議会は県開発審査会の裁決に関し、5回も決議したのに、石渡市長は聞く耳を持たなかった。

大船観音前マンション開発計画は、平成17年12月に、県開発審査会によって裁決が、市の違法ということで、許可が取り消された。

議会としては、最初の審査会の裁決に従って開発許可取り消しをし、原状回復と適切な管理を求めるなど、市長の責任を追及してきたところである。

しかし、石渡市長は住民の抗議、議会の決議を無視し、軽微の変更という姑息な補正修正で工事進行を認めた。
それに対し、住民から再審査が、県開発審査会に請求され、19年1月に審査会の裁決により行政不服審査法違反で、市の開発許可が取り消しされた。

これは石渡市長の二度の違法行為で、市民を裏切る暴挙であり、、「裁決に従うべきであると主張してきた」議員の決議を無視した背景には、「石渡市長の行為を容認する」議員がかなりいたことも考えられる。

この力強い与党議員勢力がいることが、石渡市長の暴走を許してしまった思う。石渡市長の違法行為を二度も許した議員の責任は、いずれ問われるであろう。また、議会選出監査委員の責任も大きい。


「大船観音前マンション問題に関わる五本の議会決議」結果。

1.平成17年12月22日  市有地岡本二丁目260-2番地及び市道053-101号線の原状回復と適切な管理を求めることに関する決議「賛成19,反対7により採択

2.平成17年12月22日  石渡市長に対する問責決議について「賛成14,反対13により採択

3.平成18年3月23日   岡本マンション開発かかわる260-2の土地及び053-101号線について、編入同意しないことを求めることに関する決議「賛成13、反対13,千議員退席、白倉議長裁決により不採択

4.平成18年3月23日   石渡市長対する問責決議について「賛成14、反対13により採択」

5.平成17年9月28日   岡本二丁目マンション開発にかかわり行われた市有地260-2
及び市道053ー101号線の一部を編入同意した行為は認められないことを確認することをに関する決議について「賛成17、反対10により採択

大船観音前マンション問題に関わる鎌倉市議会決議詳細(岡田議員のページより)

第1回の審査会の裁決以来、議会が決議した結果を、表にしてみると、「裁決を支持する議員」、「石渡市長の違法行為を容認する議員」の分布がよく分かる。

★県開発審査会の裁決に従い、許可取り消しを一貫して主張し、決議に賛成する会派と議員。

★何が何でも決議に反対し、開発を認める会派と議員。

★民主党会派の中には、一貫して決議賛成、反対の正反対の議員、そして、信念が揺れたが、最初と最後の決議に賛成した議員がいるように、会派のあり方が問われる。

議会決議に賛成。
議会決議に反対。白倉議長、18年3月、編入不同意決議は可否同数のため、議長裁決で不採択とする。
野村議員は監査委員のため、原状回復決議時には退席、白倉議員、伊東議員、議長時採決に不参加。


下の表:一度は決議に賛成した議員

議員名 本田 高橋 松尾 松中 岡田 森川 三輪 石川 萩原 赤松 吉岡 小田島 高野 渡辺 早稲田 久坂 山田
会派名 自民 自民 民主 ネット ネット ネット ネット 共産 共産 共産 共産 民主 民主 民主 民主
10 11 12 13 14 15 16 17 18 19
1.原状回復決議
(17年12/22)
2.市長問責決議
(17年12/229)
3.編入不同意決議 
(18年3/23)
4.市長問責決議 
(18年3/23)
5.編入不同意決議
(18年9/28)


下の表:一度も決議に賛成しなかった議員

議員名 助川 中村 前川 藤田 大石 納所 野村 伊東 白倉
会派名 民主 同志会 公明 公明 公明 同志会 同志会 同志会
1.原状回復決議 
(17年12/22)
2.市長問責決議 
(17年12/229)
3.編入不同意決議 
(18年3/23)
4/市長問責決議 
(18年3/23)
5.編入不同意決議 
(18年9/28)