自立生活センターってどんなところ?

障害を持つ人がの自立生活を可能にするためには、長い間施設生活で失ってし まった力や、限定された人間関係だけで得られなかった力を補う必要があります。 また、物理的な「介助」というサポートも必要です。それらを円滑に運ぶには、 個人の力では限界があるます。そこで生まれたのが自立生活センターです。 自立生活センターとは1970年代にアメリカで起こった自立生活運動の拠点として カリフォルニア州バークレーに設立されました。そしてアメリカ各地に広がり、 日本でも1991年11月に、全国自立生活センターの連絡組織として「JIL」が結 成されました。これらの自立生活センターの特徴は、運営や各種のサービスを障 害者自らが中心となって行っているということです。それは、障害者の立場は障 害者自身がもっともよく知っているからです。また、今までの「サービスの一方 的な受け手」ではなく、主体となって関わる姿勢のあらわれでもあります。

自立生活センターが備えるべき条件

1,運営責任者である所長と実施責任者である事務局長が障害者であること
2,運営委員の過半数が障害者であること
3,権利擁護と情報提供を基本サービスにし次のサービスのうち二つ以上を
不特定多数に提供していること
・介助サービス
・住宅サービス
・ピアカウンセリング
・自立生活機能プログラム
4,障害の種類を問わずサービスを提供していること


障害を持つ人の自立とは

自立「生活」とは、どこに住むか、いかに住むか、どうやって自分の生活をまかなう か、を選択する自由をいう。それは自分が選んだ地域で生活することであり、ルーム メートを持つか一人で暮らしをするかを自分で決めることであり、自分の生活、日々 の暮らし、食べ物、娯楽、趣味、悪事、善行、友人等々すべてを自分の決断と責任で やっていくことであり、危険を冒したり、過ちを犯す自由であり、自立した生活をす ることによって、自立生活を学ぶ自由でもある。 「リハビリテーションギャゼット」より