ご法事をお勤めするにあたって
@ 日程の打ち合わせ
先ず、年忌の年に当たっていることを確認し、住職と日程の打ち合わせをします。もちろん、おいで頂く親族の方々には、都合のよい日時を予め打診をしておかれるとよいと思います。しかし、最初から窮屈な日程で打ち合わせに臨みますと、お互いに調整ができなくなりますので、早いうちに、住職と日程や時間の打ち合わせをするようにいたしましょう。
A ご法事の勤め方
床の間などに荘厳壇をお飾りして、お寺からご本尊さまをお迎えしてお勤めをする。お内仏さまの前でお勤めをする。お寺の本堂で「上斎」(あげどき)という形でお勤めをする。等々、さまざまな形でご法事をお勤めすることができます。どうお勤めしていいのかわからないときは、住職にご相談ください。
また、ご法事の中心は、あくまでも如来さまですので、如来さまへの「おうやまい」の心を忘れないようにしてください。お寺からご本尊さま(如来さま)をお迎えする場合は、身なりを整えてお迎えし、ご本尊さまを首にお下げする、両手で奉持するなど、大切にお供(とも)をしてください。決してご本尊さまを小脇に抱えたり、車のトランクに入れたりすることのないようにお願いいたします。
B 御斎(おとき)
法事は「仏法の行事」です。最近のご法事は御斎が中心のようにも考えられるほど、結婚式と見間違うほどのご馳走が用意されます。「飲食が中心の行事」となったら、それは「法事」でなく「食事」といいます。
「あのお宅に呼ばれた時はこうだったから」と、「娑婆の付合い」にとらわれたらエスカレートするばかりです。私がただす勇気を持ちたいと思います。ご法事の意義を考えて、華美にならないようにしたいものです。
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