三皇五帝以前


黄帝{公孫軒轅}
 伝説上の帝王。本姓は公孫。後に姓を姫に改めた。また有熊氏とも、軒轅の丘に住んでいたため、軒轅氏とも言う。熊をトーテムとする種族の神だったとされる。
 五帝の筆頭であり、中国人、漢民族の祖とされた。民に五穀を教え、民を慈しんだので諸侯は帰順した。始め炎帝神農氏と結び、蚩尤を破った。後に神農氏と天下を争い、勝って天下を取ったという。

蚩尤
 黄帝時代の諸侯の一つ。兵乱を好み、黄帝に滅ぼされたという。

帝舜 Bo2yi2
 伝説上の聖王で、堯と共に並び称される。姓は姚、名は重華。継母に虐められ、父に疎んじられるも、孝行を尽くす。やがて徳を慕われ人々が周りに集まったとされる。堯より二妃を賜ったが、二妃ともよく貞を尽くしたことなどから、堯に信頼され帝位を継いだ。

岐伯
 黄帝の臣下。帝は岐伯に草木を嘗めさせ、病気を治すことを司らせた。帝は伯と医学を論じ、また難しいこと問うた。そのやり取りが内経十八巻だと言い、医学書の始まりとされる。脈を取って病状を見、鍼などを使って気の調整するようだが詳細は不明である。
二百七十三