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美瑛、哲学の木 北海道ツーリング'99


1999/9/15〜26


  次へつづく


99/9        出発予定日より4日も前に、行き場所と帰る日が決まってることは珍しい。
今回は北海道。フェリーのことを考えないといけないからね。


北海道ツーリングは実に10年ぶり。
その時は、バイクはVTZ、時計回りにぐるりと1周するコースだった。
考えてみれば、実は初めて北海道へ行ってから、”オフ車に買い換えよう”と決心したのでした。
それがなければ、セローとの出会いもなかったでしょう・・

今回はもちろんセロー。
直前に、広島から同行することがきまったなのだ氏もおニューのセロー'99。
今回は、セロー2台の男2人旅。チン道中になる予感・・(笑)
しかもなのだ氏は免許取り立て、バイク買いたて、初ロングツーリング。


出発前日、台風が来た・・。なんだよ、これ。
すんげぇ暴風雨。もろよ。モロ
こりゃ、船出るのかなー、とか思いつつ、一応キャンプ道具やら何やらの準備をバタバタと。


9/15
(水)
で、出発日の朝。
やっぱり雨と風・・あああああ。ちょっとぶるー。でも、荷物のパッキングしてたら、昼に近づくにつれて晴れてきたぞ。おぉっ(^^)。
やっぱり日頃の行いがスペシャルにええんやね。
ちょっとゴキゲンになって出発。

しかし風ビュービュー!
新日本海フェリーに乗るため、高速道路をひたすら北上。
吹き返しの風は強くて、大鳴門橋は40km/h規制であった(;_;)。
ハングオンの状態で直進(しかもヨロヨロ)という、かなり見た目アブない走行(笑)。

舞鶴自動車道の途中から雨が降り出したけど、なんとかがんばって舞鶴港に夕方到着。
でも、船は夜の11:30出航なので、まっだまだ時間はあるんだな。
なのだ氏とは舞鶴で待ち合わせ(時間は決めてない)なので、しばらく待つ。

舞鶴港へほぼ同時に着いたDRに乗った広島のライダーの方と話しながら。
この人は、雨の中、黒いゴミ袋をブーツカバー代わりにして、シャカシャカさせながら歩いているという異様なスタイルであった(笑)。この人、ESNiC度3%アップ(笑)
しばらく話した後、「じゃあ、また船で」とか言いながら、その場は別れたのだけど、その後船の中では会わなかった・・。その代わり、数日後、北海道内で偶然再会することになるのだが。(しかも後々、さらに驚くべき事実が発覚・・!)


携帯のバッテリーが切れそうだったので、フェリー乗り場のコンセントを(勝手に)借りて充電しながら、本などを読んで、なのだ氏を待つ。

私が到着してから、2時間ほどしてなのだ氏到着。待ちくたびれた。
とりあえず乗船手続きをしてから、メシを食いに行く。
メシの途中、船の心配をしてくれたのか?、徳島にいるメンバーからTEL有り。
そーいや、その日はくいーん様のハタチ(?)の誕生日。みんなでお祝いしてるらしく、すでにガヤガヤと出来上がっていたようですが・・。おめでとー。
船は予定通り出るそうな。

夜10:30、乗船。11:30出航。
バイクは、オフ車、オン車を合わせて、8〜9台ほどだった。
この時期にしては多いのか少ないのか・・

2等船室は比較的空いていた。
その日は、すぐにおとなしく毛布にくるまって寝る。

9/16
(木)

翌日、退屈な船の上で、まるまる1日過ごす。
船は全長200m近くあり、3〜4階のフロアをうろうろできるのだけど、それでも何時間も時間をつぶせるものではなく、すぐに飽きてしまう。

映画は「トゥルーロマンス」「必殺」など、いろんな年齢層に合わせているのかいないのか・・。
風呂に入ったり、北海道情報本を見たり、それ以外はひたすら寝る寝る。
台風後の影響か、風が異常に強かったから、ほとんど外には出なかったな。

これもまた船旅・・



9/17
(金)
9/17 am3:00 船内放送に起こされて下船準備。朝というより夜中だよ。

上陸
4:00。小樽着。真っ暗。
暗くて風景は何も見えない。
かろうじて、ヒンヤリした空気と店のロシア文字が、北海道に来たのかな、と感じさせた。

そういえば、今日は私の誕生日であったよ。静かに1つ歳を重ねました。

夜明け前はやけに冷える。
四国基準でいうところの冬用装備で走り出す。
今日のルートは、とりあえず北へ、という分かりやすいコース。
ぼんやりと朝が訪れようとする中、まだ北海道らしいのかどうか分からない道をひたすら走る我々であったとよ。

で、しばらくしてセローのホーンが鳴らないことに気付く。2人組のツーリングでは、ちょっと合図に不便な時もあるけど、走行には支障ないだろ・・。
(その後、私が後ろを走っていて、停止したいときの合図は、「強引に横に並んで踊る」という方法をとることになってしまった)


明るくなった頃、寒さのあまりコンビニに入って、その場でカップラーメンを食う。
北海道ってことで、コンビニはもちろんセイコーマートですな。
お湯も用意されてるし、椅子とテーブルがあったので、ちょうどよかった。
お店のおばちゃんと少し話す。
「まあ四国から?私も四国八十八ヶ所巡りしたのよ。オホホ。オホホ。オホホ。」とのこと。
ほぉぉ、北海道にもお遍路さんはいるもんだ。

ところで、ガソリンが底を尽きてしまいました。おーい。
っつーても、まだ朝早くてガソリンスタンドも開いてない。そのうちリザーブ・・。
ひゃー、ドキドキしながらスタンドを探して街のほうに戻り、やっとのことで間に合った。
ガソリンスタンドのおっちゃんに、「急いでないなら寄ってけ」って言われて、ホットコーヒーをご馳走になった。やっぱ北海道の人は旅人に親切だ。

さらに北を目指す。
途中の道の駅で休憩。すっかりまだ朝だな。
ここで、何度か抜きつ抜かれつしてたオレンジのドラッグスターの人(便宜上、ここではドラッグ君と呼ぶことにする)と会ったりして。大阪から来たらしい。同じフェリーに乗ってきた人ですな。一緒にのんびりと話す。


電話で誕生日メッセージをもらった(嬉)。
なのだ氏が携帯電話で「ん?今〜?ひなたぼっこしてる」とか言ってる。
なんか、こののんびりした時間が、休暇のロングツーリングって感じで良いわぁ。

稚内へ向かう道路は、通称「オロロンライン」と呼ばれている。
オロロンをひたすら北へ。

サロベツ原野を疾走し、「利尻富士」を左方向に見ながら、ひたすらまっすぐな道を走る。
天気は最高。海も青く、気温もちょうど。うーん、北海道。


利尻富士


今夜のキャンプ場は稚内のどこか、というのは決めていたので、夕方までに稚内に着くように・・って、めちゃ余裕があったけど(笑)。

ノシャップ岬に行き、近くの大きくてきれいな温泉「童夢」に入って、今夜の宿泊地であるキャンプ場へ。ここはちょっと小高い山のほうにあるんだけど、広い墓地を通り抜けた奥にあるキャンプ場。怖いかなと思ったけど、そうでもなかった。
霊感があるらしいなのだ氏は、最初ちょっと嫌がっていたが・・(笑)


モバイラーなのだ(今どきのツーリング)


テントを立ててから、稚内の町に夕食を食べに出た。
隣のテーブルで食事してた旅行中の熟年夫婦から話しかけられ、ガムをもらった。バイクで旅をしてると、いろんな人から声をかけられたり、ものを恵んでもらったりするなぁ。


早速、にわか雨の洗礼をうけた。お店で食事中、いきなりのどしゃ降り・・。およよ〜。
その上、ヘルメットのノーズについてるパーツを落とす・・。夕食を食べたお店にも聞いてみたけど、見つからなかった。とほほ。まあいいかぁ。走行には支障ないだろ。

キャンプ場に戻ると、なのだ氏のテントには雨が降り込んでて大変だったとさ(笑)。

そうして1泊目の夜は更けゆく。



次へつづく


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