ABOUT US (2003.12記)
現在、ムサシノ・カチューシャ・ナイトは002に向けてぼんやりと企画構想中です。
もともと二回も三回もやるつもりは(少なくともTAGROは)なかったのですが、鈴木風太郎が付けたタイトルにはなぜか「001」の文字が。これで一回こっきりというのも恥ずかしいし。
何より、今回参加してくれた方々から「次もあるなら行ってやらんこともない」との温かい声を戴けたのが最大の原動力となっております。
さて。ここで、そもそも「お茶の水なのにムサシノ? なぜにカチューシャなのか?」という誰も質問してくれなかった疑問に自発的に答えつつ、カチュナというイベントの骨子を明らかにしたいと思います。長くなるんで、毎晩眠る前に少しずつ読んでもらうのがいいでしょう。
なぜ「ムサシノ」なのか。
まずムサシノについてですが、主宰である鈴木風太郎とTAGRO(以後、TAG-FOU)は、それぞれ「武蔵野」の地を遥か東西に隔てた地に住んでおり、そんな二人はシヤワセの黄色い糸「武蔵野線」で結ばれている…と、そのあたりに由来しております。(TAGROの住む立川まで武蔵野線は来てないし、朝帰りでもない限りなかなか武蔵野線には乗らないんですがね)
そしてなぜカチューシャなのか。
その前に「カチューシャ」その物についてお話しましょう。
カチューシャとは皆さんも御存知の通り、女の子が頭に付けるアクセサリの事です。英語で言うところのヘアバンド。カチューシャはロシア語です。
ではロシアが発祥の地かと言うとその物自体の起源は分かりません。現在の形態に繋がる物は、欧米の服飾文化の中で受け継がれてきた物ではないかと思われます。機能的には東洋にも似たような物は古くからありますし、何処で発案されたかは特定はできません。多分。
しかし、「カチューシャ」が髪留めを指す言葉として通用するのは、実はこの日本だけだったりするのです。多分。
カチューシャとは本来ロシアの女性の一般的な名前エカチェリーナの愛称です。そしてロシアの文豪トルストイ原作『復活』のヒロインの名こそ、このカチューシャであります。
時は大正時代、日本でもこの『復活』が舞台として上演されました。当時の人気女優・松井須磨子が演じたカチューシャは大変な人気を博し、カチューシャが纏っていたファッションが大流行しました。
その中でも「カチューシャ(のしていた髪留め)」は、その後もアイテムとして定着し、以後「カチューシャ」という名前だけが残り現在に至っているのです。(文責・TAGRO)
余談ですが、カチューシャと聞くとミリタリー好きな人は旧ソ連軍の自走ロケット砲を思い出すのではないでしょうか。その車列をパイプオルガンに見立てて、連合軍側には「スターリンのオルガン」の徒名で恐れられていました。
TAGROがその昔コミティアで発行したオマケ本に「スターリンのオルガン弾き」というのがあったりするのですが、これはカチュナのスタッフBBSのタイトルとしても使用しております。
で。何を隠そう、TAG-FOUはカチューシャ大好きっ子なのであります。絵描きでもある両氏が何気なく描く女の子は須くカチューシャ(またはそれに類するアイテム)を付けてしまってるくらい大好きなのであります。ちなみにカチューシャならずとも「前頭部に付ける帯状の物」なら大概はオッケーです。前髪は下ろしてる方がグー。
そんな二人は今回のイベント発足の折り、閃いてしまいました。
「お客ったってギャルもいるよな。それが全員カチューシャ付けて踊っててみ。ウハウハだぜ!」
以上。
前置きがかなり長くなりましたが、そもそもDJイベントをTAG-FOUが開くことになったきっかけは、あるDJイベントに二人が参加した事によります。
鈴木風太郎は既にそのイベントでDJデビュー済み、TAGROは次回のそのイベントでDJ初挑戦と相成っていました。しかし次回までにはかなり時間がある。それまでに練習を兼ねて自分たちだけで小規模でもイベントが出来ないか? そう思ったのが今回のきっかけです。
その後、二人きりのDJはキツイし、つまらないだろうということで、鈴木風太郎の誘いに応えて東京市、きぃがDJとして参加。箱は兼ねてよりTAGROが存在を知っていたカラオケパセラのパーティールームを使用という事で企画が進行しました。
当初の開催予定日は11月中だったのですが、鈴木風太郎の機材購入待ちもあって12月に変更。(なぜか機材はTAGROが先に揃える事に…)
方向性としては、TAG-FOUが共感するミュージシャンの楽曲を中心に取り上げて、客に提供できるのはそれらを組み立てて流すだけ、内容についてはオナニーと言われても構わない、というイベント性の薄いものしか念頭にありませんでした。基本的には現在も同様です。まず自分たちが楽しむために始めたのがこのイベントであるからです。
しかしフタを開けてみれば、推敲を重ねたセットリストと練習、VJ(単なるBGVですが)、宣伝用イラスト、客の応対、機材導入、マイクパフォーマンス、カーテンコール、そしてメイドコスプレ…と、最初に考えていたものよりは遥かにイベント要素のあるものとなりました。やはり、皆で何かを準備して成し遂げるというのはカタルシスがあります。
そしてカチュナ当日は、はるばる大阪から駆けつけてくれた「LOVE DISTORTION」(件のDJイベント)のスタッフ、受付を担当してくれた犬上すくねさん・保科慎太郎くん、楽曲の幅を拡げてくれた東京市・きぃのDJ両氏、こちらの要望を聞き届けてくれたパセラのスタッフ、そしてお客として参加してくれた皆さんのおかげで本当に楽しい一夜にする事ができました。改めて御礼申し上げます。ありがとう!
次回カチュナ002はキーを差したところでまだエンジンすらかかっていませんが、レストアはばっちりです。反省いっぱいしたッス!
我々はプロフェッショナルなイベントは目指していませんが、001の経験を活かしてもっと楽しいイベントにしていきたいとは思っております。御意見・要望があれば是非お聞かせください。
それでは、イラクに自衛隊が派遣されても世の中が平和だったら、暖かくなった頃再びギアをハイに入れて、サバトでゴーゴー!
ワイルド・ワイルド・スプリングな一夜を共に致しましょう!
the DON'T TRUST OVER THIRTYs