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2002 夏 北海道ツーリング
2002/8/16〜25


プロローグ(なのにチョー長文)

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今年の夏休みはお盆が終わった直後から。
予定を悩むまでもなく、会社の遊び仲間たちと日程を合わせて北海道へ上がることにした。車組3名(1台)とバイク組2名(2台)だ。

計画段階で、1回だけどみんなで雑誌や地図を持って某ミーティングルームに集まり、どこ行こーとか、何食おーとか、ここはいいよーとか、やいのやいの話し合ってみた。そういう時間は楽しいんだけど、現地ではクルマとバイクのペースの違いから、やっぱし別行動で動くことが多いんだろうなーとは予想。(その後、ほんとにその通りになるとは(笑))

とりあえず、私は同じ時期に現地に行くという関東にお住まいのバイク関係のお尻愛・・じゃなくてお知り合いに連絡を取り、ピンネでランデブーするというアポを取ったのでありました。あぽ。
徳島から一緒に行く人たちとは、道東のキャンプ場で合流できると信じて。


そういう中で、仕事はどんどんと忙しくなっていき、状況はヤバくなる一方。
しかし、7月のうちにすでにフェリーの予約も取ってしまったし、フェリー料金も払ってしまったし、何よりも今回は一人きりってわけじゃないってことで、ちょっとくらい無理をしても、どーしてもこの時期に北海道に行きたかったのだ。


いよいよ出発も近い、という頃になって、いつも通り押入れからツーリング用の荷物を引っ張り出してきた。
今回も特に特別な装備はなく、普段のツーリングのまま荷物をまとめる。強いて言えば、フェリーの中でくつろぎ用のビーチサンダルを新調したのと、新しいデジカメを買ったことか。
愛用の一眼レフやオートボーイD5(防水)は今回は持っていかない。
オリンパスのデジカメは最近買った物で、丸太乗り大会では使ったけど、まだ操作に不慣れな部分もあり、今回が実質本格デビューという感じか。64MBのメディアも買ったぞ。

タンクバッグは、ツーリングではすこぶる便利なので持っていくけど、いつもはその中に入ってる一眼レフが今回はないため、すっかり「おやつスペース」になってしまった(笑)。1晩で準備はあっさり終わり、気分も徐々に盛り上がる(つもりになる)。

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で、いよいよ出発当日。
休みは土曜日からなのだけど、その前日の金曜の夜に出発するフェリーなので、仕事を早めに終えてから、夕方出発するという去年と同じパターンを使う。

しかし。
しかしです。
ここで出発当日に起こった悲劇的な出来事を語っておく必要はあるでしょう。
しかも1つではなく・・。

まず、その予兆は朝から始まった。
バイクに積む荷物は多いため、1回で持って降りられないなと思った私は、まず一部のキャンプ道具類を下ろして車に乗せておこうと考えたのでした。
その時でありました。
両脇に荷物をかかえたまま左後部のドアを開けたとき、不幸にも隣のクルマのドアに「コツン!」
私の車は何ともなかったものの、お隣さんの車のドアにはかわゆーいエクボが。
あちゃぁぁ、やってもた。
そりゃもう、めっちゃブルーになったってば。
こっ、これは出発日になんて不吉な・・。神様が行くなと言ってるのか!?

(後日談:黙っててもばれない程度かもしれなかったけど、良心のかけらが残っていた私はだいぶ時間がたってからクルマのオーナーさんへ謝罪報告へ。その後クルマを動かしたはずのオーナーさんは気付いておられませんでしたが快く対応していただきました。すみませんでした。このお詫びはとうきびチョコで・・。)


つめ、昼前に私の席の内線電話がピョロロッピョロロッと鳴る。
下2桁が「00」の、みょーにキリのいい内線番号の偉いお方から、直接電話がかかるのも珍しいなーと思ってドキドキしながら取ったら「部屋へ来い」との呼び出し。
なななな。
何でしょうね、こりゃ。また「分かってないやつ」と思われてるんでしょね(内輪ネタ)。
ここでプチ衝撃のお話を聞く。マジっすか?で、どうしろと??
「あああああの、実は明日から夏休みなんですけど・・」
「あぁ、そうやったな。まあ○×▽※÷◆△?*・・」

このへんはコンフィデンシャルな話だったのでここでは詳細は書かずにおこう。
まー、もうすでに終わった話なんだけど。

しかし、今日出発、明日から夏期休暇というタイミングで、こういう話が出てくるのも何だかなぁ、という感じ。やはり神様は行くなと言ってるのか!?


しばし動揺したまま午後のひとときを仕事のまとめ作業で忙しく過ごす。

北海道へ行くために、ここ何日間かは午前様になるまで仕事を頑張ったんだからな。
ふぅ。
そういうわけで、退社時間まであと30分。
しばらく留守にするから念のためファイルのバックアップを・・と。 くりっ。



ん?

あれっ?
       あ・・・・。

「んわーーーーーー?!

なんと、どこでどう間違えたか、仕事の成果であるファイルをフォルダごと全削除!!してしまいました。


( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!! ( ̄□ ̄;)!!

まじ?まじ?まじ?×256回。
落ち着け・・・。背中にいやーな冷や汗がたらり。。。
3つめがこれです。入社史上最悪とも言える大チョンボ。死のうかと思いました。

詳しくは書くまい。初歩的ではあるが、いろんな偶然が積み重なっての信じられないミス。やっぱり動揺してたのでしょうか。
普通はそんな操作しない。普通はちゃんと確認するよなぁ。最悪でもゴミ箱から復活できるはずだ。
しかし、この時に限り、どういう精神状態だったのか、どういう巡り合わせだったのか、超ウルトラスーパーヘボミスにより、復活不可能な消し方をしてしまったようだった。

不幸中の幸いだったのが、2日前のファイルは残っていたこと。
つまり、約2日分くらいの作業がなくなっただけで済んだので、頭の中に残っている部分から復旧すれば、半日〜1日もあれば元に戻せるだろう、という計算。
ただし、幸い中の不幸は、わしがあまりに「トリ頭」であるということだ。3歩歩けば忘れてしまうのだ。これでは新規作成と同じ。まあよい。忘れよう・・。


   ああ神様、本当に今回は「行くな」とおっしゃられるのでしょうか?
   無理して行っても、今度こそは本当に死ぬんでしょうか?


おっと、帰る時間がきてしまったので、そそくさと退社。
今夜同じフェリーに乗る予定のO野氏に一声かけて。

「ほな、先に出るわな・・。
もし無事に舞鶴港に着かなかったら、わしの身に何かあったと思ってくれ・・。(;´o`;)」


いったん家に帰って、準備していた荷物をソッコーでパッキング。普段通りの積み方なので慣れたもんだ。

ロングツーリングに出る時、人によってはきちんと部屋を片付けていくという。もし、途中で事故に遭ったり、死亡する可能性もあるからだ、という話をある行きずりのライダーから聞いたことある。

私の場合は、あえて部屋を乱雑に散らかったまま、そのままの状態にして出かける。
「絶対に無事に帰ってくるんだ」という意識の、せめてもの表れのつもり。
そのほうが、帰宅したときにホッとするからな。

しかし、今回だけはそのまま部屋を出るのをちょっと躊躇した。
ひょっとしたら、死ぬかもな。死ななくても入院かもな。誰かが部屋に入るかもしれないから、一応クローゼットの戸だけは閉めておこう(笑)。ああっ、後ろ向き。

まだ夕暮れには早い時間帯、みんなはまだ働いているであろう時間に、荷物満載のセローは北(とりあえず鳴門)に向かって走りだしたのでした。

こうして、”呪いのツーリング(笑)”とも言える旅は幕を開けたのです。


しかし、これを書いているということは、生きて帰ったのであります。
 (でもゴーストライターという可能性もあるけどね)←微妙にウマくない?


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