[ 13625 ] 迷惑メール(spam)撲滅私的調査会 HTML化ログ |
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スパム関係の報道記事を紹介、引用、転載するときの指針についての管理人見解です。
当掲示板などではスパムに関する報道記事をなるべく集めたいと思っておりますが
実際にはニュースに関して著作権の問題が結構微妙です。
先日も他サイト
(といってもYahooNews「迷惑メール」トピの
参考サイトとして席を並べるお仲間サイトだったのですが...)
http://bbs.spamstop.net/past/log/013165.html#13165
ということが起こりました。
まず述べておきますが、以下で述べる著作権の問題は
「スパム本文」の著作権には無関係です。
すなわちスパマーが配ったスパム本文の著作権を保護するつもりはありません。
これに関してはむしろ、その著作権権利の主張は無視します。
この問題が実際に発生した場合、すなわちスパマーが
「自分の配信メール(スパム)の本文を
(アンチスパマーに)勝手にネット上に公開され著作権を侵害された」
という裁判が起こった場合の想定は
[議論]スパム批判と著作権・名誉毀損保護問題
http://bbs.spamstop.net/past/0006.html#1894
にて既に議論済みです。
以下で述べる著作権はspammerとは無関係な、
spamに関係した報道記事の著作権保護のためのものです。
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■Webあるいは他のメディアでの報道記事を
■紹介・引用・転載する際の私的調査会におけるガイドライン
【まとめ】
1.事故ではない、著作権保有者の意思により、
ネット上に公開された記事に関し、その公開が停止されたとしても、
閲覧者は適切な手法・範囲内ならば、
その記事を転載・引用することは問題がないとします。
この時の転載・引用の手法は著作権に関して争われた裁判での
指標などを参考にされます。
具体的には、ある記事の正確さなどを検証する場合、
その記事が削除されたとしても、その記事に関して詳細に転載・引用を行い、
細かく検証していくことはなんら問題でないということです。
2、3.詳細な検証などではなく、単にその記事を紹介したい場合には
その本文をコピペで転載するのではなく、
極力、著作権保有者の作成している頁へのURLを
直リンクで紹介することが望ましいです。
4.紹介してある記事等が少なく、また当サイトの対象とする出来事の特殊性を鑑み、
著作権主張を無視してでも残すに足る公益性があると判断した場合は
敢えて転載する事も厭いません。
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【詳説】
1番について
ネット上で不特定多数に公開(すなわち会員only領域以外で公開)された時点で
適切な範囲の転載・引用の権利は認められた、閲覧者に与えられたと判断します。
具体的に言えば、
(事故ではなく著作権保有者の意思で)一旦ネット上に公開されたならば
その後に著作権保有者がその公開を停止したとしても
その記事の閲覧者が、適切な手法・範囲で、別な場所に
その記事を転載・引用することは問題がないと考えます。
上の「適切な範囲で」という部分ですが、
著作権に関する裁判で争われた「主・従」の関係などを含めて
適切なものでなければなりません。
すなわち、オリジナリティの高い記事について
全文転載を行い、一言その評価コメントを入れる、などの行為は
「適切な範囲」とは考えられないように思います。
2.現在、著作権保有者が自己の管轄下ではない所に、情報の提供を
委託する場合が多々発生しています。
その代表が
Yahoo!News
http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/index.html
です。
Yahooの他のマスコミ
(従来のマスコミとは厳密には違うかもしれませんが
ニュースを提供する業者を全てここではマスコミと読んでおきます)
との契約がどうなっているかは私は知りませんが、
実際上、Yahooのサイトからはかなり素早いペースで記事が削除されます。
無論、全ての記事をストックしていたのでは
きりがないからかもしれませんが、著作権の問題もある気がします。
この様子から窺うにYahoo!Newsの場合には
著作権は全くYahooにはなく、そこに提供したマスコミにあると思われます。
YahooNewsのリンクを紹介すると、
数日でリンク切れになることも多いですので、
その利便性と著作権の両者から考えるに、
提供したマスコミの記事を直接紹介する方が適切に感じます。
たとえば先日、マスコミの著作権に関する問題が出たとき
元の記事はjapan.internt.comにより
提供されたものでしたがYahooのその記事の頁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000001-inet-sci
の右上にはほぼ必ず、提供したマスコミのサイトトップへの
リンクが張ってあります。
そしてその記事が新鮮な場合には、そのマスコミのトップページにいけば
元記事のものが大抵はみつかります。
(朝日新聞、毎日新聞などの場合には見つかりにくい場合もあります)
前回のjapan.internetの場合にはトップページは
http://japan.internet.com/
なわけですが、現時点ではすんなりと元の記事
http://japan.internet.com/wmnews/20030725/7.html
が見つかります。
よってURLとして紹介する場合には、著作権的にも、
またその後のリンクの確実さの面から言っても、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20030725-00000001-inet-sci
よりも
http://japan.internet.com/wmnews/20030725/7.html
を紹介する方が適切だと思います。
3.有り難いことに、japan.internet.comさんなどは
一度作った頁は変更・停止することは滅多にありません。
その場合、もしその記事に関し、紹介をしたいだけ
(内容に関して一つ一つ論議をするのが目的でないならばということ)
ならば、その文面をコピーしてくる必要性はあまりなく、
URLと正確なタイトルだけを紹介しておけば十分だと思います。
正確なタイトルは、万が一リンクなどが外れた場合に
後にネット上で検索する際、有用な場合があります。
以前はリンクに関してすら「著作権侵害ではないか」
という問題が論じられた時代もありましたが、
個人がマスコミ等の記事を紹介する場合に、
そのマスコミのサイトの記事に対して直リンクすることに
いちいち目くじら立てることはほぼ無くなりました。
また、リンクに関して著作権侵害を主張しすぎることは、
WWWのシステムそのものの否定に近い意見になると思われますので
管理人としても、タイトルとURLの紹介に関しては問題無しとみなします。
4.さて、以上は比較的著作権に関しては優等生的な判断ですがここからは異なります。
マスコミが著作権がうるさく主張するのはそれで飯を食う以上当然です。
しかしながら報道というものには単にマスコミが
自分の飯を食う手段だけに止まらない公益性を持っていると考えます。
新聞協会の主張は得てしてそういう団体にありがちなように
「飯を食う」ことに囚われて、
上述のような配慮までは一般化する余裕がありません。
これは特別に非難すべきことではなく
業界団体とは得てしてそういうものです。
さて、報道というものが公的性を持つ以上、
私はどんな場合にも上のようなマスコミあるいはその業界団体の
主張を最優先するしなければならないとは思えません。
実際、報道関係の著作権に関しては
「事実だけの記載は著作権を持つとは言い難い」
という見解があったはずであり、それらも含めて
報道記事にどれほどの著作権を認めるべきかは
絶対的な境界線を設けることは困難であると同時に、
すべきではないと考えます。
以上のようなことを前提にした場合、
当サイトでしか大々的に取り上げない、あるいは取り上げる可能性が少ない、
そしてそれをしなければその情報がネット上から失われ
それを用いて、啓発や啓蒙に資することが出来ないと思われるレベルの
報道に関してはマスコミの主張を敢えて無視して
転載する場合、あるいは転載を黙認する場合があります。
幸いなことに、現在のspamに関する日本語の記事では
そこまで必要な記事は実際、少ないです。
もっとも貢献してくれているZDNet等は記事を原則
長期間に渡り公開してくれています。
また、この4番の方針は、
マスコミからの個別の対処要請に対しても
はねつけると決めているほど強いものではありません。
・当サイトが扱う事例は限られており、素人とは言え
他ではあまり扱ってくれない記事が対象であって
言ってみれば専門に特化したものだけであること。
・営利を目的としてではなく、また単なる趣味でもなく、
それを越えて公益性にかなう目的の為に使うのが目的であること。
・敢えて著作権を無視して残すのは、むしろ他のマスコミでは扱われず、
普通ならば折角記者さんが掘り出した記事が埋もれてしまう所を
当サイトとしては勿体ない気持ちがあり、
そういう意味でマスコミの権利を侵害する悪意はないこと
などから、マスコミの看過・黙認を期待する、という方針です。
実際に要請があった際にどのように判断するかは
その時で考えます。
ID-code:nHGr8QFbfEs
◆産経新聞社(http://www.sankei.co.jp/)
「著作権」,「リンク」,「個人情報の保護」についての見解
http://www.sankei.co.jp/pr/copy/001006tyosaku_01.html
◆朝日新聞社(http://www.asahi.com/)
home >アサヒ・コムから >著作権・リンクについて
http://www.asahi.com/information/copyright.html
◆読売新聞社(http://www.yomiuri.co.jp/)
著作権 リンクについて
http://www.yomiuri.co.jp/copyright/index.htm
◆日本経済新聞社(http://www.nikkei.co.jp/)
著作権について
http://www.nikkei.co.jp/help/copy.html
各社、細かいところが異なる部分もあるようですが
◆(社)日本新聞協会(http://www.pressnet.or.jp/)
1997年11月06日プレス発表記事
ネットワーク上の著作権に関する新聞協会見解
http://www.pressnet.or.jp/info/kenk19971100.htm
これに基づいての主張だと思われます。
少し前に 悪徳情報マニアックス(http://www6.big.or.jp/~beyond/akutoku/)
にて、夕刊フジ(http://www.zakzak.co.jp/)からの
著作権についての申入れがありました。
(本当にその人が夕刊フジ関係者だったのかどうかは置いといて)
ガイドラインと言うからには法的に裏付けを持った主張をなさらないと
何かあってからでは遅いです。
このサイトは Yahoo! JAPANにも載っていますしヒット数/日も高いはずです。ですよね?
|マスコミの看過・黙認を期待する、という方針です。
というのは、安直ではないでしょうか?