COMIT GON! 第1号



雑誌名から分かるとおり、あの「GON!」な。(関東でないと 売ってないかも)あの雑誌の、 活字量・情報量莫大的、サブカル的、カルト的、コア的、 アンダーグラウンド的、下世話的、死語愛好家的、 くだらないパワー全開バリバリ的誌面な。
あれ、全部漫画に関する内容になったと。
いわゆるクローネンバーグの言葉を借りるなら Shape of Rage激情の形態がいままさにここにあらん、と。
そーいう雑誌ですわ。

こーいうのはもう、見ろ、つーか、どーせ立ち読みじゃ ろくろく楽しめない程度の活字量/ページだから、もう、 じれってぇなあ、だから買ってみそって。
おいおい、これじゃああんまりだな。
えぇっと、表紙のあおり文句紹介しとくと、

「フツーの人々のためのコミック&新解釈分析雑誌!!」

とあります。が。
んーなーわーけーなーいーでーしょー!! もとが「GON!」なんだもの!”フツー”の人はついて これないってゆーの!こんな雑誌(褒めてます)、渡辺さんや はるかちゃん、野口先生その他フツーの人が読んでたら、 それはちょっと大事ですよう。
そこで私が問題としたいのが、この”フツーの”が何を修飾しているか、 なんDEATHけど。”人々”でないとすると、”コミック”?否。 ”新解釈”?否!”分析”?否!!じゃ、”雑誌”か!? 否!!!断〜じて否! となると、うーん。俺には分からねぇ。もっと国語勉強しとくんだった。
兎に角!兎に角だよ!?あおり文句ひとつでこれだけ考えさせられるんだから とんでもない雑誌であることは間違いない。

内容の方もキングオブマニアックっつーかマニアの中でも底辺付近に 屯するようなボトムズ野郎狂気乱舞企画満載。ほんの一部挙げただけでも、

また、でかした企画では、

やっぱりあります、「GON!」ならでは的企画。

あと、細かい内容につっこみしとくと、 トイレット博士の ホームページを紹介が嬉しかったですな。マタンキ! あ、そうそう。俺、今でもキンポコ少年団バッヂ持ってる。これは コロコロの漫画だったけど。欲しいなあ、メタクソバッヂ。
それと、どうしようもなく頼りにならないバンダイガンプラ担当者は、 なかなか”らしく”って笑いましたな。

あとは・・・
あとは、もう、自分で読んでくれ? と、自分で紹介しときながら匙を投げたくなる程の企画の数々。 そして、その守備範囲の広大さ加減。読むだけで貴重な人生を 無駄にしたと確かな実感を得る程の下卑た内容(褒めてます!)。

最近では漫画関連の雑誌も多いらしく、 小洒落た新刊漫画紹介系やら漫画論展開系やらまる”と”な 漫画サルベージ系やら(アホAERA系は論外)数々あるようですが、 その中でも、これ、多分一番面白いよ。
はっきしゆって、「特攻の拓」の高校の制服のスカート丈が ひざ上10cmなんて、他の雑誌じゃ教えてくれないもんね! 知りたくもないけど。(でも「ラブZ」はひざ下5cmっていうのは 勉強になったなあ。)
後ねえ、良い漫画は良い、つまらない漫画はつまらん! 嫌いな漫画家はきたがわ嫌い!と、そういうはっきりした 物言い。これに尽きるでしょ。ああだこうだ大袈裟な言葉と 足りない脳味噌使ってしたり顔で漫画について語ったところで 結局最後はおもろい/つまらん、好き/嫌いだもんね。

そんな訳で、君らも秋の夜長に「COMIC GON!」、と洒落こもうじゃ〜ん。

締め:
俺、訳が分からないものって大好きなんですよ。 や、内容が、ではなく。それを創っている人間の 情熱というか意気込みっつーんすか?それがね、計り知れないものと 感じた時の訳の分からなさっつーの?畏怖の念?IFの嵐?(は、りりか) 雑誌で例を挙げると、「マーク1」とか「ピコ エンタテイメント」とか、 同人誌だと「めぐみマガジン」っつーのがあってね。 (そんな雑誌知らねーって?そうでしょう、そうでしょう。) そういう雑誌ってもう、捨てられないんですよ。バイブルになっちゃうの。 この「COMIC GON!」もそんな感じかなー?なーんて?

以上


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