アメリカ話、その3。
ニティン「日本でもクロサワは有名かい?」
俺「クロサワって、映画監督の?」
ニティン「そそそ。ボク、大ファンなんだ。」
俺「ああ、もちろん有名さ。だけど俺、彼の映画あんま知らないんだよね。」
ニティン「あ、そうなんだ。えっとねえ、「七人の侍」でしょ、「用心棒」でしょ・・・。
あ、でもこれ英語のタイトルだから。
オリジナルのタイトルはなんていうか、ボクよくわかんないけど。」
俺「あ、うん。わかるよ。」
俺「俺は昨日スターウォーズ観てきたんだけどさ。
そもそもルーカスってクロサワの大ファンなんだよね。
ライトセーバーでのチャンバラとかモロ影響受けてる感じだしね。
あと、「ジェダイ」って「ジダイゲキ(時代劇)」からきてるんだよね。知ってた?
(などと誰もきいてねぇウンチク炸裂)」
ニティン「・・・・・・」
俺「ところで君、「ムトゥ・踊るマハラジャ」って知ってる?
あれ、すんごいらしいねえ。今、日本でも話題だよ。
アレ、なんか突然みんなで踊り出すんだよね?」
ニティン「・・・・・・」
俺「あと、な。日本映画だったら「狂い咲きサンダーロード」
観ろよ。それから「逆噴射家族」とかな。
もう、いつまでもクロサワとか言ってる場合じゃねえんだよ。
これからはソウゴ・イシイだYO!(超個人的見解)」
ニティン「・・・・・・」
あ、いや。後半は嘘デス。
アメリカ話、その2。
しようがないので「深夜2時まで」の看板のあるピザ屋に入る。 滞在2日目にして夕食はジャンクフードになるとはニンともカンともやるせないが、 背に腹はかえられない。 店に入るとオヤジが店内をモップがけしている。 注文を済ませて、待つ。 暫くして、オヤジがピザを持ってきた。
オヤジ「早く食べなよ。熱いうちにな。」
暖かい言葉をかけてくれるオヤジ。なんかハートウォーミンな雰囲気。 と思ったら
オヤジ「ていうか俺、今日は早く帰りたいんだよね。」
ガ〜ン!ていうか、だからモップがけしてたんか〜!? しようがないので慌てて食べたんだが、3切れほど残ってしまった。 さすがはアメリカン・サイズだ〜ぜ〜、とか思っているとまたオヤジが。
オヤジ「なんだ、残すのかい?じゃ、せっかくだから持って帰れよ。ラップにくるんでやるからよ。」
「え!?」とか思ってる俺らを尻目に、ちょっと引いてる俺らを尻目に続けるオヤジ。
オヤジ「せっかく俺が作ったんだからよ。それに、それが正しい金の使い方ってなもんだぜ〜。」
とか言ったかどうかは良く知らんが。 あんまりしつっこいんで、せっかくだから持ち帰ることにした。
ていうか、深夜2時までっつーのは嘘かよ。
先日、TAGROっちのサークルのお手伝いでコミケへ行く。 面子は、ミッチー(及川光博)似のユーゴ、悩み多き(エロ)漫画家のTAGROと、 金髪の俺だ。 TAGROの同人誌は瞬く間に売れていき、11時すぎに完売。 んで、彼のFANから頼まれたスケッチブックに囲まれているTAGROっち。 さすが、売れっ子(エロ)漫画家さんなのだ。 スケッチブックに絵を描くTAGROっちを尻目にまったりとしてると、ひとりの客が俺に話かけてきた。
客「あの、スケブお願いしたいんスけど。」
俺「はい?」
客「ターンエー描いて下さい。」
俺「TAGROでなくて?」
客「いえ。ターンエーを・・・」
俺には彼の言いたい事がまるきり理解できなかったが、 とりあえず彼の差し出したスケッチブックに3才児の落書き程度にターンエーガンダムとロランと富野を描いた。 そんな彼の髪の毛はブルーだった。
なんつーか、ひと夏の淡い体験でしたよ。
もう一ヶ月前のことデスが、ひょんな事からアメリカ行ってきたんで。 そん時のオモシロ土産ばなしでも。
因みに今回のアメリカ行きで「闘龍門」(プロレス。主催:ウルティモ・ドラゴン)と 「ペーパームーン」(ミュージカル。主演:前田亜季ちゃん)のチケット(購入済み)をフイにしたんだよね。 1年前アメリカ行ったときは「リングス」(プロレス。主催:(当時)前田日明)をパーにしたんだよね。 や、別にいーんだけどさ。
で、ホテルにチェックインして、とっとと映画館へ。
観ましたよ、「スターウォーズ・エピソードI」を。
なんつーか、「ナタリー・ポートマンの行く旅先で巻き起こる涙と笑いの珍道中」みたいな?
なんつーか、エンターテイメントなのか〜これが、みたいな?
ていうかねえ。俺はもうちょっと不良少女に育って欲しかったんだよねえ。
ナタリー・ポートマンにはさ。ちょっとがっくし。はぁ、「レオン」の頃は可愛かったなあ。
したっけ、平日の夕方だっつーのに親子連れの多い事。
したっけ、5ドルは安ぃなあ。