最終更新日
性同一性障害やトランスセクシュアル、トランスジェンダーについての用語は非常に多く、この問題の多様な側面をそのまま表しているとも言えます。これらの用語は、当事者や研究者、医療関係者の間でも使う人によって意味が異なるケースが多く、また関連領域の研究が進むにつれて変化するものであることをご承知頂いた上でご覧ください。
◆基本的な用語
◆関連する用語
- 性同一性障害 / Gender Identity Disorder (GID)
- 性転換症 / Transexualism
- 性別違和 / Gender Dysphoria
- 性別違和感症候群等 / Gender Dysphoria Syndrome
- 両性役割服装転換症 / Dual-role Transvestism
- 中核群 [ちゅうかくぐん]
- 周辺群 [しゅうへんぐん]
- 性染色体 / Sexual Chromosome
- 性差 [せいさ]
- 性自認 ,自認性別 / Gender Identity
- 性役割 / Gender Role
- 性的指向性 / Sexual Orientation
- セックス ,身体の性 ,肉体性別 / Sex
- ジェンダー / Gender
- セルフテスト
- トランスセクシュアル / Transsexual (TS)
- トランスジェンダー / Transgender (TG)
- トランスベスタイト ,クロスドレッサー / Transvestite (TV) ,Cross Dresser (CD)
- MTF / Male To Female
- FTM / Female To Male
- MTX / Male To X-gender
- FTX / Female To X-gender
- Xジェンダー / X-gender
◆俗語など
- 性別再指定手術 ,性別再判定手術 / Sex Reassignment Surgery (SRS)
- 顔の女性化手術 / Facial Feminization Surgery (FFS)
- ホルモン療法 / Hormone Therapy
- セカンドオピニオン / Second Opinion
- 実生活経験 ,リアルライフテスト / Real Life Experience (RLE) ,Real Life Test (RLT)
- カミングアウト ,カムアウト / Coming Out ,Come Out (CO)
- フルタイム / Live Full-time
- パス ,パッシング / Pass ,Passing
- リード ,リーディング / Read ,Reading
- 半陰陽 ,インターセックス / Intersex ,Intersexual (IS)
- セクシャリティー / Sexuality
- セクシャルマイノリティー / Sexual Minority
- 異性愛者 ,ヘテロセクシャル / Heterosexual
- 両性愛者 ,バイセクシャル / Bisexual
- アセクシュアル ,Aセクシュアル / Asexual
- 同性愛者 ,ホモセクシュアル / Homosexual
- ゲイ / Gay
- レズビアン ,レズ ,ビアン / Lesbian ,Les
- ステレオタイプ
◆基本的な用語
GIDを持たない人の場合、戸籍上の性、養育上の性、身体の性、社会的性役割と一致している。逆に一致していない場合に「性別違和感」を感じることになる。 ↑
- 性同一性障害 / Gender Identity Disorder (GID)
- 身体 (からだ) の性別 (Sex) とこころの性 (Gender) との間に食い違いが生じ、それゆえに何らかの "障害" を感じている状態。日本精神神経学会の『性同一性障害に関する答申と提言』では「生物学的には完全に正常であり、しかも自分の肉体がどちらの性に所属しているかをはっきり認知していながら、その反面で、人格的には自分が別の性に属していると確信している状態」と表現している。精神医学における疾患単位名。 ↑
- 性転換症 / Transexualism
- 身体的には正常であり、しかも自分の身体的性 (及びジェンダー) の所属をはっきりと認知していながらも、もう一方の性に属したいと希望し、外科的手術やホルモン療法などにより身体的性 (外見的な性的特徴) をもう一方の性に近づけたいと思い続けている。また、そのための行動を行うこと。 ↑
- 性別違和 / Gender Dysphoria
- 自分の生物学的性、あるいは養育上の性に対して抱く不満・不適合感。 ↑
- 性別違和感症候群等 / Gender Dysphoria Syndrome
- ⇒ 性同一性障害 (Gender Identity Disorder) ↑
- 両性役割服装転換症 / Dual-role Transvestism
- 異性の一員であるという一時的な体験を享受するために、生活の一部分を異性の服装を着用して過ごすもの。永続的な性転換を望まない点で性同一性障害と異なり、異性装をするときに性的興奮は伴わない点で異性装的フェティシズムとも異なる。この両者との鑑別が困難なものもいる。DSM-V-Rには対応する診断分類のあったが、DSM-Wでは対応する診断分類がなくなっている。 ↑
- 中核群 [ちゅうかくぐん]
- 幼い段階や、遅くても成人してすぐには性同一性障害であると認識している人。特に性別再指定手術を強く望んでいる。 ↑
- 周辺群 [しゅうへんぐん]
- 性同一性障害であることに気付くことが、中核群と比べて遅かった人。異性装 (趣味) だけであると思ったのが、実は性同一性障害であった場合はこちらに分類される。 ↑
- 性染色体 / Sexual Chromosome
- 性 (セックス) を決定する遺伝子を含む染色体。ヒトの場合、46本の染色体があり、44本の常染色体、残り2本を性染色体として区分しています。女が同型、男が異型の性染色体を持ち、女の性染色体をXX、男をXYで表わしていますが、Y遺伝子の有無だけで単純に性の決定ができません。性腺にはsry遺伝子が関与することがわかっています。性染色体異常による先天性疾患としてX染色体を余分にもったクラインフェルター症候群、Yを失ったターナー症候群などが知られています。 ↑
- 性差 [せいさ]
- 性別の差。男性であることと、女性であることの差。 ↑
- 性自認 ,自認性別 / Gender Identity
- 「自分は男性 (女性) である」という自己認識のこと。性自認 (ジェンダー・アイデンティティ) は、
性役割 / Gender Role 「女」あるいは「男」という性別に対して、社会的・文化的に期待される役割。社会の側に「女であれば○○」「男であれば××」というステレオタイプな期待があるため、場合によっては性自認を表現する手段ともなる。 ↑ 性的指向性 / Sexual Orientation 性欲や恋愛の方向を表す概念。性的指向性が自分にとっての異性に向けられている場合は異性愛者 (ヘテロセクシュアル)、自分にとっての同性に向けられている場合は同性愛者 (ホモセクシュアル)、男女両方に向けられている場合は両性愛者 (バイセクシュアル) と表現される。性的指向性と性自認は次元の異なる概念であり、性同一性障害者の性的指向性は人によって様々である。 ↑ セックス ,身体の性 ,肉体性別 / Sex 身体の性別または生物学的な性別。生物学的性の要素には、性染色体、性腺、内性器、外性器などが含まれるが、これら一つ一つが明確に男性型・女性型に二分されるものではなく、性別判定の難しいインターセックスの例などもある。 ↑ ジェンダー / Gender 身体の性別だけでは捉えきれない人間の性を表現するための概念として生まれたが、現在では、生物学的性に対比させて、社会的・文化的性の意味で用いられることが多い。また人によっては、「性自認」または「性役割」を意味して使う場合もある。 ↑ セルフテスト 自分の精神の問題を治そうと努力するケース。男性から女性へなりたいと感じている人の場合は、より男らしく振る舞ったり、男らしい職業に就こうとしたり、性的指向性が女性やバイセクシャルの場合には自分の気持ちを抑えられるのではと結婚をするケースもある。 ↑ トランスセクシュアル / Transsexual (TS) 「性同一性障害者」の中でも、身体の性とこころの性の不一致を特に強く感じている人たちのことで、この二つを一致させるために形成外科的手術を強く望む人。手術前の場合をPre-operation [プレオペ] TS、手術後の場合をPost-operation [ポストオペ] TSと区別して表現することもある。 ↑ トランスジェンダー / Transgender (TG) 狭義には、「性別違和」を感じている人の中で、反対の性での生活もしくは、既存の性役割にとらわらない形での生活を望みながらも、形成外科手術までは望まない人。広義には、それに加え、トランスセクシュアル、トランスベスタイトなどを含む総称として用いられる。 ↑ トランスベスタイト ,クロスドレッサー / Transvestite (TV) ,Cross Dresser (CD) 異性装者、すなわち一般で言われる「女装者」「男装者」のこと。精神医学では、異性装者には身体とこころの性の不一致がない、つまり性別違和感がないとして「性同一性障害者」と区別する。が、異性装することによって性別違和感の解消を図っている性同一性障害者も異性装者コミュニティに混在していることは否めない。 ↑ MTF / Male To Female 「男性から女性へ」という意味。MtF ,M2F とも表記される。上記の略語の頭に付けてMTFTS ,MTFTG ,MTFTV のように用いられる。 ↑ FTM / Female To Male 「女性から男性へ」という意味。FtM ,F2M とも表記される。FTMTS ,FTMTG ,FTMTV といったように用いられる。現代の日本では女性の服装が多様化していることもあり、FTMTV という用いられ方をされることは少ない。 ↑ MTX / Male To X-gender 「男性から中性へ」という意味で、体は男性であるが心は中性である人。 ↑ FTX / Female To X-gender 「女性から中性へ」という意味で、体は女性であるが心は中性である人。 ↑ Xジェンダー / X-gender 男性でも女性でもない性自認の呼称のひとつ。生物学的に男性でも女性でもない場合には用いない。類語に、中性、インタージェンダー、ジェンダーブレンダー、ジェンダーベンダーがある。 ↑
◆関連する用語
- 性別再指定手術 ,性別再判定手術 / Sex Reassignment Surgery (SRS)
- 一般には「性転換手術」として知られているが、性同一性障害者にとっては性別を転換 (変更) する手術ではなく、誤った身体を修正し本来の性別を獲得するために必要な手術と考えられるため、「性別再指定手術 (SRS) 」という表現が用いられる。最近では、Gender Reassignment Surgery (GRS) とも表現される。 ↑
- 顔の女性化手術 / Facial Feminization Surgery (FFS)
- 眉部分の出っ張りをなくす (滑らかにする) ,額の修正 ,上瞼修正 ,下瞼修正 ,唇修正 ,鼻形成 ,顎矯正 ,頬骨修正・頬骨増大 ,喉仏縮小などの事である。略して FFSと呼ぶ事もある。 ↑
- ホルモン療法 / Hormone Therapy
- 身体に対する違和感や不快感を軽減する手段として、男性化を望む場合に男性ホルモンを、女性化を望む場合には女性ホルモンを投与する療法。 ↑
- セカンドオピニオン / Second Opinion
- GIDのガイドラインに沿った治療 (SRS) を行うためには、二人の精神科の医師による診断結果が合致しなければなりません。この二人目の医師による診療、または2度目の医師による診療、診断をセカンドオピニオンと言います。 ↑
- 実生活経験 ,リアルライフテスト / Real Life Experience (RLE) ,Real Life Test (RLT)
- 既存の社会制度の中で、「望みの性」で実際に生活してみるという体験を通じて、そこで生じる様々な "障害" を自分なりに克服し、社会的適応度を確認するための作業。「性別再指定手術」などの不可逆性の強い医療措置を行う前に、特に医療者側から求められるものであるが、その具体的内容は様々である。 ↑
- カミングアウト ,カムアウト / Coming Out ,Come Out (CO)
- 自分に関するある事柄について他者に打ち明けることで、"Coming out of the closet (押し入れの中から外に出る) " という比喩表現に由来する。同性愛者が自己の性的指向性を肯定的に捉え、それを公にする中で人間性の回復を求めた運動から生まれた言葉であるが、現在では様々な場面で使われるようになっている。性同一性障害では、すでに希望する性で社会に溶け込んでいる人が過去の経歴を周囲に告白する場合と、出生時の性のまま生活している人が自分の希望を周囲に告白する場合などがある。 ↑
- フルタイム / Live Full-time
- 普段から、「望みの性」で生活すること。これに対して一時的に望みの性で過ごす事をパートタイム (Part-time) と呼ぶ。 ↑
- パス ,パッシング / Pass ,Passing
- 「望みの性」で社会的に通用すること。FTMならば他人から男性と判断され、女性または FTMと思われないこと。MTFならば他人から女性と判断され、男性または MTFと思われないこと。 ↑
- リード ,リーディング / Read ,Reading
- 「望みの性」で社会的に通用しないこと。MTFなら女装している男性と見られること。FTMなら男装している女性と見られること。 ↑
- 半陰陽 ,インターセックス / Intersex ,Intersexual (IS)
先天的に、生物学上の男性的特徴と女性的特徴を合わせもつ状態、あるいは人々。「間性」「両性具有」「半陰陽」といった言葉で一般的に知られている。近代医学では、インターセックス児が生まれた場合、どちらかの性を判定し、養育上の性に合わせて内外性器を切除・形成することが奨励されてきた。しかし最近になって、養育上の性と一致しない性自認が発達したケースが報告されるようになり、治療方針の見直しが議論されている。 ↑ セクシャリティー / Sexuality 性的特質や性別のこと。または、性指向 (性的対象となる性別) のこと。多くの場合は後者 (性指向) の意味で使用される。セクシャリティーが異性ならば、ヘテロセクシャルである。 ↑ セクシャルマイノリティー / Sexual Minority 性的少数派のこと。性同一性障害に限らず、半陰陽 (IS)、バイセクシャル、アセクシャル、ゲイ、レズビアン、同性愛者などの、性別や性に関する事象の少数派に属している人のこと全般を指す。 ↑ 異性愛者 ,ヘテロセクシャル / Heterosexual 性自認と逆の性自認の人が、恋愛や性行為の対象である人。要するに男性なら女性が、女性なら男性が対象である人。 ↑ 両性愛者 ,バイセクシャル / Bisexual 性自認に関係なく、恋愛や性行為の対象が男女両方の性である人。 ↑ アセクシュアル ,Aセクシュアル / Asexual 性行為そのものに興味感心がなかったり、非常に薄い人のこと。自慰行為にも興味がない。 ↑ 同性愛者 ,ホモセクシュアル / Homosexual 同性愛者。同性愛者の多くは、身体の性と性自認が一致した状態で、かつ男性が男性に、女性が女性に性的指向が向いている状態にある。一方、生まれもった身体の性と性自認が異なる性同一性障害者の場合、生れもった身体の性が「女 (男) 」で自己を「男 (女) 」であると認識する人が男性 (女性) を恋愛や性欲の対象とする場合に「同性愛」と表現される。
そのためMTFで恋愛や性行為の対象が男性、またFTMで恋愛や性行為の対象が女性である人は同性愛者ではなく、ヘテロセクシャルとなる。 ↑ゲイ / Gay 同性愛者の意味ではあるが、特に性自認が男性でかつ、恋愛や性行為の対象が男性である人のこと。 ↑ レズビアン ,レズ ,ビアン / Lesbian ,Les 性自認が女性でかつ、恋愛や性行為の対象が女性である人。 ↑ ステレオタイプ 型にはまった画一的で固定的な考え方、物事の見方や先入観を指す。多くの場合、客観的な事実ではなく、感性や感情的判断をもとにした態度や考え方などを言う。それは、誤解を生み、偏見の原因となることから、否定的に捉えられることが多い。トランスジェンダー、ゲイ、レズビアン・・・とは、○○な人と決め付けて考えられることがありますが、それは一面的な見方でしかありません。ステレオタイプに無理に自分を押し込めることなく、オリジナリティのある自分であることが大切です。 ↑
以下に記されている言葉は俗語のため、その定義は曖昧である。したがって、ここでの説明以外の意味で使われる場合も少なくない。
- 純女 [じゅんめ/じゅんじょ]
- 肉体性別と自認性別が一致している女性のこと。トランス系社会における一般女性に対する俗称。元々は質の劣る人工繊維「スフ」と良質の天然繊維「純綿 (じゅんめん) 」の対比を、女装者と女性の関係にたとえたもの。いつしか「じゅんめん」⇒「じゅんめ」となり「純女」の字があてられるようになった。 ↑
- 純男 [すみお/じゅんお]
- 肉体性別と自認性別が一致している男性のこと。トランス系社会における一般男性に対する俗称。「純女」と称するのに対する言葉として用いられるようになった。 ↑
- オカマ
- 女装した男性や男らしくない男性に対する俗称だが、男性同性愛に対して用いられることも多い。江戸時代の職業的女装者「陰間」を語源とするらしい。差別的な意味あいを強く含むため、当事者が自分に向けられて不快に思うことが多い。そのため、当事者が自嘲的、あるいは開き直り的に用いる以外は、用いないほうがよい。ちなみに、「オカマ (お釜) 」好きの女性を「おこげ」という。 ↑
- オナベ
- 男装した女性や女らしくない女性に対する俗称。女装男性を「オカマ (お釜) 」と称することから、「お鍋」を連想して近年用いられるようになった言葉。「オカマ (お釜) 」同様、差別的な意味あいを強く含むため、当事者が自分に向けられて不快に思うことが多い。そのため、当事者が自嘲的、あるいは開き直り的に用いる以外は、用いないほうがよい。 ↑
- おこげ
- 女装した男性を好む生物学的な女性に対する俗称。「オカマ (お釜) 」にくっついていることから、そう呼ばれるようになった。 ↑
- ニューハーフ / New Half (NH)
- 和製英語。女装した男性であること、あるいは男性から「性転換」したことを公言して、風俗関連産業、芸能産業などに従事している人を指す。性同一性障害の当事者も多く含まれると予想されるが、ホモセクシュアルの男性が職業的に女性性を演じている場合もある。 ↑
- ミスターレディ / Mister Lady
- 和製英語。「男性のお嬢さん」という意味。元々は1989年のフジテレビ「笑っていいとも」のコーナーのキャッチコピー。実際的にはニューハーフと同じように用いられている。 ↑
- ミスダンディ / Miss Dandy
- 和製英語。「女性のお兄さん」という意味。ミスターレディに対する言葉として近年用いられるようになった。男装した女性であること、「性転換」した元女性であることを特性のひとつとして接客業 (ホスト) やショービジネスなどに従事している人たちを指す。 ↑
- シーメール / She Male
- 英語で「ニューハーフ」に近いニュアンスを持つが、風俗関連産業、芸能産業などにおいて、女性化した乳房と男性外性器の両方を持つ状態を明示的に指すことが多い。 ↑
- ネットオカマ (ネカマ)
- ネットワークの世界において、性別を女性といつわってHPを作成したり、掲示板やチャットなどに参加する男性。 ↑
- クィア / Queer
- 英語では元々、「変態」の意味を持つ蔑称だが、近年では、様々な性のありかたを掲げる少数者の権利獲得運動の中で、否定的なレッテルを逆手にとった前向きな言葉として自称に使われることも多い。 ↑
- ドラッグ・クィーン ,ドラッグ・キング / Drag Queen ,Drag King
- 英語で「クィーン」は女装者、「キング」は男装者であり、「ドラッグ」は元々、(ドレスの裾を) ひきずるという意味を持ち、長大華麗な衣装をまとうことを言う。ゲイまたはレズビアンが「女性役割」「男性役割」を誇張する過剰な扮装によって虚構の「女性」や「男性」を演じ、性役割を茶化して楽しんだり、同性愛に対し理解を示さない保守的な人々を風刺する表現行為。 ↑
◆参考文献
- 三橋順子「トランスジェンダー用語の基礎知識」 (「ひまわり」30号 ,雄美社 ,1997年12月)
- いずみ「ひとこと解説集」 (トークショー「いずみちゃんナイト」配布資料 ,1997年10月)
- 東優子「基本的な用語説明」 (シンポジウム「性同一性障害の過去・現在・未来」配布資料 ,1997年7月)
- 日本精神神経学会「性同一性障害に関する答申と提言」 (1997年5月)