「アマゾネス・プリズン」

1991・イタリア


セックス・ドラッグ・ロッゲンロー!

ちゅう訳でロックンロール感想文に相応しく、 ビデオ屋の片隅にひっそりと佇む洋モノ・ソフトアダルト映画について語りたい。 したっけこの業界、どうやら最近はハリウッド映画のパロディーがトレンドのご様子で。 「エロチック・パーク」とか 「L.A.コカンフィデンシャル」とか。 ひと昔前は「アマゾネスもの」とか 「収容所もの」が定番だったんだが。 「ゲシュタポ・ナチ収容所もの」とかね。いいなあ、ゲシュタポ。甘美な響きだ。 したっけ、さすがにナチものは洒落にならんらしく、今ではすっかり影を潜めたようだ。

で、今回手に取ったビデオが「アマゾネス・プリズン」。ワァオォウ!アマゾネス」で 「プリズン」! こんなストレートなタイトルは未だかつてみた事ないよ。 しかも、パッケージ裏面には 「3分に1度のお色気シーン」のうたい文句。 この不景気に、こんな景気の良い話はないよ。 他にも本当か嘘か良く分からないような景気の良い宣伝文句が山ほど羅列してあるし。 否が応にも期待に股間がうずく胸が高鳴る。

小船に乗って辺境の地に辿り着いた、ひとりの女主人公(ボディは最高だが顔はいまいち)。 そしてタイトルクレジット「Caged Women」。 なんだ、こんちくしょう! どこにも「アマゾネス」も 「プリズン」も入ってねーじゃねーか!? さてはビデオ会社が適当に邦題つけやがったな? 「これで阿呆なアマゾネスものファンと 収容所ものファンを一網打尽だ〜ぜ〜」 かなんか言いながらタイトルつけやがったな? ちくしょう、たばかりやがったな?。したっけ、その思惑通りにハマっちまったよ、俺はよ。 ビデオ会社の作戦勝ちってところだな。

旅行先で埒監禁される主人公。 ジャングルに囲まれた収容所では、金持ち相手に売春が行われていた・・・。 なんてストーリーの紹介なんかしてる場合じゃねえ。 ニンともカンともこの映画、お色気シーンでの豊富なシチュエーションには目を見張るものがあります。 水浴びシーン、レズ、強姦、和姦、沼地でキャットファイト、張り付け、 マン・ハンティング(全裸でジャングルを逃走中→ライフルでスナイプされる)、などなど。 内容てんこもり、ライク ア 幕の内弁当。 その道の方々には たまらない内容となっております。

そして終盤、全裸(もしくは半裸)の女性達がサブマシンガン乱射してエロい男どもをブチ殺すシーンは爽快。

ラスト、恋人(?。ヘリのパイロット)とヘリで脱出する主人公とその友人。 2人から感謝のキスと愛撫を受けるヘリのパイロット。
パイロット「おいおい。これじゃ、前が見えないよ!」
なおも続く愛撫とキスの嵐。
パイロット「オーノー!操縦桿は?スティックはどこ!?」
主人公「(パイロットの股間に手を伸ばして)ここよー!!!」

ちゅう訳でこの作品、「アマゾネスもの」 「収容所もの」初心者にも良作と言えよう。 入門用にどうぞ。 俺もここから入ったし。ていうか他の作品は観てねーけど。

1999.5.9


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