二十歳の軌跡 小林(旧姓・田中)三枝子 著

これは現在、岡山自立生活応援センターの代表である小林(旧姓・田中) 三枝子の生まれてから二十歳までの重い障害を背負い強く生きる中で経験した、・出会い・別れ・喜び ・希望・苦悩・葛藤・家族・恋愛、そして「真実」を小説風につづった作品です。

第一章 〜みえこが生まれて〜
(二十歳の軌跡〜抜粋〜)

〜略〜六月十四日の朝は雨がはげしく降っていました。そして、その中でまだ二ヶ月も早い赤ちゃんが産まれようとしていました。〜略〜
初めてお母さんが抱いて乳首のところにやってやると、赤ちゃんは飛びついて来たのでみんな驚きました。こんな小さな赤ちゃんがこんなに元気にお乳を飲んでいる姿をみて、みんなほっとしました。
初めての女の子なので名前は母親が付けることになりました。どんな名前がよいかと迷ったのですが「みえ子」と付けられました。これがみえ子とその家族の苦労の始まりだったのです ・・・・・・・・