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1999北海道ツーリング その3

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9/22
(水)
       砂湯キャンプ場。夜明け前・・。バイクの音。

なのだ氏が、どっかに出かけたようだ。
まだ真っ暗じゃん。私は眠いのでそのまま寝る・・・zzz。
(後で聞くところによると、摩周湖の御来光を見に行ったらしい)


砂湯キャンプ場の朝(向こうは屈斜路湖)


帰る予定の日も近づき、今日と明日はソロ活動にしようということになった。
なのだ氏は「やっぱ阿寒湖に行かなアカンこ」とか言って、そっち方面へ行くようだ。
わたしは「美瑛に行くぜ、ビエーイ(いえーい)」ってことで、そっち方面へ行くことにする。
良い旅を!

結局出発も別々になったのだけど、美幌峠で出会ってしまった(笑)。

美幌峠は、眺めはいいのだけど、前にも来てるし、あまりに観光地なので、さっさと後にする。で、出発しようと思ったらなのだ氏がやってきたのであった。一言二言話して別れる。

今夜の宿として、「Mr.GNUの宿」を予約したので、今日はそこへ向かってひた走り。途中は、それほど見どころっちゅー見どころはなかったしな。









石北峠、峠の茶屋のクマ。クマもでかいがソフトもでかい。
撮影料1回100円はどうか?(一緒に写らなければタダ)。
寒い寒い。峠では寒さのあまり、とうもろこしを食べる。




富良野市のちょっと北にある「Mr.GNUの宿」は、ツーリングライダーには有名・・なのかどうかは知らないが、時々雑誌等には紹介されてるみたい。
自らもライダー(旅人)であるオーナーが、奥さんと2人で経営してる宿で、いっぺん泊まってみたいなーとは思っていたところ。

予定通りの時間に到着してチェックイン。思ったとおりの田舎(^^;で、見晴らしは良好、予想以上にきれいで快適な宿であった。
オーナー夫婦も、思ったより若い人。
「この時期は空いてるんだよね」とは言いつつも、本日の客はライダー3人。料理は奥さん(きれい)の手作りで、どれもおいしかった。みんなで食卓を囲んで、アットホームな雰囲気。



真ん中にポツンとあるのが「Mr.GNUの宿」(見えるかな?)
その右側の大きめの建物は別の宿。
わりと長いじゃりじゃりダートを登って行かねばならないので、オンロードのライダーの人は、時々難儀するらしい・・
右の方に見えている白い部分が、砂利のアプローチ道。


9/23
(木)
翌朝。
朝食を食べて荷造り。
午前中は晴れだが、午後から崩れる、という予報であった。
夜までに、小樽近くのライダーハウスに着かねばならないのだけど、午前中に美瑛の周辺を回りたいなーと思って出発する。


見晴らし良好「Mr.GNUの宿」にて


美瑛町は、CMの撮影に使われたりすることも多く、きれいで北海道らしい景色が多いところ。主に、木と丘の見どころが多い。
とにかく道がわかりにくいため、地図を見ながら、しかも小回りの利くバイクが一番だ。

木にも、「ケンとメリーの木」「セブンスターの木」「パフィーの木」「親子の木」などの名前がついている。丘は「マイルドセブンの丘」「パッチワークの丘」「新栄の丘」など。


これは単なる無名の木(美瑛の道端にて)

写真を撮ろうと、カメラを構えたままフラフラ歩いてたら、ズボッと溝にはまって、手を付いたときに、石で中指を擦りむいてしまった(笑)。血が出た。

美瑛の美しい風景写真のギャラリー「拓真館」も訪れてみる。前田真三さんという写真家の個人ギャラリーなのだ。入場は無料なのがありがたい。おすすめスポットです。(人は多かった)

風は爽やか。


左に見えるのはクリスマスツリーの木


さて、あまりゆっくりもしていられない。
明日の朝のフェリーで帰る予定なのだった・・。
今日中に小樽近くの宿にたどり着かなければ。そこで、なのだ氏と合流することになっている。

途中から、雲行きが怪しくなってきたのでカッパを着る。
昼まではあんなにいい天気だったのになぁ。
そして雨が降り始めた・・
時間をかせぐために、道央自動車道に乗って小樽まで。

ライダーハウス「たなか」に到着。
この宿では、兵庫から来たという2人組(インパル君とGPZ君)に出会う。同じフェリーで帰る予定らしい。同室ですね。こりゃどうもよろしく。
で、なのだ氏ともここで合流予定だったのだけど、しばらくしたらやってきた。無事合流。


折しも日本列島には台風18号さんが来てるらしい・・
こ、こりゃ帰れるんかいな??

それにしても、行きも帰りも台風にやられるとは・・。この一件で、「台風男」という、ありがたくない称号をある筋から頂くようになる。とほほほ。



9/24
(金)
わっはっはっは(^O^)
案の定、フェリーは欠航。そりゃ結構。ま、いいか。
フェリー会社に電話して翌日の便に変更届を出す。たぶんOKみたいだが・・

さーて、何する??
幸い台風はまだ北海道まで到着してなくて、天気は悪いものの、どんよりの曇りっていう感じ。
じっとしてても仕方ないので、小樽からさらに西、余市方面観光へ。あんまり遠くへも行けないしなぁ。

余市市内の「かきざき商店」っつーところは、2Fが海の幸を中心としたレストランになってて、魚介類がメチャ安くてメチャうま。イカ刺し200円。寿司盛り合わせ480円。焼きホッケ(でかい)180円。安い!満足なり。
ここでも、店を出た時、偶然インパル君たちに会う(笑)。
インパル君:「今夜はどうするんスか?」
われわれ:「”おしょろ”に行こうと思ってるんだけど」


その後、ヒマだし、「ニッカ」のウイスキー工場見学。
ここでちょっとしたハプニング(?)。
なのだ氏が、受付の制服姿の女の子に”なんちゃって一目惚れ”(笑)。
どうにかして一緒に写真を撮ろうと試みるが、どっかにいなくなってしまったり、お偉いさん風の人のジャマが入ったり、客がどんどん来てたりして、どーも難しい。結局、隠し撮りは失敗(笑)。(きっと普通にお願いすればいけてたハズだが)
これも旅の1ページ。

ワインの試飲などする。トド肉やシカ肉のお土産も買う。
団体旅行客にうんざりする。歩き疲れる。

小樽方面への帰りに、フゴッペ温泉に寄る。
晴れてきたので、露天風呂が気持ちいい。狭いけど・・
足が滑って、足の甲を怪我してしまった。いてて。
今回の旅は小ケガが多い気がする・・(笑)


今夜の宿泊地、ライダーハウス「おしょろ」に行く。
ここはメシが大量なことで有名みたい。
台風で足止めを食らった人が集まってきた。おいおい、すごい大勢みたいだぞ。
おっ、インパル君たちも再開。やっぱり来たのだね(^^)
神の子池への道ですれ違ったマグナ君とも再会。おぉー。(っつーか、すれ違っただけなので初対面だけど)。

部屋はギュウギュウ詰めの雑魚寝だが、何とか寝床を確保。
ここの夕食は、量も多くておいしかった。腹一杯。北海道の旅は太るかも・・


今夜、北海道を台風が通過する。
みんな、バイクが倒れないかどうか心配になるが、その心配が的中して、強風で1台倒れたとの情報がかけめぐる。みんなでガヤガヤと出ていって手伝ったり、自分のバイクを確認したり。天気予報にも全員注目。
なんか、合宿みたいでおもろいなぁ(笑)。




9/25
(土)
翌日、台風一過。強風と雲と青空。

わけの分からない天気だが、なんとかフェリーは出るらしい。
晴れてるのに、雨もパラパラ降ってるし、カッパを着て出発。

小樽港へ向かう途中、バックミラーに映る大きな虹(!)を見た。
ほぼ完全形のアーチ型の虹。思わず立ち止まって見る。

 虹が消えてしまわないうちに、その虹の一端へ行く。
 それが地面から出ていたなら、そこを掘る。
 すると、そこに埋まっている秘宝が、自分のものになる。


その話を聞いてから、虹を見るたびに、端はどこだろう?と考えるようになった。
(今回は、どうみても海の上だ)
そもそも、虹を”こちら(端っこ)から向こうへと弧を描く1本のアーチ型”として見ることが可能なのかどうか?ということは、片岡義男も疑問に思っているようだ。

とにかく今日、虹の端の方向に向かって、帰りの船は出航する。


ジ・エンド・オブ・ザ・レインボウには秘宝?!


フェリー乗り場では、キョーレツな強風で、バイクが倒れないか心配だった。
青空なのに、乗船待ちのライダーの上に、ザーッとにわか雨が降る。
帰路に就くライダーへのはなむけなのか、それとも別れを惜しむ雨なのか。
バタバタと慌てるライダー、じっと濡れながら待つライダー・・。それぞれの旅。


約1時間遅れで、フェリーは出航。

普通なら、約30時間の退屈な船旅なのだが、ここでは「おしょろ」で知り合った人らと一緒に過ごせたのでよかったな。
マグナ乗りの人が、突然ヒモを取り出して、ヒモ細工を作り始めた。何じゃ?

実は、北海道でヒモで手作りのアクセサリーを作って、それを売りながら旅をしてる人がいて、その人から作り方を教えてもらった人から、さらに教えてもらったらしい。

「つまり僕は”孫”にあたるんですよ。」一同:「なるほど。」

で、彼は北海道の旅中は「ひも先生」と呼ばれていたそうなので(笑)、ひも先生と呼ぶことにする。
ひも先生、僕らにも作り方を教えてください。(どうせ退屈だし)

こうして、「ひも先生のひも細工教室」が始まったのでした。
そういった経過により、なかなか楽しい船旅になった。

編み方のレパートリーは3通りあります。作り方を知りたい人は吉住まで。
何本も作った。飽きたら、適当に時間つぶしをしてたけど。

近くに乗っていた女子大生3人組が、ナゾの怪しいヒモ集団が気になったようで、不審な目つきで見ていた(笑)。でも、実はちょっと興味をそそったみたいで、結局ひも先生が編み方をレクチャーしてた。モテモテひも先生。


左から2番目がひも先生(フェリー内にて)


映画を見たり、甲板で海を眺めたりして時間が過ぎる。
トビウオがたくさん飛んでいた。

翌日の夕方5時過ぎ、フェリーは舞鶴港に無事に到着。
途中、もっと揺れるかと思ったけど、全然大丈夫だった。
あぁ、帰ってきたなぁ。


舞鶴港にて。お別れ。


みんな、あちこちの方向へ散っていく。
なのだ氏と夕食を食ってから解散。
広島方面と徳島方面なので、舞鶴からすでに別方向へ。
気を付けて。

夜10時半頃、無事に帰宅。
今回も、よい旅でした。


後日談:

この夜、中国地方に隕石が落ちたようで、なのだ氏はそれを目撃したらしい。帰りのフェリーの映画が「アルマゲドン」だっただけにタイムリー。衝突しなくてよかったね(笑)。


行きのフェリーで会い、3日目にカムイワッカの滝で再開した広島のDRの人は、出発する少し前に、私にメール(スーパー林道情報)をくれていた人だったらしい!北海道では、お互いもちろんそのことには全然気付かなかったが。名刺をもらって、なんか見覚えのある・・とか思って、後からメールで確認して、2人ともビックリしたのなんの。


■ツーリングデータ
日数 1999/9/15〜26  12日間。うち北海道滞在は8泊8日。
走行距離 約2542km
総費用 約108,157円
バイク セロー225W 96LTD
メーター 14353.0〜16894.7km
平均燃費 約29.12km/h
宿泊 フェリー3泊。キャンプ場3泊(うちバンガロー1泊)
健康ランド1泊。24h温泉仮眠1泊。
フェリー 行:6710+二輪6820円(らいらっく)
帰:6040+二輪6820円(?) 合計:26390円
同行者 のだなのだ氏(セロー225WE緑)


ルート 距離
9/15(水) 家〜舞鶴 船内 256.8
9/16(木) フェリー 船内 0
9/17(金) 小樽〜稚内 稚内森林公園C 393.2
9/18(土) 稚内〜上湧別 五鹿山公園C 335.6
9/19(日) 上湧別〜羅臼 RH 白樺 249.2
9/20(月) 羅臼〜中標津 緑ヶ丘森林公園林間C 170.9
9/21(火) 中標津〜屈斜路湖 砂湯C 167.5
9/22(水) 屈斜路湖〜上富良野 Mr.GNUの宿 340.7
9/23(木) 上富良野〜小樽 RH たなか 301.7
9/24(金) 小樽〜余市〜小樽 RH おしょろ 60.3
9/25(土) 小樽〜フェリー 船内 14.0
9/26(日) 舞鶴〜家 251.7




※注)記憶の希薄と、構成の都合上、写真と文章の前後関係が、すべて時間の経過通りとは限らない場合があるかもしれませんが、ご了承ください(きっとバレないだろ(笑))。なお、写真はクリックするとちょっと大きなサイズで見えます。


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