「セヴン イヤーズ イン チベット」


敢てジャンルを言うならば「チベットもの」。
とはいえ同じチベットものでも、 ドラッグかっ喰らってトリッピング&リターン トゥ  プリミティブでもやっぱり最後は愛の力さパワー オヴ ラヴ 映画「アルタードステーツ」(監督:ケン・ラッセルさん)とは全く趣を異にしている。

一言で総評するなら、全く以て 匂いのきつい映画。

物語前半、ヒマラヤ登頂〜捕虜収容所〜逃走という生活の為、 主人公(ブラッド・ピット)、なかなかお風呂に入れない訳だ。
髪の毛バリバリ、ブリーフはカピカピで、そりゃもう大変。
しかも西洋人だから余計体臭きっついさ。
例えるなら、

サークル棟4Fの部室の臭いが1F階段まで匂ってくるっていう。
あ、今日××さん来てるなって。
もう、香りで分かるっていう。
敢て言わせてもらえば、そんな感じですよ。

そして後半、いよいよ主人公(ブラッド・ピット)チベット入り。
今度は噎せ返るほどのお香の匂い。
う〜ん。アロマテラピ〜

肝心要の内容は、兎に角主人公(ブラッド・ピット)が嫌な奴。
物語の始めから終わりまで、そりゃもう、嫌な奴(ブラッド・ピット)。
お陰で、感情移入度ゼロ。
むしろ脇役のフグ(役名忘れた。アンディ・フグくりそつ。)のが良い奴なんだもの。

そうそう。せっかくのチベットものなんだから、 チャクラくらい廻して欲しかったよなあ。
くるくるくるくる〜、て。

1997.12.27(Sat) 池袋シネマ サンシャインにて


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