<DTF な映画紹介コーナー>(9/20)

このコーナーでは、DTFな人にお奨めの、見れば「その気にさせてくれる映画」を紹介します

写真は基本的に映画のものではなく、イメージ的に近いものを選びました。 


TOPGUN」・・・お約束です。 さすがに、このページに来ていただいた方で、これをご覧になっていない方はいないと思います。トム・クルーズが演じる、型破りなF−14 TOMCATパイロットが、厳しい訓練の中で、親友の死や中東の某国との実戦などのさまざまな試練を乗り越えて、エリートパイロットの頂点を目指す青春戦争ドラマです。(ちょっと危ない)

墜落、撃墜シーン以外はアメリカ海軍全面協力...ということで、空母や、F−14戦闘機、A−4戦闘攻撃機はすべて本物で大迫力です(さすがに「MIG28」は架空の戦闘機で、アメリカの「F−5E Tiger II」が演じています)。内容は「強い正義の味方アメリカ」という政治色よりも、「パイロットのカッコ良さ」が前面に押し出されています。つまり、うがった見方をすると「アメリカの純真無垢な青年達」をだまして海軍に志願させようという...(^^)。実際、日本でもこの映画のせいで航空自衛隊に入隊してしまった方も多いそうです。(大半の方は残念ながら管制官や整備などの地上勤務になるようですが)

日本でそれくらいだから、アメリカではもっともっと多くの人が人生変わっちゃったんじゃないでしょうか。かくいう私も、方向や程度の差はあっても影響されちゃいましたね。この映画が無ければ多分ここまでコンバットフライトシミュレータに はまらなかったと思います。

今あらためて見てみると、HUDの表示やら、カメラのフレームに収まる距離でのドッグファイトなど、(フェニックスかスパローでアウトレンジで攻撃せんかい!)ウソ臭さが目立ちますが、今日に至るまでこれを越える映画も出ていないのも事実です。DTFの必修科目的映画です。


アイアン・イーグル・・・これ、映画としてはマイナーですけど、割と良くTVで放送されているので、ご覧になった方は多いと思います。戦闘機パイロットを目指す高校生の主人公が、中東の某国(こればっか)で撃墜され捕虜になったパイロットの父親を、ルイス・ゴセット・Jr(愛と青春の旅立ちの鬼軍曹役の人)演じる元エースの予備役パイロットと2人で、2機のF−16を盗んで助けに行く...というお話です。

この映画も撃墜シーンを別にすると、登場する主人公の「F−16」や、敵機「クフィル」等の戦闘機はすべて本物です(爆発シーンは誰が見ても糸でつってるラジコンがただばらけるだけですし、コックピット内のMFD表示などはうそっぱちですが)。ストーリーが、「政治上の駆け引きから、軍が救出作戦を実施しないので、業を煮やして」...という内容のため、撮影については「アメリカ空軍」から、「失礼な。うちはそんな薄情なことしないわい!」と協力を断られてしまいました。

そんなわけで、登場する機体および基地の撮影はすべて「イスラエル」で行われています。主人公が、基地のF−16のフライトシミュレータ(!)で訓練をするシーンがあるのですが、その時に表示されている(ことになっている)シミュレータ画面は、実際の飛行する「クフィル」に赤いマスクをかけたフィルムを表示しています。(CG作るより、燃料代やレンタル料の方が安いのか?(^^;))

イスラエルのパイロット達と言えば、ある意味で アメリカのパイロットよりも、より実戦的な訓練をつんでいるので空中戦の機動などは迫力があります。特にF−16がくるりっとロールをうって急旋回するシーンや、ループ(宙返り)のシーンなど、F−16の性能が垣間見れて参考になります。

たった2機のF−16で、敵国の航空基地に侵攻し、対戦車ヘリや戦闘機、地対空ミサイル車両をばったばったとやっつけ、あげくにその航空基地に着陸して、父親を乗せて脱出するという・・・もう「エア・ウルフ」も音速で逃げちゃいそうな「御都合主義」ですが、F−16の実機のシーンだけでも見る価値はあると思います。さすがに この映画をみて空軍に志願した人はいないと思いますが...でもアメリカ人はなあ。いるかもしれませんね。(^^;


「トゥルーライズ」・・・これは最近のメジャー映画ですね。基本的にはアーノルドシュワルツネッガー主演のスパイものなんですが、物語のクライマックスで、アメリカ海兵隊のAV−8B・ハリアーIIが登場します。

 シュワちゃんが操縦するシーンは基本的に実物大の模型(!)をクレーンでつるして、ぐるんぐるん振り回して撮影して、CG処理で背景と合成しています(ロングで撮影しているシーンは、アメリカ海兵隊の協力で、本物のハリアーが登場)。この実物大の模型、今はどこぞのカジノに飾られているとか...欲しいな。それ。(^^)究極のフライトシミュレータができる。(置くとこないけど)

映画の細かい内容自体はここではあえて触れませんが、「AV−8BハリアーII」の、V/STOL(垂直離着陸)機能の、ふわっとした浮遊感覚のホバリング、マーベリックミサイルでの対地攻撃(CG合成だけど)、テロリストのヘリコプターとの空中戦、リアルなコックピット等、これ見た後に「U.S.Navy Fighters Gold」やると「AV−8B・ハリアーII」に感情移入できます。ACEレベルのSU−27に垂直上昇されるとついてけないけど。(T T)亜音速機の悲哀が味わえます...


「メタル・ブルー(アイアンイーグル2)」・・・その名の通り「アイアンイーグル」の続編です。(ちゅうことは、やっぱアメリカではそれなりに当たったのかな?Jet機がテーマじゃないけど三作目の「ACES」まで出来てるし)日本では TVでたまにやってます。

いきなりこの映画の冒頭で、1作目の主人公「ダグ」がF−16で誤ってソビエト領空に侵入してしまい、スクランブルしてくる MIG29(役のF4Eファントム)に撃墜されて死んでしまいます。その場にいあわせた同期のF−16パイロットが主人公です(またまたルイス・ゴセット・Jrが指揮官として登場)。中東の某国(しつこいな)が核兵器による中東支配を企んでいる陰謀が明らかになります。この陰謀に、なんとソビエトとアメリカが兵器と人材を提供しあって特殊部隊を編成して立ち向かいます。

やはり、「F−16」、「MIG29」(の役のF4Eファントム)、敵役の「クフィル」はイスラエル空軍の本物です。よく戦争映画は不謹慎だ...という声を耳にしますが、実際に戦争してるよりは映画にでているほうが良いような気がするのですが...

まあ、この映画は1作目を見てしまった方がお付き合いで見てしまう...そんなとこでしょうか。レーザーディスクは買いたくないけど、TVでやってたら見ちゃいます。でも、レーダー探知されないように、峡谷の中をF−16が飛びぬけるシーンは「実写版AREA88」みたいでかっこ良いです。


「AREA88」・・・厳密には映画じゃないんですけど、一応劇場公開されてもいるので良しとしましょう(^^)。恐らく現代空戦をテーマにした初めてのアニメではないでしょうか。大河ドラマのような原作コミックスのファンの人から見ると、ストーリーなど不満は多々あることでしょう。

ACTIII「燃える蜃気楼」の、F−20、F−14、F−18、F−4、A−4が編隊を組んでMIG21と戦うオープニングを見て、「これだ!」と思った人は多いはず。「なんでAIM−7スパローミサイルを発射して命中前に反転するんだ。当たらないぞそれじゃ」などと突っ込んではいけません。(^^)

コミックスの色々なエピソードを、無理矢理 トータル4時間くらいに圧縮しているので、まあ、良くありがちな「特番」感覚で見れば腹も立たないのでは。これを見た後「ATF」で「X−29」(あるいは裏技使ってF5E)を選んで「MIG21」を撃墜。落ち行く「MIG」を見ながら、「おまえ..運がなかったよ...」とつぶやけばあなたも今日から「風間真」。(^^)

コミックスの各エピソードを、「ATF」のミッション作成機能で再現するのも楽しいかもしれませんね。


「アパッチ」・・・Jet戦闘機じゃなく、AH−64対戦車ヘリコプターが主役(って言うとニコラス・ケージに失礼かな)の映画ですが、アメリカ陸軍版「TOPGUN」みたいでなかなか笑え..いや感動します(ウソ)。でもこれ見て陸軍に入隊志願する人いるんでしょうか(^^)

凄腕の戦闘ヘリパイロットを雇っているコロンビアの麻薬組織と、アメリカ陸軍の特殊部隊の対決を描いたアメリカ陸軍版「TOPGUN」..ってしつこいか(^^)。AH−1コブラやUH−60ブラックホーク、そしてAH−64アパッチなど、撃墜シーン以外は本物です。主人公がAH−1コブラから、AH−64アパッチに機種転換訓練を受けるのですが、その時のシミュレーターがちゃんとCGを使っていてそれっぽいです。(でもエレクトロニック・アーツのAH−64Dの画面の方がずっとリアル)

映画はアパッチの驚異的な機動性と、電子装備、武装を紹介しています。どのくらい凄いかっていうと、麻薬組織の所有するJet戦闘機(ドラケン)を対地用のロケットポッドで撃墜してしまうくらいです。(^^)なぜかこのドラケンは機関砲しか装備していません。だからみなさん「ATF」で遊んでいてヘリコプターに撃墜されてもではありません。

でもヘリコプター同士のドッグファイトは非常にかっこ良いです。普段ヘリコプターって、「のほほん」とパタパタ脱力して飛んでるイメージがあるので、猛禽類のように飛び交うシーンは新鮮でした。


「ブルーサンダー」・・・ロサンゼルス警察に配備された、軍開発の戦闘ヘリ「ブルーサンダー」をめぐる政府の陰謀に、「ロイ・シャイダー」演じるパイロット警官がたった一人で戦いを挑む「社会派アクション」(?)です。(^^)

このブルーサンダーは、「ATF」に出てきて皆さんを悩ませる戦闘ヘリ「ガゼル」の民間モデルを改造して戦闘ヘリっぽくして撮影に使用しています。ヘルメットマウンテッドサイトに同調した機関砲装備や、SWATのライフル弾や拳銃弾をものともしない防弾装甲など、このブルーサンダーのモデルは当時陸軍で開発中だったアパッチです。

クライマックスの、ロサンゼルス市街地でのヒューズヘリコプター(機関砲装備)との空中戦は、文字どおり建物の間を縫うようにして繰り広げられます。(日本だと航空法で絶対に撮影できないでしょうね)

さすがに、この映画一本では、せっかく作ったヘリコプターがもったいなかったのか、この「ブルーサンダー」にはTVシリーズ版も存在します。(ロイ・シャイダーじゃないけど) ただ、不幸なことに同じ時期に「エアウルフ」が TVシリーズになっているため、あえなく撃墜。早々に放映打ち切りになったようです。(- -;

ちょっと古いソフトだけれど、マイクロプローズの「Gunship2000」に追加ミッションを入れると、ヨーロッパ市街での、ビル街を飛びぬけての戦闘が出来ました。「ブルーサンダー」を見ると、またやりたくなります。(^^)


「BEST GUY」・・・この映画はすでにタイトルでみえみえですね。日本の航空自衛隊の型破りなF−15Jイーグルパイロット(織田裕二)の青春と挫折と愛を描く、「航空自衛隊版 TOPGUN」です。ご覧になった方なら、”(空戦能力を競う)TOPGUNと(スクランブル能力を競う)アーリーバードのさらに上を行く最高のパイロット。それがBESTGUYだ”というセリフに赤面したことと思います。

さすがに ソXXト と戦争するわけにはいかないので、F−15J同士の空戦訓練と、スクランブルが本物のF−15Jの登場シーンになります。墜落シーンのF−15Jと、ソXXトのSU−27は模型です。(あたりまえですね)

この映画は、飛行シーンはいいのだけれど、役者の芝居がとにかく臭くて見てて恥ずかしくなっちゃいます。(もしかしたらアメリカ人がエアウルフとか見るとこんな感じで照れちゃったりして) でも、やっぱり生のF−15Jが描かれており、資料的価値はあるのかも。

「ATF」のオリジナルミッションエディタ+裏技キーで、日本の航空自衛隊のF−15J対Su−27の「BEST GUY」再現!というのも面白いかもしれません。(映画と違って本当に戦闘になりますが)

訓練中に誤射で味方撃墜してしまったりするのは映画やゲームの中だけにしていただきたいものです。


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