2月4日 日曜日 雪


初日から雪。しかもガスが出てる。朝食をとりながら真っ白の外を眺めて憂鬱な気分になる。食事の後に着替えていたら、ガイドから電話があった。天候の様子を見て、出発を少し延期しようとのこと。その間、バルトランスの町を案内してくれることになった。

バルトランスの町は上下に大きく2つに分けられている。道はほとんどが一方通行で町の中で車がすれ違うことはあまりない。上のショッピングセンターは若干小さいが、ホテル ノボテルからは近いので、ここのスーパーマーケットにはよく行くことになる。

下のショッピングセンターは結構でかい。観光案内所もここにあって、日本人のスタッフも常駐している。ちなみに美人(笑)。観光案内所の近くに保険屋さんがあってスキーの保険をかけられるようになっている。海外旅行保険をかけてこなかった人とかが利用するらしい。一番奥にスポーツセンターがあってスカッシュ、テニス、卓球、水泳などができる。ここは保険に入った人には割り引きしてくれるらしい。

スポーツセンターで一応解散。スキーに出発するまでの間、各々お店を探索する。洋服関係の店が多い。値段は安くも高くもない。Tシャツを買おうかと思ったけど、長袖なので止めた。なぜか半袖のTシャツはあまり売っていないようだ。スキー板やブーツは非常に安い。特にブーツは、200フランあれば最上位モデルがかえそうであった。

11時、ウェアに着替えてスキーに出発する。最初、スキールームからの出口がわからず、凄い遠回りをしてしまった。いきなり疲れた。ホテルノボテルはゲレンデにそのまま出ていけるので、ちょっと準備運動をして出発。緩斜面を降りてCascadesに乗る。このCascadesというリフトは驚いたことに6人乗りのチェアリフトなのだ。6人乗りなんて初めて見た。普通、ゴンドラにすると思うんだけどなあ。

コースを左へ降りていく。ガスでどこを滑べっているのかさっぱりわからない。Fond1を登ると晴れ間が覗きガスも切れてきた。やっと山の形が見えるが、バルトランスの町の方はまだガスの中だった。Fond2の乗り場まで気持ち良く滑べる。今年は雪が少ないらしく、ちょっと岩が出ているがガンガン滑べる。が、途中で息が苦しくなる。そりゃそうだ標高3,000mぐらいあるもんなあ。Fond2を上がると反対側の谷が見渡せた。うーむ、いい景色だ。やっと写真撮影ができた。
Pointe du Bouchet(3,257m)

この後、ロングダウンヒル。とにかく降りていく。いつしかガスに囲まれ前が見えなくなる。みんなガイドを見失わないように接近して降りていく。気がつくとCascadesの前にいた。さすがに町の近くは凄く混んでいる。リフト待ちは皆無だが、コース上は凄い人だった。Cascadesを登り、ホテルまで滑べり降りて昼食をとる。スパゲティカルボナーラを食べる。まあまあの味。ホテルの従業員に「いいウェアだね」と褒められる(笑)

食事が終って再びゲレンデへ。雪はかなり小降りになっていたがガスが相変わらず出ている。こんどはCascadesのさらに上までいっているFunitelというゴンドラ(?)に乗る。右にトラバースしてコースに出るとそこは氷河の上。こころなしか雪が青い。

ここでも視界は最悪だが、ゲレンデ端は新雪が若干積もっているような感じで気持ち良く滑べれる。が、そのうちコースが狭くなってきた。ちょっとコースの端を表す棒を越えたら宙に浮いていた。視界が悪くて見えなかったのだが、崖状になっていたのだ。新雪の中に思いっきり転がってしまった。板が外れてしまったが、流れなかったのですぐ装着。みんなを追う。目の前には知っているウェアは見えない。あせりまくったがどうにか発見することができた。

そのままホテルの横を通って下に降りていく。今度はCascadesのさらに下のBois mint2に乗る。視界が一瞬よくなるがすぐにまた見えなくなる。雪面の状態が見えないので、かなり滑べり辛い。結構凸凹してるようだ。右へ降りていきLa Moutiereの乗り場へ向かう。ところが、まだ時間はあるのにリフトが止まっている。係のおにいちゃんが歩いて登っていくのをガイドが追いかけてなにやら話し込んでいる。結局、リフトは動かないのでちょっと登ってCairnで町に帰ることになる。

Cairnは町の下の方に着くので、降りてからもかなり登る羽目になってしまった。なんか毎回登りがあるなあ。やっとこさ登りついたけどCascadesはとうの昔に止まってしまっているので、今回初のJバーに乗ることになる。かなり混雑していて、お子様とかがかなり苦労していたようだ。お子様の体重では体が勢いで浮いてしまうのだ。

ホテルに着いて、買いだしに出かける。一応、お土産屋も覗いたが初日なのでなにも買わなかった。ゴーグルを買おうかと非常に悩んだが、とりあえず買わないでおいた。思えばこれが失敗だったんだ。結局スーパーでビールと水を買ってホテルに帰る。

ホテルでウェルカムドリンクを飲む。ホテルのオーナーが日本好きで日本刀を持ってきて見せていた。オーナー自らNOVOTELとかかれた帽子をツバを折りながら渡してくれた。とりあえず本人の前ではかぶっていたなあ。

夕食はマスのムニエル。山本夫妻から醤油を分けてもらい非常においしく食べることができた。やっぱ醤油は必需品ですな。ワインは魚なのでとりあえず白を飲む。まあまあかな。食事の後で柳田さんに飲みに行くぞと言われたけど、眠さに耐え切れず眠ってしまう。柳田さんも初日は飲みに行くのを断念したようだった。


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