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EMCON-1:最大の武器は見えない事

クリックすると少しだけ拡大します。(EMCONコンソール)

 F22の最大の武器はAIM120でもベクタースラストでもありません。それはSTEALTH性(隠密性)です。  このSTEALTH性が最も有効な状態はすべてのセンサー類を受信のみにするEMCON-1です。レーダーを使用しないため索敵可能な距離は IRSTによる50マイル前後まで低下しますが、敵機やSAM・AAA等に捕捉される距離と確率を驚異的に下げる事ができます。

 レーダーを使用できなくてもデータリンクは生きている(受信のみですが)ので AWACS等、味方からの索敵情報が利用できます。大局的な敵味方の部隊展開を知る上での不都合はさほどありません。  ただしミッションの目的が特定の味方機の護衛の場合は故意に EMCONを5に設定して敵機を引き付ける必要に迫られる事もあります。(^_^;

 EMCON-1最大の弱点はそのままでは BVR(視界外)戦闘の要となる AIM120を発射する事が出来ない点です。AIM120の発射にはレーダーによるロックオンが必要なので EMCONレベルを 3以上に上げる必要があります。


AIM120戦闘:BVR(有視界外)戦闘

クリックすると少しだけ拡大します。(ベイに AIM120を満載したF22)

 EMCON-1の状態でデータリンクによる情報を使用して敵機に忍びより、AIM120の有効射程に入った時点で EMCON-3にセット、すかさず目標をレーダーロックオン&Shoot!。そして速攻で EMCON-1に戻す...これが AIM120によるBVRミサイル戦闘の基本です。(^_^)  ここで肝心なのは EMCON-3の状態を1秒でも短くすることです。 EMCON-3の状態が長ければ長いほど逆に敵機に捕捉され反撃される危険性が高まります。(ちなみに難易度レベルをHARDにしていると正対する敵機にはEMCON-3にした瞬間に反撃食らったりします。そんなはずは無いんだけどなあ)(T_T)

 F22ADFに登場するAIM120には AIM120RAIM120Cの二つのバージョンがあります。どちらも基本的に撃ちっぱなしの FF(Fire and Forget)タイプのアクティブレーダーミサイルですが AIM120Rは推進器にラムジェットを採用しており、在来型のロケットモーター推進を使用するAIM120Cに比べるとより高速かつ長射程を確保しており、外観も大きく異なります。

クリックすると少しだけ拡大します。(AIM120R外観)

クリックすると少しだけ拡大します。(AIM120C外観)

 AIM120Rの最大射程距離は44マイル、AIM120Cでは 31マイルとなっています。 AIM120の命中率は非常に高く 先祖と言える AIM7(スパロー)とは比べ物にならないほど信頼できる武装と言えます。 基本的には HUDに Shootキューが表示されれば有効射程と考えて良いのですが、接近中の敵機に最大射程でミサイルを発射後、 もし敵機が反転して高速で離脱したりすると有効射程外に逃げられてしまうこともあります。

クリックすると少しだけ拡大します。(命中直前のAIM120R)


AIM9X戦闘:搭載場所は外?それとも中?

クリックすると少しだけ拡大します。(AIM9X外観)

 AIM9Xは ベトナム戦争時代から活躍した熱線追尾型サイドワインダーの最新バージョンです。前翼が廃止されたため外観はかなり違った印象があります。基本的に敵機のエンジンから放射される熱源にロックして追尾しますが、ロックオンにはレーダー発振を必要としないのでIRSTによるロックオンから発射に至るまで終始 EMCON-1の状態で運用可能です。

 最大射程が10マイル前後しかないのが欠点ですが敵機に正面から接近せずに側方あるいは後方からEMCON-1で忍び寄れば 敵機に捕捉・反撃される事無く一方的に攻撃も可能です。 ただしAIM120に比べると命中率は多少劣るので必殺必中を狙うなら複数の AIM9Xを若干の間を置いて発射する必要があります。

 F22ADFではこのAIM9Xが搭載されている場所によって操作がやや違ってきます。 翼下のパイロンに搭載された AIM9Xを武装選択している場合はIRSTで敵機を目標選択していれば射程に入りしだいAIM9Xが自動でロックオンして攻撃可能になります。

クリックすると少しだけ拡大します。(両翼パイロン搭載のAIM9X)

 もし武装選択したAIM9Xが胴体内のAIM9X専用ウエポンベイに搭載されている場合は、一度ベイのドアを開けてからでないとロックオンできません。(AIM9Xのシーカーが敵機を直接捉える必要があるため)

クリックすると少しだけ拡大します。(胴体専用ベイ搭載の AIM9X)

 「O」のキーを押してベイのドアを開けるか一発の発射について2回トリガを引くことで使用できます。(1回目のトリガでベイのドアが開きシーカーが作動。ロックオンを確認して2回目のトリガを引くとAIM9Xが発射、自動でベイが閉じます)

このAIM9Xが命中しなかった場合は機関砲戦闘に賭けるしかありません。


機関砲戦闘:敵機の進路を読むのが基本

クリックすると少しだけ拡大します。(Su-35を射線に捕らえるF22)

 F22ADFに搭載されている機関砲はM61A2 20mm機関砲(いわゆるバルカン砲)で搭載弾数は1750発です。右翼付根付近にマウントされたM61A2の銃口はSTEALTH性の確保のために発射時以外はスライド式のパネルで塞がれています。IRSTロックオンのみで発射可能(無誘導なのだから当然ですね)なのでEMCON-1の状態で使用が可能です。  ロックオンした敵機をHUD中央に収めて追尾し、敵機のロックオンシンボルM61A2のガンサイトを重ねてトリガを引けば、敵機の進路・速度に変化が無ければ命中するはずです。

クリックすると少しだけ拡大します。(M61A2発射シーケンス)

 しかし実際には敵機はブレークやバレルロールなどの機動を繰り出して、進路を刻々と変化させてくるので敵機の進路を予測しその予測進路上に機関砲弾を叩き込む必要があります。撃ち抜くと言う感じよりもホースで水を浴びせるようなイメージで射撃をした方が命中率は上がります。(これはF22ADFに限りませんが)(^_^;

クリックすると少しだけ拡大します。(Su-35が右にブレーク)

クリックすると少しだけ拡大します。(ひねり込んでサイトを予想進路へ)

クリックすると少しだけ拡大します。(射線を通過するSu-35)

クリックすると少しだけ拡大します。(撃墜!!)

 F22ADFでの機関砲戦闘では注意点として「破片」の概念があります。 相手の6時方向にぴったりと付けて機関砲弾を叩き込み命中させたとします。そのまま真後ろで追尾を続けると飛散する敵機の破片や残骸に突っ込んでしまい自機も損傷します。 良くてエンジン出力ダウン&燃料漏れ、悪くすると爆発してしまいます。(T_T)

クリックすると少しだけ拡大します。(破片で損傷したF22)

 高Gでの旋回機動中の射撃ならばほとんど心配いりませんが、後方からのスロット射撃の際には命中を確信した時点で自機をバレルロールさせるなどして飛行軸線を敵機とそらす習慣を付けましょう。


ベクタースラスト:多用は禁物。速度に注意

クリックすると少しだけ拡大します。(ベクタースラストを使用するF22)

 ベクタースラストは推進ノズルの角度を変える事でエンジンの推力を偏向させ、旋回力を飛躍的に高める機能です。本来はフライトコンピュータによるフライバイワイヤ制御で使用されるはずですが、なぜかこのF22ADFでは手動でON・OFFを実行します。(^_^;  ベクタースラストを使用すると確かに通常旋回よりも機首を早く回す事が出来るのでキャノピー・トゥ・キャノピーのドッグファイト中には力強い味方なのですが注意点もあります。 それは機速の低下です。

 F22ADFで体感的にベクタースラストの効果が期待できるのは400ノット以下になります。しかし調子に乗ってベクタースラストをONにしたままずっと旋回していると、高い迎え角のために機速がどんどん低下していきます。そして機速が200ノット以下に低下すると機は失速状態に近づき旋回戦の維持は不可能になります。 旋回戦では速度を維持しつつ旋回半径を可能な限り小さくすることが重要です。

クリックすると少しだけ拡大します。(ベクタースラストを使用するF22)

 低下してしまった速度の回復のためにベクタースラストをOFFにしても 機は反動で旋回半径の中心から見て外側(HUDで言うと下方)に機首が振られて完全に敵機の追尾状態を失う事になります。 そこまで機速が低下してしまっては旋回半径が小さくても速度で敵機に振り切られてしまいます。(T_T)

 ベクタースラストの効率的な運用としては400ノット前後の旋回戦の入り口で使用して、300ノットを切る直前くらいには使用を中止すると良いと思います。敵機の速度変化に注意して追尾可能な速度を維持するようにしましょう。私は実際にはベクタースラストをほとんど射撃の直前に限って使用しています。

 HUDに敵機を収めて追尾し、ガンサイトがもうちょっとで敵機のロックオンマーカーにかかる...という時にベクタースラストを ONにして、瞬間的に機首を振り上げてガンサイトを敵機の予想進路前方に前進させて発砲。敵機が射線を横切ったら命中してもしなくても機速が300ノットを切る前にベクタースラストをOFFにして通常旋回戦闘を維持して再び射撃のチャンスを狙うようにしています。(^_^)

 


回避:反撃されてしまったら

クリックすると少しだけ拡大します。(チャフ・フレアを射出するF22)

 EMCON-1の活用で捕捉率を下げる事が出来る事は前述しました。では敵機に捕捉・反撃された場合どうするか? AIM120の最大有効射程あたりで捕捉された場合は焦らずにそのまま敵機をロックオン&Shoot、そして EMCON-1に戻せば敵機もミサイルもこちらを見失ってくれる場合が大半です。(標準の難易度のオハナシです)

 運悪くミサイルが追尾してくる場合は視点をフルHUDビューに切り替えて、RWRで接近するミサイルを確認します。そしてミサイルの飛行経路に対して常に90度前後の進路を取るいわゆるビーム機動を実施しつつ、チャフまたはフレアを「これでもか!」って射出して回避を試みます。  (私は急降下して高度を地表ぎりぎりまで下げ、山陰などを利用して回避を試みることもあります)

クリックすると少しだけ拡大します。(ビーム機動を取りながらチャフ・フレア)

 AIM-9の有効射程あたりで捕捉・反撃された場合は EMCON-1にしたとしても 目視可能距離に食い込まれてしまえばSTEALTH効果は期待できません。むしろ強力なECMによるジャミング効果のEMCON-5が有功と思われます。ただしこれはミサイルの発射・命中を困難にするものなので敵機がこちらを見失うのは期待できません。ミサイルの回避後に機関砲によるドッグファイトに持ち込んで相手を撃破する必要があります。

クリックすると少しだけ拡大します。(機関砲戦闘!)

 いずれにしても後手でもいいから必ず敵機に一発お見舞いして相手も忙しくしてから回避機動をとるようにしましょう。でないと互角以下の条件での戦闘を強いられる事になります。(^_^; (もちろんミサイルが残っていなければ選択の余地はありませんが)


あとがき:

クリックすると少しだけ拡大します。

 対地兵器を使用する際のTipsやWingmanの活用AWACSミッションのTipsなどもいずれ追加していきたいと思います。内容について、ご意見・ご要望などがございましたら、メールをお願いします。

...こんなテクニックを知ってるよ!!という方は