しばらくうだうだした後でちょっと出かけることにする。柳田さんは風邪気味で寝ているというので、私一人で出かけることにする。雪降る中をてくてくとレマン湖へ。犬を散歩させている人や日本人らしき女の子たち以外はあまり人がいなかった。店がほとんど開いてないのだ。やはり日曜日でお店があまり開いていないらしい。とても観光地とは思えないな(笑)というわけで、日曜日にジュネーブいってもなにもできんので寝てた方がいいかもね。レマン湖が見えるところに来ると、湖から吹き付ける冷たい風が寒くてたまらなくなってくる。たまらずローヌ川の方向へ逃げていく私であった。
とりあえず、ルソー島を見て寒いのでそのまま橋を渡り旧市街方面へ行くことにする。フュストリ広場を通り過ぎると路面電車の通る大きな通りに行き着いた。この辺りはかなり栄えているようなんだが、店はほとんどが閉まっていた(笑)でっかい寺院が見えたので一本奥に入って人気のない道を歩いていく。で、裏からサン・ピエール寺院に到着する。どこから入るのかしばらく迷ってしまったよ(笑)北側の塔はお金を払えば登れるらしいのだが、この曇り空と噴水もあがってない街を金払って見る価値があるかなあとしばらく迷ったあげくに昇らなかった。まあ、またいつかくればいいさ。
とりあえず、もっとレマン湖でも見ておくかと移動する。イギリス公園方面まで行く。花時計はいまいち華やかではなかったが、国家記念碑はバックに寺院が見えてそれなりによかったので写真を撮っておいた。レマン湖は…ただ寒いだけであったな(笑)こんどは寒さに耐えながらモンブラン橋を渡る。うーむ…すげー寒い。渡り切って再びローヌ川沿いに歩いていく。JCBプラザってこんなとこにあるんか〜おっ!エヴァのポスターが…そうか〜こんなところにも進出してたのか〜イル橋を通り過ぎた辺りは綺麗に整備されていて夜になるとカップルが現れそうな雰囲気であった。いまはただ寒いだけだけどね(笑)路面電車が通っている橋をくぐり、しばらく歩いたがなにやら寂れてきたので、引き返す。右に行けばオペラ劇場やらジュネーブ大学やらがあるらしいんだが、寒いし天気も悪いので左に折れて帰ることにする。路面電車を辿っていけば駅に着くだろう。ちなみに、私は地図なんて持ってない(笑)全て勘で歩いているのだ。まあ危険そうなとこに行かなきゃ大丈夫だろうというのが私のスタンスだ。路面電車の乗り方を観察しつつ、駅へと向かう。
途中、昼間っからビールを飲んでいるカップルが前方に現れる。男の方はかなり酔っているらしく、すでに足取りが怪しい。なんか非常に無気味だったが、人通りも多いし大丈夫だろうとさり気なく抜かして行く。が、信号で止まっている時に再び抜かれてしまう。信号なんて無視して車を止めながら歩いて行くんだもんな〜やっぱこえーよ。すぐに曲がって行ったのでそれ以上観察はできなかったが、近付かない方がよかったのだろうな。再び歩き続けていると怪し気な中華屋を発見。またもや閉まっていたが中を除くとアジア系の女性が店の掃除をしていた。たぶん、お昼頃になったら開くんだろうな。ちなみに朝11時頃にここ通った。それにしても外見からしてあまり美味しくなさそうな店だったな(笑)しばらく歩くと駅に到着した。結構でかい駅であった。駅近くのマクドナルドとかピザハットは開いているようだったが、ここまで来てそんなのを食べる気がしなかったので、私はスーパーを探してしばらくうろついてみた。しかし結局発見できずにホテルへ帰り、ミニバーに入っていたガス入りの水を飲んだのであった。柳田さんはずーっと寝ていたようであった。
お昼になりシャンペリーへと移動する。曇り空の中をバスで移動。レマン湖の回りをローザンヌ方面へとひたはしる。景色は曇り空の為にあまりよくない。高速道路の標識でローザンヌを通っているのがわかるが、回りは葡萄畑が多く、遠くは霞んで見えない。途中で一度休憩があり、近くの公園に昇ると景色がいいと運転手がいうので、カメラを抱えて向かう。が、さほどいい景色ではなかった。遠くにアルプスが見えるがやはり天気が悪いのでいまいち。冷たい風が吹きまくっていてたまらないところであった。バスから見えたモントルー辺りの景色の方がよっぽどよかったな。モントルーの近くを通る時に道路のすぐ下にシヨン城を見ることができた。バイロンの叙事詩「シヨン城の囚人」で有名な城だ。湖に突き出るように作られており、湖の上に浮かんでいるように見えるらしい。まあ、我々のように道から見下ろしただけではそういう風には見えないな(笑)まあ、モントルーは高級リゾートだしシャンペリーからもそう時間がかからないので、オプショナルとか作れば行く人もいるかもね。電車で行けば簡単に行けそうだ。シャンペリーへのツアーが来年もあるかどうかは不明だけどさ(笑)
バスはMontheyでハイウェイを降りてすぐに狭い道をくねくねと上がっていく。この狭い道の終点がシャンペリーらしい。天気が悪いのでダン・デュ・ミディは見えない。既にこの時点で見えているはずなんだけどね。「南の歯」という意味のこのぎざぎざの山はモントルーからシヨン城を見た時に背後に見えるらしいので、既にMontheyを過ぎていて見えないはずがないのだ。全ては天気が悪いのだ。シャンペリーに到着してすぐにいきなりバスの運ちゃんが降りていって隣にいた車の運転手となにやら握手をしている。どうやら旧交を暖めているようであった(笑)意外と小さな街であまりお店がないなあ。食べるところはありそうなんだけどね。と思っていたらホテルシャンペリーに到着。★★★★のホテルだ。がそんな立派な感じではない。かなり歴史は感じられるけどね。部屋は…すげー広い。いままでで一番広いんじゃないかな。風呂とトイレは別になっていてこれまた無用に広い。風呂なんて6畳近くありそうだ。いったいなんに使うんだというぐらい空間があるのだ。バスタブもすげー長いしね。とりあえず、部屋はかなりいい感じであった。
とりあえず、時間があったので街をうろついてみる。うーむ…店が少ない。しかも開いていない(笑)町中にサンタがいるのが印象的だ。みんな家の中に忍び込もうとしているように見える。これっていつまでいるんだろう。ロープウェイ乗場まで行ってようやく開いているスーパーを発見する。いつものように水とビールを買い込む。とりあえず柳田さんに払ってもらうことにして、レジのところで待つ。TCを出したらレジの人が別の人を呼んで、その人はいろいろと電話をかけ始める。うーむ携帯電話がでかいな(笑)で、かなり経ったところでようやく使えることになり無事買い物をすることができた。帰り道、柳田さんはなにやら辛そうであった。風邪が悪化しているのだろうか。16時頃にリフト券などの購入のために集まって出かけることになっていたので出かけていく。柳田さんは風邪気味なので部屋で寝ておくことにし、私だけが向かった。まず最初にレンタルスキーをする方々のためにホテルの隣のスポーツ店へ行く。私は自分の板を持ってきたのでただの付き添い状態だ。あまりいい板はないなあ。で、みなさんすげー選んでいたみんなガンガン滑るのだろうかとちょっと心配になったらしい(笑)で、ガイドの塩谷さんはアルペンのスノーボードをレンタルしていた。スノボーでガイドをするらしいんだが、本当に大丈夫なんだろうか…ちょっと心配だ。(この予感は的中する ^^;) |
壁をサンタが這っている |
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レンタルにかなり時間をとってしまい、リフト券を買いに行く時間がなくなってしまったため、リフト券は明日の朝買いに行くことになった。まあ、いいんだけどさ。私が集まった意味ってあったのかとちょっと疑問を感じてしまったらしい(笑)とりあえず夕食の時間を聞いたから意味はあったのかな。塩谷さんと一杯ひっかけに行く約束をして部屋に戻る。柳田さんはよく寝ているようであった。しばらく、荷物を片付けた後で塩谷さんとホテルの前のバーへ行く。バー&ダンシングという怪し気な看板がかかった店だ。客はまだまだ少なくガラガラだ。中央にビリヤードの台がありダーツなどの機械もあった。とりあえずビールを飲みつつ世間話をする。そうか和加美ちゃんは行方不明じゃなかったのか〜(笑)牛丼の写真の話で盛り上がる変な我々であった。この話は私と柳田さんが吉野屋の牛丼の写真をその頃Zermattにいた和加美ちゃんに送ったことを知っている人間でないと笑えないだろう(笑)去年、コルチナでガイドをしてくれた千葉ちゃんは今Zermattの支店長だそうな。偉くなったもんだねえ。金子さんが辞めてしまってその後釜に座ったらしい。しかし、明日からのガイドは心配だ。塩谷さんも初めての場所なのでガイドなんてできないだろうしね。スノボーというのが更に不安感を誘う。スノボーじゃスケーティングとかできないだろうしねえ。まあ、今回が最初で最後になるかもしれないんだろうけどさ(笑)
夕食の前まで飲んでホテルに戻る。柳田さんを起こさなければならないのだ。柳田さんを起こして夕食に向かう。うーむ…メニューを見る限り肉と魚が選べるようだ。ここはやはり肉だな。魚は調理がまずいと喰えたもんじゃないからね。で、結論だがあまり美味しくない(笑)いままでのヨーロッパスキーで一番まずいかもしれないな。日本人の客が少ないから味覚がかなり違っているんだろうな。ねんでも年間で200人程度しか日本人は来ないそうだからなあ。今回はこのツアー初めての参加者ということでフェローから一部屋に一本づつワインがつくそうな。柳田さんはアルコールを控えるというので、私だけで飲むことになってしまった。が、とりあえず白ワインを注文する。むーん飯がもっとうまければねえ…。金子さんがフェローのストックが欲しいとお願いするとあっさりとくれるとのこと、作り過ぎたんかねえ(笑)我々にも送ってもらえるのだろうか。
食後、お風呂に入る。バスタブがすげー長い。私の身長(170cm)ぐらいあるぞ。シャンプーとバスジェル、ボディローションは着いてた。まあお湯はためておいて部屋の湿気を増やさなくてはならないので湯をためて入る。うーむ…この無用に広いのはいまいち落ち着かないねえ。風呂を出てしばらくして寝る。柳田さんは風邪気味のためにすぐに寝てしまったし、一人で飲みにいくのも寂しいので寝るしかなかったのさあ。ああ〜明日は晴れてくれるかなあ〜