休息日

2月9日 木曜日 雨/曇り

朝いつものように7:00に起きて外を見てみると天気が悪い。テレビのスキー場情報を見ると、シルトホルンでは雪、クライネシャイデックとメンリッヘンでも雪が降っている。フィルストは画面が真っ白で何にも見えない。こりゃ今日滑べれるかなあ。とりあえずスーパーに買い物に出かけて、シャンパンを買ってくることにした。人数が多いので大きいシャンパンを選んだ。町中では雨がぱらついていた。

ホテルに帰ってから、しばらくスキー場情報を見ていたが、雪質が湿雪に変化しているだけで、天候は回復しそうにない。とりあえず朝食に行くと、大原ガイドが寄って来て「今日は天候が悪いからスキーしにいってもゲレンデしか滑べれないよ。一緒にスカッシュやりませんか?」とか言ってきた。柳田さんはベルン観光だから関係ないのだが、私とH田中さんはスキーに行くかどうか悩んでいたので、その話に乗ることにした。しかし、ゲレンデしか滑べれないよというのはどういう意味だったのだろうか?

ベルン観光組とスカッシュ組は、ホテルを出る時間が同じだったので、同じ電車に乗ることができた。柳田さんが竹橋さんと並んで座っているという情報を入手し、証拠写真を取ろうと思い柳田さんを捜索。発見したが並んで座っていなかった。がっかりして元の席に戻ると柳田さんたちもついてきてしまった。なんだ、せっかく気をきかせたのにぃ。スカッシュ組はヴィルダーズヴィルで下車、スカッシュやるところまで小雨の中を歩いていった。スカッシュにやってきたのは、私とH田中さん、大城夫妻、えみちゃんと香織ちゃん、それに大原ガイドの7人だった。

スカッシュをやるのは初めてで、ルールもよくわからないので、大原ガイドのレッスンで身につけることになった。はっきりいってあれはイジメに近いものがあった。大原ガイドは、うまい具合に左右に振って私たちを走り回らせ、自分は底無しの体力でずーと私たちをイジメ続けているのだ。なんか非常に疲れたが、筋肉はほぐれたようだった。90分間スカッシュをやって喉がカラカラ、とりあえずスポーツセンタでビールを飲みながら、これからの行動を相談、まずは駅前のレストランで昼食を食べることにした。無論このレストランでもビールだ。ここで食べたスパゲティはなかなかおいしかった。チーズをくれるようにお願いすると、「いま削ってるからちょっと待って」といわれた。削りたてのチーズをのせたスパゲティはまた格別の味だった。

帰りの電車では、柳田さんのユニークな言動が話題となり、爆笑の渦が巻き起こっていた。そうか〜みんなそんなに柳田さんを観察していたのか〜。確かに話題にことかかない人ではあるな。グリンデルワルドの駅についた頃には、午後3時近くなっており、スキーに行くことは諦めてお茶して行くことにした。このお茶の時間も、話題は柳田さんだ。私もホテルの部屋に柳田さんを閉じ込めて買いものに行ったエピソードを語り、柳田さんの人気を不動のものとすることに成功した。

今日は午後5時からカーリングに挑戦した。カーリングというとホウキで氷を掃いている姿を思い浮かべるが、投げ方も特徴があって非常に奥が深いゲームなのだ。2チームに分けて負けた方が、勝った方にビールをおごることになった。投げる時の力加減、掃く時の掃き加減が勝負なのだが、みんな初めてなので、なかなかポイントが入らない。麻千子ちゃんは石が通り過ぎた後を掃いててみんなにうけててた。私たちのチームにいたH田中さんが敵の加藤さんの玉に当たりうまい具合に的の中央に入ってしまった。この10ポイントが勝敗を決定づけてしまい、私たちはビールを手中にした。

今晩が鈴木夫妻、大城夫妻、詠子ちゃんと明美ちゃんがグリンデルワルド最後の夜ということで、さよならパーティが催された。といっても飲みに行くだけなのだが。この時、戦利品のビールが出てきた。8本分のビールが入っているという巨大なブーツ型のジョッキが登場。勝ちチームで一気飲みが行なわれた。人気者の柳田さんに集中したのだが、私も勝利チームだったので飲むことになった。意外と喉に刺激が少なくて水みたいに飲めるビールであった。

しばらく飲んで、近くのサンスターホテルのディスコへ場所を変えた。ここでも柳田さんは人気者で、詠子ちゃんを「ぼくはフランス語がペラペラでね」とか「これぐらいのうち、もうこれぐらい嫌われてしまったかな」とか言って口説いていたらしい。その後も外人のお姉さんたちと写真を撮ったりして騒ぎまくった。2時になり閉店になってしまったので、ホテルの憩いの部屋に場所を移し、飲み直した。

この場所で大量に写真撮影が行なわれた。私の乱れた姿も各カメラに収められているようだ。ここで、今までいい人と人気のあった、「餌づけのしんちゃん」こと鈴木旦那が非常にユニークな言動を繰り返し、みんなの印象を180°変えてしまった。柳田さんは、お腹に落書され本人もどうやら喜んで腹躍りをやっていたようだ。この調子で4時半まで飲み続け、帰る人たちは7時半のバスで帰っていった。私が起きた時は7時45分でちょうど大城夫妻がホテルを出るところで、下に降りて見送りすることができた。


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