大滝”SLEEPER”詠一監修で名盤が蘇る。


私がもし大滝師匠のファンにならなかったら・・たぶんこれらの名盤に出会う 事はなかったでしょう。



クレイジー・キャッツデラックス / ハナ肇とクレイジーキャッツ


日本一のクレイジーキャッツマニア大滝詠一がおくるクレイジーのコンピレー ション。この作品以前にもベストアルバムは数多くありましたが、これはベスト オブベスト。
メーカー企画のカタログとは違い、1曲1曲熱のこもったライナー。師匠のク レイジーへの思い入れが伝わります。
シングル・アルバムさらにフォノシートに至るディスコグラフィティもあり入 門盤としてもお釣りがきます。
また同タイトルのビデオもあり、こちらはクレイジー映画の音楽部分を集めて おりレコードとは違ったクレイジーサウンドが味わえます。興味のある方は、ク レイジーの ディスコグラフィティ (作成中)を作りましたのでご覧下さい。


ジスイズミスター・トニー谷 / トニー谷

トニー谷といえば、「アベック歌合戦」の司会で「あんたのお名前なんて−の 」程度しか私も知らないのですが、師匠の「Go!Go!Niagara」でトニー谷の魅力 にとりつかれました。
マンボのリズムとトニー独特のしゃべり、デタラメイングリッシュが見事に融 合。
特に「チャンバラマンボ」で登場する「ユービロングトゥミー」の「See the markect 〜」を「シーザーマクラで寝よう」は傑作です。
音質も50年代の録音とは思えないほどクオリティが高くCDになってもその 魅力は衰えません。
(ちなみに赤塚不二夫氏の漫画で登場するイヤミの「ザンザンス」はトニー谷 からとったものです)


スイム!スイム!スイム! / 橋 幸夫


橋幸夫といえば若い世代にとってはどうしても演歌系のイメージが見え隠れし ますが、NTV系の「夜もヒッパレ」での最新ヒット曲の歌いこなしからも分か るようにポップシンガーだったのです。
彼は最新のリズム(=洋楽)をいち早く取り入れていた日本の洋楽サウンドの 先駆者だった訳です。このアルバムではそんな彼のリズム歌謡を堪能できます。
日本初のホットロッドソング「ゼッケンNo1スタートだ」、チューブや山下達 郎より前に歌っていたビーチソング「あの娘と僕」などヒッパレ世代にも聴いて 欲しい作品です。



スパイク・ジョーンズ・スタイル / フランキー堺とシティ・スリッカーズ


クレイジー・キャッツファンになったなら次はこれ。”元祖冗談音楽の父”ス パイク・ジョーンズサウンドを日本でやっていたのが彼らなのです。メンバーに は植木等や谷啓も参加。ここで植木サンは炭坑”節”を歌っていました、すでに スーダラ”節”を歌う宿命となっていたのでしょうか?ライナーではフランキー ・谷・大滝による座談会もあり彼らの歴史の1ページものぞけます。



meet the 東京ビートルズ / 東京ビートルズ


ビートルズ全盛時代の1964年、日本版ビートルズということで登場した東京ビ ートルズ。
彼らのレパートリーはもちろん本家ビートルズのカヴァー。彼らの演奏・歌唱 レベルはお世辞にもほめられたものではありませんでしたが当時の日本における ブリッティッシュサウンドのあり方がわかります。彼らの登場から2年後の66 年(私の生まれた年です(^^;)にはブルーコメッツをはじめとするグループサウ ンズと呼ばれる人たちが一斉を風靡しましたが、彼らがGSのアーティストより 早くマージービートと取り上げていたことは変わることのない事実です。
日本のロックシーンを語る上でも貴重な1枚でしょう。
(このCDたった4曲¥1,200というのに10ページ以上のライナーがあ る豪華盤であるということも付け加えておきます)



ここでは私、OTOKICHIの未熟な解説を書きましたがCDでは厚家羅漢氏のすば らしいライナーが拝見できます。


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