それでももう一度読もうと思ったのは、内容が思い出せないから
という理由もあったが、それよりも「サラマンダー殱滅」の
口直しをしたかったから。
短編の名手カジシンが描く一大長編、
第9回(あれ?こっちには12回って書いてある。ど〜っちだよ
!?)
日本SF大賞受賞作品っていったら否が応でも期待は
高まる、というものでしょう。その「サラマンダー殱滅」、
俺には全然こなかったワケ。朝日ソノラマ文庫、っていうので
ちょっと嫌な予感はしていた。読むまで、スペオペなのを
知らなかった、というのもあるだろう。勿論、過度の期待を
していたのやも知れん。でもさあ、それにしても、どうだい?
こんなのカジシンが書かなくてもいいじゃない。って思っちゃった
よ、正直。解説から、この作品は「獅子王」だか「グリフィン」
だかで連載されていたことを知る。全部読み終わってからだ。
納得。何も前情報仕入れてなかった俺が悪かったよ。うん。
ちょっと敷居低いんじゃないのSF大賞、とか「グリフィン」
連載といえばあさりよしとおの「ラヂヲマン」の単行本出せよ
ソノラマ、とかも思ったけど。あとの祭りってやつだな。
そういう顛末があって、口直しのつもりだったんだけど。
やっぱ印象薄いなあ。う〜ん。他の短編集「有機戦士バイオム」
「恐竜ラウレンティスの幻視」「泣き婆伝説」はかなーり
楽しんだんだけどなあ。どれに入っているか忘れた上にタイトル
うろ覚えだけど、「時尼に関する覚え書き」だったかは最高に
良かったなあ。
とか言ってたら新刊短編集「ちほう・の・じだい」が出てたんで
早速ゲット。まだ全然読んでないが。仕様がない。これで再度
口直しとするか・・・。
それにしても、いちいち人なめたタイトル持ってくるよなあ。 買うの、一瞬躊躇っちまうんだよなあ。