いよいよスキーだ。最初は電車でクライネシャイデックをめざす。電車はGrundでスイッチバックするので後ろ向きに座った方が、山々を見ながら行くのに適している。板を積む係と席を確保する係を手分けして行なうというのはなかなか日本人らしいアイデアでよい。GrindelwaldからKl.Scheideggまで約30分かかる。Kl.Scheideggで先に登った大城夫妻と合流し、簡単な組わけを行なう。一応両方とも亀さんチームということだったが、それが間違いであったことが後で判る。それを一番痛感したのが十時夫妻であっただろう。ここで我々は大原組に入りスタートする。出始めが日曜日ということもあって非常に混雑していたので、ちょっと降りて準備運動をすることになったのだが、ここでいきなり十時夫妻がこけていた。うーむ。先行き心配だなあ。
WAB沿いに降りてArvenに乗る。Arvenはチェアリフトだからか日本なみに凄く混んでる。一緒のHoneggはTバーでガラガラ。うーむ、やはり外人さんもTバーは苦手なのかな。Arvenを降りてちょっと登ってLauberhornに乗る。これもチェアで日本なみに混んでる。ガイド曰く「これ乗ったらもうしばらくリフトには乗りませんから〜」う〜むどういうことなんだろうと頭を捻りながらリフトに乗る。隣には香織ちゃんが乗ってる。やっぱ言葉が通じるっていいなあ。Arvenでは外人さんに話かけられて、四苦八苦していたのだった。
リフトを降りてちょっと移動、ワールドカップのスタート小屋のあるところまで来て記念撮影。ここからDHのコースに沿って滑べるらしい。う〜む。素晴らしい景色だ。ガイドの衝突防止の説明を聞いてスタート。おー気持ちいいー。しかし、あのガイドどこまで行くんだ? おいおい。まだかよ。やっと止まった。2kmぐらい滑べってるぞ。こりゃ先行きますます不安だわ。ガイドは滑べるどこまでもー。途中、線路を越えるために狭いトンネル状のところを抜ける。こんな狭いところを抜けるなんてちょっと危険。ゲレンデはパウダーからハードバーン、アイスバーンに変化、ワールドカップのコースは雪付きが悪く全部滑べることができない。わずかなコースしか滑べれなかったが、完全な氷状態の狭くて凄い急斜面だった。こんなところを猛スピードで滑べっていくのはかなりの勇気と根性が必要だろう。この厳しいコースでついに十時夫妻大幅に遅れる。かなり遅れてきたせいか、疲労しきっている。予定を変更し、Innerwengenの下で昼食をとる。グラッシェスープ、ラクレット、ケーゼシュニッツェ、強烈なチーズの料理が多い中、スープは日本人向きの食べものだった。
十時夫妻はここでリタイア。ガイドに帰り方を聞いて別れることになった。私達はInnerwengenを登りMannlichenbahn LWMへ。雪がついていなくて300m程担いで歩いた。LWMは60人乗りのロープウェイで、私たちが着いたときにちょうど出ていってしまった。ここの回転式ゲート? の上には現在通り抜けた人の人数が表示されるようになっている。行ったばっかりなのでまだ数人しか通っていないが、大原ガイドが余裕ぶちかましてトイレに行っている間に、見る見る人が増えてきた。大原さんが戻ってきた時は、40人以上になっていた。
登ったら素晴らしい景色が広がっていた。目の前にはEigerがそびえたち、後ろにはV字谷の断崖が広がっている。遠くの山の間にトゥーン湖も見えている。左手には広大なオフピステが広がっていて強者どもが滑べり降りた後が何本も付いている。うーむ、海外スキーを実感してしまうなあ。ここでしばらくお茶してたい〜と思ったがガイドはわずかな写真タイムしかくれなかった。ここから16kmのDHが始まった。最初の急斜面は、こっちにしてはかなり人がいたので、ガイドも度々止まって待っていたが、ゴンドラの中間駅を過ぎるとほとんど止まらなくなってしまった。2kmぐらい滑べって止まり、また2km滑べるという風な感じ。途中アスファルトの道路を横切り、車と並んで進みながら車の中の子どもに手を振りながらどんどん下りていく。足が辛くなってきたところで、長〜いスケーティング。柳田さんはここで嫌な印象を植え付けられMannlichenは辛いところという感想になってしまったようだ。Grundからバスでホテルまで帰り一日目終了。
着替えてお買いものとビールの買い出しに行くことになった。柳田さんが出口の方に向かう。ちょっと遅れて私とH田中さんが出口へ。鍵をしっかりしめて下に降りる。おかしい先に出たはずの柳田さんがいない。うーむこのホテルの中で迷ったのだろうか?しばらく待っても来ないので、とりあえず買い出しに行くことにする。途中で駅から歩いて来る十時夫妻にバッタリ会ってしまった。なんで私達より遅いんだろう?と思い聞いてみると、このまま帰るのはもったいないと思ったらしく駅を一つ通りこしてWengenの町まで滑べっていってWengenの町並みを観光した後で電車に乗ったらしい。うーむ初日から余裕ぶちかましているなあ。
ビールとミネラルウォーターを買い込みホテルに戻る。柳田さんは行方不明のままだ。「まさか部屋にはいないよね」とか言って部屋にはいるとベランダの方から柳田さん登場。ここの部屋は、外から鍵をかけると、中からも開かなくなるらしい。柳田さんは外に出る直前にトイレに入っていて、私たちはそれを外に出たと誤解し鍵を閉めていってしまったのだった。柳田さんはフロントにも電話したらしいが、どうにもならなかったらしい。うーむ。おもろい。夕食の後は時差もあってか、いきなりぐっすり寝てしまった。うーむ。夜はなんにもないところだからなあ。深夜2時まで酒を飲んでいる人たちがいたなんて思いもしなかった。