2005GW 隠岐ツーリング レポートVol.4

5/3(火) 快晴(^o^)

4日目。
今日は8:30発のフェリーで西ノ島へ渡ります。

5時半くらいに目覚めてしまった・・。
その前に、4時くらいに寒さで一度目覚めたんだけど。
みんな途中で一度は目が覚めたらしい。
広田さんなんて、寒さのあまりレインウエアまで着込んだらしいし。
でも、何とかみんな体調を崩すこともなく(元々崩れてた私を除く)、元気に蘇生しました。

キャンプ場の朝

今日も晴れ。気持ちいぃーー。
って、あまりゆっくりできまへん。フェリー出港は8時半。
テントは朝露がついているし、まだ太陽は登り切ってなくて日陰だし。
日が当たっているところにテントを移動して、速攻で乾かす。

そうこうしているうちに、1台の車がやってきた。
どーやら管理人のおばちゃん。
「あんたたち、キャンプしてたの?ここは役場の方に申し込みが必要なの。で、1人300円払ってもらわないといけないの。」
日が暮れてから直接キャンプ場に来たので全然知らなかったことを伝えると、申込用紙を持ってきて記入しろという。
記入して、料金を支払って、事後受付完了。

いかん、急がなくては。
テントをたたんでバイクに積み込む。タマが準備遅れております。ハリアップ。

7:40キャンプ場発、7:50西郷港着。時間的には間に合ったがあまり余裕はない。
窓口で切符を買う際のこと。
切符売りのねーちゃんが、バイク用の手荷物切符を束から1枚取り出そうとするが、針金が絡まってしまった。
どうしても1枚を抜き取ることができない。「ふんぬっ」と力ずくで引っ張っても無理。
イライラし始める我々。もっとイライラしてるねーちゃん。
ハイッ、
ジャンガ ジャンガ ジャンガ ジャンガ (中略) ジャンガ ジャンガ ジャジャーン。(by アソガールズ)

結局、逆側から無事抜き取って渡された。

8時過ぎに乗船待ちの列に行くと、すぐに乗り込み開始。
バタバタするほどでもなかったが、待ち時間というのもほとんどなく、スムーズに事が運ぶ。カンペキ。

西郷港で切符を買う西郷港の切符売り場

北海道や東北に行く新日本海フェリーでは、多くの車両台数が乗るため、バイクは壁際に並べて駐車する。
しかし、隠岐汽船では車と同じ列にバイクを並べるのだ。
それでもかなり空間が空いている。
なかなか満車にならないから、フェリー代金も高く設定しないと採算が取れないんだろう。

#というわけで、ここらで一休み、おまけ画像を見てみる?

バイクから先に乗り込んだので客室はガラガラ。
これ幸いと壁のコンセントを確保して携帯の充電をする広田さんとタマ。
私はすでに充電済みだったので大丈夫。

フェリーから、離れていく島後を眺める。
相変わらず海も空も真っ青。フェリーの移動も気分爽快。

島後を後にするフェリーにて


西ノ島 上陸

10時前、定刻に西ノ島へ到着。
下船して早速西ノ島のハイライトである国賀海岸方面を目指す。
先頭は私、吉住。
颯爽とフェリーから下りて200mほど走ったところで、「わぁ、行き止まりじゃん!」。ブレーキ。
ハイッ、
ジャンガ ジャンガ ジャンガ ジャンガ (中略) ジャンガ ジャンガ ジャジャーン。(by アソガールズ)

いきなり道を間違ってる。。。先頭吉住、だめパーンチ。
苦笑いで戻りつつ、再びフェリーの前を通過する気まずさ。。。

今回の旅では、ほとんど先頭を走らずに最後尾が定位置だったのに。
たまに先頭を走ると高確率で道に迷うぞ。
まあみんなそれぞれ道間違いはあったけど。やたらUターンは多かったな。


この島では、普通に道沿いに牛や馬がおります。
海と草原と断崖と牛、馬、鳥。それが西ノ島。

うま
馬です。草原と海。絵になる風景ですなぁ。ほれぼれ。


島は小さいので、すぐに摩天崖に着いた。
高さ二百数十メートルの断崖絶壁だ。柵があるので高所恐怖症でも大丈夫(たぶん)。
私は高所恐怖症ではないようですが。

草地で馬や牛がのんびりと草を食っている。
前に来た時には、もっと馬がいっぱいいたような記憶があるけど、今回は牛の方が多かったな。
牛も馬も、こちらを攻撃する気配はない。
が、人間が近寄っていくとチラチラとこっちを見ながら、一定の距離を保って離れていく。
草を食べながらなのに、明らかにこちらを意識している感じ。
何となくかわいいと言えなくもない。

摩天崖摩天崖

いやぁ、よく歩きました。
でも天気も良いし、海も真っ青。
暑くもなく寒くもなく、とてもいい気持ちです。

ひとしきり見て回り、摩天崖の駐車場で座り込んでいた時のこと。
観光バスが私の方に向かってまっすぐバックしてきた。
運転手さん、気付いてるんかいな?
ゆっくり近づいてくるため、よけることもなく「あー、このまま轢かれてゆっくり死んでいくんかなー」って思った。
いろんな思い出が走馬燈のように駆けめぐりましたとさ。

さて、摩天崖でかなりのんびりしてから、国賀海岸へ移動。
ここでも遊歩道を歩く。
観音岩や通天橋が見られる。

通天橋通天橋

観光客もわりと多い。弁当などを広げている人も多かったな。
岩の形が何に見えるかという無駄話などをしながらまったりくつろいでしまう我々。

昼も過ぎました。
腹も減ってきたので、いったん町に降りてメシを食うことに。

浦郷港の近くで、地元の漁師料理の店を見つけてそこに入る。
腰の低いおっちゃんが、「すみません、白ごはんがなくなってしまいまして・・サザエご飯でいいですか?」
はぁ。別にいいんだけど。
本当はちょっとそのほうが高くなるんだけど、「同じ値段にさせてもらいますので」
全然問題なしっす。客側がかなりお得になる。実はラッキー。


空腹を満たした後は、鬼舞展望所と赤尾展望所に向かう。

鬼舞展望台へ向かう鬼舞展望台へ向かう道


隠岐の展望所の場合、「ここが○○展望所である」という標識等が無いのが特徴。
ほんとに目的地に着いたのかどうか、ちょっと不安になる。
また、記念写真(というか証拠写真)を撮りたい場合にも少し問題ですね。
おそらく間違いはないんだろうが・・。
よく言えば、奥ゆかしいといえるのでしょうか。

鬼舞展望所では、遠くに牛や馬の放牧地の高台が見える。
車が何台か上がっているんだけど、バイクで入っていいものかどうか分からなかったので、結局遠くから眺めるだけにした。
ちょっとダートがあったから、私だけ入ってみたら牛が通せんぼ。
しばらくにらめっこした後、結局負けて引き返した。

牛が通せんぼ牛が通せんぼ。


鬼舞展望所を後にし、赤尾展望所へ向かうつもりが、大きく道を間違えて結局海まで出てしまった。
明らかに下っていたからヘンだなーとは思ってた(早く気づけよ)。
どうする?ってことになったが、そこは小さな島。
引き返してもたかが知れてる。リカバリーしやすいのが利点だね。

ってなわけで戻ったらすぐにたどり着いたよ。
前に来た時は、道も砂利道で、ただの広場だったような気がする・・。
今では、路面も舗装されていて駐車場も完備されており、展望台もできていた。
数年ですっかり様変わりしてしまうもんだね。しみじみ。しじみは貝。

おっと、重要なこぼれ話が。
ここでやっちゃいました。
タマが牛のウ○コに気付かず、SRの後輪で踏んじゃいました。
その一部始終を見ていた私、踏んだとたん「ぶはっ!」と吹き出してしまいました。
ふと見て「やばいなー」と思いつつも、瞬間の出来事で注意するヒマはなかった・・。

本人、笑われて一瞬キョトン。指さす方向を見て・・・( ̄□ ̄;)

マジで全く気付いてなかったそうです。
外はパリッと、中はしっとり。あるいは、外はサクッと、中はジューシー。
エンガチョ v(-_-)v。 →見なくて良い


さて、この赤尾展望台からは、午前中に回った摩天崖や国賀海岸が見渡せる。
相変わらず牛もいて、のんびりといい風景でおました。
ババフミ男クンは相変わらず憂鬱そうです。

3時半頃になりました。
ちと早い気もするが、そろそろキャンプ場に行かねば。

なぜなら、今夜の宿となる予定のキャンプ場はマリンパーク弁天。
この島で唯一と思われる「温泉が近くにあるキャンプ場」なので、混むかも知れない。
しかも、昼に管理事務所に電話をして聞いたところ、昔は有料だったのが現在は無料になっているらしく、「早い者勝ち」ということだったので、遅くとも4時までに行こうという話になってたのだ。

で、予定通り、4時に着いた。素晴らしい。カンペキ過ぎる。
土地が狭いから時間が読みやすいというのもある。

そこそこ先客はいたんだけど、ちゃんと我々がテントを張れるスペースだけは空いていた。ラッキー。

このキャンプ場、ロケーションはいいのだが駐車場からつづら折りの急な小道を歩いて下らないといけないのが難点。大きな荷物を持っての上り下りは結構足にくるのだ。足腰の鍛え方が足ランチュラ。


先客で外人女性グループがキャンプしてた。
しゃがんでる後ろ姿、思いっきり半ケツなんですけど・・。
気になって気になって。目が釘付けのワシら。
ハーフなんでしょうか。うん、ハーフだ。ということにしておく。ハーフケツ。

明るいうちにテントを張っておき、まだ時間も早いので焼火神社へ行くことにした。

オーシャンビューのキャンプ場手前はわてのテント


焼火神社と書いて「たくひじんじゃ」と読む。
キャンプ場からはバイクで10分もあれば着く。
駐車場からは「神社まで0.4km」の標識。もちろん徒歩で。いきなり登りの階段になっている。

摩天崖、国賀海岸、そしてキャンプ場の急坂で、すでに足腰が疲れていた我々にはちょっときつい。
でも400mくらいなら何とかいけるか、と思って出発。

こういう遊歩道にありがちな微妙な段差と角度の階段が延々と続く。
一段ずつ交互に行くと大股になるし、1段ずつ足を揃えると小股になるし・・。
ひーこら言いながらも登るしかない。

かなり歩いて、もう8割方は来たかなー、と思った時、「あと350m」という表示が(゜ε゜;)
「詐欺じゃねーか!」

しかし、まあここからはわりと平坦な道だったからすんなりと行けたかえ。
ここも以前のソロツーリングの時に来たことはある。ただ、こういう登りがあったのはすっかり忘れてた。
前に来た時は工事中で、神社は足場が組まれていてほとんど見えなかったので(しかも雨だった)、今回はちゃんと見られてよかった。
岩をくりぬいたような洞窟に無理矢理社殿を造っている。
誰が何を考えて、このような建物を造ったのかは分からない。

焼火神社焼火神社とご神木

下りはわりとすんなりと。
駐車場まで降りてから気付いた。竹がいっぱい立てかけてあるのは「貸し杖」だったのか!
これがあれば少しは楽だったのに。後の祭りでした。

そろそろ夕暮れ。キャンプ場へ戻って夕食を食べに行かなくては。

自炊ではショボいメシになってしまうので、フェリー乗り場である別府港まで出て、食べ物屋を探して食べることにしてたのだ。
町までわざわざ出かけるのはちょっと面倒だが、なんだかんだでバイクで10分程度しかかからないのが小さな島のいいところ。

他に選択肢も見あたらなかったし、手っ取り早く「磯四季」という寿司&和食の店に入った。
一見、高級そうな店だったけど、思ったよりはリーズナブルだったし、おいしそうな店で入って正解。
日が暮れて、少し冷えてきたので温かいものを食べる。
寿司に付いてきたみそ汁には、「亀の手」と呼ばれる貝の一種?が入ってたのが珍しかったようだ。
私のみそ汁には入ってなかったが。

腹を満たして、すっかり暗くなった道をキャンプ場へ戻る。
バイクを駐車場に置いて、今度は徒歩で風呂へ行くのだ。
歩いて5分もかからない隣接した場所に、宿泊施設も兼ねた外来OKの風呂「リゾ隠岐ロザージュ」というのがある。ここで風呂に入れる。
入浴料は500円。しかも夜10時まで開いてる。
ちょっとした売店やビール、飲み物の自販機もある。

風呂自体は洗い場が4〜5つくらいで、大規模というわけでもないけど、昨日のキャンプ泊では風呂に入れなかったからゆっくりのんびり湯につかる。
風呂から上がってからは、自販機で飲み物を買い、TVがあるロビーのソファーでゆっくりくつろぐことができる。
結局、閉館ギリギリの10時前まで談笑して、キャンプ場に戻った。
昨夜ほどは寒くない。よかった。

見上げると星がきれい。めちゃくちゃたくさん星があった。
流れ星を見るまで、しばらく外でボーッと夜空を眺めてたけど結局流れず。
湯冷めしないうちにテントへ入る。

もぞもぞとシュラフに潜り込むと、やっぱり昨夜ほどは寒くない。
テントサイトも板の上なので平坦で寝やすい。
ほどよい疲れもあって、安眠できそうです。。。


本日の走行距離:75.3km

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