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東日本大震災が起きて1ヶ月半が経つ。新聞、テレビ等で報道されてくる震災の現状を見ると、言葉が出ないくらい衝撃を受けている。 心から、被災者、犠牲者のお悔やみとお見舞いを申し上げます。被災者のことを考えると、遠く離れてぼーっとしているわけにはいかないが、 ささやかな後方支援としての募金活動するぐらいである。 現場に駆けつけて行きたいが、とても、無理であり、迷惑であろう。やはり、プロである鎌倉市の消防署救助隊員が救助へ行った話を聞いて見たが、 その悲惨な現場の写真を見て、さらに、今、自分がやっていることが、小さく見える。 でも、気を落としてはいられない、これからのことを考えて、少しでも行動し、先に進まなければいけない。 現実をはっきり凝視し、何が大事か、必要か、整理しなければならない。まずは、心理的ショックから、精神的安定をさせることである。なぜ、今こんなことが、なぜ、なぜと思うことが尽きない。 昨年、鶴ヶ岡八幡宮の大銀杏が倒壊した。鎌倉の象徴の光景が、何故、私の時代に消えたのか、その時の喪失感は、深いものであった。 800年間、鎌倉の歴史物語であったのに。しかし、大銀杏の再生の夢が、実現ししつあるのは、嬉しい。がんばれ、大銀杏と密かに思う気持ちがなんとも、私を前向きにさせる。 それが、今度は東北関東大震災、東日本大震災に統一されたが、1000年に一度?大地震、大津波、原発(放射能)、電力(大停電)と4重苦である。 東日本のみならず、日本、世界とその影響は莫大である。 何から取り組んで良いのか定まらないが、とにかく、テレビ、新聞、雑誌等で、現状を鑑み、今すべきことは、これからも予想される大地震に備えることである。 大地震の後だけに、余震も頻繁に起きているし、規模も大きい。それに、福島原発問題が深刻である。原発問題が、早急に安定することを期待するが、 私の能力を越えていることだけに、無事を祈るばかりである。 しかし、どうして、こうなったかと専門家は問われれば、想定外と答えるが、いや、以前から指摘していたのに、聞く耳を持たなかったと怒りを込めて嘆く方も。 とにかく、何を信じて良いのか、誰を信じて良いのか、行政は無責任か、政治家は自己中心で選挙、政争に夢中?企業は金儲け優先?専門家の学者はご都合主義か? 先日、知り合いの方から、東日本大震災のことで、鎌倉は大丈夫と聞かれた。もはや、これからことは想定外とは言えず、私が声を出して、訴えると、土地の値段が下がりますから、慎重にしているのですと言ったら、それは、そうですねぇと納得していたが、煽るわけではないが、はっきり指摘しなければならない時があると痛切に思っている。 巨大地震が起きたことが現実なので、これから30年間の間に来ると確率の高い地震は、東海地震、東南海地震、南関東地震、三浦半島活断層地震、首都圏直下型地震が話題になっている。その時、鎌倉はどうなるか。まず、浜岡原発のことが、問題になっているが、浜岡原発が襲われる地震、津波を想定すると、鎌倉は当然、襲われると思った方が良いと思う。東日本大震災から想定すると、その、津波の規模は10m、20m越えるかも。早く、専門家による検討がされて、安心、安全対策をするべきである。 先日、鎌倉の大仏が津波に襲われた過去のことが、ニュースで扱われていたが、これからも想定される津波の規模である。 また、鎌倉の海岸線を歩いてみたら、所々にここの標高は3,1m、7,1mと書かれた標識を見たので、現在、自分の住んでいるところの標高はどのくらいかと思い、調べてみた。 あくまで、参考であるが,グーグル・アースによれば、私の,住んでいる材木座は、標高7mとあった。また、鎌倉東口駅前は標高12m、八幡宮舞殿周辺は標高12m、本殿前は標高30m、鎌倉大仏像前、広場は標高21mと。東日本大震災のことを考えると、鎌倉市発行のハザードマップの検証は急務だ。 改訂版にすぐ、取り組むべきである。 また、大津波を考えると、海岸周辺の風致地区指定はすぐ解除し、避難所建設のため,高さ制限を変更すべきだと思う。これも、早急に検討すべきである。 |
調べてみると液状化現象とは、地震の際に地下水位の高い砂地盤が、振動により液体状になる現象だと。 これにより比重の大きい構造物が埋もれ、倒れたり、地中の比重の軽い構造物(下水管等)が浮き上がったりする 地表付近の含水状態の砂質土が、地震の震動により固体から液体の性質を示すことにより、上部のや構造物などが揚圧力を受け破壊、 発生する場所は砂丘地帯や三角州、港湾地域の埋め立て地などがほとんどである。 確かにユーチューブなどの動画を見ると、水が溢れているのが分かるが、その後、建造物が傾いているのが現地でははっきり分かった。地盤沈下も。 また、被災地で、浦安駅前の交通管理人から液状化現象のことを聞いたが、30cmぐらい水が上がり、水が流れた後、砂質の土が残されていたと。、 |
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田んぼの道路際に液状化現象で吹き出した砂状の土。 | 液状化で家が傾いた。左と右へ傾いている。 | 液状化で、ぱっくりと隙間が出来た。 |
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心の落ち着きを戻した私は、同僚の中沢議員が被災地へ行くというので、是非、同行させて欲しいと頼み、4月の終わりに福島から石巻へと被災地を視察した。 余りにも悲惨で、言葉が出なかった。その時撮影した写真もあるが、とても、ページに載せることが出来なかった。 また、5月13日には、液状化の激しかった浦安市と旭市を視察した。被災地の現場を見ると、そのショックでとても、正常に戻るには時間が掛かる。 特に、今回の地震が鎌倉を襲ったら、どうなるか意識しながら視察をした。思い出し、考えると思考が止まるくらい、恐ろしい心理状態になる。 しかし、気を取り戻し、こども達の世代を考え、語り継いでいこうと思う。 大震災発生以来、テレビ、雑誌、新聞、インターネット等食い入るように見て、その膨大な資料、情報が身体に染みついているが、何か、慣れてしまうのも、気になる。 この一枚の写真は、千葉県旭市飯岡港近くに立っていた、元禄地震の再来想定津波高の標識である。平成20年2月に立てられたことが表示されている。 この津波高、いや、それ以上が旭市を襲ったのだ。地元で被災にあった方から聞いたのだが、津波は一方向からだけではなく、正面、左右と次々押し寄せてきたと。 元禄地震は鎌倉も襲った。最近、大仏様が津波に襲われたことが話題になっているが、その元禄地震の想定津波高だ。 今後予想される東海地震他巨大地震で鎌倉が襲われることを想定すると、旧鎌倉地域はかなり、奥まで襲われる可能性がある。 現在、鎌倉のハザードマップが改訂されるようだが、標高、想定される津波高の標識設置は急務で、警戒は怠るべきではない。 とかく、天災は忘れた頃にやってくると言われるが、この標識を信じるか、忘れるか、想定するかで、ガラッと鎌倉のまちづくりも変わる。 今や、地震。雷、火事、親父から、地震、津波、原発、放射能の時代、忘れてはいけない。人災が大。 |
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千葉県旭市、飯岡港付近の被害も大きい。
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宮沢賢治記念館 |
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宮沢賢治記念館前 | 新渡戸稲造記念館 |
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日本のふるさと 遠野へ |
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遠野物語の碑・遠野駅前 | 柳田国男先生の胸像と資料館 |
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気仙沼から山を越え、一関へ |