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2000 東北ツーリングだびよん その2
たどり着いたら雨降りでギャフン 晴耕雨浴編(仮題)
温泉三昧、不老不死温泉、白神山地、暗門の滝
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7/18(火)
朝5時。船内放送に起こされる。
夜は強制消灯のおかげでなんとか寝れた。
そそくさと準備をして下船準備。
そういえば、乗船時に書いたアンケートの当選発表が貼ってあった。
あ、当たってる!。
オリジナルTシャツ、オリジナルクロック、オリジナルストラップが、乗客の中から各1名に当たるのだけど、このうちの「オリジナルクロック」が当たりましたー!こういう小さなクジ運はいいんだよなぁ。
秋田のCBのおじさんも、当選者の「徳島」というのを見て、「君、当たってるんじゃない?」と言いにきてくれた。やったー。で、船内の案内所で受け取ったのだけど、小さかったのでよかった・・。でかい賞品は持ち運びができんから。
荷物を積み込んで、秋田港へ降り立った・・のはいいのだが、いきなりの雨だよ・・。
とりあえず屋根の下にバイクを乗り入れてカッパ準備。ブーツカバーも必須です。
CBの人は、家に帰るだけだから、フェリーターミナルで朝食を取ってゆっくりしてから出発するそうな。
ここでお別れ。いろいろとお世話になりました、ほんまに。感謝感謝。
まずは北上。
朝早いし、雨だし、黙々と走るし、あっという間に「道の駅天王(てんのう)」に着いちゃた。
まだ開いてないって・・。
雨足が強くなってきたので雨宿り。ついでに携帯の充電したり。
適当な時間に再出発。
八郎潟の、つまらないまっすぐな道を北上して・・。
途中で寒くなって休憩コーナーでホットココア飲んで・・。楽しいのか?わし?うん、楽しいよ〜ん。
そんなこんなで、青森県との県境、八森町に着いてしまった。
「八森ぶなっこランド」に行ってみる。森林科学館とかがあるみたいなんだけど、雨は降り続いてるし、カッパを脱ぐのも面倒だし、行ってはみたものの、何もせずにすごすごと引き返す・・。さらに101号を北上。
こういう時はどうするか。おぉ、こんなところに温泉があるじゃないか!
八森いさりび温泉「ハタハタ館」という立派な建物が。濡れないように玄関前に堂々とセローを乗り付けて、玄関のベンチでブーツカバーとカッパを脱ぐ。
はぁ、やっぱり雨のツーリングは温泉よなー。あはははははは。ふわー。
すっかりいい気分になって、冷たいもんでも飲んで、と。
ほーら、出てきたら雨は上がってる(^-^)。
まだ午前中です。
青森県岩崎村というところまで走りました。
ここで人生の大きな岐路。
白神ライン(ダート)を走って西目屋村に抜けるか、101号を北上するか。
うーん。・・とりあえずガソリンを入れよう。
小さなガソリンスタンドだったので、おばちゃんだった。おばちゃんでもいい。人生の相談を持ちかけてみる。どーしたらいい?おばちゃん、店内に戻って、(たぶんおっちゃんと)会議をする。
結論:山は雲に覆われている。きっと雨で視界も不良。走っても楽しくないよ。とのこと。
そういうわけで、101号北上に決定。
それにしても、このへんって温泉が多いなぁ。
でも、今回は「黄金崎不老ふ死温泉」に行くことに決めてたのだ。(なぜか「ふ」が平仮名)
これは、学生時代に1度行ったのだけど、悪天候で海の露天風呂には入れなくて、建物内の風呂だけだったから。その雪辱戦。なななんと、豪華で立派な「新館」なんてのができていたので、とりあえずそちらに行ってみた。
「こちらは600円です。海の露天風呂なら旧館のほうが近いですね。そちらにも受付がありますよ」とのこと。
旧館のほうに行って、「海の露天風呂に入りたいんですけど」と窓口のお姉さんに告げて300円支払い。
うわー。やっと入れた(^^)。うれしー。先客は誰もおらず。
まさに海辺。雨は上がってるけど、海は雨上がりってことで真っ黒。それがまたいい。
それにしても、露天風呂からは温泉の建物もよく見えるなぁ。
ん?・・ってことは、建物からも丸見えなんじゃないか?ここ(笑)。
それにしても気持ちいい。1人貸し切りでのびのびと体を伸ばす。途中でオヤジ2人組が偵察に来たが、「熱くないか?」と聞いただけで、去っていってしまった・・。入らんのかい?何しにきたのやら?
不老ふ死温泉の海岸の露天風呂(混浴)
風呂から上がって出発準備をしてると、プレリュードに乗った男性と会った。
「もう風呂は入ったの?これから?」
「はい、もう入ってこれから出発するとこです。こちらの建物の受付で料金払ってどーのこーの・・」
値段と様子を説明して。
聞けば、このおじさんは埼玉から来てて、車での1人旅らしい。さらに聞けば、ホンダのミニバイクの設計とかをしてた人らしい。フェリーで会ったカワサキのおっちゃんに続き、またまたバイクメーカーの人との出会い。
「写真を撮っていいですか?」と言われたが、わしなどをモデルにして面白くないだろうか・・(笑)。でも一応カメラに向かって引きつった笑顔を作ってみたりして(^^;
「では、お互い良い旅を!」のお決まりの挨拶の後、出発。
お昼も回ったので、お腹が空いてきた。
ツーリングマップルをみると、ドライブイン「汐風」ってところのイカメンチ丼がおすすめらしい。
素直な私は、その通りにその店に入り、その通りに注文をするのだった。
出てきたものは、げ・・これはイカというよりシイタケ丼では?(^^;
イカは白いかと思ったのだけど、皮ごとすりつぶしてるから紫色でちょいとエグい。しかもシイタケをすりこんでるみたい。まあまあいけるけど、ちょっと口に合わないところ(シイタケの匂いが・・)もあったかも・・。はは。
ここで、またまたどっち行こうかなーと迷う。
やっぱ、明日は白神山地のほうへ行きたいから、そっちの近くがいいよな。
地図を見て、岩木山の麓をまわり、西目屋村ってほうに向かって走る。
雨が降ったりやんだり、素泊まりでキャンプはちょっとしんどいなー、と思ったので、「るるぶ青森」をバサバサとめくって、一番安い宿を探す。で、1泊3200円温泉付き見つけてしまったのでそこに宿泊することに決めた。・・というか、泊まれるかどうか道端からTEL。
「今夜泊まりたいんですけど、今から行っていいですか?」
「え゛・・?い、今からですか?・・・ん〜、はい、大丈夫ですよ」
あーよかった。湯治に訪れたりする人向けの「温泉コンドミニアム」みたい。
自炊施設もついた一部屋を借りられた。温泉もGoo!ゆっくりくつろぐのだ・・。
<グリーンパークもりのいずみ やすらぎ館>
(本日の走行距離 286km)
7/19(水)
天気はいまいちだなー。
今日は白神山地の懐にちょっと触れる日。
「アクアグリーンビレッジANMON」から先は、ダートの白神ライン。
今さらながら、ちょっと説明しておくと、秋田と青森にまたがる「白神山地」は、世界最大規模のブナの原生林がある。地球的に見ても貴重ということで、1993年12月に屋久島と共に日本初の世界遺産(自然遺産)に登録された。
余談だが、屋久島も白神山地も、どちらも映画「もののけ姫」の舞台モデルなった、とされているらしいが。
白神山地の世界遺産登録地域は、コアエリア(核心地域)と、それを取り囲むようにあるバッファーゾーン(緩衝地帯)から成る。コアエリアは原則として入山制限されている。
白神ライン(旧弘西林道)は、そのバッファーゾーンに沿うような形で通っている。
白神ライン
西目屋村から白神ラインに入ると、最終的には日本海に抜けてしまう。しかし、今回はブナの巨木「マザーツリー」がある津軽峠まで走ることにする。
ダートは一部砂利が深くて注意が必要なところもあるが、概ね整備されていて道幅も広く、フラットで走りやすい。今回のツーリングで、唯一のダート走行かもしれない。
20分くらいで津軽峠に着いた。
そこから、人が1人やっと通れるほどの遊歩道を3分ほど歩くと「マザーツリー」に辿り着く。アッサリ簡単。
マイクロバスに乗った6〜7人のおっちゃん、おばちゃんの団体がいた。
何かのツアーかな?
「ほぉ?徳島から??」。どこへ行っても、遠くからってことで声をかけられる・・。
マザーツリーは、樹齢約400年らしい。胸高の直径は148cm、周囲は465cm。
なるほど「立派な木だなぁ」とは思ったが、楠とか杉とかイチョウとかの巨木を見慣れた私にとっては、格別でっかいという印象はなかった。しかし、そもそもブナはさほど巨大には成長しない(はず)。その中で、ここまで大きく成長したブナは、森の象徴とされているのでしょう。
峠からマザーツリーまでの歩道は、枯れた葉っぱが敷き詰められているような感じで、ジュクジュクと柔らかい土壌。まさにこれが「山の肥やし」となり、森の栄養となっているのが実感できる。
津軽峠を後にし、来た道を引き返す。「暗門の滝」を見に行くためだ。
「アクアグリーンビレッジANMON」の近くから、滝への遊歩道が始まる。遊歩道とはいえ、片道約1時間、軽装不可、天候や川の増水、崖崩れなどによっては通行不可となる、わりとハード気味の歩道らしい。
私が行った時も、「全面通行止め」の案内が出ていたのだが、当日は迂回路を作って何とか通行できるとのことだったので、気合いを入れて出発。
暗門の滝への遊歩道
最初は広めのセメントの道という感じで、ずんずんと歩き進む。
そのうち、狭い崖沿いの道になったり、川を渡ったり、岩の間を登ったりしながら進んでいく。こりゃ靴も重要だな。行けども行けども先があり、なかなかたどり着く気がしない。そりゃ1時間だもんなぁ。
そして、やっとのことで1つめの滝に到着!おぉー。実はこれが第3の滝。しかし、まだ先がある。奥へ行くほど第2の滝、第1の滝と続く。さらに険しい山登り。気を付けて慎重に登る。一番奥の滝までで、表示通りほぼ1時間。
最後のほうは、やっと人が1人通れるほどの細い歩道で、他のグループもいたため、ゆっくりできずに即引き返し。なんだかせわしいな・・。
来た道を引き返し終えて、バイクを止めてあるところまで戻ると、わりとヘトヘト(笑)。
ドロドロになった靴とカッパズボンを水道で流して出発準備。この時点でまだ昼過ぎでした。
西目屋村に戻り、「白神の湯(300円)」で汗を流し、食事をしてから、青森市方面へ。
今にも雨が降りそうな空だったので、最初からカッパズボンを着用して出発する用意周到なワシ。
青森に向かう途中、思った通り雨・・・
途中、私が道の駅に入るのと同時に、対向車線から入ってきたアメリカンのライダー。
駐車場で、どちらともなく声をかける。いやぁ、まいったねー。雨ですなぁ・・。
そのライダーは、和歌山出身で、これから北海道に渡るという、どこにでもいる(?)風来坊ライダー。
気の向くまま、アルバイトをしながら1年中旅をしてるそうな。夏は北へ、冬は南へ。羨ましい・・。のか?きっと、そういう立場になったらなったで、いろいろ考えることも多いと思う。自分は定職があり、たまの休みだから気楽に旅に出られるのかもしれない。どちらがどうのこうの、って考えること自体が意味ないことだと思うけど。
そのライダーを見送った後、道の駅で働くおっちゃんに声をかけられた。宝くじ売り場の前で。
「どこから来た?」「徳島です」・・
という会話をいろいろしてるうち、「この子がうち(道の駅)の看板娘じゃ」と紹介されて、初めて宝くじ売り場の売り子さんを見た。おぉぉ、確かにかわいい(^^;
「宝くじを買わんと権利はないぞ」とワケの分からないことを言うオヤジ。(何の権利だよ?)と思いつつも、ヒマそうだったので、その子とちょっと話した。ニコニコしてて性格もすごく良さそう子でした。
少し後ろ髪を引かれつつ(おいおい)、あまりゆっくりもしてられないので出発。
あ、名前聞くの忘れた(おいおい2)。まあいいか、どうせ帰りにも通る道だし。道の駅だから、また寄るでしょう。
←青森観光の拠点「アスパム」。何度も行きました(笑)
青森市に着いて、日本一周ならず娘に「ついたぞ」とiモードメールを打つ。
分かりやすい場所として、青森の観光の顔(?)とも言える三角形の巨大なビル「アスパム」で待ち合わせることに。
そんなわけで、仕事帰りに車でやってきた日本一周ならず娘と久しぶりに合流。
「うわぁ〜、ほんどに来たんだべが?」と懐かしい声が・・(笑)。はっはっは、ほんまに来たよ。
旅先で出会った人と、また別の旅先で出会う、という経験は、旅ライダーならではの体験ですね。
過去に会った時間というのは、ほんとに限られた短い時間だと思うのだけど、旧知の友のような感覚で、懐かしさを感じて再会が嬉しい。
津軽茶屋というお店で、貝焼き味噌とかイカそうめんとか、青森の海の幸を食べながらしばし歓談。
明日のツーリングの打ち合わせを簡単に済ませて別れる。
水族館へ行くことになってるし、その娘の友達(♀)も来るそうなので楽しみ♪
(本日の走行距離 129km)
つづく
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