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 Vol.2(後編) by.Yosy  [前編へ]  写真ギャラリー


4日目
97/5/3(土)

〜早起きフェリー〜
朝は5:45頃に起床。普段では信じられない時間。
今日は8:30発のフェリーで島前の西ノ島へ渡るつもり。でも天気はどうも今ひとつ。

西郷港までは10分もあれば十分だが、7時頃には出られる状態になってしまった。
バルカンさんはもう出かけてしまったようだ。ま、早めに出るほうがいいかなっつーことで出発準備。
RMXさんも昨夜急きょ同じフェリーで西ノ島へ渡ることに決めたようだが、私が出発するころにやっと起き出してきたようだった。「先に出ますよー」と声をかけると、RMXさん、テントの中から「そろそろ出ないとやばいねぇ」と余裕をかます。

〜フェリーにて〜
西ノ島へは「フェリーくにが」で1時間20分。バルカンさんとも港で再開。他にもカブのおじさん、XL-Degreeのおじさんなどが一緒に乗り込む。「転んで怪我しちゃった」というXLR-Bajaの人は同じフェリーに乗りっぱなしで本土へ帰るそうだ。
やたら混み合ってきたフェリーで、RMXさんといろんな話をする。

〜西ノ島上陸〜
フェリーはほぼ時間通りに到着するが、港へ降り立ったとたん雨が降り出した・・・
げ〜。
さっそく観光センターの屋根付き自転車置き場へバイクを入れ、カッパ仕様スタイルへ変身するライダーの人々。
雨の中、まず何も分からず東方面へ向かった。「耳々浦キャンプ場」への道は全面通行止めという看板を一応チェックしておく。こっちには特に見どころはないようなので、また引き返す。
雨も降り続いてる。
靴の中に水が入ると後がつらい(初日の高速で経験済み)ので、今度は持参したスーパーのビニール袋で即席のブーツカバーを作る。ナイフとビニールテープで簡単に作成したもので、見栄えは悪いが効果はバッチリ!
隠岐ノ島観光のハイライトである「摩天崖」と「国賀海岸」を目指す。

〜摩天崖〜
小さな島なので、少し走れば目的地に着いてしまう。
摩天崖へと続く山道に入ると、早速放牧されている牛たちが目に入る。
おぉ!写真で見たままだ。
山肌に乱立する木々、その向こうには海も見えて素晴らしい風景。
青空ならもっとよかったのにと思う。
天気と時間にもよるのだろうが、予想に反して摩天崖は以外と人が少なく、ゆっくり見て回ることができた。
草を食べる馬たちは、すぐ近くを人が通ってもあまり気にしない様子。

〜国賀海岸〜
摩天崖から国賀海岸の間は遊歩道もあるが、道路からの移動は約3kmくらい。
近いのであっという間に着く。ここもガラガラ。どうして?
いきなりここからはやたら目立つ「観音岩」が見える。やはり観光パンフなどの写真では実際の大きさは分からないので、実物を見ると一応はすげぇと思う。
駐車場にバイクを停めて下りの遊歩道を徒歩で降りる。
通天橋を見てると、隠岐初日に出会った愛媛のXLRさんがやってきた。
おぉ!またお会いしましたね、ってな感じで写真の撮り合い。

駐車場へ戻っているとDegreeとカブのおじさんペアまでやってきた。
その上、駐車場へ戻るとRMXさんもやって来る。岡山のセローギャルもやってきた。勢揃い〜。

〜西ノ島巡り後半〜
一応書くわな。
赤尾スカイライン、鬼舞スカイラインも走って展望所へ。道ばたに牛とか馬とかが当たり前のようにいるんだけど、もしこっちへ向かってきたら恐いだろうなぁ。
遅い昼食のために浦郷港に戻ったら、愛媛XLRの人がいて、午後のフェリーで本土へ戻るという。
また機会があれば会いましょう、ってことでお別れ。

その後、焼火神社(たくひじんじゃ)へ行って、ぼちぼち時間もいい頃なので寝床探し。
その頃にはすでに雨が降り始めていたのであった・・・とほほ。

〜マリンパーク弁天〜
ここから一番近いキャンプ場は「マリンパーク弁天」。
行って管理棟で問い合わせてみると予約でいっぱいと言われる。やはり耳々浦キャンプ場までの道が通行止めっていうのがこちらへ流れているみたい。ただ、管理人の方も親切で「場所さえ空いていたらテント張ってもいいよ」ということなので、とりあえずテントサイトの偵察に行く。
駐車場で見覚えのあるバイク。初日のフェリーで一緒だった人のKLEアネーロを発見!
その人がテントサイト(駐車場から葛折れの坂道を徒歩で下る)にたまたまいたので直接交渉。場所を提供してもらった。うーん、どんな時でもコネは作っておくべきだ。

でも雨が降っていたので、テントを張るタイミングを見計らって待機する。
そのうち小降りになったので、素早くテントを張る。ずぶ濡れの地面(板)にテントを張ったので、防水性が落ちている私のテントは床に水がしみこんでくる。こ、これは、ついに「エマージェンシーシート」の出番!?持っててよかった。

テントを張った途端、雨は超ドシャ降りになってしまった。
まさにバケツをひっくり返したような雨。ゴロゴロと雷も鳴っている。
うそぉ・・・・・・一同唖然。正直、そのときは宿に泊まりゃよかった、と後悔。

〜居酒屋★隠岐〜
といっても本当の居酒屋ではない。
最初にフェリーで会ったアネーロの人(ハンテンさん)は、ツーリングキャンパーグループの現地集合型キャンプで隠岐を訪れていたのであった。
そのグループ名がズバリ「居酒屋★隠岐」。
他には今回は京都から参加の企画部長(現在、居酒屋隠岐店主・・出世したらしい)簑田夫婦(TW&セロー)、愛知からのイナガキさん(GPZ900R)というメンバー。
1992年に隠岐で偶然一緒になった人たちがキャンプで盛り上がり、それ以降毎年隠岐のキャンプ場で再開しているというものらしい。

これらの方々に合流して夕食。
その後、キャンプ場近くのホテル「リゾ隠岐ロザージュ」で500円で入浴できるってことで、みんなで歩いて風呂に行く。風呂上がりのビールもうまい。


本日の走行距離85.5km


5日目
97/5/4(日)

私も「居酒屋★隠岐」のメンバーも本日15:45発の同じフェリーで本土に帰る予定。
十分時間はあるが、一足お先にキャンプ場を出発する。

〜土産めぐり〜
そういえば、これまでお土産には全く見向きもしなかったけど、やっぱり買わないといけないよなーと思ってフェリー乗り場近くのお土産物店めぐり。
やっぱり海産物などが多い。お酒とかお菓子類もある。当たり前か。お土産などはどこもそう変わりばえしない。
適当に買い込んで宅配便で自宅へ送る。

〜再び国賀海岸〜
走っていないところをいろいろ走ったが、まだフェリーの時間まではいくらかある。
国賀海岸は港からも近いので、もう一度行ってみることにした。
昨日に比べて風がめっちゃ強い!それに自家用車やバスも来ていて混雑してる。
ここで、なんとチャリダーの大学生にまたまた再会してしまった。彼も同じフェリーで帰るつもりらしい。
そうだよな。大学生といえども休みは限られているだろうし、明日までが精一杯なんだろう。
どわ!気が付けば強風でわしのセローがコケてるぢゃん!!がっでむ!

〜本土へ〜
ぼちぼちいい時間かな、と思ってフェリー乗り場まで行ってビックリ!切符売り場の窓口には長蛇の列。
釣り人も多い。あちゃー、読みが甘かったぜっ。
列に加わるが、窓口がひとつなのでなかなか先に進まない。イライライライラ。
それでも何とか切符を買うことはできた。もうすでにフェリーに乗り込む時間。忙しいぞ。

船内では「居酒屋★隠岐」のメンバーとチャリダー大学生と落ち合ってデッキのベンチに陣取る。2等客室フロアはギュウギュウ詰めのようだった。天気がいまいちで揺れる船。外の席なので風強し。潮風でちょっとベトつく。

やはり連れがいると船旅もあっちゅー間。
夕方、無事本土の七類港へ到着。チャリダー大学生とはここでお別れ。元気でね。

私は夜走るのはいやなので、とりあえず境港公共マリーナキャンプ場で1泊して明日帰るつもりだったのだが、ミノ田夫婦も同じ考え。またまたご一緒することになる。他の人たちとはここでお別れ。気をつけて。

〜カレーなるキャンパー〜
キャンプ場はこれまた芋を洗うようなメチャ混み状態。世間も連休なんだなぁ。
ファミリーキャンパーも多いが、バイクで来てる人もたくさんいた。
それでも場所が広いので小さなテントくらいなら何とか場所は確保できる。

トイレに行こうとぶらぶら歩いていると、ファミリーキャンプのおばさんに呼び止められる。
「夕食はもう済まされましたか?カレー作りすぎちゃって余ったからよかったら食べていただけませんか?」
おぉ!??
「私の一存では決められんので相談してみます」とミノ田夫妻に報告にいく。
「ラッキー」「もらおう」、と即決。みんなすでに疲れていてメシ作る気力がなかったみたい。

なんと到着した途端に何の苦労もなく温かいカレーライス(食器もつけて)にありついた上、しいたけのホイル蒸しとサラダまで付いた。なんてラッキーなんだろう。結構おいしかったし、量もたっぷりあって腹一杯。
(そういえば、私は以前も他人のカレーにありついたことあり。顔に「カレーくれ」って書いてあるのかな?)

あまりにもカレーで腹一杯になり、ミノ田さんが買っていたビールが飲みきれないと判断して近くにいた人に声をかける。(ビール片づけ要員として)。その人は大阪のGSXインパルスの男性。休みがずれていて、これからツーリングに出るところらしい。4人で一緒に飲みながら語らい。

そろそろ寝ましょう、とおひらきになってテントに入った途端に雨。ありゃまー。


本日の走行距離79.8km


6日目(最終日)
97/5/5(月・祝)

〜帰りまーす〜
朝は6時過ぎに起床。雨はあがっているが、天気は悪そう。
濡れたテントやバイクをタオルでふき取りながら、いそいそと荷物をまとめにかかる。
ミノ田夫妻とインパルスさんも起き出してきた。インパルスの人は昨夜の雨でテントの中が水浸し。シュラフも衣服もびしょ濡れというヒサンな状態・・。これからツーリングに出るのにお気の毒。

出発準備OK。
明日から会社っていうのも何だか信じられないが、早めに家に着いたほうがいいかなってことで8時くらいにキャンプ場を出発する。見送ってくれた皆さん、どうもありがとう。

〜無茶は承知のハイウェイ(withセロー) その2〜
来たときと逆の道のり、米子から瀬戸大橋経由、高松西まで全て高速道路という無謀なルートで帰ることにする。

ハイウェイではやはりリトルハート・セローは完全に弱者。
1〜2台の遅い車は追い越したが、抜かれた車は約2万台!
「いかに安全に追い越されるか」という勝負になる。ちゃんと追い越し車線に移動せずにギリギリ横を追い越していく車も多く、ヒヤッとすることもよくあること。危ねーよ。怒怒怒。

裏技・・
後ろから早い車が迫ってきたら、わざと走行車線をフラフラ蛇行したりして、「こいつは危ない存在」と相手に思わせて十分な間隔をあけて追い越してもらうようにするとか、命懸けの心理作戦高等テクニックに出たりなんかして。
でもほとんど無駄だね。(おすすめしません。よい子はマネしたらだめよ〜ん)

最初は雨も降っていたが、四国に入った頃から晴れてくる。
おぉっ、帰ってきたぞ。PAでソフトクリームとか食べたりして。

高速を降りてからは、日頃通り慣れた道をゆっくり流して帰る。
家に無事着くまでがツーリング。気は抜けない。

午後2時半過ぎに家に到着。気が付けば結構疲れていた。


本日の走行距離281.4km



〜エピローグ〜
今回の隠岐諸島ツーリングも人から「よかった?」と訊かれると「うん、よかった」と自信を持って言える結果になった。
わざわざ隠岐に行く連れもなく結局ソロになったが、どこへ行ってもライダーはいるもんで、いろんな出会いもあって退屈はしなかったな。
特に「居酒屋★隠岐」との合流キャンプは、目からウロコであった。
というのもツーリングキャンパーとして「荷物はなるべくコンパクトに」というのが基本と思っていたのだが・・・
でかいテント、でかい調理道具、でかいランタン、調味料も勢揃い、ランタン掛けのためだけにでかい三脚、キャンプ場で過ごす長靴(必需品らしい)・・・・よくこれだけの荷物を持ってきたなという感じ。
あちこち走り回らずに、1ヶ所でのんびり過ごすという滞在型ツーリングをする彼ら。
いろんなスタイルがあるものだ。
現地集合解散型で、全国に強者どもがいるらしい彼ら。また再会できるといいなぁ。



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写真ギャラリー

-- OKI Island Scenes --


データ編(97GW隠岐ツーリング)
期間 1997/4/30〜5/5(5泊6日)
バイク YAMAHA SEROW225W 96Ltd
全走行距離 1002.4km
費用 63583円
平均燃費 28.81km/l


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