[掲示板に戻る] [HTML化ログ 大目次へ] [ツリー一覧0006番へ]
[ 2223 ] 迷惑メール(spam)撲滅私的調査会 HTML化ログ
Date: 2002 Aug 26 05:04:21
記事No.2223/タイトル:わたしのみち1
投稿日:2002/08/26(Mon) 05:04:21 / 投稿者:たかさき   <メール送信>
★ツリー/親記事[2223]
-レス記事[2224]

 今月は帰省中でネット環境が従量制の為に、増えた英文spamの対応は断念、
数日に一回の日本語spamの苦情だけ、従量課金の環境にイライラしつつ
spam処置依頼を送ってきました。

 そんな中で先日送ったspam宣伝サイトに関するネット業者への
処置依頼の返事として以下のような文面が届きました。

> 高崎 様
>
> AAAのaaaと申します。
>
> 該当のSPAMメールのヘッダーからも分かるとおり、
> SPAM中継に使われたメールサーバーと広告業者は
> 弊社とは一切関係ありません。
>
> SPAMメールに書かれていました広告主のサイトについては
> 弊社のホームページレンタルサービスを利用なさっています。
> そちらの方にも同様のメールを送っていることでしょうから、
> SPAMメールの苦情が来たとの連絡だけをしておきました。
>
> 取り急ぎ、ご返信まで
> ---------------
> 関係のありそうなところに同様のメールを送りつけているようですが
> 本件とは関係のない弊社取引会社にも届いており、大変困惑しております。
> ---------------

 参りました。一年半、スパム苦情を送ってきて、
今までも宣伝サイトに関する依頼では、
つれない返事を貰ったことはたびたびあり、しばしば歯がみをしましたが、
あたかも私の処置依頼メールが「迷惑メール」並であるかのような書き方をされた、
今回のレベルまで悔しい返信は受けた覚えがありません。

 なお処置依頼の内容は
http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/toadm-h-j.htm
とほぼ同じです。

 私はサイトで主張しているように、一応自分の道を信じています。
そうである以上、私の言い分が十分に伝わっていないと感じたならば
取りあえず伝える努力はせねばなりません。

 私は後に自分で読んで後悔するような、フレームになりがちな
メールは送りたくありませんが、今回はほとんど冷まさずに
以下のような文面を取りあえず送りました。

時に2002/08/25 15:03:46、
> AAAのaaa様等、関係者の方々へ
>
>  スパム苦情を申し上げ、御返事を頂いた高崎真哉です。
>
> 時に2002/08/25 12:45:19、
> 題「Re: ▲貴社サーバ関係の迷惑メール (
> 「※未承諾広告※健康生活は、毎朝一杯の豆乳から」 )」に於いて
> aaa<XXXXXXXXX> さん曰く
> > 高崎 様
> >
> > AAAのaaaと申します。
> >
> > 該当のSPAMメールのヘッダーからも分かるとおり、
> > SPAM中継に使われたメールサーバーと広告業者は
> > 弊社とは一切関係ありません。
> >
> > SPAMメールに書かれていました広告主のサイトについては
> > 弊社のホームページレンタルサービスを利用なさっています。
> > そちらの方にも同様のメールを送っていることでしょうから、
> > SPAMメールの苦情が来たとの連絡だけをしておきました。
> >
> > 取り急ぎ、ご返信まで
> > ---------------
> > 関係のありそうなところに同様のメールを送りつけているようですが
> > 本件とは関係のない弊社取引会社にも届いており、大変困惑しております。
> > ---------------
>
>  送った文面を見ていただけば分かると思いますが、
> 私の処置依頼はAAA社様をスパム送信者呼ばわりしたものではございません。
>
>  AAA社様は世界中のネット業者における一般的なスパム対応を
> 御存じでいらっしゃるのでしょうか?
> スパム行為はネット上での重大なルール違反とされ、
> ネットワーク管理者達はこの問題に関して極めて重視して参りました。
>
>  当初はメールサーバ関係のネットワーク管理者のみが
> 対処していたスパム問題も、スパム問題の深刻さを鑑み、
> 海外のホスティング会社では
> 自社で作ったサイトをスパムで宣伝することを禁じ、
> 実際にスパムで宣伝されたサイトは厳しく処罰するように
> ホスティング会社が動いて下さることが多くなっています。
>
>  「スパム送信者ではなく、スパム宣伝サイトを速やかに処罰するべきか」
> に関しては確かに判断の難しいところはあると思います。
>  しかしながらスパムに関する問題意識が遅れた日本でさえ、
> スパム規制法2法のうち、経済産業省の管轄の法律「特定商取引法」
> http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/falv.html
> ではスパムの広告主側を処罰することが明記されており、
> 広告主とはスパム宣伝サイトであることに他ならず
> この方面からのネット業者様の対処が必要なことは明らかだと思います。
>
>  また「関係のありそうなところに同様のメールを送りつけている」
> と述べていらっしゃいますが、今回の宣伝されている
> XXXXX
> をDNS順引きして出したIPアドレスが貴社の接続になっており
> aaa様も認めていらっしゃるようにこれはスパム宣伝サイトが
> 貴社のサービスを利用していることを示しています。
>
>  ネット業者様ならばSpamCopは当然御存じだと思いますが、
> スパムコップに問題のスパムを入れた結果でも
>
> Tracking ip XXX.XXX.XXX.XXX
> host XXX.XXX.XXX.XXX (getting name) XXX.XXX.XXX.XXX = xxxx.xxxx.jp.
> host xxx.xxxx.jp. (checking ip) ip = XXX.XXX.XXX.XXX
> Paranoid reverse DNS passes
> abuse.net xxxx.xxxx.jp = postmaster@xxx.xxxx.jp
>
> となり、この処置依頼でも貴社に行くことが分かります。
>
>  またBBB様はそのIPアドレスの上流の管理者です。
> 通常、上流と下流が管轄する場合、
>
> 「スパムの被害に遭い始めたら」上級編
> http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam/shouhai-spam3.html#jiansuo
>
> で書いておりますように、どちらが対応するかは
> スパム被害者からは分かりません。
> たとえばOCNが上流の場合、このような際のスパム処置依頼に対しては大部分
> 上流のOCNから御返事を頂きます。
>
> --------------------------
>
>  そのような中で私のAAA様、BBB様への
> スパム処置依頼は妥当なものであると考えております。
>
>  このたび、AAA社のaaa様からは、
> 「スパム宣伝サイトを『速やかに』処罰すべきか否か」
> という議論の範囲に留まらない、私の「スパム処置依頼」の送信行為自体が不当、
> 迷惑メールであることを決めつけるかのような御返事を頂きました。
>  一年半以上、日本の各ネット業者にスパム処置依頼を送って参りましたが、
> 今回のような内容の御返事を頂いた記憶はなく、大変遺憾に思っております。
>
>  私はYahoo!Newsの迷惑メールトピックスでも参考サイトとして
> 挙げて下さっている
>
> 『迷惑メール(spam)撲滅私的調査会』
> http://www2g.biglobe.ne.jp/~stakasa/spam-j.html
>
> というサイトでスパム対応指南をしており、
> 自分がスパム処置依頼を送っているだけではなく、
> スパムに悩む多くの方々に、スパムが減るようにするための
> スパム対応のアドバイスをしております。
> もしも私の対応が間違っているのなら指南の方法を変えなければなりません。
>
>  私は所詮素人ですので、間違い等の可能性を否定できません。
> ですから前回申し上げたスパム処置依頼が本当に不当なものならば
> 方針を変えるつもりがあるのは言うまでもございません。
>
>  私の行為がなぜ間違いなのか、関係者の方々からのご教示・ご指導を
> お待ちいたします。
(略させて頂きます)

 夜になり、自分の出した文面を読み返し、補足したい点に気がついたので
次の文を追記しました。

時に2002/08/25 20:35:59、
> AAAのaaa様等、関係者の方々へ
>
>  スパム苦情を申し上げ、御返事を頂いた高崎真哉です。追伸です。
>
> > > > 関係のありそうなところに同様のメールを送りつけているようですが
> > > > 本件とは関係のない弊社取引会社にも届いており、大変困惑しております。
>
>  この部分に関してですが、補足いたします。私も今回のように
> JPNICの登録データベースからわざわざメールアドレスを調べて
> 個人使用のメールアドレス宛へスパム苦情を申し上げることは
> 本意ではありません。
>
> 自社のネットワークを、スパム宣伝・スパム送信等などで
> 「悪用」された場合の苦情先として、
> abuse@云々のメールアドレスを設けることが
> RFCで定められていることはネットワーク管理者様ならば御存じだと思います。
>
>  そのために、私のサイトで提供しているスパム苦情先探索ツール集
>
> 『迷惑広告メール(spam)苦情先探索ツール』
> http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/tools/spamclaim-tools.html
>
> ではabusenet
> http://www.abuse.net/index.phtml
> に登録してあるabuse苦情先を出すようにしております。
>
>  ところが今回の問題の宣伝サイトのドメインの接続IPアドレスにかかわる
> AAA様も、BBB様も
> それぞれ各社様のサイトでabuseがあることが明確ではなく
> その結果、上のabusenetにも登録されておらず
> 結局Whois登録されている個人メールアドレスへスパム
> 苦情をせねばならぬという、心苦しいはめになっております。
>
>  しかしそれが迷惑というならば、RFCの勧め通りにabuseを設け、
> サイトで明記したり、abusenetに登録すべきではありませんか?
> そのような努力をせずに、Whoisの登録先に送ってきたことを
> 「関係のありそうなところに同様のメールを送りつけている」
> という言葉で言われるのは大変不本意です。
>
>  日本の大手ネット業も、
> abusenetに登録して頂くことにはご協力を頂いております。
>
>  ネットワーク管理者として、スパムに対する前向きな取り組みと対応・対処を、
> AAA様とBBB様に強く期待いたします。


記事No.2224/タイトル:わたしのみち2
投稿日:2002/08/26(Mon) 05:05:45 / 投稿者:たかさき   <メール送信>
★ツリー/親記事[2223]+前記事[2223]
-レス記事[2225]

 これを今回公開するのはネット業者を伏せていることからも分かるように
晒すためではありません。

 私は自分がスパムと戦う際に間違っていないか、
それを常に省みて来たつもりです。
---
 私はスパムを減らす為、あるいは啓蒙活動をするためなら、
スパマーへの返事も辞しません。
 けれども、スパマーへの安易な返信は
一般に言われるような自分へのスパムの増加のみならず、
無関係な者がアドレスを詐称されていた場合の冤罪被害を
大きくする可能性があります。

 「もし自分がスパムの苦情で冤罪被害者へ送ってしまったら....」
そのようなことを懸念する気持ち、
そんな間違った「戦い」を懸念する気持ちが、
現在日本のサイトではほとんど取り上げられていない、
スパム行為冤罪を扱うページを作らせることになりました。

「スパム行為冤罪被害対策調査室」
(spamアドレス詐称被害対策調査室)
http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/spam/yuanzui/laji-yuanzui.html
---
 私はスパムに関しては警察などへの通報は特殊な場合を除いてしたことは
ありません。

 必ずしも警察への通報が間違った戦い方だとは思いませんが
スパムは民間の問題であり、刑事事件が主な仕事である警察には
それに全力を尽くしてほしいと思っているのです。

 スパムで人が死ぬわけではありませんし、けがをするわけでは
ありません。スパムに対し、騙されてしまった人に対しては
私はあまり興味がありません。

 何より、もし自分が警察官だったとき、
一警察官としてスパムの苦情をされても困ると思います。
せいぜい同情の言葉をかけて、仕事の日誌や上司への報告で
相談や苦情があったことを述べるだけでしょう。

 同様に消費者センターなどもピンときませんでした。
---

 しかしながら、明らかに迷惑な行為であるスパムで、
どこも抑えるところがない、対処依頼を要請する先がない、
そんな馬鹿なことがあるだろうか?

 そのような疑問が、

『スパム反対運動ML』
http://www.egroups.co.jp/group/antispam-j

で、食いつくようにして、師匠から「スパムの正しい苦情先」
「スパムを抑制できる人々」を教わろうとした理由です。

 その結果、苦情先、抑制できる人々というのは
各種のデータベース等から調べられる
ネットワーク管理者の方たちであることが分かりました。

---

 けれどもネットワーク管理者の方たちがスパム送信者と
同レベルであるとは思っていません。
スパム糾弾サイトの中には激しい言葉で特定のネット業者を
非難するサイトもしばしば見られました。

 時には激しい糾弾も必要なあるでしょう。しかしながら
ネットワーク管理者の方達はあくまで管理者であり
スパマーではありません。

 また、営利のネット業者にとって、スパマーは顧客です。
もしスパムの問題を無視し、耳目を塞ぐのが許されるなら、
顧客でもないネットユーザのいうことなど無視して、
金を出してくれている顧客を守る方が良いに決まっています。

 さらにネット業者は法律にも縛られており、
スパマーに関する情報を安易にスパム被害者に提供し
「後は御当人同士で」と投げ出すことも許されません。
これは法律以前に、電気事業法の趣旨である、
「通信の秘密」の観点からも容易には許されるべきことはないでしょう。

 ですから私のサイトでは必要以上にネット業者を糾弾することは
避けてきたつもりであり、ネット業者は基本的にスパム撲滅の為の
重要な協力者だと考えてきました。

「スパム苦情の心得」
http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/tools/kuqing.html

---

 スパムへの怒りはあちこちに飛ぶものです。
スパムがパソコンで大きな被害を生みだした頃、その怒りは
大量配信用ツールへ向けられることもしばしばありました。

 けれどもスパムが電子メールというツールを使えば「誰にでもできる」
のと同様に、大量配信ソフトはあくまでスパム行為のツールにしか過ぎません。
スパムに使われにくい改良への努力は必要ですが
ソフト制作者をスパマーと同レベル呼ばわりする攻撃は
やはり間違った戦い方だと思います。

http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/spam/fenxi-spam.html#ruanjian
http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/spam/huangtang-chuli.html#03

---

 メールでの被害であるスパム。

 毎日のようにうんざりさせられる、そのスパム被害に遭っていると
私ですら「このうんざりさが分からないのか」と
スパマー(と思われる、あるいは確信するメールアドレス)に対して
メール爆弾を送りつけたい衝動に駆られることがあります。
 けれどもそれはやはり絶対に間違いです。

 隣の騒音がうるさいからと言って、殴りつけて良いものではありません。
殴りつけて傷害事件で逮捕され、裁判の時には情状酌量の要素になるでしょうが
傷害そのものを認めることは出来ないのです。

 そもそも傷害や殺人などに関して法律で禁じられているのは
「被害を受ける人々がほとんど全員、迷惑に感じる」からだと思います。
メール爆弾も同様に、その被害者にとっては多大なる迷惑な行為です。
迷惑な行為を行った者に迷惑な行為で対抗するのは、
秩序のある社会とは言えず、迷惑な行為をなくしたいがための
スパム撲滅活動に矛盾します。

 もっとも、私には上のように犯罪を誘発するほど迷惑性を感じさせる
スパム行為を続ける者の気持ちにはなって、
「自分がメール爆弾を送るのは嫌だから」なんて気持ちには
なれませんが....

--------------------------

 そのような思索、考えの到着点の一つが

 「間違いだらけのスパム対応」
http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/spam/huangtang-chuli.html

と言えるでしょう。


記事No.2225/タイトル:白鳥は かなしからずや 海の青 空の青にも染まずただよふ
投稿日:2002/08/26(Mon) 05:06:51 / 投稿者:たかさき   <メール送信>
★ツリー/親記事[2223]++前記事[2224]
-レス記事[2226][2227][2230][2232]

 言い換えれば、私はスパム対応に関して、

「自分のスパム撲滅のためと信じる行為は間違っていないだろうか」
「不当なものではないだろうか」

という懸念を繰り返しながら、「わたしのみち」を見つけてきたつもりです。
そしてその見つけた信じる道を元に
他のスパム被害者にアドバイスしているのです。

 無論、スパムの被害状況が変化する中で、スパム対応も変えねばなりません。

 当初私はスパム宣伝サイトに関係するネット業者に
対処依頼を送ることは避けてきました。これには冤罪被害の危険性などもあります。

 しかしながらその方針は途中で変更しました。
それは以下のような議論の中で明確に主張することになります。

http://earth.endless.ne.jp/users/stakasa/spam/bbs/trees.cgi?log=./data3/&v=371&e=res&lp=371&st=0

 現在、上の考えはより確固としており、それゆえに
「すぱすぱもの」「すーぱーもの」を作ったわけですが
このような考えに至ったのは最終的に
--
・海外のホスティング会社によるスパム厳禁の姿勢

・メールアカウントは転々と変えながら
宣伝サイトは安穏とすることで、
ほとんどスパマーにとっては痛くないように見える不条理

・スパムでは大部分宣伝したいのが「サイト」であり、
それを潰すことは実際にスパム被害拡大に歯止めをかけることになるという事実

・日本で制定されたスパム規制法の一方では、
処罰対象者が広告主すなわち事実上
スパム宣伝サイト主であることが明記されたこと

・海外のスパム苦情サイトSpamCopでも
スパム宣伝サイトへの苦情は一般化していること

・懸案である(宣伝サイト)冤罪行為も実際には
発生しにくいようである。
というのも、まずそもそも真っ当なところ、十分に知られた
サイトではリスクの高いスパム行為をしないし、
万が一そういうサイトがスパムで宣伝された場合でも、
被害者あるいはネット業者は冤罪である可能性を検討・考慮できる。
 また冤罪被害を受けた者が間違って罰せられた場合
(たとえばサイト停止など)の取り返しも比較的つきやすいだろう
(同じドメインへの復帰も出きるだろうし、そこで無罪であることを
主張することも容易に可能である)。
 加えて、冤罪行為は明らかに「迷惑行為」を越える「嫌がらせ」であり、
犯罪に属するため、故意に冤罪を起こした者への厳罰による抑制力も
働くはずである。
--

 これらの理由に基づきます。

 けれども本当に間違っていないのか。
それは最終的にネット社会の中で決められるべきことです。
それには議論が必要です。

 以前、スパムに対する再急進派(私からすると「行きすぎた」主張の
多いサイトであるが、スパムの撲滅に向け、早くから強く声をあげ始めた
数少ない、というより恐らく日本で最初のサイトであり、
断固としたその姿勢は評価すべきものである)の
「宣伝メールに宣戦布告」
での掲示板では数回「スパム是非論」が上がり、そのうちの一回は
スパム行為を認めると言うよりも、スパムでISPを糾弾することに
対するやんわりとした批判のようでした。

 私はこの時に議論に入りそびれ、終わりになってその批判者の方へ
私のサイトを紹介し、是非意見を聞きたい旨を述べたことがあります。
この方が私のサイトを読んで納得して頂けたのか、
あるいはスパムに対する徹底的な批判と、
ISPの果たす責任を強調する内容にうんざりしたのか、
あるいは結局読んで下さらなかったのか、ともかくも
残念ながら御意見は聞けませんでした。

 私は「わたしのみち」の批判にも耳を傾ける用意があります。
否、むしろ私は批判を望んでいるのだと思います。
 けれどもその際には自分が納得できるような、中身の濃い議論の中で
耳を傾けたいのです。

 いや、そんな格好良いものではない。
小心で、弱気で、すぐ自信の無くなる私は恐れているのです。
今でも自分のスパムへの戦い方が間違った方向ではないのかと。

 今回、このやりとりを公開しましたが、
このネット業者から返事が来るかは分かりません。
クレーマーとのトラブルはさっさと退くというのが通常の
セオリーでしょう。
 この方自身はご自身の考えの方が真っ当であると思っていても
低姿勢な返事を送ってくるかもしれませんし、単に無視するかもしれません。

 本当に納得して私の主張を受け入れたのならともかく、
上のような理由で引き下がられるのは本意ではありません。
私の目的はネット業者を土下座させることではないはずなんです。

「ネット業者は何が出きるか、何をすべきか」
「スパム被害者は何が出きるか、何をすべきか」

 スパムを減らす為の上のような「道」をひたすら探しているのです。

 もしも「わたしのみち」より、
スパム撲滅へ向けた良い道があるのなら、誰でもいい、教えて下さい。
 議論の中で私を説得して下さい。
 誰でも良いのです。
 御立場を出すことが難しい方もあるでしょうから匿名でも全く構いません。

------

 以前、確か桑木野様が「ネット業者にクレーマー扱いにされた」と
嘆いていらしたことがありました。そのとき、確か私は結局レスしませんでしたが

「クレーマーでも良いではありませんか、私たちの主張は正しいのですし、
スパム撲滅の為にきちんと声を挙げることは大切なのです。
クレーマーも時には必要です」

のような文を書こうとしたことがありました。でも今回の件で、
「クレーマー」
この場合には
「(スパム並に?)迷惑なメールを送りつけてくる者」
と見なされてしまったことの悲しさがつくづく分かりました。

 わたしたちは、無礼で、不躾で、一方的に送ってくるスパムを
無くしたいだけなのに。
 それに向けているはずの私たちの行為は、
スパムメール送信者と同レベルなのでしょうか?

 誰か正しいスパム撲滅への道を教えて下さい。


記事No.2226/タイトル:Re: 白鳥は かなしからずや 海の青 空の青にも染まずただよふ
投稿日:2002/08/26(Mon) 07:30:28 / 投稿者:あいら(あふぇサーバ管理人)
★ツリー/親記事[2223]+++前記事[2225]
参照先:http://afelandra.com/

>  わたしたちは、無礼で、不躾で、一方的に送ってくるスパムを
> 無くしたいだけなのに。
>  それに向けているはずの私たちの行為は、
> スパムメール送信者と同レベルなのでしょうか?
>
>  誰か正しいスパム撲滅への道を教えて下さい。

私が何を言ってもどうしようもないような気がしてならないのですが、
正しいと信じてるならそれで良いと違いますか?

聞き分ける耳を持った信念と、
単なる意固地とは雲泥の差があると思います。

高崎さんの弁護はしませんが、
少なくとも私から見たら「意固地」ではありません。
聞き分ける耳があることが明白だから。



#単に個人がTECH-Cに送ったのが気に入らんだけでしょう。
#業者間の話ならその捻じ曲がった根性をたたきなおすことが出来るかもしれない。

#Tech-Cには苦情を送られても仕方が無い、それはNIC登録情報だから。
#よってTech-Cに送られて文句をつけるほうが悪い。
#苦情処理というのは社の日頃の姿勢が見えてしまう一面である。
#このことからも、対応のレベルが分かってしまう。
#(今回は、DNS応答が腐ってても苦情を送るなと言っている様なもの)

#個人宛に送られて迷惑なら会社の受付を明示しないとならない。
#でなければ何のためのTech-Cなのか、意味が全く無い。


記事No.2227/タイトル:Re: 白鳥は かなしからずや 海の青 空の青にも染まずただよふ
投稿日:2002/08/26(Mon) 13:22:45 / 投稿者:桑木野
★ツリー/親記事[2223]+++前記事[2225]
-レス記事[2228]

久しぶりの投稿になります
説得失敗の件から少し考える処がありROMしてますが

私はとりあえず相手かまわず苦情を送る奴なんですが
其れでクレ−マ−扱いをされたことは度々あります が
少なくともネットの運営に実際携わっている方から逆に苦情を言われたことは有りません
スパマ−自身、お客様係りとかからは有りますが
お客様係りとかへの苦情送信は現在は控えております(そこしか無い場合は送りますが)

すでにご存じのことでは有りますが、スパム問題とは別に公共機関のサイト内に有る
営利業者へのリンク等の排除を公共機関に訴えてきました
これについては多くを述べませんがメ−ルと言う手段は余り使えません
いきおい電話で実名を名乗っての苦情になり、厭に成るくらい彼らの無知ぶりを知ることに成りました
その中で非難めいた言葉も数回聞いた事もあります(相手の無知ぶりを知るに至り余り気にしなくなりました)

オ−トレスしか返ってこないと言われる処でさえ最近は結果を知らせてきます
Level 3comからのオ−トレス(一通目の返信 翻訳文つき)
http://www.geocities.jp/zxekakashi/kaiseki/autores1.htm
スパムメ−ルの解析結果(二通目の報告 翻訳文つき オ−トレスでは無い)
http://www.geocities.jp/zxekakashi/kaiseki/autores2.htm

このスパムはヘッダが改竄されておりLevel 3comへの苦情は間違いで有ることは判っていたのですが
手がかりとしてLevel 3com(IPアドレス)しか無かったのでとりあえず苦情を送りましたところ上記の内容の返事が有りました
そしてこの件に関してはスパムは止まりました
ホステイング業者からも同様なメ−ルをもらっております
この様な態度こそネット業者のあるべき姿だと思います
又、宣伝サイトの担当からも迷惑をかけた旨、スパムとの関係についての説明の返信ももらっております
その内容に当方を非難する文言は見あたりません

このサイトで学んだ対処が正しいもので無ければこの様な結果は引き出せないでしょう
多くのネット業者の対応がこのサイトで指南している対処が正しい事を証明してくれています

自信を無くした時はつっかい棒をすれば良いのです
このサイトのリピ−タの方々が貴方のつっかい棒であり、私のつっかい棒は貴方です
答えに成っていないかも知れませんがとりあえず投稿しておきます


記事No.2228/タイトル:Re^2: 白鳥は かなしからずや 海の青 空の青にも染まずただよふ
投稿日:2002/08/26(Mon) 16:46:14 / 投稿者:しんちゃん
★ツリー/親記事[2223]++++前記事[2227]

よくこのサイトを閲覧する者です。
あいら氏や桑木野氏のように専門知識のない私が
spamと戦う姿勢を示せるようになったのは、
このサイトの対応指南項のおかげです。
このサイトが無かったら私は今ごろspamの山の中に
埋もれて、こみあげる怒りをどこにぶつけていいか
分からなかったでしょう。
(私宛のspamが激減したのは、高崎氏の対応指南に沿って、
spammerに強いno!の姿勢を伝えることができたからだと
思います)
分かり合えない人っていると思うんです。説得失敗も結局
そういうことじゃないかな・・・って思います。要は
高崎氏の”道”をどれだけの人が支持しているかだと思います。
何を書いているか分からなくなりましたが・・・・
これからも頑張ってください!!


記事No.2230/タイトル:感傷的なことを書くかも     Re: 白鳥は かなしからずや 海の青 空の青にも染まずただよふ
投稿日:2002/08/26(Mon) 21:19:33 / 投稿者:jankari
★ツリー/親記事[2223]+++前記事[2225]
-レス記事[2231]

jankariです。

桑木野様、しんちゃん様の言われるとおりです。
私もこのサイトに出会い初めて投稿したときから、spamに対して逃げないようになりました。私なりに、ヘッダ解析もできるようになりました。対処依頼のメールも送れるようになりました。管理人様はじめ、皆様に教えていただいたからです。いつも訪問させていただいて、勉強しています。
今までも、これからも、ずーーーと、このサイトが存在することの重要さは、皆様がちゃんとわかってみえますよ。


記事No.2231/タイトル:本来なら・・・
投稿日:2002/08/26(Mon) 23:29:17 / 投稿者:isso   <メール送信>
★ツリー/親記事[2223]++++前記事[2230]
-レス記事[2235]

> 今までも、これからも、ずーーーと、このサイトが存在することの重要さは、皆様がちゃんとわかってみえますよ。

このようなサイトが無くても済むような社会であるべきなのでしょうが・・・。

そのような健全なネットワーク社会を構築するためには、
単にスパマーにスパムをやめさせるだけではなくて、
「正しいネットワーク管理者を育てることも必要である」
と構えて、これからも頑張りましょう! (^^)


記事No.2235/タイトル:そうですねえ   Re: 本来なら・・・
投稿日:2002/08/27(Tue) 20:57:26 / 投稿者:jankari
★ツリー/親記事[2223]+++++前記事[2231]

jankariです。

> このようなサイトが無くても済むような社会であるべきなのでしょうが・・・。

ほんとにそうですねえ。私が「掲示板に投稿するのは初めてです。」と書いたとき、管理人様は「このような内容の投稿ではなく、本来のインターネットを楽しむ内容の投稿であればいいのですが・・・」というようなことを書いてくださいました。

私が言いたかったことは、管理人様のお考えをもちろん支持しています、ということです。変な言い方になってしまったかもしれませんが。


記事No.2232/タイトル:追加です
投稿日:2002/08/26(Mon) 23:33:22 / 投稿者:桑木野
★ツリー/親記事[2223]+++前記事[2225]

私がクレ−マ扱いをされたネット業者については、確かに彼らは私をクレ−マと感じていたと思います
被害者として苦情を入れると返事がありその返事に苦情を入れる の繰り返しでしたから相手も厭になったのでしょう
最終的な処置は私の望むところとなりましたが、他の方への返事の内容と比較してクレ−マ扱いと判断したわけです
返信してくる相手のメアドでも判りました、しかし私の主張が間違っていると一度も思ったことは有りません
ネット業者の処置を見る限りにおいて正しい苦情で有ったことは今でも間違いないと思っております

最近あるスパマ-本人とメ−ルのやり取りをしたこともご存知の事と思いますが
ある被害者の方からスパマ-本人から非常に無礼なメ−ルがきたと言う内容のメ−ルを頂いたことが有ります
しかしながら私にはその様な無礼なメ−ルはきておりません、非常に丁寧な内容で有りました が
スパマ-本人からの問いかけに答えるメ−ルを用意して返信を待ちつつ、その他の方の情報、ネット上の情報等により
スパマーへの適切な説得のススメの三種類の分類の2と3の中間と判断いたし断念致しましたが
結果については何とも言えない状態では有りますけれど、その対処の仕方に間違いは無いと確信しております
只、MLの皆様には大変ご迷惑をおかけ致しましたが(この部分だけは私の間違いでありました)

実際の被害者では無い私にとって国内のネット業者に直接スパムの被害についての苦情を送った事は有りません
いつも第三者としてお願い申し上げている訳ですが、殆ど一通目はヘッダ本文を遅れとの返信になります
そこで直接の被害者では無い旨、再度書いた上でどの様に対応して頂けるのかを聞いているわけです
もちろんTEC-Cには送りません、一般的にネット業者が公開しているメアドに対してです
私は、不当、不法な行為に対して正当な苦情(お願い)を第三者として適切と思われる相手に述べる事は、
社会人として当然、許される行為と認識しております
もし、高崎様の苦情が迷惑メ−ルなら、私のメ−ルなどは犯罪になりはしませんか(大げさですが)
ですが、その様な対応をされたことは一度として有りません
相手にとってははなはだ迷惑だったかも知れませんが(被害者本人以外の苦情は)


上記の様な事を成すのに判断の基準の一つとしてこのサイトの情報を利用致しております
むろん、状況が変わればそれにつれて情報の修正、対処方法の変化、など必要では有りましょうが

あいら様の投稿から一部引用致しますが
>正しいと信じてるならそれで良いと違いますか?
>聞き分ける耳があることが明白だから。

私もこの言葉につきると思います

#な〜んか、議論に成っているのかな?


[掲示板に戻る] [HTML化ログ 大目次へ][ツリー一覧0006番へ]
bokumetusiteki