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1999北海道ツーリング その2

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9/18
(土)
       北海道2日目の朝。どんよりしてるけど、天気は大丈夫そう。

日本最北端の地、宗谷岬を目指して走り出す。
さすがに観光地だけあって、記念碑の前で写真を撮るのも順番待ちって感じ。
人が少なくなったところで、すかさずバイクを入れて写真を撮る。

ここで、昨日からちょくちょく路上で会っていたドラッグ君に会う。なんとなく一緒に写真を撮ったり。
「昨夜の宿で一緒だった125ccのオフの人が来たら、ドラッグスターは先に行ったと伝えてください」という伝言を頼まれる。ナゾ。でも、結局125ccには会わなかったな。会いませんでしたよ〜>ドラッグ君。

なのだ氏がカメラがない、とか言い出すし。結局バッグに入っとったし(笑)。
特に何もない所なのに、だらだらと長居してしまった。宗谷丘陵はよかったな。
一応、お約束として、「日本最北端のGS」で給油して、給油証明書と貝殻の交通安全の飾りをいただく。

宗谷岬


宗谷岬を出て、オホーツク海側を南下。途中で内陸部に入り、中頓別の「道の駅ピンネシリ」の横、ドライブイン「マウントピンネ」で昼食。
ここは北海道の情報として教えてもらっていたところで、りっちゃんという女性がきりもりしてる。
店内の壁にはライダーやチャリダーなどの写真が貼ってあったり、「ライダーメン」「チャリダーメン」などの腹一杯メニューもあったりして、旅人に優しいお店。味噌ラーメンはうまかった。帰りに、フィルムケースに小分けしたコーヒーや、数々のおやつなどを持たせてくれて感激。
ってなわけで、ここのお店には我々の写真も貼ってあるはずなので、今度行く人は見てみてね(^^)。
(ただし、経営の危機らしい・・。ライダー、チャリダーのみなさん、行ってあげましょう)

マウントピンネ


さらにひたすら南下。
サロマ湖の近くのキャンプ場で泊まることにする。
それにしても、夕方になると寒かった〜。まるで冬のよう。

夕食を食べに行った時、セローを蹴飛ばして転かしてしまった(笑)。
寒さで体がこわばっていたらしい(ほんとか?)。クラッチレバーの先っちょの丸い部分が取れてしまったけど、些細なことだ。走行には支障ないだろ。




9/19
(日)
朝。
サロマ湖畔の「北勝水産」で、焼きホタテを食う。
でかくて新鮮で、めちゃうま。
ここでしか食えない(らしい)という「ホタテバーガー」もうまかった。

えらい軽装の荷物で、カッパを着てすごく寒そうなカワサキシェルパに乗るライダーと会う。便宜上、彼をサムゾウ君と呼ぶことにする(勝手に)。岡山から来てるそうで、ベースキャンプを張って回ってるらしい。
一緒にホタテを食った。

能取湖では、この時期はサンゴ草が群生する。一面赤く染まっていて、見物人もたくさん訪れていた。
チャリ旅中の女の子が手を振ってくれる。いい感じ。


さて、こっからは知床半島方面へ。

オシンコシンの滝を見物してから、本日のメインとも言える「カムイワッカの滝」を目指してひた走り。
すっかり観光地になってて、地元の自家用車もいっぱい来てた。何とバスにも出会う。バイクは思ったよりは少なかったかな。
滝の登り口に着いたら、雨が降り始めた・・ちょいブルー。

ここで、出発のフェリー乗り場で会った広島のDR乗りの方と偶然の再会!おぉー!
その人は、ここを一番の目的として北海道にやってきたそうで、一緒に登ることにする。

わらじが一番安全だということで、わらじ貸し業者から借りた。
指の股が痛い・・。滑りやすそうな川の中を登っていく。途中、ところどころ注意しないといけないような箇所もあったけど、そのうち滝壺に到着。老若男女が入り乱れていた・・。滝壺は深いよ。

カムイワッカの滝へ沢登り

そこから、さらに上の滝壺を目指す。
岩場の斜面を注意深くたどっていかないと、滑落の恐れがあって、実はちょっとびびった(笑)。高所恐怖症の人は無理しないよーに(^^)。毎年、足を滑らせて怪我人がでるそうな。
で、上まで行ったら、わりと人がいた。
その時の写真が下の写真です。女の子も結構おったでよ。


カムイワッカの滝(一番上の滝壺)


下る時には、すっかり指の間がわらじ擦れ。痛いのなんの。
このときのケガの跡は、何ヶ月たっても消えないのでした。
気を付けましょう。

さて、カムイワッカを後にして、知床横断道路を通って羅臼側に出る。
天気が良かったら気持ちいいだろうけど、雨と寒さと霧で、つら〜い走行となったとさ。まわりも真っ白。せっかくの知床峠だったのだけど。

宿泊地はライダーの宿「白樺」チャンチャン焼きが有名なところだ。
部屋は広くて雑魚寝。
近くにある「熊ノ湯」に連れて行ってもらう。やたら湯が熱いことで有名な露天風呂だ。誰のか知らんけど、ワゴン車で連れて行ってもらえることになったのだけど、人数オーバーで一番後ろの荷室に、犬と一緒に乗ることになったのが何か可笑しかった(笑)。
熊ノ湯は、ほんまに熱い湯であった・・。

夕食の時間になると、「チャンチャン焼き始めるよー」の声が。
まずは鮭の開きの丸焼きから始まる。
1人ずつ皿を配られて、焼けたそばからどんどんと盛られていく。
ええかげん腹一杯になっても、まだまだ出てくる。ホッケ、タラ、ドスイカ、野菜、トドの肉・・。もー食えん!っちゅーくらい。

チャンチャン焼き開始(鮭の開きの丸焼きから)


この席で、なんと徳島出身(関東在住)というツーリングライダーに会った。
初めてのロングツーリングで、しかもこの日が1泊目という彼は、タンクバッグにミニノートPCとナビソフト、GPSアンテナを装備して、カーナビ状態で走行してるそうな。で、デジカメで写真を撮って、毎日HPにアップするという、とても”今どき”なツアラー(笑)。
便宜上、彼をハイテク君と呼ぶことにする(勝手に)。
HPも教えてもらったのだけど、今はないようである。ありゃりゃ。




9/20
(月)
雨はあがった。

羅臼から先っちょの方へ向かって走る。
海岸沿いのワイルドな露天風呂、セセキ温泉と相泊温泉に行ってみたけど、管理人が休みのようで入れなかった。残念。

車で旅行してるカップルに会って話をする。
大きな犬を連れていて、一緒に写真を撮ろうとしたら、犬に頭突きをくらった(笑)。「いぬとわたし」のコーナー行きかな?(^^;
彼女のほうは、セローオーナーの友達がいるそうで、セローの話もする。


さて、知床半島を戻って南下、いよいよ内陸部に入るのだ。
その前に、「標津サーモンパーク」を見学。なぜか我々は”シャケセンター”と覚えてしまって、それ以降はそれで通じるのであった(笑)
鮭をはじめ、川魚がいっぱいおって、なかなかおもろい所でした。水族館フェチの私にとってはね。誰にでもお勧めできるかどうかはちょっと疑問。

そして、(特に)ライダーの中ではとっても有名な「開陽台」へ。
ここは「地球が丸く見えるところ」として知られる丘?で、確かに360度のパノラマ。
夕方、ここへ到着して、開陽台キャンプ場に泊まろうか、という話にもなったのだが・・・

乗り気だったなのだ氏が、現地を見てなぜか尻込み。結局、また街のほうに戻って、中標津の緑ヶ丘森林公園キャンプ場ってところに泊まることにする。有料なのかもしれないけど、到着が遅かったし、管理棟も閉まっていたので、きっと無料だろう、うん。

さて、どうして開陽台でのキャンプをやめたのか、ってのは明確な理由が分かったのだけど、ここでは省略(笑)

開陽台へ向かう。


中標津では、テントを張ってから夕食に出かけた。これまたライダーには有名?な回転寿司の「すしロード」に行った。
いきなりお店の人に「バイクの方ですか?」と聞かれて、ハイ、と答えたのだけど、なぜかっていうと、ライダーにはスープのサービスがあるらしいのだ。ラッキー。
しかも、カップスープみたいなちゃちぃものじゃなくて、大きなお皿で具だくさんの豪勢なスープ。
こ、これは車で行ってもヘルメットやウエストバッグは必需品?(笑)
寿司も腹一杯。満足。徳島の回転寿司よりは、かなり旨かった。


開陽台北十九号



9/21
(火)
朝。いい天気でゴキゲン。
でも明け方は寒い寒い。
起きて気温を見たら4度だった。私の春夏装備ではギリギリってとこかな。


中標津緑ヶ丘森林公園Cの朝


手作りアイスの「FIC北進台」で、バニラアイスと牛乳を買う。美味!
※後日、通販で買えるということで買ってみたが、これはわりと普通。やっぱり現地で食べる味には適わなかったようだ。

ダートを走って「からまつの湯」という混浴露天風呂に入る。渓流面した温泉で、すぐ横を川が流れている。
ジェベルXCに乗ったライダーの先客が入っていた。
ここで、80度の湯(注ぎ口近く)でケツをやけど(笑)。
先客:「あ、そこは熱湯ですよ。」 早く言ってくれよ!ってんだい。情けない(^^;。けど痛い。川の冷たい水にケツをつけて冷やす。何やってんだか・・(笑)。このやけどは後々まで痛かったのでありました。

摩周湖の東側、「裏摩周」の展望台から摩周湖を眺める。
こっちは、観光バスがわんさか訪れる第一、第三展望台と違って、人も比較的少なくておすすめ。のんびりしてたので、何人かに絵はがきを出す。

その後、近くの「神の子池」へ。ダートを2kmくらい進んだ所に、ひっそりとある・・はず、だが、見学者はポツポツと訪れているようだ。
摩周湖の水が湧き出ていて、どんな天気の日も常にエメラルドブルーの神秘的な池だ。
ここに行く途中で、からまつの湯で会ったジェベルの人と、マグナのライダーとすれ違う。(マグナライダーは、後に再会することに・・)


神の子池


屈斜路湖畔の露天風呂へ。
このあたりは、無料の露天風呂が多い。

まずは「池の湯」へ。
湖畔に面した直径20mほどの巨大な池のような露天風呂だ。先客は1人。バイクで来てたビキニ姿のギャル(笑)であった。
管理人がいるわけでもなく、脱衣場が2つ、ポツンと建っているだけ。
挨拶しつつも、マッパーで入浴(^^;
そのギャルライダーは、札幌から来てると言ってたが、つい「日帰り?」って聞いたら、「そんなわけないだろ」と言われてしもた。そりゃそうか。北海道はメチャ広いのだ。地元でいう「県内」ってのとはスケールが違う。なんか、距離感覚が狂ってる・・


屈斜路湖畔、池の湯
(手前の丸いのが温泉、その向こうが屈斜路湖)


さて、「池の湯」でゆっくりした後で、次の温泉に行こうか・・としたときに、先にあがった女性ライダーの忘れ物と思われる○○○に気付く。
「こ、これは届けてあげなければ・・」という意見の一致。

というわけで、近くにある「コタン温泉」へ。確か、そんなこと言ってたような気がしたので・・。
コタン温泉の男湯と女湯は、真ん中に岩が一つあるだけで、実質上の混浴状態に近い。
で、例の女の子のバイクはここにあった。やっぱりね。しかたなく女湯のほうへ行って、無事に忘れ物を届けることができた(^-^)。普段は不謹慎なので、良い子は真似しないように。男湯は混雑してたため、とりあえずパス。
キャンプ地を探しながらだったので、和琴のほうへ行ってみる。

和琴にも露天風呂はあるんだけど、最近手入れしてなかったのか、ちょっとぬるめでコケがいっぱい浮いてたみたいだったので、とりあえずパス。
宿泊地は、結局屈斜路湖畔の砂湯キャンプ場に決めた。
ここは、学生時代にキャンプしたことがあるところ。400円という料金なんだけど、北海道にしては高く感じてしまう。金銭感覚も狂ってる・・。

で、キャンプ地も決まったことだし、暗くなってから、再び「コタン温泉」に行く。
やっぱり人は何人か入っていたけど、せっかく来たから湯に浸かるのであった。昼間やけどしたケツがヒリヒリ痛い・・(笑)
結局、この日は3つの温泉をハシゴした。

夕食は丸木舟っつーところで「コタン丼」。行者にんにく入りでうまかった。お店は老人が床に布団で寝ていて、女性が足をもんでいるという、少ーし怪しい雰囲気であった。


砂湯キャンプ場では、テントのまわりをキツネが歩き回っていたそうである(なのだ氏談)。

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