世界遺産への鎌倉の空気


今年の紅葉は何か、気になる。先週末、長谷寺、源氏山公園を歩いてみたが、うっとりしてしまう。
世界遺産登録推進の鎌倉、城郭都市として季節の変化、あたりの空気も素晴らしい。

下の写真:クッリクすると大きくなります。





富士山がきれいに見えるころになりました。和賀江嶋から今朝、撮影した富士山です。富士山は良いですねぇ。気持ちがすっきりします。

 

 

鎌倉警察署裏通りの辻説法通りにあるギャラリー夢松洞で、前川佳子展が行われている。
なんとも言えない、気持ちが落ち着く作品展である。まるで夢の中である。

抵抗感を持つこともなく、ずーっと居たくなり、快感さえ覚える。作家の感性のなせることかも知れない

「前川 佳子さんは、フランス文学者・宇佐美 英治氏(矢内原伊作、アルベルト・ジャコメティとの親交があった)の妹さん。」

     

先日、鎌倉文学館で開催されている川端康成と三島由紀夫展を見学。
ふと、美しい日本との私のことを思い出した。鎌倉にはある美しい場面が、四季折々ある。

円覚寺の紅葉に魅せられて散策した。激しく燃える光景に、何かを感じる。

   
 長寿寺。庭が見事に手入れされている。今が盛りで、現在、限定開放中。 
     
     

夕日・・・・憂日・・・・憂国・・・・。

   
日本の近代の幕開けを魁けた長州萩を訪れた。度々訪れたが、今回の訪問で、新たなことを知ることも多かった。特に、日本海に沈む夕日を拝して、深い思いを感じた。
日本の夜明けに深く関わった日本の志士たちの多くに、長州藩の武士達が。鎌倉は武家政権発祥の地、 その武家政権終焉を成し遂げる志士たちの多くに萩出身が。
今は、鎌倉と萩は姉妹都市となり、なんとも歴史の因縁を感じるのは、人は、「日は落ちるが、かならず朝が来る自然の動き」を正確に捉える機能を体内に持っているからか。

しかし、ひとたびそのリズムが狂うと、何か憂える気を感じ、落ち着かなくなる。
歴史にもリズムがあり、国にもリズムがあるのかも知れないので、雲間に落ち行く夕日を見て、明日の国の姿を明るく思うか、まさに、国の落日を思って、憂国の士となるか。

萩から見る夕日の先は、朝鮮半島か、中国か、それとも西方浄土か、人それぞれであろうが、日出ずる処からは、日入る処は、異国である。
異国に怖れをなすか、異国に怖れず、応ずるか、今や、日本は重大転機。辺境の地日本の自覚で行くかか、日米同盟継続の一大勢力か、日本、中国、韓国等の大アジア構想か?

800年前は鎌倉から見る夕日は箱根の峰に落ち、その先には、朝廷のある都・京が意識されたであろう。また、、夕闇に浮かぶ富士も深い思いをさせたであろう。
今見ても、思いのつきない夕日。夕日と朝日のリズムを、日々是好日とのリズムか、50年、100年、500年、1000年の歴史のリズムか。
いまや、一日のリズムは、変わらぬように見えても、24時間営業で、電気の灯が消えぬ街も。時代の変化のリズムも、IT時代で追いつくのも苦労である。
   

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