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小説十八史略
陳舜臣	講談社文庫

　中国の通史を小説風に読みたいならこれ！十八史略（元代に書かれた、それまでの通史）を元にしているので、宋が滅びるまでですが、取り合えずそれまでの歴史をさくさくと読めます。

［未読］新十八史略（全６巻）
駒田・常石他	河出文庫

　二巻目の「戦国群雄の巻」しか持っていない。読んだっけなあ？ ぱらぱらとめくると面白そうだけど．．．

［未読］中華帝国志
安能務	講談社文庫

　「パターンを掴むことで中国史全体を簡潔に把握する」みたいなコンセプトだった気がする。あれっ、少なくとも一冊は買った筈なんだけど（^^;）。どこ行ってどうして続き読まなかったんだろ？。うーん、特別嫌いなわけではないけど、どうもこの人のは最後まで読めないな。運が悪いんですね（^^;）。

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［中国歴史小説］
エピソード集

中国任侠伝、続中国任侠伝
陳舜臣	文春文庫	春秋戦国以降いろいろ

　とにかくお薦めの本！（思い入れがあります^^;）。春秋戦国、秦、漢などで活躍した人々の物語。基本的には史実に添いながら、非常にうまい味付けがたっぷりとしてあります。感動させ、わくわくさせ、泣かせてくれます。私はこれで中国古代史がすっかり好きになりました。ちなみに私の感想はここ。

中国畸人伝
陳舜臣	新潮文庫

　中国の畸人達を暖かく見つめる短編集です．阮籍、孔融、王ジュウ、葛洪、陶弘景、万宝常、王カン、杜牧のエピゾードが書かれています。かなり忘れましたが，三国志に出てくる孔融が「へらず口孔融」として描かれているのが印象的でした．
　雰囲気といい、内容といい、「中国任侠伝」「景徳鎮からの贈り物」と合わせて、陳氏の中国歴史小説短編集三部作と言えるでしょう。

景徳鎮からの贈り物-中国工匠伝-
陳舜臣	新潮文庫	唐以降いろいろ

　中国は文化工芸の国．いわゆる職人達によってつくられる伝統的な文物は，実にいろいろあります．陶磁，彫り物，墨，筆，刺繍などなど．この本は，普通歴史の表舞台には出てこない，心意気ある職人達の活躍を，史実と想像を交えながら，いきいきと蘇らせてくれている短編集です．
　ミステリーの雰囲気あり，感動あり，そして芸術に対する感銘ありと「中国任侠伝」に劣らない面白い作品です．うう，ほんとおもろい．

李陵・山月記（弟子・名人伝）
中島敦	角川文庫クラシカル	春秋・漢

　中島敦は日本人による中国作品を語るとき，必ず出てくる作家です．漢文を身につけていた彼の格調高い文は，切々と心に訴えかけてくるものがあります．現代の日本人はほとんど漢文の素養がなくなってしまいましたが，この人ひとの作品を読むとそれが残念に思えてきます．
　ちなみに「李陵」は漢武帝の時代に不本意ながら匈奴に捕らえられ，悲しみの人生を送った彼の物語です．教科書で漢文を読んだことのあるひともいるかもしれません．「弟子」は孔子の弟子達を扱った物語で，私はこれですっかり子路が好きになってしまいました．

　

異色中国短編傑作大全
宮城谷昌光、他	講談社	いろいろ

　宮城谷氏を始めとして、田中芳樹、井上裕美子、伴野朗などの作家による短編集。宮城谷氏のは「指」で玉人に収録済み。
　内容は人それぞれ。ミステリーっぽい創作らしきのもあれば、なんだか「歴史そのまま」って感じのもあります。何が異色なのかはよく分かりません（^^）。
　やはり田中氏の作品が題材的にも書き方も飛び抜けているように思えるのは偏見でしょうかね。私としては彼の作品で「馬殷」を知っただけでもう満足という感じです。他にも中村隆資「西施と東施-顰みに倣った女-」はあまりに俗っぽい書き方に最初カチンと来てしまいましたが全部読んだときにはなかなか気持ち良い後味でした。
　う〜む、ただ2500円の価値があるかは難しいところ（^^;;）。

反骨列伝
伴野朗	ＰＨＰ

　張湯、呉起、淳于コン、張騫、魯仲連、華陀、藺相如に関する短編集。今一つ、何が反骨か分かりません（^^;;）
　私の勝手な感想はここ。

［未読］新異色時代短編傑作大全
津本陽、他	講談社	唐以降いろいろ

　名前の通りらしい。宮城谷氏や井上裕美子氏の短編も入っているらしい。中国歴史を扱うのは日本での一般的な時代小説からすれば、異色ということなのだろうか。もっとも宮城谷氏が、この中で中国ものを書いているという保証はないが．．．

［未読］チャイナドリーム　中国夢幻譚（１〜３）
田中芳樹・井上裕美子、他	徳間書店

　いろいろな作家が中国ものを書いた短編集らしい。買おう買おうと思いながら買っていない。よく考えればいろいろな人のに出会えて、すごく得な本なのかもしれない。
　文庫本で出てくれないかな（^^）。

［未読］中国故事物語（教養の巻・処世の巻・愛情の巻）
駒田・寺尾編	河出文庫

　いつか買おうと思って買っていない。

［未読］漢詩故事物語
寺尾善雄	河出文庫

　漢詩のエピソードはあんまり知らないからいつか買おう。

［未読］ものがたり　中国古事記
石山隆	舵社	古代

　中国古代のいろいろな人についてのエピソード集らしい。