オーストラリア

           クイーズランド

                 ロックハンプトンの旅(2)

7 グレンモアハイスクールにて

 8月4日8:50分,今日,学校案内をしてくれるジョアンナさんがモーテルに迎えに
来てくれました。彼女はさっそく,近くのグレンモア・ステート・ハイスクールを案内
してくれました。オーストラリアは中高一貫教育を行っており,日本の中学2年生から
高校生までが一緒の学校に通っています。彼女はセントラル・クイーンズ大学の卒業生
で,日本語教育を専門としています。授業では,手作りの教材で,日本語で時間をどう
表すかを教えていました。教材は,パズルにもなっており,切り抜いて正解のところに
貼っていくと,ドラゴンボールのゴクウのようなイラストになるようでした。オースト
ラリアの生徒たちは,アストロボーイ,アストロボーイだと言っていました。
 
2時間目の国語の授業(英語の読み取りか)が終わると,おやつタイムです。食堂に
行って,サンドイッチとコーラを注文して食べましたが,息子は,オーストラリアの生
徒がみんな注文するミートパイを買いました。半分ぐらい食べたところで,口に合わな
いのか,交換してほしと言ってきました。ミートパイの中はドロッとしたミートパイの
具が入っていました。結構おいしいと思うのですが。

8 ケーブ小学校にて

 11時ごろグレンモア・ハイスクールを後にして,ジョアンナさんが掛け持ちで授業を
行っている,ケーブ小学校に向いました。30〜40km離れていますが,車で
20分ぐ
らい(時速100Kmで)で到着しました。特別高速道路はないのですが,国道は町場
を過ぎるとどの車も時速100Kmで走るそうです。彼女の話では,時々カンガルーが
飛び出して,自動車にはねられるのだそうです。
 ここでは,日本の中学校
1年生までが学んでいました。ジョアンナ先生は,ここでも
日本語の授業を行いました。簡単な数字の学習でした。日本と違って,教室の天井には
巨大な扇風機が何台も回っていました。窓はすべて大きく外側に開くようになっていま
した。生徒は,日本語教育のための特別編成の学級でした。
 オーストラリアでは生徒は高校も小学校も二十数人で,授業しやすそうです。日本で
は最近やっと,中高一貫教育が公立学校でもスタートし始める動きですが,オーストラ
リアではすでに中高一貫教育ですし,学級の人数も二十数人と個別指導も可能な人数だ
なあと改めて思いました。

 教室は,コの字形に机が並べられていました。中には集中力を欠く生徒もいましたが。
大多数は,真剣に学んでいました。日本では,やっと2002年から小学校でも英語教
育が始まるようですが,オーストラリアの方が早く取り組んでいるようです。これから
のアジア・太平洋地域で発展するためには,日本語教育の必要性を国も,国民も理解し
ているようです。

  <続く>