法事というのは「仏法の行事」ということで、この仏法は、ほかでもなく “私自身のため ”のものです。亡き人を偲びつつ、この私が仏法を聞く行事・・・これが法事です。



ご法事の意味

「年忌」の種類

ご法事をお勤めするにあたって


1 ご法事の意味

亡くなった人を偲ぶことを、「訪=とぶらう」といい、たずねていくことです。お浄土に生まれ、仏となられた故人を偲ぶとき、故人は「いつでもどこでも、どんなことがあっても、けっして裏切られることのない如来さまを信じる人生をおくり、私のいるお浄土に生まれてきてくれ」と願っていられることでしょう。また日頃、疎遠になりがちな親族に法事を縁として集まってもらい、有縁の和と絆(きづな)を確かめあうことも大切な努めではないでしょうか。
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2 「年忌」の種類

年忌法要

死亡からの年数

一周忌
一年後
三回忌
二年後
七回忌
六年後
十三回忌
十二年後
十七回忌
十六年後
二十三回忌
二十二年後
二十七回忌
二十六年後
三十三回忌
三十二年後
五十回忌
四十九年後

以後、五十年ごとにお勤めいたします。

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3 ご法事をお勤めするにあたって

@ 日程の打ち合わせ
先ず、年忌の年に当たっていることを確認し、住職と日程の打ち合わせをします。もちろん、おいで頂く親族の方々には、都合のよい日時を予め打診をしておかれるとよいと思います。しかし、最初から窮屈な日程で打ち合わせに臨みますと、お互いに調整ができなくなりますので、早いうちに、住職と日程や時間の打ち合わせをするようにいたしましょう。

A ご法事の勤め方
床の間などに荘厳壇をお飾りして、お寺からご本尊さまをお迎えしてお勤めをする。お内仏さまの前でお勤めをする。お寺の本堂で「上斎」(あげどき)という形でお勤めをする。等々、さまざまな形でご法事をお勤めすることができます。どうお勤めしていいのかわからないときは、住職にご相談ください。
また、ご法事の中心は、あくまでも如来さまですので、如来さまへの「おうやまい」の心を忘れないようにしてください。お寺からご本尊さま(如来さま)をお迎えする場合は、身なりを整えてお迎えし、ご本尊さまを首にお下げする、両手で奉持するなど、大切にお供(とも)をしてください。決してご本尊さまを小脇に抱えたり、車のトランクに入れたりすることのないようにお願いいたします。

B 御斎(おとき)
法事は「仏法の行事」です。最近のご法事は御斎が中心のようにも考えられるほど、結婚式と見間違うほどのご馳走が用意されます。「飲食が中心の行事」となったら、それは「法事」でなく「食事」といいます。
「あのお宅に呼ばれた時はこうだったから」と、「娑婆の付合い」にとらわれたらエスカレートするばかりです。私がただす勇気を持ちたいと思います。ご法事の意義を考えて、華美にならないようにしたいものです。

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