酸素を使用しているので、必ず酸素レギュレータと REDARと呼ばれるホースを接続して使用します。どの酸素レギュレータを入手する場合でも、 REDARホースが付属するかどうか、サバイバルベストやハーネスにマウント出来るか必ず確認しましょう。

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 米海軍の酸素マスクの入手の際は、マスクの通信ケーブルをヘルメットのイヤーレシーバーのコネクタまで延長する通信延長ケーブルが必要です。
 これはヘルメットと酸素マスクを脱着する際に、ヘルメットの側面のコネクタを手探りで操作しなくても済むように、酸素マスクのケーブルと延長ケーブルを接続部で脱着する為のケーブルです。
 その為通常は酸素マスクを外した後の延長ケーブルはヘルメット側に残します。
 この延長ケーブルは時期や部隊によってコネクタやケーブルの形状が異なります。
 おおまかには初期中期後期(現行)と区別できると思います。
 入手のし易さや飾った時のアクセントとしてのデザイン性を考えると真ん中のケーブルがオススメです。

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 酸素マスクの鼻面に位置する大型のマイクアンプは、米海軍の酸素マスクに共通のアクセントとして目立つ箇所ですが、大別して 3つの外観のモデルがあります。
 どのモデルにも言えるのですが、このマイクアンプのラベルの状態を良く見るようにしましょう。(ラベルの剥がれ、又は印刷された文字のかすれがないか)
 ラベルが銀色のモデルが最も古く、空母の甲板上で空母のレーダーの干渉を受ける障害があったモデルです。
 レーダー干渉対策がされたモデルはグレーのラベルに変わると共に、マイクアンプのデザイン自体もより丸みのあるデザインに変わりました。
 近年のモデルではよりコンパクトなタイプが最新の MBU-24/PMBU-23/Pを中心に使用されています。

 予算的には CRU-79/P付きの MBU-14/Pならば 5万円から 7万円といった所です。(状態次第)
 CRU-79/P付きの MBU-23/Pは新型の為あまり出回りませんが、やはり 7万円前後で入手できると思います。
 3pinコネクタ版の MBU-16/Pや MBU-23/Pは単品で 5万円以下で入手可能だと思いますが、別途必要になる 3pinコネクタ対応の酸素レギュレータが 5万円から 10万円以上もする上に、入手が極めて困難なのであまりお勧めできません。

 以上を総合して考えると CRU-79/P直付けの MBU-14/Pが一番お勧めだと思います。



 フライトスーツ
 さて次はフライトスーツです。
 おそらくFlightGear関連では最も入手しやすいアイテムだと思います。

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 基本的には CWU-27/Pというモデルが中心で、セージグリーンカラーを良く見かける事が出来ます。
 色がデザートカラーや黒の CWU-27/P、CWU-73/Pと言う独立の型番を持つブルーのフライトスーツもありますがこちらは希少です。
 CWU-27/Pはノーメックス(耐火繊維)製なのですが、デザインが同じでナイロン製の民生品、FSL-27と言うモデルもたまに CWU-27/Pとしてオークションで販売されている場合もあるので注意が必要です。

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 同じ CWU-27/Pでも年式によって、肩にエポレットが有るバージョンや、ノーメックス素材の違いで質感・着用感が異なるモデルがあります。
 左上腕部のポケット(ボールペンなどを入れる)には本来フラップが付いているのですが、多くの搭乗員がこのフラップを切り取って使用しています。

 湾岸戦争を意識するならデザートカラーも魅力がありますが、入手のし易さや価格的な部分、パッチの問題もあるのでセージグリーンの CWU-27/Pがお勧めだと思います。(デザートカラーの CWU-27/P対応のパッチは、本物を探さない限り入手が難しい為)
 予算的には 5,000円から 10,000前後といった所です。

 状態の良い中古で肩や胸にパッチを付ける為のベルクロが付いている CWU-27/Pのセージグリーンを探してみましょう。



 トルソハーネス
 
 先程のフライトスーツの上に着用して、射出座席のパラシュートに接続するハーネスがトルソハーネスです。

 F-14の搭乗員は PCU-33/Pまたは PCU-56/Pトルソハーネスを使用します。(旧称 MA-2
 初期の MA-2の頃には股の部分がオムツ状に布が貼られていましたが、現在は写真のようにハーネスだけになっており、布が張られているのは胴巻き部分だけです。
 また、ショルダーハーネスの締付けの調整には初期のハーネスでは両胸の金具だけで行っていましたが、現行のモデルでは左右のハーネスの腰の位置にも調整用の金具があります。
 PCU-33/Pと PCU-56/Pは、基本的に同じ外観で、胸部ストラップの締め付けを調整する為のアダプターが一つのモデルが PCU-33/P、二つのモデルが PCU-56/Pと呼ばれます。

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 この PCU-33/Pまたは PCU-56/Pは、SV-2Bサバイバルベストを併用するかどうかで若干の改良が加えられます。
 SV-2Bサバイバルベストを使用する場合には、SV-2Bの前側のレッグストラップの金具を固定するために PCU-33/Pに Dリングストラップを増設して特に PCU-36/Pの名称で呼ばれます。(後述しますがこの Dリングストラップには新品の SV-2Bから切り取った後ろ側のレッグストラップと Dリングを移植して使用します)
 F-14の搭乗員が SV-2Bを使用する場合はこの PCU-36/Pが標準のハーネスです。
 もし新品でハーネスを入手した場合は、腰の調整用の金具からだらんと左右のストラップの端が垂れ下がっているので一度着用して位置を合わせ、はみ出した部分を切断します。その際端の部分がめくれないようにベロクロテープを各面に縫い付け、簡単に固定できるようにします。

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 SV-2Bサバイバルベストを使用しない場合には、SV-2Bの代わりに PCU-33/P(又はPCU-56/P)本体に直接 ACC-380と呼ばれるサバイバルアイテム用のポケットキットを縫い付けて使用します。(旧称 Modified MA-2)

 PCU-36/P(又は PCU-56/P)に SV-2Bサバイバルベストを併用するのか、それとも PCU-33/P(又は PCU-56/P)にサバイバルポケットを増設するのかは、飛行士個人の判断に任されています。
 当然 SV-2Bを使用しない場合は収納できるサバイバルアイテムが大きく制約される(特に拳銃)ので、戦闘飛行の際はショルダーホルスター等を別途用意します。
 ACC-380キットを単独で入手できる事は余り無いので、普通は PCU-33/P、PCU-36/P、PCU-56/Pを入手する際に、サバイバルポケットが増設されているかどうかを外観で確認して欲しいタイプを入手する必要があります。
 当然サバイバルポケット増設済みのハーネスを入手した場合は SV-2Bの収集は必要なくなります。

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 ハーネスの入手時に特に注意が必要なのは、射出座席に接続する為の基本金具の有無です。安価で販売されているハーネスはこれらの金具が取り外されている場合があります。
 上側の左右と、下側の左右。そして救難ヘリに吊り上げてもらう際に引っ掛ける為の Dリングがあるかどうか確認しましょう。(Dリングは上側の金具の右側だけに付きます)
 年式の古い MA-2では VリングだったりO型リングが付いている場合があります。

 入手のし易さでは圧倒的にポケットが増設されていないハーネスの方が入手し易いです。
 PCU-33/P、PCU-36/P、PCU-56/Pは外観的には区別がほとんど付かないので特にこだわりが無ければ金具の有無とポケットの増設の有無だけを注意すれば良いでしょう。(世間的には MA-2で総称されてしまっていますし)
 予算的には金具付きで 3万円〜5万円前後(増設ポケットの有無や状態次第)を見れば OKだと思います。

 やはり SV-2Bと組み合わせた方がコレクションとして映えるので、増設ポケットの無い PCU-33/P、PCU-36/P、PCU-56/Pがお勧めです。



 サバイバルベスト
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 F-14搭乗員でサバイバルベストと言えば SV-2Bでキマリです。
 ただしこの SV-2Bは運用によっていくつかの変更が加えられていますので、入手する際は若干の注意が必要です。

 射出座席用の SV-2Bかどうか
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 SV-2Bは F-14のような射出座席を使用する戦闘機の搭乗員だけでなく、P-3Cなどの非射出座席の航空機やヘリコプターの搭乗員も使用します。
 これらの非射出座席で使用する際の SV-2Bには、胴巻き部分の上端外周に締付用のベルトが取り付けられています。射出座席の航空機で使用する場合にはトルソハーネスを使用するのでこのベルトは必要ありません。
 入手の際はまず SV-2Bの外観を見て、この締め付け用のベルトの有無を確認しましょう。(ただしこのベルトは縫い付けられているだけなので、糸を抜いてしまえば外して射出座席用にする事も出来ます)
 次に股間を通すレッグストラップと Dリングの有無を確認します。射出座席で使用する SV-2Bではベストの下端後方の側の左右のレッグストラップと Dリング根元(黄色のX)で切断します。 (新品の SV-2Bを入手した際もレッグストラップと Dリングが付いた状態のはずです)
 ベストの下端前側のストラップと金具トルソハーネスに増設した Dリングに接続する為に必要なので切断してはいけません。

 SV-2Bから切断した後ろ側のレッグストラップと Dリングは、トルソハーネスが PCU-33/Pあるいは Dリングの無い PCU-56/Pだった場合に、そちらへの移植に使います。

 ライフプリザーバ用のストラップと Dリングが付いているかどうか
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 SV-2Bの胴巻きの上端の前側には、LPU-21/P、LPU-23/P、LPU-33/P、LPU-36/Pと言ったライフプリザーバを固定するためのストラップと Dリングが縫い付けられています。
 普通はこれが無いことはあまり無いのですが、何かの事情で欠品した物を見かける事があります。
 運悪く欠品した SV-2Bを入手した場合には、先に切断した後側のレッグストラップと Dリングをここにも流用が可能です。
 併せてトルソハーネスの Dリングへ接続する為のベスト下端前側のストラップと金具が欠品していないか確認しましょう。

 拳銃やサバイバルナイフ、フレアランチャーを収納する大型ポケットが付属するかどうか
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 SV-2Bサバイバルベストでは、左側前面に一番大きいポケットがあります。
 このポケットは二重構造になっており、最前面にサバイバルナイフとフレアランチャー&弾帯、その奥に拳銃用のホルスターを収納します。
 また、このポケットの側面へ CRU-79/P酸素レギュレータをベルクロで固定するようになっています。
 CRU-82/PCRU-88/PCRU-103/P等のチェストマウント酸素レギュレータ(CRU-82/P以降の新型酸素レギュレータ)を使用する SV-2Bではこのポケットが取り外されています。
 そのポケットのスペースに四隅にホックの付いたベルクロが縫い付けられ、マウント金具を介してチェストマウント酸素レギュレータを取り付けるようになっています。
 酸素マスクの項で触れたように、チェストマウント酸素レギュレータやマウント金具は価格的にも機会的にも入手が困難なので、CRU-79/Pを使用する前提であればこのポケットが付属する SV-2Bを入手する必要があります。
 比較的製造年度が古い SV-2Bを新品で入手した場合には、38口径リボルバー拳銃の弾を収納する弾帯が 2個付属していることがあります。拳銃の項で後述しますが 38口径の拳銃を SV-2Bに携行しないのであれば使用しません。

 予算的には 6,000円から 1万5,000円前後(状態次第)で入手できると思います。
 ライフプリザーバ用のストラップと拳銃用ポケットが有る物がお勧めです。
 胴巻きの上部外周の締付けストラップは有っても無くても OKです。(ミシン糸を抜くだけで簡単に外せるので)



 ライフプリザーバ
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 今回の対象年度の F-14搭乗員用のライフプリザーバと言えば、LPU-23/Pしかありません。(より古い年度では LPA-2/Pが、最近では LPU-33/Pあるいはその改良型の LPU-36/Pを使用しています)
 ライフプリザーバは SV-2Bを使用する場合は SV-2Bに接続し、使用しない場合はトルソハーネスに単体で接続します。
 このライフプリザーバは米海軍の航空士の FlightGearをコレクションする際には外観上の非常に重要な部分ですが、最新型の LPU-36/Pは言うに及ばず LPU-23/Pも大変高価な上に入手は非常に困難です。

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 LPU-23/Pを入手するに越したことは無いのですが、より現実的な解決策として LPU-21/Pで代用という選択があります。
 LPU-23/Pと LPU-21/Pの違いは、「射出座席用かどうか」という点です。
 LPU-23/Pでは飛行士が射出座席で脱出後、着水時に自動で浮き袋を膨らませる FLU-8/Pユニットが組み込まれています。
 (飛行士が射出時に気絶したり負傷しても確実に浮き袋を開いて、溺死を防ぐため)
 両者の外観上の違いは、プリザーバの腰の部分の側面に射出座席用である事を記載した黄色の文字の印刷があるだけで、両者の形状はまったく同じです。
 LPU-21/Pも決して簡単に入手できる FlightGearとは言えないのですが、ヘリコプターの搭乗員にも使用されている関係で LPU-23/Pよりははるかに入手の可能性は高いです。

 LPU-21/P、LPU-23/Pのどちらでも出物があったら即入手される事をオススメします。
 予算的には LPU-23/Pで 4万円〜6万円前後、LPU-21/Pなら 1万円引きくらいが目安でしょうか。
 この LPU-21/Pや LPU-23/Pにはプリザーバ本体下の左右に、オプションでポーチを付ける事が出来ます。(左がフレアポーチ、右がダイマーカーポーチ



 Gスーツ
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 Gスーツは F-14の搭乗員という設定ならば CSU-13/PCSU-15/Pのいずれかになります。
 スーツと言いつつも実際には下半身部分だけなので、米海軍の飛行士達はこれをスピードジーンズと呼ぶ事があります。
 F/A-18E/Fで主に使用されている最新の CombatEdge装備では CSU-20/Pを使用しています。

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 CSU-13/Pは米3軍(空・海・海兵隊)共通の汎用 Gスーツで、CSU-15/Pは米海軍で使用されています。
 外観の形状はほぼ同じですが、左の太ももの部分にパラシュートナイフ用のポケットがあるのがCSU-13/P、無いのが CSU-15/Pです。
 両者は外皮素材の質感も若干異なり CSU-13/Pは CWU-27/P(フライトスーツ)と同様のやや柔らかめなノーメックス素材で、CSU-15/Pは CWU-45/P(フライトジャケット)と同様の光沢感のあるごわついたノーメックス素材で外皮が作られています。

 米海軍の飛行士は SV-2Bの救難ラジオポケット又は トルソハーネスに増設した救難ラジオポケットに黄色のリボンを付けたパラシュートナイフを収納するので CSU-13/P、CSU-15/Pのどちらも使用されています。出物があった方を購入しましょう。
 Gスーツのホースが取れていないか、ひどい外観の破れやほつれが無いかどうかを注意します。さらに中の空気袋が破れていなければベストです。
 予算的には 5,000円から 1万5,000円前後といった所です。(状態次第)



 フライトブーツ
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 FWU-3/Pが正式名称です。航空燃料に侵食されにくい靴底と、つま先を保護する為に内蔵された鉄板が特徴のブーツです。
 基本は靴紐で編み上げる方式のブーツですが、脱着を容易にするためのジッパーアタッチメントを靴紐の部分に付けたバージョンもあります。
 FlightGearの中で唯一実用可能なアイテムなので、ミリタリーショップなどで容易に入手できると思います。
 予算的には 6,000円から 1万円前後といった所でしょうか。


 フライトグローブ
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 GS/FRP-2というのが正式名称です(写真手前)。フライトスーツと同様にノーメックス耐火繊維製で、フライトスーツの色に合わせて各色があります。
 予算的には 3,000円から 6,000円前後で入手出来ると思います。


 レッグストラップ(Ejection Seat Leg Garters)
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 F-14A/Bの GRU-7A射出座席側のストラップ金具に接続するレッグストラップで足のすねに巻きます。 F-14Dでは F/A-18と同じ射出座席に変更されているのでストラップも F/A-18と同じタイプを使用しています。
 かなり出回りにくいアイテムなのですが、大体 1万5,000円から 2万円くらいで入手出来ると思います。


 L字型フラッシュライト
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 米海軍航空士の FlightGearセットの外観上、絶対に必要なのがこの L字型フラッシュライトです。柄の先端に交換用の電球と各色のフィルタが収納されています。
 米軍の正規品は MX-991/Uと言う型番ですが、外観上ソックリなイミテーションがサバイバル用品売り場などで良く売られています。
 装着場所は SV-2Bの救難ラジオポケットの側面、又は トルソハーネスに増設した救難ラジオポケットの側面へ縫い付けられた二本のゴムバンドに固定します。
 価格的には本物でも 3,000円から 5,000円くらいで入手出来ると思います。


 パラシュートナイフ('03/1/10)
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 射出座席で脱出した後、パラシュートが木に絡まるなどした場合に、パラシュートのライザーを切断する際に使用するナイフです。
 このナイフはSV-2Bの救難ラジオポケット、又は トルソハーネスに増設した救難ラジオポケットの前面に専用のポケットが用意されているのでそこへ収納します。
 米海軍ではこのパラシュートナイフに黄色のリボンを取り付けて取り出しやすいようにしています。このリボンにはポケットのフラップのホック(ボタン)を通す穴が開けられており、写真のように外にリボンを逃がします。
 ただしこのパラシュートナイフは比較的入手しにくい(特にリボン付きは)ので、入手できない場合は似たようなリボンを見つけてきてリボンだけをポケットから外に垂らしても良いアクセントになると思います。
 米海軍航空士の FlightGearセットの外観上、非常に特徴的な部分なので是非押さえたい所です。
 予算的には 5,000円から7,000円くらいといった所でしょうか。
 追加情報:拳銃とサバイバルナイフ用のポケットの無い SV-2BPCU-57/P改良型トルソハーネスを使用する飛行士は、通常のナイフとパラシュートナイフの刃の両方が折りたたみ式に収納されているパラシュートナイフが使用していました。


 サバイバルラジオ
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 SV-2Bの救難ラジオポケット、又は トルソハーネスに増設した救難ラジオポケットに収納するサバイバルラジオです。
 最近ではニッカド充電池を使用する PRC-112/Pという新型が使用されていますが希少なので、使い捨てバッテリーを使用する旧モデルの PRC-90又はその改良型の PRC-90-2を探すのが現実的ではないかと思います。
 SV-2BのポケットMA-2の増設ポケットのどちらの場合でもここにサバイバルラジオが収納されないとコレクションの重量感・質感に掛けます。

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 SV-2Bに装備する場合アンテナをループ状態で外に出す方法と、完全にポケットの中に収納する方法があります。
 本物をお持ちの方はせっかくですから前者を選択すると良いかもしれません。
 入手の際は外観上の要になるアンテナが付属するかどうかマイクとレシーバーの外観部品に欠品が無いかどうかを必ず確認しましょう。(イヤホンとイヤホンのケース、バッテリーも付属するに越したことはありませんが)
 サバイバルラジオは例え完動品を入手したとしても絶対に作動させてはいけません。(本当に救難信号が発信されてしまうので)
 予算的にはジャンクなら 5,000円くらいから、完動品なら 1万5,000円くらい、未使用新品なら 3万円前後で入手出来ると思います。





SV-2Bやトルソハーネスのポケットに収納するサバイバルアイテム
 以降は SV-2Bやトルソハーネスのポケットに収納する主要なサバイバルアイテムをご紹介します。
 外観や質感上、重要と思われるサバイバルアイテムを優先してコレクションし、収納してしまうと外部からでは判らない細かいアイテムは徐々に充実させると良いと思います。
 ポケットに収納する装備についてはポケットを開かない限り外観上は見えない訳なので、コレクションが揃うまでは相当の大きさと重さのダミーを詰めておくだけでも FlightGearセットの雰囲気をぐっと高める事が出来ます。

 救難用ストロボライト
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 Ejectした飛行士が自分の位置を知らせる為の救難用ストロボライトで、SV-2Bの右側ポケット、又はトルソハーネスに増設した専用ポケット(Lライトの後方)に収納します。
 ベルクロ両面テープが側面に貼られており、パイロットのヘルメット頭頂部のベルクロに貼り付けるようになっています。(海面に落ちた際に飛行士の両手を空ける為)
 最もポピュラーなのは専用の使い捨て電池を使用するSDU-5/Wですが、最近では単三乾電池を使用する MS2000という新型が普及して来ています。
 SDU-5/Wはフラッシュの発光が夜間、地上の銃火と区別がつきにくいケースが多かったため、ブルーのフィルタ越しに発光させる為のアダプタが別途用意されています。(MS2000には標準でこの機能が組み込まれています)
 予算的には SDU-5/Wが 5,000円くらい、 MS2000が 1万5,000円くらいだと思います。



 サバイバルナイフ
  Click for Large Shot('03/1/10)
 サバイバルナイフは SV-2Bの専用ポケットに収納する大型のシースナイフと、小型のフォールディングナイフがあります。
 シースナイフは SV-2B着用時の推奨装備に含まれていますが、改良型トルソハーネス着用時には除外されています。(収納スペースが無い為)

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 SV-2Bをお持ちの場合にはせっかく専用ポケットがあるので実際に収納したい所です。
 改良型トルソハーネスを使用する場合には無くても OKです。(飛行士の判断で米空軍同様にハーネスのストラップに付けて携行する例もあるようですが)
 フォールディングナイフはバックアップ用にポケットの空いたスペースに入れているようです。
 追加情報:拳銃とサバイバルナイフ用のポケットの無い SV-2Bや PCU-57/P改良型トルソハーネスを使用する飛行士は、通常のナイフとパラシュートナイフの刃の両方が折りたたみ式に収納されているパラシュートナイフを使用していました。



 拳銃&ホルスター
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 拳銃は戦闘作戦時に携行します。かつては 38口径短銃身リボルバー、以後 45口径のオートマチック9ミリオートマチックと米海軍の推奨装備も変わって来ています。
 比較的最近のポピュラーな所では M9(ベレッタ92Fのミリタリーモデル)、M11(SIG-P228)が使われています。
 SV-2Bには拳銃専用のポケットが用意されていますが、SV-2Bの生産年度によってポケットの中のホルスターの仕様が違っているので注意が必要です。
 古い年式の SV-2Bには 38口径短銃身リボルバー用の布製ホルスターとストラップが縫い付けられており、このホルスターには M9や M11は収納できません。

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 新しい年式の改良型の SV-2Bでは拳銃用専用ポケットの中にはホック付きのベルクロが縫い付けられており、ホルスター自体は含まれません。 別途 M9や M11を収納可能な布製ホルスターを用意してベルクロとホック固定するようになっています。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合や、チェストマウントレギュレータを取り付ける為に拳銃用のポケットを外してている場合、あるいは SV-2Bの拳銃用ポケットに別のサバイバルアイテムを収納している場合には拳銃を収納する場所がありません。

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 その場合には飛行隊長の判断ショルダーホルスターや、ヒップホルスター、レッグホルスターなどの使用が許可されています。
 日本ではもちろん拳銃の所持は違法なのでモデルガンで収集しましょう。(^-^;
 SV-2Bにモデルガンの収納をお考えの方はお持ちの SV-2Bのホルスターのタイプを確認してから揃えましょう。
 改良型の SV-2B用の本物の米海軍のホルスターは希少ですがおよそ 5,000円前後で入手出来ます。
 ショルダーホルスターやレッグホルスターはモデルガンショップで相当品を入手すれば安価に揃えられると思います。



 フレアランチャー
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 Mark79と呼ばれる小型の発煙弾の射出装置で、希少なアイテムです
 専用の金属製のフレア弾を先端に取り付け、バネの力で銀色のハンマーを打ち出し、弾体の激発部を叩いてフレアを射出します。
 このフレアは 200フィートは飛ぶシロモノなので、通常は使用済みの状態の物しか国内に持ち込む事ができないと思います。(このフレアランチャーは映画 Behind Enemy Linesのラストで、追撃者にトドメを刺すのに使われていました)
 弾体の携行方法は支給年度によって異なります。初期の Mark79では各弾体の激発部にはプラスチック製の赤いキャップが被せられ、7つの弾体が軍用のガムテープでつなげられて弾帯状にされ、ロープでランチャーに接続されていました。
 最近の Mark79ではマガジン状のプラスチックケースに各弾体が収納・保護されており、個々の弾体の激発部の保護キャップは無くなっています。

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 SV-2Bを使用する場合は、サバイバルナイフの専用ポケットの横にこのランチャーとフレア弾を収納する専用のスペースがあります。旧タイプのキャップ付きの弾体の場合はこのように弾体を個々にポケットのゴムバンドで固定します。最近の Mark79の場合は同じスペースにプラスチックのケースごと収納します。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合は左胸のポケットに収納します。
 予算は発火済みのカートリッジとランチャーのセットで 1万5,000円から 3万円前後といった所でしょうか。とにかく希少なのでどこかで見つけたらランチャー部分だけでもその場で入手される事をお勧めします。
 私は発火済みの弾帯からダミーを樹脂で複製して複数のコレクションに使用しています。



 フレア
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 いわゆる発煙筒です。米海軍ではベトナム時代から使用されている Mk13型が標準装備なのですが、本物の入手は安全性の観点からお勧めできません。
 選択肢としては発火使用済みの Mk13を入手するか、サバイバルゲーム用に市販されているダミーを入手するかのどちらかになると思います。
 LPU-23/P(又はLPU-21/P)にフレアポーチを付けている場合はそこに 2個収納します。
 フレアポーチが無い場合、SV-2Bを装備する場合は左の大型ポケットに 1個収納します。
 同じくフレアポーチが無い場合で、改良型トルソハーネスを着用している場合は左胸のポケットに 1個収納します。
 予算的にはプラスチック製のダミーで、3,000円から 5,000円くらいでしょうか。本物みたいに重いキャスト製でも 1万円以下で入手出来ると思います。
 発火済みでもどうしても本物が欲しい方は Flighthelmet.comの Trey氏にお願いすれば、在庫があれば発火させてから日本へ送ってくれる場合があります。(6,000円位だったような...)


 ダイマーカー
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 海上で脱出した際、救援機からの発見を容易にする為に黄緑色の染料を海面に広げる為のサバイバルアイテムです。TOPGUNでマーベリックが F-14からグースと脱出して海面にパラシュート降下した際、海面に広がっていたバスクリンみたいな染料がこれです。
 LPU-23/P(又はLPU-21/P)にダイマーカーポーチを付けている場合はそこに収納します。
 フレアポーチが無い場合で SV-2Bを装備する場合は右の大型ポケットに収納します。
 同じくフレアポーチが無い場合で、改良型トルソハーネスを着用している場合は左胸のポケットに収納します。
 予算的には 3,000円から 5,000円前後で入手可能だと思います。


 SRU-31/P
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 米海軍の標準サバイバルキットで、Medical(薬品)General(一般)の二つのポーチに分かれています。それぞれのポーチの中はさらに連結された二つの小さなポーチが入っており、細かい各種サバイバルアイテムが収納されています。

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 SV-2Bサバイバルベストののポケット(大)にそれぞれ収納します。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合は収納スペースがありません。
 近年ではこの SRU-31/P射出座席の航空機の場合はサバイバルコンテナにも収納されているので、SV-2Bを使用している場合でも携行しない事が多いようです。(非射出座席の航空機とヘリコプターの搭乗員は必ず SV-2Bに携行します)
 SV-2Bを使用する F-14の搭乗員が予備のサバイバルキットの必要性を感じて個人的に携行している例はあります。
 この SRU-31/Pは大変稀少なアイテムです。Medical(薬品)と General(一般)のパックが揃って欠品が無い出物にお目にかかる機会はあまりありません。私は運良く国内のコレクターの方から SRU-31/Pの新品未支給品のセットを 2万円台後半の価格でお譲り頂きました。
 



 コンパス
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 コンパスはレンザスティック・コンパスリストコンパスが携行されています。
 コレクションとして SV-2Bに収納するならやはりレンザスティックコンパスが欲しい所です。
 予算的には 5,000円前後でミリタリーモデルを入手できると思います。


 ウォーターボトル
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 脱出した地域で水源を見つけるまでの水分補給の為のミニボトルです。
 SV-2Bを使用する場合は、右の大型ポケットに 収納します。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合は左胸の専用ポケットに収納します。
 私が A-4飛行士装備の SV-2Bを入手した際は、このミニボトルが水を入れた状態で 2本収納されていました。
 SV-2Bの出物が内容物込みであった際には併せて入手出来ると思います。
 価格的には 500円以下で入手出来ると思います。単価が低いので商売にならないせいか単体では中々出回らないようです。


 サバイバルミラー
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 太陽の光を反射させて救援機に合図を送る為のミラーです。
 SV-2Bを使用する場合は、左の大型ポケットの中の専用ポケットに収納します。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合は左胸の専用ポケットに収納します。
 価格的には 1,000円から高くても 3,000円以下で入手出来ると思います。


 ホイッスル
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 救援者に自分の位置を知らせる為のホイッスルです。
 SV-2Bを使用する場合は、左の大型ポケットの中の専用ポケットに収納します。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合は左胸の専用ポケットに収納します。
 価格的には軍用の本物でも 500円以下で入手出来るはずです。


 ファイヤースターター
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 マグネシウムの塊火打石をコンパクトにまとめた発火用のサバイバルアイテムです。
 サバイバルナイフでマグネシウムを削って粉状にした後、火打石が組み込まれた部分をナイフなどで擦って火花を飛ばして発火させます。
 SV-2Bを使用する場合はいずれかの大型ポケットの空きスペースに収納します。
 改良型トルソハーネスを着用して SV-2Bを使用しない場合は左胸のポケットの空きスペース収納します。
 予算的には5,000円位で入手出来ると思います。


 フィッシングキット
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 脱出した地域(海上・地上)でサバイバルの為魚を釣るのに使用するキットです。
 特に決まった収納場所は無いようですが、私が入手した SV-2Bでは左の大型ポケットに入っていました。
 アイテム的には携行必須というわけでは無いようです。
 予算的には5,000円から 7,000円位で入手出来ると思います。




あるとFlightGearセットの雰囲気が向上するアイテム
 以降は揃えておくと FlightGearセットの雰囲気向上が期待できるアイテムをご紹介します。
 このあたりは完全に趣味で取捨選択して下さい。

 サングラス
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 いわゆるパイロットサングラス。米軍支給品の HGU-4/Pというモデルです。
 ヘルメットを着用した状態でも脱着が容易なように、サングラスのつるの部分が先端まで真っ直ぐなのが特徴です。
 予算的には5,000円から 8,000円位で入手出来ると思います。



 ギャリソンキャップ
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 フライトスーツ着用時に使用する略帽(写真奥)。士官章、階級章をつけます。
 予算的には5,000円前後で入手出来ると思います。




 ヘルメットバッグ
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 本来は文字通りヘルメット用のバッグなのですが、ヘルメットは被ってニーボードや諸々の携行品を入れて便利袋的に使用している米海軍の飛行士の写真を見る事が出来ます。
 放出品はセージグリーンの物がほとんどですが、最近はデザートカラーのバッグも出回ってきています。
 予算的には5,000円から 1万円前後で入手出来ると思います。ただし同じデザインの民生品も多いのでこだわる人は注意しましょう。


 パイロットキットバッグ
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 パイロットが転属などで移動する際に諸々の私物を入れる大型のバッグです。私は余剰の FlightGearや予備パーツなどの収納・管理に使用して重宝しています。
 予算的には 1万円前後で入手出来ると思います。


 パイロットチェックリスト
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 F-14の搭乗員がフライトスーツの左すねのポケットに携行するフライトチェックリストです。
 F-14A用は分厚くプラスチックの表紙で綴じられているのに対して F-14D用は大幅にシェイプアップされています。
 予算的には5,000円から 1万円前後で入手出来ると思います。


 パイロットキット
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 ライト付きニーボード、航法コンピュータ、航空チャート、データシート、チェックリスト等々...皆さんが雰囲気 Upになると感じたら何でも OKです。(^-^)v

 保管についての注意
 FlightGearの衣類関係は、ほぼ例外なくノーメックス(アラミド)と呼ばれる素材を外皮の繊維に使用しています。
 これは航空機内での火災に対処するための耐火素材なのですが、注意すべき特性があります。
 それは日光(特に紫外線)に弱いという点です。FlightGearのセージグリーンの布地は新品の状態では落ち着いた緑色ですが、日光が長時間照射されると褪色して茶褐色に変わって行きます。
 極端な話をすれば蛍光灯の紫外線でも影響を受けると思うのですが、さすがにコレクションをクローゼットにしまって置くというのは寂しいですから、せめて日光が当たらない場所に飾るようにしましょう。


 入手手段と価格について
 入手の手段としては、@国内外のコレクターとの交換や売買A国内外のサープラス業者・ディーラーからの購入Be-bayYahoo! Auctionなどのオークションの利用などが挙げられます。パッチについてはダイヤモンド商会が最良の選択でしょう。
 @とAでは自分が欲しいアイテムのリストと自分の予算をメールで各方面に送っておいて、出物があったら連絡を貰える様に頼んでおくと良いです。(ただし入手が叶った時はその旨を必ず他の依頼先に伝えましょう)
 Bについてはオークションの検索や出品通知機能等も活用して欲しいアイテムを継続的に探し続ける事が稀少アイテムの入手のコツです。

 ここでご紹介した参考価格はあくまで私の経験的な価格です。FlightGear収集はある意味骨董に近いので、オーナーによっては評価価格がかなり変わって来ます。(比較的出回るアイテムなら一応、相場価格と呼べる基準は有るのですが...)
 自分自身がどれだけそのアイテムを欲しいと感じるかどうかを基準に予算を決め、アイテムの状態などを考慮しながら購入を決断して行くと良いと思います。

 海外との取引については支払いや配送についてリスクを伴います。また、オークションでは詐欺まがいの取引や不当な価格の吊り上げも横行しているようです。金額の大きな買い物になる時は、くれぐれも慎重に取引を進めることをお勧め致します。

 それでは良い Flight Gear ハンティングを! (^-^)v