「ジュラシック・アマゾネス」

1994・アメリカ


セックス・ドラッグ・ロッゲンロー!

ちゅう訳でロックンロール感想文に相応しく、 ビデオ屋の片隅にひっそりと佇む洋モノ・ソフトアダルト映画について語りたい。 したっけこの業界、どうやら最近はハリウッド映画のパロディーがトレンドのご様子で。 「エロチック・パーク」とか 「L.A.コカンフィデンシャル」とか。 ひと昔前は「アマゾネスもの」とか 「収容所もの」が定番だったんだが。 「ゲシュタポ・ナチ収容所もの」とかね。いいなあ、ゲシュタポ。甘美な響きだ。 したっけ、さすがにナチものは洒落にならんらしく、今ではすっかり影を潜めたようだ。

で、今回手に取ったビデオが「ジュラシック・アマゾネス」。ワァオォウ!ジュラシック」で 「アマゾネス」! こんなグレートなタイトルは未だかつてみた事ないよ。 ギターウルフ「ジェット・ジェネレーション」にも通じる ジェットイカしたネーミングセンス!!! こんなにも格好良いタイトルの映画がつまらないはずがない。 否が応にも期待に股間がうずく胸が高鳴る。

見渡す限り海また海。その上空を飛行する一機の軍用機。 そしてタイトルクレジット「Dinosaur Island」。 なんだ、こんちくしょう! どこにも「アマゾネス」が入ってねーじゃねーか!? さてはビデオ会社が適当に邦題つけやがったな? 「これで阿呆な親子連れが間違えてレンタルして行って、一家団欒ブチ壊しだ〜ぜ〜」 かなんか言いながらタイトルつけやがったな? したっけ、メタクソ格好良いタイトルなので許す。

名もない島に、6人のアメリカ軍人を乗せた軍用機が不時着する。 その島は、恐竜と女性の王国であった。 そこで伝説にある神と勘違いされた一行は・・・って止め止め。 書いてて嫌んなるほどに下らないんで、ストーリーの紹介は止めときます。

とにかく恐竜わんさか&アマゾネスわんさかコメディー なこの映画。 なにしろ圧巻なのがアマゾネスさん達の胸のでかさ。 総勢15名ほどの女優が出演しているのだが、 のべバストサイズは20mを超えるのではなかろうかっちゅう程。 画面のどこを観ても胸、胸、胸、尻、胸その道の方々には たまらない内容となっております。

しかし、見所はそれだけではない。 翼竜、雷竜といった恐竜の皆さんがところせましと暴れまわります。 時には恐竜かどうかさえ判別不能な生物すら大暴れします。 もう、レイ・ハリーハウゼンもブッとびCPU。 ボーンフリーも泣いて逃げる。 アイとゼンが合体してアイゼンボー。 ハリウッド・ゴジラなんか目じゃねーつーの。そんな感じで。 その道の方々には(ある意味) たまらない内容となっております。 アマゾネスさんがティラノサウルス・レックスに喰われかけるなんていうショッキングな描写も見逃せませんよ〜。

ちゅう訳でこの作品、アマゾネス・ファンのみならず、洒落を十二分に理解できて、 90分間どーしても暇な時間をどうにかこうにか潰さなければならないって方にお勧め。 正に選ばれた者のみが楽しめる、そんな映画です。

1999.5.14


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