鎌倉商工会議所裏山の防災工事は何を語っているか

2010年8月10日(火)
鎌倉の緑は人口増加ととも減ってきた
   
明治15年 (樹林地率66%
人口 約6,000人(鎌倉地域のみ)
大正10年 (樹林地率61%
 人口 約18,000人(鎌倉地域のみ)
   
 昭和22年 (樹林地率61%
人口 約55,000人(鎌倉・腰越地域)
 昭和37年 (樹林地率48%
人口 約107,000人(鎌倉市全域)
   
昭和48年  (樹林地率40%
人口 約155,000人(鎌倉市全域)
平成2年 (樹林地率36%
 人口 約174,000人(鎌倉市全域)

結局、環境、自然保護、緑地保全の問題は、人口問題。そして、エネルギー革命と産業構造。

都市も時代と共に変化し、多くの課題と問題を起こしてきた。世界の人口が増える中、食糧問題、エネルギー問題、水問題が深刻になる。鎌倉は今が、最高の時代か。将来は、暗いか。

上の写真については、鎌倉市のホームページへ。大変参考になります。(みどり課)
 鎌倉市の緑地の変遷と現状
2010年8月9日(月)
初議会の質問が現実となる

上の写真は今年の5月末に起きた釈迦堂口の崩落の姿。まさに、史跡指定された直後であった。現場に行ってよく分かるのは、緑が放置され、手入れがされていないと、樹木は成長し、根が表土から岩に食い込み、さらに、雨の重みや、風に揺さぶられて、崩落したことだ。

私が初当選して最初に質問したのは、寿福寺裏で落石崩落事故があり、二人の犠牲者が出たことで、緑を放置しておくと、このような事故は続くと。今や、現実となっている。

そこで、庭園都市構想を提案した。つまり、手入れをするべきであると。エネルギー革命で、薪や炭から、石炭、石油、原子力と変化して、かってのエネルギー供給地であった里山は消え、薪炭業もすたれ、その植生であった姿は荒れ放題に、成長し放だいに放置しておけば、成長した樹木で落石崩落、倒木は生活の安全を脅かすことに。

緑を守るとは、土地を買収することより、手入れがいずれ、ツケとなって来ることを、考えていなければならないと訴えた。崩落事故が起きて事後対処はするが、事前にするには、急傾斜地として防災工事だが、莫大な予算と、時間が掛かり、さらに、景観、環境問題で騒ぎが起きる。

でも、自然は待ってはいない、斜面地にある樹木も成長し、限界がくれば、容赦なく暴れる。
それに、寿命も手入れをしなければ早い。彼の八幡宮の大イチョウも倒れた。

   

鎌倉の議会の控え室から見える鎌倉商工会議所裏手の斜面地手入れで樹木が安全対策のため伐採されて、円形脱毛症のような姿になっているが、土地所有者が自ら対策を講じることは大歓迎であるが、出来ない場合を考えると、その、危険なことを誰がやるのか。

鎌倉には斜面地に樹木が放置されているところが、多い。急傾斜の安全対策地に指定しなければ、個人の莫大な費用負担となる。でも、金がなければ出来ない、しかし、樹木はどんどん、成長していくので、危険なことは増すばかりだ。下に住んでいる住民は不安でしょうがないであろう。樹木は成長し、寿命も来る。ひとたび崩落事故が起きれば、損害賠償問題も。

調整区域指定、古都法が成立されて、40年以上が、樹木も50年以上はたっている。今が、危険な状態であること間違いない。自然の手入れの責任は指定した、市、県、国にある。その費用は莫大なことであることは間違いない。手入れは急務である。

鎌倉商工会議所裏の安全工事現場が何を語っているか、今こそ考えるべきだある。
 
 
左と上は、8月10日撮影。
 
今年、5月3日撮影。
鎌倉駅西口から紀伊國屋の先にポカリと見えるのは何かと、議会控え室から見ると、
斜面地の防災 工事で、樹木の伐採工事現場だ。工事の作業をしている方も、命がけだ。
このような工事が、これから続く鎌倉の斜面地樹木の成長限界のツケ。莫大な費用が掛かる。
8月10日。 こちらに特集緑、自然、環境問題は人口問題
自然は正直、限界が来れば、周りに関係なく変化する。鎌倉の植生は、人工植生であることを忘れてはいけない。