本頁では「迷惑メール」と看板に掲げましたが、「『迷惑な』メール」の種類にはさまざまあります。具体的には
「ウイルスメール」
「嫌がらせメール(ストーカーメール)」
などがありますが、私・高崎真哉のこのサイト「迷惑メール撲滅私的調査会」では上のどれにも当てはまらない
「一方的(迷惑)広告メール」、英語ではspam(スパムメール)と呼ばれている類
の「迷惑メール」を扱っています。
spamのイメージは
「メールアドレスを持ったら、
覚えのない、わけのわからない所から、
とっかえひっかえに、
ホームページの広告、商品・サービスの宣伝などが届くようになった」
というものです。
すなわち、私・高崎はspamを含む「『迷惑な』メール」全体を以下のように分類出来ると考えており、当サイトの対象は赤字の部分と考えています。
参考:「迷惑なメール」の分類表(赤字が当サイトの対象) |
携帯電話の「迷惑メール」も典型的なspamの一種です。けれどもパソコンで受け取るメールと、携帯電話で受け取るメールには違う点も多く、それに関してはこちらに書きました。一応携帯のスパムメールに関する質問集やアドバイスページも作っていますが、携帯電話の迷惑メールについては私のページではあくまでオマケとしてしか扱っていません。これは私自身が携帯電話を持っておらず、その被害を受けていないこと、さらには携帯電話の電子メールの使用には特殊性があるためです。
また、上で書いた「迷惑広告メール」「spam(スパム)」以外の「『迷惑な』メール」に関しても、私の頁ではほとんど解説していません。なぜなら、私が作る以前から、リンク集で紹介したような他の方々の優良ページがあり、そこで適切な対処指南がされているからです。
そちらの「『迷惑な』メール」に関して御関心のある方は、リンク集で紹介されたページを参照されることを是非お勧めします。
上の他の「迷惑なメール」は、インターネットを使う人が正しい知識を持ち、対応策を知っていたり、対人関係の無用なトラブルを避けることで回避できる性質なのに対して、spamはそういうモラルと啓発では簡単に防ぐことが出来ず、しかもインターネットを堪能すればするほど被害に遭う可能性が大きくなる、そして最後はインターネットメールを使いものにならなくしてしまう可能性があると考えたからです。
その後、調べて見てあながちその感覚は間違っておらず、ネット先進国では議会で話題になるくらい、既に深刻な問題になっていることを知りました。
spamは端的に言えば、
「メールで少しでも宣伝したい」という送信者と
「余計なメールは貰いたくない」という受信者との激烈な争い
です。
送り手には確かに一定の「表現の自由」があり、もっとはっきり言えば資本主義のもとで「商売の自由」があります。しかし受け取る側にもそれらを制限する自由があるはずです。普段の生活で、
頻繁にドアをノックされて、押し売りとの問答を迫られる
「とんちんかん」な広告電話がいっつもかかってくる
休みごとに宣伝広告カーが走り回り、勝手な宣伝大音声をばらまいていく
毎日そんな生活に耐えられる人はそう多くないはずです。
この迷惑さはインターネットメールを堪能していない、スパムを実際に受け取り続けてみないと、なかなか実感出来ないものです。そしてその結果「皆に周知された時には既に皆がその被害に遭っている」という情けない状況になることが予想されます。
実際、携帯電話の迷惑メールの場合、既に多くの人がその迷惑さを痛感し、政治家が自らその被害に遭ったのをきっかけに、初めて携帯電話会社が本格的な対策に取り出したというお粗末な流れでした。
インターネットの「迷惑メール」「スパムメール」では既に世界各国で取り組みが始まっています。日本でもそれに遅れるべきではないでしょう。
本サイトの目的は大きく二つに分かれます。
一つは「一方的広告メール(spamメール)」の問題性を徹底的に洗い出し、それを行おうとする人々に迷惑メール送信の自制を呼びかけ、迷惑メールが極めて問題であることを認識して頂くことです。
インターネットでは誰でもspammerになる危険性を持っていますが、特にspam行為のその危険を犯しやすいのが、御商売の為にネット上での宣伝に魅力を感じており、電子メールによるダイレクトメール(DM)を郵便の場合と同様な感覚でとらえてしまう方々です。それからマルチ商法などをよく知らずに、それと関連の深い形でspam行為をしてしまう人々もいます。これらの人々に向けて「一方的広告メールはしてはいけないことなんだ」というのを徹底的に説明する目的があります。
それが
問題啓発頁目次 |
にある頁です。
この目的の中には、現在、迷惑メールの被害者でも加害者でもない人に、その問題がどんなに大きくなる可能性を秘めているか理解して頂くことも含んでいます。そのような人々には周囲で迷惑メールを送ろうとした動きがあった場合に、その行為を断固としてとめて頂くために十分な知識を持って頂きたいと考えます。
また、ネット業者、マスコミ、その他もろもろの方々にspam問題がどんなにインターネットにおいて重要かをより深く理解して頂く必要があります。それは前述の問題啓発頁でもそれは書いてありますが、さらに幅広く、徹底的には
主張・参考頁目次 |
のコンテンツやそこで紹介しているリンク先の報道を見ていただけば良いと思います。
その一方で、既に「一方的広告メール(spam、迷惑メール)」の被害に遭われ、困惑している方々に対し、少しでも適切な対処法を指南させて頂く頁もあります。けれどもこれは絶対的な指南ではありません。まだ世界中でspam撲滅への試行錯誤が行われており、個人のspamに対して行う行動も確実に良いという方法はないからです。
しかし被害者が何もしないことはspam撲滅への道になんら寄与しないと考えます。そこでスパム反対運動メーリングリストなどで御教示して頂いた内容や自分の経験を踏まえ、「謝辞」のような気持ちを抱きつつ、将来的に御自分へのspamが減ると同時に、社会全体のspamも減っていくと考える、適切な対応法を書かせて頂いています。
それが
spam被害者向け頁目次 |
で紹介している頁です。
さらに、迷惑メールの被害状況はなかなか掴み取れないことから、
ではアンケートで被害状況を調査したり、自分自身へのspamの分析を行っています。さらにはスパムに対してフィルタリングをしたり、アクティブな活動をするためのツールを
で紹介しています。
作らせて頂いたページがspam減少に貢献するにせよ、しないにせよ、「スパムメール」「迷惑メール」が届かない、あるいは気にならないくらい少ない、快適なネット生活の再来を夢見ています。
当サイトは「調査会」という一見団体のような名称を掲げていますが、「私的」をつけていることからも分かるように、あくまで高崎真哉個人によって制作されているサイトです。この名称は以前に作っていた「私的中国史調査会」の時からの流れで、まあ、言ってみれば私の「ブランド名」みたいなものですので御勘弁下さい。
ただ....「調査会」と名付けているのは(中国史の時にも思ったことですが)以下のような思いもあるのです。
私はこういうサイトというのはなかなか自分一人だけでは作り続けられるものでもないし、またそれで面白いものでもなかろうと思っています。
すなわち、掲示板や投票、メールを通じた御意見拝聴やコミュニケーション、そして類似サイトとの協力関係などなど、多くの方々との交流や、多くの方々からの有形・無形の支援があってこそ、サイト主が満足でき、また訪問者にも有用なサイトになるのではないでしょうか。
ホームページの大きな一つの特徴として「リンク」があると思いますが、そのリンクとはまさしく「周り・関係者との繋がり」を実体化するものであり、「周り」があってこそのサイトの存在であることをはっきりと示しているでしょう。更には「リンクされていること」を指標とした検索エンジンGoogleの成功は、ホームページでのリンクの重要性を指し示す大きな象徴と言えましょう。
ただし私が強調したいのは、私の言う「周り」というのが必ずしもサイトを持っている人々とそのサイトのみを指すのではなく、掲示板への投稿者を代表とする、サイトを通じて私にかかわる全ての方々のことを指しているということです。
「迷惑メール撲滅私的調査会」は「存在すべきではない」spamを「無くすことを叫び、主張する」という、見方によっては建設的でない目的で存在しているサイトです。しかしながらそれでもこのサイトを運営する上では、中国史の時と同じように、あるいはそれ以上に、上のことすなわち多くの人によってサイト作成・運営が支えられていることを強く強く実感させられています。
そして、当サイトや近隣のネットワークを通じて多くの方々と知りあいになり、意見交換・情報交換のみならず、生きることを楽しくするようなおつき合いをさせて頂くようになりました。
そのようなことを考えるとき、やっぱり私は「団体のようである『調査会』の名称はそれなりにふさわしいのだ」と密やかに感じるのです。
皆様がどのような形であれ、インターネットコミュニケーションを十分に楽しみ、活用されることを願って...乾杯!